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2024年10月の読書メーターまとめ

ぜぶら
読んだ本
30
読んだページ
8306ページ
感想・レビュー
30
ナイス
520ナイス

2024年10月に読んだ本
30

2024年10月のお気に入り登録
1

  • tenko

2024年10月のお気に入られ登録
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  • tenko

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぜぶら
意外にほっこり系のお話だった。テイストとしては、三浦しをんさんに近いかも。ちょうど恩田さんの「都市伝説」ものを読んだばかりで「違う羽の鳥」「燐光」はその話題の中心になった側からの話でやや新鮮だった。暗めの話ばかりかと思ったが、後半はいい人の話でした。最近の「現代小説」は露悪的なものが多いので、こういうほっこり系は好まれるのかも。でも、これが直木賞…?っていうのは正直な感想かも。
ぜぶら
2024/10/26 22:33

それにしても、驚くほど「パンデミック」の時の記憶が忘れられていくのに改めてびっくりする。今や「コロナ」っていっても誰も怖がらないもんねえ…

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

ぜぶら

積ん読本がまったく片付かない… 2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:36冊 読んだページ数:11213ページ ナイス数:600ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/981424/summary/monthly/2024/9

ikomuro
2024/10/02 08:11

同じです!!

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
30

ぜぶら
たぶんほとんどの人が、人生のどこかで「蒐集する」ということに夢中になったと思う。生活スペースがなくなってしまった段階で捨てられてしまうことが多いけれど、もしずっと取って置けるのであれば、度々取り出してはそれを眺めてその物語に耳を傾ける。そしてその蒐集物には二系統があって、一つは「誰にとっても美しいもののみ」を集めるのと、もう一つは「その人にしか理由がわからないようなもの(ややグロテスクなものを含む)」を集めるもの。この本のセールスマンさんは後者の人だろう。前者で有名なのは、宮沢賢治。そして長野まゆみさん。
ぜぶら
2024/10/29 21:02

『骨壺のカルテット』。この中の耳鼻科医の先生の「皆様はご自分の声が喉から発せられると思っておられる。しかし心に浮かんだ言葉は、耳に棲むものたちによってこそ、音になるのです」というのが素敵だった。何かを見て「思うこと」を自分の耳の奥に棲まわせて、思い出すときには耳の奥でカルテットを奏でてくれたら…そんな「蒐集部屋」が私も欲しいね。そういや思い出したが、息子が小さい時、ポケット一杯のダンゴムシを拾ってきた時はびっくりしたなあ…生きているダンゴムシだったので、ひと夏飼いました…世話しているうちに可愛くなったな…

ぜぶら
2024/10/29 21:06

もう一つ思い出したのは、子供の頃うちの近くにもいつも見てくれる耳鼻科の先生がいた。昔の子供達が熱を出すのはほとんどが中耳炎だったから、今みたいに熱が出たら小児科内科に行くんじゃなくて、みんなまずは耳鼻科に行っていたな。さらに子供はアホだから、鼻や耳の奥に余計なものを詰め込むので、そういう時も駆け込んでたなあ。ちょっとした怪我も縫ってくれたりしたし、スーパー先生だったなあ。私の従妹はほぼ毎日のように耳鼻科に通っていたので、医者になりたいと志して、今や有名な(?)耳鼻科医です(笑)

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
たぶん今年のベスト1の本はこれで決まり。私にとっては『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』以来の浅田次郎さん。どちらも大好きな話だったので、それ以下のものを読みたくなくて今まで浅田さんの本を読んでいなかったのだが…「御嶽山物語」というのに惹かれて読んだ。知らなかったが、浅田氏はこの神主さんの出なのという。御嶽山というのは、この本の中でも説明があるように、噴火のあった木曽の御嶽山のことではなく、「武蔵御嶽神社」として有名なところで由緒正しい由来を持つ。HPを見たら、この本が「発売中」って書いてあった(笑)
ぜぶら
2024/10/29 01:56

人(日本人)は元来そうやって「生きて」来たのだろう。「死生観を基として仏教には時制があるが、そもとも生命の概念と無縁の神道には、過去も現在も未来のないのである」と浅田氏は言うが、日本人が「無宗教である」といいつつ、何かを祀ったところで「神」を感じるのは、それゆえなのかもしれない。「不思議」なものであったとしても、「ああ、まあ、そういうこともあるよね」と思えることも多いので。どの話も「人」の生き様を山が見守ってくれるようなお話で、鳥肌が立ちながらも決して不快な感じがしなかった。

ぜぶら
2024/10/29 01:56

『赤い絆』『兵隊宿』『天狗の嫁』『』見知らぬ少年』『山揺らぐ』などどれが一番か決めがたい…でもやはり『山揺らぐ』かな…浅田氏のストーリーテラーのルーツが伯母さんの寝物語であった、というのがなんともいいなあ…どうでもよいが、御嶽山の奥が雲取山なのだという。たんじろうの修行の場は御嶽山かしら…とふと思ったり。

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ぜぶら
びっくりした。最初は「なんかのドキュメントもの?」と思って読んでいたら、こんなストーリーとは…え、これフィクションなの?初読の作家さんだけれど、めちゃくちゃうまいな…メインテーマは「ウクライナ戦争」なのだが、ある意味「コロナ文学」の一つともいえる。この話の最初の方で思ったのは、昨日読んだ『ツミデミック』という本を読んであまり素直にいいと思えなかった理由に思い当たったってこと。『ツミデミック』はいかにもマスコミの好きそうな「よいお話」であるが、この話の(少なくとも前半は)コロナで傷ついた家庭の話だ。
ぜぶら
2024/10/27 21:12

リアルさを感じたのは、戦場と化した街なかを姉妹二人が逃げ回るシーンではなくて、「いつ国外に退去するか」を家族が迷うシーン。特に、一企業の関係者だとしたら、こうなる可能性はとても高そう…10年前は海外旅行もなんの心配もなく行けたけれど、今は本当に日本政府が海外の日本人の生命を守ってくれるかということに疑問を感じるし、もちろん世界情勢も楽観を許さない状況なので、非常にリアリティを感じてしまった…ヨーロッパは「国境を歩いて超える」ってことができるとは聞いているので、自分のこの立場になったらこうするしかないな…

ぜぶら
2024/10/27 21:19

ウクライナ戦争は始まった当初はここまで長引くとは思ってもいなかった。どの時代でも同じことを言われるけれどね。「もっと早く戦争が終わると思っていた」と。ゼレンスキー大統領の言い分もわかると思っていたけれど、今の彼の行動(アメリカに資金援助を求めて戦争を長引かせる)を見ていると、どこを終着点に考えているのかがわからなくなる。北朝鮮も参戦してきているのに、日本はどうするんだ?ってことが決まる大事な選挙なのに、あまりにも低い投票率でがっくりきているよ…

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
意外にほっこり系のお話だった。テイストとしては、三浦しをんさんに近いかも。ちょうど恩田さんの「都市伝説」ものを読んだばかりで「違う羽の鳥」「燐光」はその話題の中心になった側からの話でやや新鮮だった。暗めの話ばかりかと思ったが、後半はいい人の話でした。最近の「現代小説」は露悪的なものが多いので、こういうほっこり系は好まれるのかも。でも、これが直木賞…?っていうのは正直な感想かも。
ぜぶら
2024/10/26 22:33

それにしても、驚くほど「パンデミック」の時の記憶が忘れられていくのに改めてびっくりする。今や「コロナ」っていっても誰も怖がらないもんねえ…

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
再読。デビュー時から「出所はわからないけれど人づてに広がっている怪談」というテーマがお好きな恩田さん。誰がどこで言い出したのかわからないが「あ、知っている、知っている」という怪談は、私の時代には「学校の怪談」だったけれど、今はネット、というものがあるので、年齢はばらばらでさらに広範囲に広がるようになり、それを現代の「民俗学」として研究している人すらいるらしい。『月の裏側』の主人公多聞が、「不思議な出来事」として巻き込まれるのはそんなお話。『象と耳鳴り』『puzzle』の系統で、黒田くんもちらりと顔を出す。
ぜぶら
2024/10/26 14:09

ミステリ仕立てであるが、謎を解くのがメインではなく、「どこから」「誰が」「なんのために」を説くことが本質なので、なんというか、もはや誰もその由来を知る人もいない朽ちた寺の中になぜ摩耗した地蔵が立っているのか…を「知る」怖さ、という感じかな…知ってもいいことはあまりなのだが、「知らないと気持ちワルイ」と思う人は嵌ってしまう。が、やはりいいことはないのだ。間違っても心が洗われる真実は隠れてはいないから。…恩田さんの「ホラーミステリ」全開でございました(笑)私は黒田くんが好きなので、彼を主人公した長編読みたい。

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
現時点最新の埴輪説明書ではないかと思う。写真も効果的に使われていて、わかりやすかった。感謝。松阪市の宝塚一号墳の船形埴輪を見てきたが、歴史的な位置づけが全く分からず、「こんなん発見されましたけど~」ってだけでは勿体ないなと思っていた。現在東京国立博物館の「はにわ展」にいけばもっとわかるようになると思うのだけど、東京は遠いので…学校で習った時(40年以上前)「卑弥呼の墓は箸墓古墳。以上」で謎の古墳時代はスルーされて、弥生時代のすぐあとに奈良時代を習ったようなものだった…古墳時代って3世紀もあるんだぜ?
ぜぶら
2024/10/25 10:20

埴輪に馬がいるので、当時日本でも馬を生育していたとわかる。今までそれはどこなんだろう?と思っていたけれど(中世は奥州)、榛名山の麓、群馬あたりらしい。自然馬もいたんだろうか?当時の人達の「死生観」というのがとても気になったのだけれど、これも「日本書記」でよく書かれるように「鳥」であったと予測できる。鵜飼いというのが古墳時代から神聖なものであったとは知らなかった…「能」で鵜飼をモチーフにしたものはいくつかあり、神社からみの不思議な話もあってなぜだろう?と思っていたけれど、この時代の名残かも。

ぜぶら
2024/10/25 10:28

古墳時代後期の「古墳、埴輪は忽然と消えて行った」理由がやや納得できないなあ…当初は一部の王族のものであったのが、全国展開し、埴輪がどんどん大量生産されるうちに粗雑化し、その本来の意味が失わていった…全国平均的な現代社会なら納得がいくけれど、地域で区切られているのだから、むしろ各地で「別のもの」に「進化」していくんじゃないだろうか?工房による特殊化はもちろんあったらしいけれど、ごく一部のようだし。それよりも、「別の王権者」がはいってきて、過去の技術や歴史が「消去」されたんじゃないかと思うのだが…

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
おそらく40歳以上の世代の本読み人には、ミュシャの版画は三省堂の栞としてよく目にしたのではないかと思う。「四つの花」のデザインで三省堂で本を買うとランダムに差し込まれる栞で4枚集めるのにとても苦労したことを覚えている。だからミュシャは美しい女性のリトグラフを制作するデザイン家とずっと思っていたのだが、2017年の国立新美術館で彼の渾身の『スラブ叙事詩』を観た時、ああ、これが本当に彼がしたかったことなんだな、と思ったのだった。パリで大成功をおさめていたミュシャは、第一次世界大戦後に故郷へと帰っていく。
ぜぶら
2024/10/24 11:21

展覧会の資金を募るためアメリカでパトロンを求めている。あまり知られていないが、ナチスのチェコ侵攻時につかまり尋問を受けている。解放されてほどなく亡くなっているので、おそらくナチスに精神的にも身体的にもかなり痛めつけられたのだと思う。故郷を思って描いた『スラブ叙事詩』はアメリカで公開後には、プラハ市に寄贈されたものの、長く展覧する美術館がなく、とある宮殿に所蔵されていた。プラハ市で全20点が公開されたのは、実に2012年のことである。彼がデザイン家か画家という問いは確かにあまり意味のないものかもしれない。

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
連休に三重県松阪市に行ったときに、どうしても観たかった船形埴輪。東京国立博物館のはにわ展に持っていかれしまうのではないかとドキドキしていたけれど、文化センターで実物を見ることができて良かった…とはいえ、松阪市文化財センターにちょんとおかれていて、正直言ってあまり解説がなく、よくわからないと帰ってきたのでこの本を読んでみたのだが…期待したことはあまり書かれていなかった。しかし、宝塚一号「古墳」という墓を飾る埴輪が「船形」である、ということに強いロマンを感じる。そう、ピラミッドの「太陽の船」を思い出すからだ。
ぜぶら
2024/10/23 21:25

クフ王のピラミッドの傍に埋められていた「太陽の船」は1954年に1号船が発見され、さらに2011年に吉村作治氏の率いる日本人チームが2号船を発見した。これは実物そのものであり(使用できる)、復元されて展示されている。エジプト人にとっての船は、太陽神ラーのもとへ魂を運ぶアイテムで、墓からも模型(木彫りが多い)がたくさん見つかっているのだ。日本の古墳時代でも、葬祭と舟が結びついていたと思われるが、当時の人達はどうやって考えていたのだろう…「魂」という考え方があったのか、たどり着くべき「どこか」があったのか。

ぜぶら
2024/10/23 21:30

時代が下ると、「補陀落渡海」という考え方で、船の中に人を閉じ込めて海に流す信仰が出てくるが、おそらくそれとはまた違うだろうし…それとも単なる「権力の象徴」だっただけなんだろうか。などなどいろいろ知りたいものの、いまのところすべて「謎」というのがなんとももどかしい。宝塚一号墳は、人型の可愛らしい埴輪は出土していなくて、これ以外には家型や壺型、あるいは円筒などである。動物はあるけれど…人型が出てくるのは時代が新しいんだろうか?あまり詳しくないので、もう少し別の埴輪の本を読んでみよう。

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
え…これギャグで作った本だよね…?ヘタウマ中世ヨーロッパ写本の絵で当時の日常生活絵本を作った…というコンセプトだよな…?中世の絵って、遠近法もないし、登場人物の表情は死んでいるし、骸骨やら血やらが盛大に飛び散る絵が多い。なんだか謎の生き物がいたりして説明がないとなんの動物かも不明。しかし、なかなか味があって好きなのだ。ボッシュの絵もその系統で、気持ちワルイと思いつつも(笑)なんとなくしげしげとみてしまうのだ。それにしても、「上手に描こう」と考える人が一人も出てこないかったっていうのもまたすごいねえ…
ぜぶら
2024/10/22 22:58

たぶんだけれど、中世の写本は、「文字」の装飾が第一で、絵というのは二の次だった気がする。装飾文字、いわゆるカリグラフィーに、修道士たちは全精力を注いでいたのであって、絵は息抜きだった、ともいえるだろう。想像力豊かな絵が多いのも納得なのであった。でも、地獄の想像力は、仏教画の方がはるかに上だと私は思う。

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
ウルフの本は何冊か挑戦しているが、未だに読めない…表紙絵がすごく素敵だという不純な理由から購入したが、やっぱり苦手だ…登場人物の一人称で構成される文章というのは現代文学では当たり前のようになっているんのだけれど、そのどれも複雑な思考過程であり、なおかつ詩的文章が混ざるのでお腹いっぱい。また死ぬ前に再読できればします…
が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
現在愛知県美術館で開催中。不勉強なことに、「相国寺」は足利義満肝煎の寺だと初めて知った。室町時代の文化は、茶や枯山水、水墨画や禅寺の侘びさびのイメージで、「金閣寺」は別格だと思っていたが、少なくとも義満の時代は華やかな絵も好まれたようだ。これは、明との貿易による影響だろう。熙宗直筆の絵も所蔵されており、若冲の絵のテーマに近いと思った。能の装束があれほどきらびやかなのもわかる。当時、明と日本は倭寇の扱いで揉めていたが、寧波は国際都市だったから、日本からの留学生や使者は、異国文化にわくわくしたことだろう。
が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
ネタバレえ?え?最後がよくわからんかった…これは消さなきゃいけなかった部分が残っていたってこと??ぱっと読んだだけではよくわからない…いずれ再読しよう。ケストナーといえば、児童文学のイメージだったのだけれど、映画『ファビアン』を見て、もともと反政治(当時なので反ナチ)の人だったと知ってびっくりしたのだった。彼は、母親を見捨てることができずに、亡命はせずにドイツ国内に留まるが、その間反ナチの言質と取られるものは全て封印している。政権は疑いながらも、彼が有名作家であるために手が出せなかったのだ。この作品は戦後のもの。
が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
こういう「本をどうやって読んだらいいか」や「もっと本を読むには」とか「最近の人は本を読まないのはなぜか」系の「読書本」を手に取るのは、なんだかんだいって、本を読む人だと思う。本当に本を読まない人は本屋にもいかないので、こういう本は買わないし、自分の読書習慣について悩むこともない。ということは最近の『働いているとなぜ~』がベストセラーになったのも、実は本を読む、というか、読みたいという人間は多いのだろうと思っている。この本は、「読書をしない人」向けには書かれていない。どこかの段階で読書をしたことがある人用。
ぜぶら
2024/10/18 16:49

確かに働きだして本を読む冊数もスピードも格段に落ちた。一時は、2Pを読む集中力すらないくらいになったが、「読書って楽しい」という記憶があるからこそ、「またいつか読めるようになるよね」って待っていられたと思う。読書っていうのは一生をかけてすることだと思うので、焦らなくていいんだ、って最近思えるようになれたので、この著者が言うようにその時々で好きなように読めばいいと思うのね。そして、増えた本の扱いは私も著者の意見に賛成。数か月ごとに「取っておくべき本」を見直して、本棚を整理するのは大事だと思う。

ぜぶら
2024/10/18 16:50

積読本がたくさんあるのは幸福であるのだけれど、それはキチンと整理整頓できる時だけ。京極さんのような書斎を作る財力のない人は自分の部屋の中の本棚に収まるだけにしておいたほうがいいと思う…私自身は、背表紙が見えないのと、床に直接本を置くのは嫌い。本当に貴重な本(古本でも入手できないもの)以外は古本に出してますねえ…まあ、ここらへんは考え方だと思うけれど。

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
いや~面白かった!これも初読だったけれど、「カントリーロード」が出てきた時点で、最後はボスが自爆して終わりかと思ったよね(笑)前半は、40歳以上の人にぶっ刺さる(笑)ものばかりでしたね。アルジャーノンで泣いた世代はちょっと遠い目になったですよ、ハイ…太陽つながりでアシモフだと思ったので(『はだかの太陽』)後半はめちゃくちゃ感慨深かったです…最初はギャグものかと思ったら、重厚なSFだったとは…80年代SFファンで、ロボット三原則を真剣に考えなかった人いないと信じているんで…
ぜぶら
2024/10/18 09:30

久々にアシモフの『鋼鉄都市』シリーズが読みたくなった…早川さん、大きい字で改訂版出してくれんかのう…(老眼つらい)

ぜぶら
2024/10/18 11:15

と思ったら、どうも直接のアイディアは東日本大震災よりも、東海村の臨界事故によるものらしい。今後も繰り返しこういう事故が起こるのかもと考えるとますます気が重い。

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
好きでずっと読んできたシリーズだけれど、シリーズワースト1だと思う…アガサ・クリスティや、ローレンスオリヴィエが出てくる意味って何?時代背景の説明かしら。犯人も理由もすぐに想像がつく。読むのが苦痛だった…続きはもう買わないと思う…
ぜぶら
2024/10/16 20:42

イギリス人のフランスシェフに対する感情がとてもリアル。イギリス、フランスの同族嫌悪(元々同一民族)の根深さよ…

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
面白かった!実は戦国時代は好きではないのでよく知らないのだけれど、戦国の三重、というか伊勢を中心とした地域の対信長戦についてが臨場感あふれる文章で書かれている。新聞の連載コラムをまとめたものらしい。私は三英傑は嫌い。むしろ信長に滅ぼされる側のほうに興味があるが(一乗谷とか)、伊勢国司であった名門北畠氏もまたこのような敗者であったとは知らなかった。信長も大概だけど、息子連中もひどい。北畠氏の娘は信雄(信長次男)の妻にさせられたけれど、気の毒に。戦国時代に女に生まれるのって本当に悲惨だったろうなあ…
が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
この本が一番北畠氏に詳しかった。顕家はかなり早い段階で歴史舞台から消えて行ってしまうが、その後で、父と弟が最後まで奮闘していたのには、お疲れ様でした…と言いたい。『太平記』は読むと面白いらしいのだが、何しろ長いので放置していたが、ダイジェストでいいから読んでみよう。はっきりいって足利尊氏のその後とかよく知らないぞ…東海圏に住む人間の癖に、三重県の歴史をほとんど知らないことに衝撃…
が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
今回の旅行はこれが一番役に立ちました!ガイドブックは、伊勢志摩しかないのは何で??下手な歴史書よりよほど詳しい。全部を読むと数週間はかかりそう…
が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
230年続いた伊勢国司、北畠家は、織田信長によって滅ぼされます。実はこのあたりの歴史はすごく曖昧で、今回勉強して初めて知った…信長は、妹だけではなく自分の息子たちを婚姻(婿入)、養子にして送りこむなどで一族の乗っ取りを図っているんですねえ…次男信雄は北畠氏、三男信孝は神戸氏へ。結局、本能寺の変で秀吉に持っていかれてしまうわけですが、東海はどの家もかなり力があったのに、なんで羽柴なんぞにやられてしまったのか…ところでこの本、歴史的に詳しいことは全く書かれておらず「歴史を詳細に知っている人向け」です。
が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
この連休は三重へ。三重県というと、伊勢・志摩や、熊野あたりが観光地なのですが、今回はおススメされた北畠氏館跡庭園が目当てで、三重県でもマイナーな津へ。室町期の三大武将庭園の一つです。北畠氏といえば、後醍醐天皇から伊勢国司の位を賜るわけですが、ちょうど『逃げ上手の若君』の舞台がこの時代なのですですね。隣にある資料館の方から「『逃げ上手の~』で出てきますよね!」といわれて、「読んでません」とはいえず、「は、はい」とごまかした私でした…慌てて積読になっていたこちらで勉強(笑)花将軍こと、北畠顕家の本読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
ノーベル賞おめでとうございます、ということで早速読む。紙媒体のものは手に入りにくくなっており、電子化がありがたい。とはいえ、この本はぜひ本の形で手もとに置いて、何回も読みたい。連詩なのかな、とも思った。短い文で書かれ、フーガのように言葉が追いかけていく。読んでいると頭の中が白いもやがかかったようになって、何度となく、読み返す。永遠はない、といいつつ、生と死がロンドのようにめぐる。姉の死と著者の生との境界線は白いあわい。塗っても塗っても浮き出てくるように。著者もすごいが、これは翻訳者さんの力量が大きい。
ぜぶら
2024/10/11 11:27

生まれた時に纏うおくるみの「白」、結婚式の白無垢の「白」、葬式の時の死に装束の「白」。日本では「白」は”雪”として歌に多用されるので風流な感じがしてしまうけれど、本質的にはかなり生々しいものだと思う。だからこそ、「覆い隠すためのもの」として意識操作されるのかもしれないけれど。ワルシャワという街と、ソウルという街。どちらも隣の狂気の国に蹂躙された街。今もまた「境界線」で戦争と対峙している。そう思うと、「白」に覆い隠されず漏れ出てくるものたちが「死」でないことを祈るのみだ。

ぜぶら
2024/10/11 11:28

他のも読みたいが、あらすじを読むとかなり、精神的にきそうな内容…次は詩か、エッセイを読もうかな…

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
2巻おめでとうございます。どうも櫨染さんが大人気らしい(笑)ちょっぴり不思議なお話と現実主義の深山くんのコンピが素敵。どのお話も良かったです。狸さんたちが勉強家なところがカワイイ…「猫岳」のお話が一番好きかも。猫ちゃん飼いたくなるじゃないか…続きも楽しみにしてます。
が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
ねえちゃん最強…てっきり読んだと思っていたけど初読でした。恩田さんの書かれる作品ジャンルの中で大好きなダークSFファンタジー。やはり上手だなあ…群像描写から書き起こして、だんだんとそれぞれの人物に焦点が合っていく。しかし、その「中心」である(いや黒子というべきか)人物が実は「からっぽ」の器でしかないという…芸術とはなんだろう?それをつくるアーティストの「才能」が形になったものだろうか。鑑賞者はそれを「享受」する存在に過ぎないのか。それとも…時代や空気に影響される無意識の集合体に描か/創らされているのか。
ぜぶら
2024/10/10 11:23

烏山響一くんって、他のに出てきたっけ?この子も常野の一族かな。ねえちゃんと母ちゃんは常野一族だろうな。響一はどっちかっていうと途鎖国の一員のような感じにも思えるけど、この二つはつながった話だと思っているので…もっとこういうの読みたいねえ。橘さんは無事でいて欲しかったなあ…

ぜぶら
2024/10/10 11:25

やはり『パノラマ島奇談』を読まねば…

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
すぐれたミステリとは何か。「最後の一行まで読ませる」ことだと私は思っている。今年のおススメミステリと言われて読んだが、確かに。今年のベスト1だと思っていた『極夜の灰』と同着、いやこっちのほうが上かも。最初は、主人公が語りかけているのがウザいと思ったけれど(笑)確かに「フェア」さを保つにはこれしかないと思った。最初からわりとわかりやすく「犯人」をリードしてくれるけれど、その「正体」には、そう来たか…とちょっとびっくり。昔ながらの家族内のごたごたがテーマになっていて、古典ミステリ好きには美味しい設定。
ぜぶら
2024/10/08 22:29

探偵役を兼ねるワトソン、いやどちらかっていうとアリスってところか(笑)最後のアーネストの選択が好きだな、と思った…この方は、「家族」というものをすごく信じているんだろうな。それもまたよし。

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
先日、石破氏がアジア版NATOの妄想をつぶやいたところ、インド外相に一蹴されたとの記事を読んで、満州国の「王道楽土」幻想と言ってること変わらんやん…とぞっとした…東欧、中東の戦争を世界が見て見ぬふりをするうちに、どんどん戦闘が拡大してきている今を思うと、この本は日本の過去であると同時に、繰り返される未来である気がしてならない…5.15事件から盧溝橋事件、モノンハン事件までの経過が曖昧だったので、とても分かりやすくてありがたかった。この背景での水木氏ののんびりとした時間の流れがなんだか羨ましくも思う。
が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
睡眠については今でもあまりわかっていないんだなあ…というのが素直な感想。見識を新にしたのは「生体時計は遺伝子レベルで決まっている」ということ。この本でもあるように、昔の教科書には「人間を暗闇の中で生活させると25時間周期になる」っていうのが書かれていたが、これは実験の仕方が恣意的であったとは…確かに”本当の”暗闇の中で生活させるのだとしたら人権問題になるしな…でもまさか「自分の意志で明かりをつけることが許されていた」とは知らなかった。意味がわからないながらも、位置を同定したというのがゲノム計画であった。
ぜぶら
2024/10/05 21:16

不思議なのは、出産、育児でも同じように眠れない日々が続いたのに、結構上手にこなしていたんだよねえ…人間の身体って本当に不思議だ。最近は、老化のせいか朝が早い。この本で「朝、以前よりもすっきり目が覚めるようになって、起きるのが辛くなくなったというのが、もっとも早く認められる老化の兆候だ」って(笑)一時期、寝つきが悪かったので、睡眠導入のためにお酒飲んでいたけれど、これはかえってよくないのだという。うん、確かに。お酒飲むと夜に目が覚めるし、太る(笑)本当によくない。最近は睡眠はスマートリングで管理しています。

ぜぶら
2024/10/05 21:23

どういう仕組みかよくわからないけれど、睡眠潜時時間、REM,ノンREM時間を測定してくれる。このお陰で睡眠負債などもわかるので大変重宝しています。生き物である限り、睡眠は大事なのでこの分野の研究がもっと進みますように…夜更かしして勉強しなくても、寝ながら勉強できる方法を早く開発してくれ!

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
面白かった。『五匹の子豚』で舞台になった素敵な(?)お屋敷はクリスティのお家がモデルなのか!そしてこのお話も同じ舞台なのである。なので、ありがたいことに地図が頭の中に浮かんでくる(笑)クリスティには珍しく、中編ということで発表時には売れなかったらしい。道理であまり知らない題名なわけだ。しかし、やはりクリスティ。なるほど~そういうことか…ちょっと思いつかんかった…モデルになったクリスティのグリーンウエイ屋敷にいつか行ってみたいな…
ぜぶら
2024/10/05 15:21

これを読んでから『死者のあやまち』を読むと犯人予測ができちゃうのかな?まあ、クリスティはまだまだ未読作品が多いので、後のほうに取っておきますか。

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
申し訳ないことに、著者の本はまったく読んだことがないが著者のお父様の漫画がとても味のあるものだったので…作風はすごく「サザエさん」の長谷川町子氏に似ていると思った。軍国少年であった著者のお父様の戦前から昭和にかけてのスケッチ…先日、石破内閣が誕生し、その写真がSNSで揶揄されていた。こともあろうに、戦前の「近衛文麿内閣」の写真を持ってきて、戦前カッコいい言っている人がいて、この人物のことを知らないのか、知っているからこそ、防衛戦争推進をもくろんでいる石破氏との比較を試みたのか、すごくモヤモヤした。
ぜぶら
2024/10/04 17:37

近代史は、戦争までの道のりまでもあまり詳しくないのだが、戦後昭和のいわゆる赤狩りのところはもっと知らなかった。でもなんとなく、その時の雰囲気というのが朧気ながらもわかった気がする。自分でもう少し歴史を勉強せねば。著者は私よりも18歳年上。まさにこの本では終了しているところで私が生まれている。その後の昭和史について、社会的な出来事の記憶があるのが、自分が中学校に入ってからなのでいつか自分でも「自分史」と「歴史」を重ね合わせてみる必要があるのかもとも思う。

ぜぶら
2024/10/04 17:37

それにしても著者のお父様、これだけのものをお描きになるのなら、十分に漫画家さんとしてやっていけたとも思うなあ…それも、運なのかもしれないけれど。

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
リンボウさんといえば、『イギリスはおいしい』のイメージだったので、観世能雑誌で能楽のコラムを書かれているのを見てびっくりした。かなり本格的に能楽をされていたらしいと知ったので、その変遷が書かれているのかな、と思って買っが、違った(笑)なんと、能は大学生時代に、内弟子同然の扱いでお稽古されていたという。現在は、声楽が「ご専門の趣味」ということのようだ。氏にとって、「趣味」とは素人のものではなく、どこまでも追い求めて「下手な玄人」を目指すものであるという。このご本を読んでいて、ひどく身近な人間を思い浮かべた。
ぜぶら
2024/10/02 20:05

そういえば祖父も「下手な玄人」級の絵描きだった…そんな二人に「とてもああはなれないなあ…」と思っていたので、リンボウさんの本を読んで、同じことを思ってしまった(笑)とはいえ、ここ数年、珍しくハマったのが能楽で、あまりに面白くて、お稽古始めて、背景を知るために古典を読み始め、歴史を勉強しなおし…昔小説家になりたかったよね…能が絡む何か書けないか、いや、伝奇ものとか…とストーリーを練ったりしているので、やはりちょっぴりは祖父、父の血を受け継いでいるんではないかと思う次第。リンボウ先生、私もがんばります!

ぜぶら
2024/10/02 20:11

しかし、やっぱり文学者のリンボウさん…「一籌を輸する」って思わず調べてしまった…陸游の詩か…漢詩は唐代のものしか読んでない…

が「ナイス!」と言っています。
ぜぶら
昨年は関東大震災から100年目ということで、さまざまな関連書が出版された。その中の1冊で、積読になっていたもの。とはいえ、この本は「関東大震災について」の本ではなく、それによって引き起こされた軍事国家日本と、この震災とのつながりについての本である。著者は民俗学者とのことで『廃仏稀釈』(ちくま新書)などを読ませていただいているが、やや断定的な論を展開されるので注意しながら読んでいる。この本もとても面白い論ではあるとは思うが…「大正デモクラシー」といういわば民主化の先駆けであった時代に起こった「関東大震災」。
ぜぶら
2024/10/01 18:00

なぜかその後、一気に「軍事化」へと突き進んでいく、ということはよく言われてきた。単に、復興が半ばであること、世界的なインフレが起こり貧富の差がさらに進行してしまったことによるものだと理解していたのだが、著者は「災害を<自然現象>として捉えるとともに、自然の脅威を忘れようと、素朴な郷愁に身を寄せ」、それを「基盤とする<郷土>への愛は、<国土>にたいする依存に安易に結びついて」しまったという。「<中央>が<周縁>(ここでいうのは地方都市)を従属、隷属させていく」ことで復興としてしまったためである、と述べる。

ぜぶら
2024/10/01 18:12

東京(江戸)の都市機能の一極集中は近代に始まったことではないので、一概には納得できないのだけれど…どちらかというと、「情報」を集中させたことではないのか、という気もする。それまでは「各地で自主判断」することが可能であったのに、明治維新によってそれができなくなり、そこに関東大震災が起こった。首都とはいえ、都市機能の破壊自体は地方にはあまり関係しないはずなのに、それが「日本全体の災害」のように思われるようになったのは、それ自体が政治の失敗のように思うけどなあ…

が「ナイス!」と言っています。

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読書データ

プロフィール

登録日
2019/03/02(2097日経過)
記録初日
2017/04/20(2778日経過)
読んだ本
1261冊(1日平均0.45冊)
読んだページ
352852ページ(1日平均127ページ)
感想・レビュー
734件(投稿率58.2%)
本棚
13棚
自己紹介

積読本を解消するためにせっせと本を読んでいるつもりですが、どんどん積み上がり中。紙の本が好きです。ミステリ、SF、歴史ノンフィクションが好きですが、なんでも読みます。最近は能楽にはまっています。書いている感想は、歴史的な考察、関連する他の本、趣味である映画や能などの伝統芸能の感想と絡めた雑文、長文です。
旅行記、能楽鑑賞録はnoteに投稿しています。https://note.com/shinonome55asahi

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