読書メーター KADOKAWA Group

2024年5月の読書メーターまとめ

hiro
読んだ本
9
読んだページ
2807ページ
感想・レビュー
9
ナイス
1228ナイス

2024年5月に読んだ本
9

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

hiro
夏川さんの作品は、映画化された『神様のカルテ』から読み始め、最近は新刊を心待ちにしている作家さんの一人だ。この本を読んだ感想は「いい本を読ませてもらい、おおきに」という一言につきる。夏川作品に登場する医師たちにはこんな先生に診察してもらいたいと思うことが多いが、この主人公・哲郎も優秀な内視鏡医だけでなく、死に向き合うような病気の患者に対して、帯にあるよう希望の明かりを灯してくれると感じ、久々に感動した読書となった。できれば哲郎と南のその後も気になるので続編を期待する。本屋大賞一位でもいいと思う作品だった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
9

hiro
13年前初めての坂木さん作品として『和菓子のアン』を読んだ。そのときは高校出たてで、得意なのは食べることだけというデパ地下の和菓子屋みつ屋で働きはじめたばかりのアンが、新しい店長を迎えての対応はもちろん、“謎”を持ち込むお客様への対応、さらに和歌山への初出張等々、あの頃に比べると驚くほど成長していて、読者として大変うれしい。一方、成長を感じられないアンが友達という乙女との関係にはいらいらするばかりだ。ただ、このような関係が続く限り、このシリーズは終われないだろうから、まだまだアンの成長がみれそうだ。
が「ナイス!」と言っています。
hiro
『円紫さんと私』シリーズの最終巻を読んだ後にこの『中野のお父さん』シリーズの最新巻を読むと、2つのシリーズは文学探偵、落語、主人公が編集者などの共通点が多く、『円紫さん…』から『中野の…』に引き継がれた姉妹シリーズのように感じる。この巻も、夏目漱石、芥川龍之介に関する謎を解いていくが、その中「清張の手おくれ」では昔『点と線』を読んだときは空白の4分間ばかりに気がとられ、大きな見落としをしていたことを思い出した。また、あの大谷対トラウトのWBC最後の場面が登場したりと、コロナ禍の後の時代を感じる作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
hiro
最初に伊良部先生に会ったのは、コロナ前の2019年、故渡辺徹さん主演の舞台『イン・ザ・プール』だった。その後に本シリーズを読み、自分の主治医には?かもしれないが伊良部は名医だと思った。17年ぶりに復活したこの作品も「いらっしゃーい」と注射から始まりブレがない。薬を頼らない行動療法のためか、自らコメンテーターとして看護師のマユミちゃんとテレビに出演したり、患者に六本木マンションを買わせ保証人になったり、自らヘリコプターを操縦したりと今まで以上に行動的な伊良部が面白かった。年を取らない伊良部にまた会いたい。
が「ナイス!」と言っています。
hiro
『ブラック・ショーマン』シリーズの第一弾の感想で神尾武史と姪の真世のコンビが活躍する続編を期待したいと書いたが、やっと帰ってきてくれた。今回は東野さんの他のシリーズとは違って殺人事件などとは無縁の作品だった。しかし、題名のように覚醒する女性たちの物語を読んで、人の嘘を見抜くことと、人を騙すことにかけて専門家の元マジシャンである武史のテンポよく出てくる“マジック”によって、特に最後まで気持ちよく読者も騙してくれるところはさすがだ。一度バー『TRAPHAND』で神尾マスターのおすすめを飲んでみたい。
が「ナイス!」と言っています。
hiro
最近『駒子』『円紫さんと私』シリーズの最新刊を続けて読んだが、この冬期限定で『小市民』シリーズも完結なのだろうか。ホームズ役は女性、ワトソン役は男性というコンビで謎を解くミステリ作品が多いなか、このシリーズは主人公の二人が対等に謎に挑み小市民を目指すという独特の面白さのあるミステリ作品だ。今回は小鳩が交通事故で大けがをしたため寝台探偵として、二人で交通事故の犯人を追った三年前と今回の交通事故を交互に推理しながら進行するというのがユニークで面白く、終盤は一気読みだった。京都での二人の再会を期待してしまう。
が「ナイス!」と言っています。
hiro
このシリーズは、米澤穂信さん推薦の『六の宮の姫君』を最初に読み、その後円紫さんの謎解きと《私》の成長を楽しみに第一弾から読みだした。この第六弾では、なかなか円紫さんが登場しないが、年を重ねても変わらない正ちゃんに癒され、円紫さんが登場すると《私》は自ら古い人間であるといい、円紫さんに頼らず自らの足を使って謎を解いていく中堅の編集者にまでりっぱに成長していた。太宰、芥川、三島の三人だけでなく、川上未映子さんの登場に驚いたり楽しく読むことができ、米澤さんの解説も良かった。次は『中野のお父さん』の新刊へ。
が「ナイス!」と言っています。
hiro
書店員や編集者など本に関わる人たちの小説・漫画が好きでこの『忘却のサチコ』を読みだし途中ドラマ化もされ、読み続けてきたが、この22巻は読書メーターの「本屋大賞 予想チャレンジ」の予想が的中してもらったBOOK☆WALKERのコインで購入した。今回は、今まで見たことのない怒ったサチコの顔が見れたり、サチコが育ててきた新人作家の川端アリサの作品が文学賞の候補になり、編集者としてこれも今までになかったサチコの姿に出会えてよかった。それでも、もちろん美味しいそうに食べるサチコの顔は、いつもと変わらない。
が「ナイス!」と言っています。
hiro
深緑作品を最初に読んだのは、戦場での日常ミステリということに惹かれて読んだ『戦場のコックたち』だった。そのノルマンディ上陸作戦からドイツ降伏までのヨーロッパ戦線が舞台ということにあらためて驚き、デビュー作の『オーブランの少女』も気になっていた。この短編集の主人公はすべて少女だが、舞台はヨーロッパの庭園、20世紀初頭のロンドン、暴風雨の日の食堂、昭和の初めの日本の女学校、凍り付いた大陸の北の国と、全く違う設定のミステリというところが素晴らしい。中でも最後まで引っ張られていった「氷の皇国」が一番良かった。
が「ナイス!」と言っています。
hiro
夏川さんの作品は、映画化された『神様のカルテ』から読み始め、最近は新刊を心待ちにしている作家さんの一人だ。この本を読んだ感想は「いい本を読ませてもらい、おおきに」という一言につきる。夏川作品に登場する医師たちにはこんな先生に診察してもらいたいと思うことが多いが、この主人公・哲郎も優秀な内視鏡医だけでなく、死に向き合うような病気の患者に対して、帯にあるよう希望の明かりを灯してくれると感じ、久々に感動した読書となった。できれば哲郎と南のその後も気になるので続編を期待する。本屋大賞一位でもいいと思う作品だった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/03/16(4849日経過)
記録初日
2010/08/27(5050日経過)
読んだ本
2249冊(1日平均0.45冊)
読んだページ
650518ページ(1日平均128ページ)
感想・レビュー
2221件(投稿率98.8%)
本棚
569棚
性別
職業
IT関係
現住所
大阪府
自己紹介

読書の時間:朝夕の通勤時間と寝る前

10冊以上読んだ作家等(=好きな作家等)
三浦しをん、東野圭吾、有川浩、伊坂幸太郎、海堂尊、森見登美彦、北杜夫、桜庭一樹、湊かなえ、高田郁、川上未映子、米澤穂信、坂木司、誉田哲也、万城目学、小路幸也、原田マハ、大崎梢、角田光代、柚木麻子、近藤史恵、辻村深月、池上彰、西加奈子、宮部みゆき、綿矢りさ、朝井リョウ、瀧羽麻子、松岡圭祐、知念実希人、村山由佳、小川糸、恩田陸、道尾秀介、村上春樹、池井戸潤、吉田修一、望月麻衣、岡崎琢磨、三上延、碧野圭、柴崎友香、窪美澄、朝井まかて、小川洋子、門井慶喜、夏川草介、柏井壽、アンソニー・ホロヴィッツ、北村薫、奥田英朗

10冊以上読んだ漫画家
荒川弘、青山剛昌、アダチケイジ、高橋留美子、石塚真一、木村紺、吉田秋生、小山宙哉、松田奈緒子、羽海野チカ、眉月じゅん、柳本光晴、雲田はるこ、阿部潤、よしながふみ、海野つなみ、永松潔、柏木ハルコ、東村アキコ

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう