形式:ペーパーバック
出版社:文藝春秋
形式:文庫
形式:Kindle版
『長崎』ってなに??
夢を追いかけていく過程で付き合って結婚したが、それぞれ別の形で夢に破れてくすぶっている状態の中、お互いの存在が重荷になっていることに気づく。そりゃそうだろう、と思う。「夢」というのは、もう一人の女・男のようなものだと思う。「応援するよ」と言っても、相手が夢に向かっていっぱい頑張っている時に、同時に自分のことも同じくらい大切にしてくれるだろうか? もしそれが可能だとしたら、その人は一度「夢」に対して情熱を失ったのだ。愛を失ったが別れない夫婦のように、ライフワークとしてゆるゆるとやるなら分かる。しかし情熱が
あったら怖い、と思う。うまくいかない時に旦那や妻に当たるのは当たり前だ。なぜなら、旦那や妻を都合よく「自分サイド」と勘違いしているからだ。もうとっくの前に「夢」に心を取られているのだ。ズレた歯車を元に戻す努力をしようにも、お互い自分中心なのでどんどん合わなくなっていく。そんな中で、敦は水城に彼氏がいるという話を耳にして、衝撃を受ける。もう前を向いて歩いていく水城に対し、頭の整理が追いつかないままの敦は、知恵子の思い出ばかりが脳裏にちらつく。それを「遊んでいる」と言われ、ぼんやりと反感をもつが言い返せない。
朗読者さん、芥川賞集めてるんです✨不快感満載なんですね😳😅
ミサさんも私と同じでしたか。本作は芥川賞の中では読みやすいです。私も大の苦手の芥川賞作品の中で、私にも読みやすかったのは、送り火、コンビニ人間、むらさきのスカートの女、推し燃ゆ、おらおらでひどりゆぐも、1分34秒、八月の路上に捨てるくらいです。
角田光代さんの元ご主人なんですよね〜。
ミカママさん、そうなんですよね。読み終わってから著者ググってwikiで知りました。全く想像もしてなかったのでちょっとびっくり。
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