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デマの影響力 なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?

感想・レビュー
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Takabumi Ohuti
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SNSのアルゴリズムは、ユーザーの興味関心に基づいて情報を配信している。この仕組みが、ある種の「エコーチェンバー」を生み出し、特定の意見や情報だけが拡散される環境を作り出している。
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水煮丸
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タイトルから「デマ」について分析した本だと思って読んだが、内容は「ソーシャルメディア」についての分析だった。原題の「ハイプマシン」という用語はあまり認知されていない為このようなタイトルになったのだと思うが、本書の内容とは乖離があると思った。本書の内容自体は、ソーシャルメディアの構造の特徴、その社会への影響、規制問題と幅広く論じられており面白かった。規制問題やあるべきソーシャルメディアの仕組みまではともかく、本書でソーシャルメディアの性質や利便性と危険性を知ることで、冷静に利用できるのではないかと思う。
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てつさん
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デマの概念を様々な角度から解説されていて、一度は読んでおきたい書籍。
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ブロッコ・リー
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原題はThe Hype Machine: How Social Media Disrupts Our Elections, Our Economy, and Our Health--and How We Must Adaptなので、邦題はこの本のテーマのごく一部分を切り取っただけなのでミスリードである。本文は著者の該博な知識と研究・実験結果をもとにFacebookに代表される情報拡散装置(Hype機)の進化、構造、なぜここまでドミナントになれたのかを説明し、一方的にFB側を断罪していない。
ブロッコ・リー

何故なら投票やワクチン忌避の行動を起こすのは人だからだ。Hype機側が孤独を恐れ根本的に繋がる欲求を持つ人の特性をアルゴリズムに取り込み、閉鎖的な友達繋がりのクラスターを作らせる。クラスター同士は緩い関係性で繋がるため、異なる閉鎖ネットワーク間でも情報は素早く伝わり、異なるクラスター間を繋ぐことができる人物はキーノードとして働く。面白いことに会社組織の中でも同じことが言え、キーノードは出世する可能性が高いらしい。この仕組みのおかげで世界中大体6ステップ以内で誰とでも繋がるという。

04/13 23:33
ブロッコ・リー

また正しい情報は新奇性に欠けるため拡散速度が遅いが、フェイク情報、特に画像・映像は正しい情報の何倍もの速度でネットに拡散する。HypeがHypeたる所以は人間の欲求をアルゴリズム化し「いいね」の報酬体系とその数を競う仕組を作ったところだ。GDPRの様なHype規制法やHypeの構造を知り冷静な意思決定を行うことでHypeの有効活用も可能だとしている。アルゴリズム、行動心理学、大脳皮質のドーパミン報酬系、社会科学や哲学、統計学と大量データ分析など著者とそのグループの広範な知識と実践力に衝撃を受けた。超良書!

04/13 23:40
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jackbdc
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ネタバレ新しい事をはやく伝えたいという私たちの気質がデマを拡散させるらしい。本書の問題意識は人類史始まって以来の事態:ハイプマシンと呼ぶコミュニケーション増幅装置に順応が難しいという話。著者は対処の可能性を示唆するが私も危機感は感じるが完璧な対処は難しいと思う。スマホ断ちみたいに物理的である意味強制力を伴った情報遮断をしないと個人の判断力で制御できそうに思えない。Amazonレビューで本書に低評価が多く疑問に思ったが反リベラル陰謀論的な書込みがあり皮肉にも本書デマ拡散の事実を反映しているようで興味深かった。
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Yoshiki  Kusama
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いい本はいい本だと思うけど、タイトルと内容が全然違うじゃないか。デマについて知りたかったから買ったのに、これじゃ、タイトル詐欺だ。原題はハイプマシンだそうで、これは内容をそのまま表しているので、つまりは邦訳のせいだ。映画もそうだけど、なぜわざわざミスリードな邦訳をつける?勘弁してほしいわ。
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ゲオルギオ・ハーン
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邦題が内容とイマイチ合っていないので違和感がある。本書は著者がTwitterやフェイスブックなどのソーシャルメディアを「ハイプ・マシン」と定義し、その影響力やメカニズムを分析している。ソーシャルメディアとせずハイプ・マシンとしているのは情報を拡散・誇大化させる機能に注目しているため。アメリカでの影響は大きく以前までは多様な政治支持層があったが、現在は極端に分かれるようになったという(トランプ大統領の登場や大統領候補の支持率の偏りからも感じる)。感情論ではなく、統計も使って分析しているメディア論の良書。
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またの名をソラリス
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ソーシャルメディアを通じたフェイクニュース(デマ)の拡散。規制も大切かもしれないが受取側のリテラシーがさらに重要。認知バイアス関係の書籍やネットの極端な意見についての本も併せて読むと良さそう。 ここにさらに知の欺瞞も加わるとさらに面白そうだ
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森
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現代(2022年)において最も整理されたインターネット社会の素晴らしいレポート。長いが読む価値はある。マーケティングを生業としている人は、この本にある、相関関係と因果関係の違いをきちんと理解する必要があると感じた。とても勉強になった。そして今後インターネットコミュニティはどうなっていくのか。投げかけと提案を噛み締める読後となった。タイトルはやや扇情的であるが、内容は社会楽であり、メディア論であり、マーケティングであった。
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海冨長秀
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題名はとてもキャッチーだが、この本の一部しか表していない。私はしっかり釣られてしまい少し不満ではあったが、読んでみて釣られてよかったと思う。内容はデマの影響力以上のものを得られる。なお、私はTwitterにアカウントがある。世の中には無名でも、恐ろしく有能な人たちがいることを知ることが出来るからだ。当然、逆方向にものすごい人もいる(なのにTV出演者やインフルエンサだったりもする)。この不条理に耐えられず、私の脳内でへっぽこ哲学が始まり、時間だけが無為に過ぎていくからだ。だから最近は、見ないようにしている。
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コトラー
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デマは真実よりも広まりやすいというデータがあるという。その理由として目新しいことをほかの人に話したくなるという性質、うその情報に繰り返し触れているうちに本当だと思ってしまう「真実性の錯覚」、自分の信じてることを補強する「確証バイアス」などを挙げるとともにフェイクニュースを作る側の政治的動機や経済的動機なども探っていく。アメリカ大統領選挙時やクリミア統合の際に拡散されたネット上のデマ、反ワクチンの情報など、普段ネットで情報収集をしないので参考になった。
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レイノー
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2022年(訳出前原本「HYPE MASCHINE」2020年)刊行。著者はマサチューセッツ工科大学デヴィッドオースティン教授(経営学・マーケティング・IT・データサイエンス)、MITinitiative on Digital Economy理事長、MIT社会分析研究所所長、◆叙述テーマは、①ハイプマシンを支えるテクノロジー3つ(⑴ソーシャルネットワーク、⑵AI、⑶スマホ(将来は違う媒体か))。②ハイプマシンの未来を規定するもの(資金・プログラムコード・社会規範・法律)の解説。③ハイプマシンの人への影響。
レイノー

それはハイプマシンの影響は単に人間への一方通行ではなく、情報の善悪を問わず、人間との情報交換、つまりハイプマシンから来た情報に応答し、さらにその応答に対してハイプマシンが再応答する。そのフィードバックループの連鎖が、ハイプマシンを善にも悪にもするという事実である。ただ、これまでのハイプマシンの実情を見ると、人の隠された悪が8対2くらいの割合で現出しているのではないか。そういう印象も生んでしまう読後感。◇加えて、ソーシャルメディアサービスとは利用者数の限界を胚胎し、これが成長の限界点を構成するという。

10/30 16:31
レイノー

この指摘は、当然の仕儀でありながら、成長限界に突き当たった中で持続的に革新的なサービス提供が可能なのかという疑問を生むものだ。◇それにしても、ソーシャルメディア、つまりハイプマシンにおける交流をして、過剰社交と称した著者、そしてインフルエンサーの跳梁跋扈をしてトレンド独裁というネーミングを施した著者には、苦笑させられつつも、納得させられるものがある。

10/30 16:32
13件のコメントを全て見る
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さくら
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かなり分厚いので興味のある所のみ抜粋して読んだ。冒頭のアメリカのはしかのワクチンのデマのせいで、はしかが子供の間で流行ってしまった事件。SNSを利用して、ロシアがクリミア侵攻を行ったこと。同様に、ロシアがSNSでデマを流し、大統領選でヒラリーを不利にしたこと。SNSの力で簡単に人は操られてしまう事実に恐怖すら感じた。コロナワクチンのデマなど、私達は誰かに誘導されているのかもしれない。SNSとの距離の取り方をしっかり考えた方がよい。
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TadashiK
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★★☆☆☆長くて重くて、正直消化不良です。主に米国大統領選でのツイッターやFBでの偽情報について分析してますが、日本でもコロナでトイレットペーパーが品切れになったり偽情報の影響は少なからずあるので、他人事ではないなと思いました。
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原玉幸子
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インターネット社会で感じること、例えば、何故こんな広告が提示されるのか、買物や検索結果を辿って誘導する様に仕向けているのでしょうが、企業が思う程に宣伝効果はあるのか、露は本当に米国大統領選挙に介入したのか、ネット依存はあほになるのでは等々の素人の思いつく限りの研究・調査結果がありました。但し、そんな調査研究もあるのかと感心はしても言わば想定内、ええっという驚愕より成程との納得する迄です。言論の自由と有害言論の規制は問題提起はしても解決方法を示していませんので、最後はちょっと消化不良。(◎2022年・秋)
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koba
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ネタバレタイトル読み。フェイク情報の威力について本。※ハイプ・マシン(誇大宣伝機械)はアルゴリズムによって動いている装置である。ハイプ・マシンの標的は人間の心である。私たちの神経細胞を刺激し、購買行動、投票行動、運動の仕方に影響を与える。ハイプを動かすものは、金だ。ハイプマシン→ソーシャル・メディア産業複合体。
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すぴか
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分厚くて、海外の話なので(もちろん日本のものにもあてはまりますが)ちょっと難しかったです。
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まゆまゆ
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人々の行動を変えるほどの影響力を発揮しているフェイスブックを始めとするSNSのこれまでとこれからについて語る内容。人間の脳の力を利用し、利用者の時間を最大限奪うよう設計されていることを理解した上で、どう使えば本当に役立つと言えるのか。社会規範と法律、フォームの設計による試行錯誤によって、将来新たなSNSが誕生する…かもしれない。
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呑司 ゛クリケット“苅岡
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凡そ10年前になるかもしれない、ソーシャルメディアに参加していないと格好が悪い、時代に乗り遅れると言われて、SNSを始めたと思う。それを勧めた連中は意図的にデマを吹き込んだ訳ではなく、何となくの空気感と、本能的に他人と繋がりたいと言う寂しがり屋の性格から、そう思い込んで勧めたに違いない。何気無く、駄文を認めたりしている内に、ブログをやらないといけない、インスタの方が新しい、若い人はチックトックだ等々次から次にお勧めが来る。だが、個人情報がいいように使われていることを忘れてはならないと肝に銘じるべきだ。
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マイアミ
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★★★★★ アテンションプリーズ。邦題は「デマの影響力」。翻訳本では題名から受ける印象と内容のズレが大きく題名によって台無しされる本はは多い。けれどもこの本ではそれが初めて覆されたように感じる。デマの拡散(フェイクニュース)がなぜ起こるのかということも含め、我々がなぜ読書メーターに感想を投稿するのかしないでいられないのかを含め、アテンションエコノミーから脳の認知機能を含め、SNSについての深遠を知ることができる一冊だった。今のSNSは群衆の知ではなく群衆の狂気に向かっているという言葉は印象的である。
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みっふぃー
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p.103 いったん嘘を信じてしまうと、それが嘘であると証明する情報に触れたとしても、自分の誤りを修正できず、分析的思考を深めることで、さらに嘘を強く信じるようになるのだ
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