読書メーター KADOKAWA Group

感想・レビュー
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山椒くん
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安部公房の人魚伝(60頁)のみ読了。人魚伝は時の崖 他の短編8作と共に新潮文庫の「無関係な死•時の崖」にも収録されている。
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anzuzuzuu
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個人的に、安部公房の「人魚伝」と解説が一番面白かった。 安部公房は授業で砂の女しか読んだことなかったから、こんな面白いんだ!?と新たな発見。 解説は作品と著者について。「カッパのクー」訳の片山廣子さんに関する解説が一番好きで、心打たれる。
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竜王五代の人
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30頁超の解説に、編者自らによる新訳の「漁師とかれの魂」、「人魚の嘆き」と「カッパのクー」は初出の味のある挿絵も再録と、かなり編者長井那智子の気合の入った本。こんな機会がなければ読まない文豪谷崎潤一郎(漢語交じりの美麗な文)と、安倍公房(言われればこの著者らしい、怪奇な女に魅入られたダークでグロなファンタジー)に感銘を受けた。/あえて「カッパ」呼びした「カッパのクー」以外は人魚は「人魚」呼びで、編者も指摘する通り、女で無名。
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空猫
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【シリーズ紙礫③】人魚が主題だとやはり切なくて、官能的で、悲劇で終わるのは古今東西共通らしい(民話は例外)。一お気に入りは、何だか中国民話にありそうな谷崎潤一郎『人魚の嘆き』、SFぽくて「砂の女」と対のような安部公房の『人魚伝』、狂気の研究が人魚へ、高橋鐵『怪船「人魚号」』。古い作品ばかりなので読みごたえがあった。編者が変わってもこのシリーズ面白いね。
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Vakira
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僕らを含む地球上の生物の生命の源は海だ。そう、僕らの誕生は母の胎内の羊水という海からだ。海から陸に上がり、今では宇宙に居住が出来る。しかし、母の胎内に戻れないのと一緒に海から上がった僕らは海には戻れない。海に吞まれれば死が待っている。僕らにとって海は僕らを生かすための食の宝庫であり、死する脅威の存在になってしまった。そこで人は夢を見る。船を襲うセイレ-ン、尻子玉を奪う河童、王子を助けた人魚など。この本、人魚をテーマにチョイスした8編の短編集。人魚と言えばどこか哀しく、脅威の中で妖艶と官能が同居の予感。
Vakira

Amazon prime か U-NEXTで見れるみたいですよ。

06/02 12:04
★Masako★

どちらにもありました~! U-NEXTで観ます(*ˊᵕˋ*)

06/02 12:13
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山猫
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2016年刊行なので明らかに違う。「人魚」を扱った古今東西の作品を集めてあるが、表紙の官能的な人魚の姿や宋朝体のタイトルにギョッとなる。どうせなら、人魚姫は半魚人だったとする倉橋由美子の作品も加えておいてもらいたかった。「貧しげ」表記あり。
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ここ
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弥生美術館で見惚れポストカードを買った人魚の絵はここで使われていた。幸福な話は無いけど、人魚に惹かれる人にはオススメ。安部公房の話は少しえぐい。解説が分かりやすく、古語で読みづらかった話も理解できる。
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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中
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流すのは哀しみの涙、愛のしるし、食欲の表現。やさしさに報いない私を、どうか罰して永遠にゆるさないで。愛で縛って。たとえ食欲でもそれは甘露であります。 怠惰な幸福など捨て去って、一縷の望に航路を進めましょう。美しくおそろしく、かなしみをたたえてひんやりと冷たいあなた。 単なる家畜でしかない私を、飼い慣らして何度でも食べ尽くして。私は脚から派生して、下水溝から大量に再生する。どうせ消耗品なのですから。「海にいるのは、あれは人魚ではないのです。海にいるのは、あれは、浪ばかり。」
★Masako★

今頃気がついた〜(笑)! ちなちゃんも楽しめたようで嬉しいな(*´˘`*) どれも良かったけど、やっぱり谷崎潤一郎と安部公房の作品、私も一番のお気に入り♪ そうそう、長井さんの解説が素晴らしかったね♡

10/08 17:24
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

まさちゃん♡気づいてくれてありがと〜(*´ `*)笑 すっごくすっごく良かった💓アンソロジーって苦手だから、この本もどうかな?って思ってたんだけど、新しい扉が開かれたよっ( ´ω` )و グッ!谷崎作品、安部作品いっぱい読みたくなってきた♪素敵な本を教えてくれてありがとうね💋💋

10/08 17:47
4件のコメントを全て見る
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E
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ネタバレ本屋で見つけた時しびれた。シリーズ3冊目の人魚はもちろん、1冊目が闇市で2冊目が街娼!あつい!!この後もたかまるラインナップなので少しずつ読んでいきたい。最終話の安部公房「人魚伝」が面白すぎて駆け足。気になっていた『砂の女』も読まなければ。初ワイルドはイメージどおり美しい言葉の世界。中原中也「北の海」、小川未明「赤いろうそくと人魚」、オスカー・ワイルド「漁師とかれの魂」、アンデルセン「人魚物語」、谷崎潤一郎「人魚の嘆き」、高橋鐵「怪船「人魚号」」、「カッパのクー アイルランド民話」、太宰治「人魚の海」。
E

ところでシレキかと思ってたらかみつぶてって読むのだと文庫のほうで知った。カバー装画:水島爾保布。「人魚の嘆き」の挿画より。装幀:藤巻亮一。

08/05 19:13
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★Masako★
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★★★★人魚祭り本6冊目。人魚をテーマにした作品を幅広いジャンルから集めたアンソロジー。海色の不思議な物語9編♪一日1~2編ずつじっくり味わった。1編目が中原中也の詩「北の海」なのが嬉しい♪小川未明の重く悲しい「赤いろうそくと人魚」、オスカー・ワイルドの「漁師とかれの魂」は宗教色の強い不思議な物語。谷崎潤一郎の「人魚の嘆き」やっぱりいいなあ、この耽美な世界!安部公房の「人魚伝」はSF的な設定で人魚の怖さが伝わってくる異色の作品。水島爾保布氏の装丁も美しい。人魚祭りの〆を飾るのにふさわしい素敵な一冊だった♪
★Masako★

バンちゃん、赤いろうそくの絵本の内容はあまり覚えてないんだけど、こちらは裏切られた者の悲しみや人魚の母の強くて深い愛がひしひしと伝わってきたよ?❣️ 良いさくやのだよね~?

06/02 11:57
★Masako★

さくやの→作品? さくやは、さくやは娘の名前(笑)

06/02 11:58
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とわも
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比較したり共通点を探したりして読むのが楽しかった。オスカー・ワイルドの「漁師とかれの魂」や安部公房の「人魚伝」が特に気に入った。編者による解説も興味深かった。
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でろり~ん
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編者の芸術性、みたいなものを強く感じた一冊でした。人魚という概念が世界中に通じる不思議。どこかの国で創造されて世界に浸透していったのか。世界のどこでも考えられたものなのか。人間は母親の胎内で細胞分裂を繰り返し、生物として形作られる初期の姿は魚類だという話を聞いたことがある。海の生き物であった遥か遠い記憶が、人魚という概念に結びついているのか。人魚は圧倒的に女性の姿で描かれるのは、容姿の美しさを求めるばかりでなく、命をつなぐものとしての女性性なのかもと思うです。にしても安倍公房の特殊性。素晴らしきかな小説。
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ヤツカ
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テーマアンソロジー。時代も、国もバラバラで楽しく読んだ。安部公房の『人魚伝』が印象的。 ★図書館本
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さくは
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紙礫3。人魚小説アンソロジー。「北の海」中原中也、「赤いろうそくと人魚」小川未明、「漁師とかれの魂」オスカー・ワイルド、「人魚物語」アンデルセン(冒頭のみ)、「人魚の嘆き」谷崎潤一郎、「怪船『人魚号』」高橋鐵、「カッパのクー」片山廣子訳、「人魚の海 新訳諸国噺」太宰治、「人魚伝」安部公房。
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アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
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紙礫シリーズ第三弾の人魚アンソロジー。太宰治や谷崎潤一郎の人魚の話、紙礫シリーズでは初めての海外勢オスカー・ワイルド、本邦初の人魚姫の和訳アンデルセン。人魚といえばの小川未明『赤いろうそくと人魚』。洋の東西を問わず、人魚というものに対するイメージは美しくもどこか悲しかったり、人の心を惑わせ狂わせるものとして描かれている。安部公房の『人魚伝』はSF作品かと思った。一番、印象に強く残った。
ことり

すみません、安倍になってる…安部でした(*ノ∀`*)

12/14 21:05
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

安部公房は昔々に『砂の女』を読んで、難しいっていうイメージだったんですけど、これはSF作品みたいで面白かったです。

12/14 21:27
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tsuki
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人魚に関するアンソロジー。お目当はワイルド『漁師とかれの魂』と片山廣子訳の『カッパのクー』どれもよかった。赤いろうそくと人魚はやはり王道だし、怪船『人魚号』は異形コレクションで読んだ記憶がある。谷崎の美文もいい。安部公房『人魚伝』は異色だったなぁ。思いがけない展開。随所に安部公房らしさがうかがえるし、相変わらず密度濃いし、これがベスト。
0255文字
お気楽さかい
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★★★★☆ ◎「人魚伝」安部公房、◎「人魚の海」太宰治、◎「カッパのクー」アイルランド民話,片山廣子訳、◎「赤いろうそくと人魚」小川未明、○「怪船[人魚号]」高橋鐵、○「漁師とかれの魂」オスカー・ワイルド,長井那智子訳、○「人魚の嘆き」谷崎潤一郎、○「人魚物語」アンデルセン,高須梅溪訳
お気楽さかい

p.157 「だが、うかがいたいのは、そのエビのつぼみたいな物、なんでしょうか?」「ああ、あの魂のかごか?」「なんですって?」「魂をしまっておく、いれものなのだ」「へええ! なんの魂ですか? 魚には魂はないんでしょう?」「うん、なあに、魚の魂じゃない。おぼれ死んだ、水夫たちの魂なんだ」(「カッパのクー」片山廣子訳)

05/05 12:46
お気楽さかい

p.224~ “ぼくの情念は、もっぱら彼女の眼に向けられていた。単に精神的にだけでなく、肉体的にもだ。ほかにしようがなかったせいもあるが、彼女の眼を舐め、涙を吸うのが、毎日くり返される、最高の快楽になっていた。彼女の瞼は、微妙な反応を示した。瞼だけでなく、眼球までが、奇妙に感覚的な動き方をするのだ”(「人魚伝」安部公房)

05/05 12:53
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natsuko
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この浅瀬のような水色と艶かしい人魚の絵の装丁。アンデルセンや小川未明の童話から、太宰、谷崎ら文士による小説まで様々な人魚の物語九篇。人に非ざる美しさを備える人魚の哀しみと、人魚の愛を得られぬ人の悲しみ。男が人魚を憂うのは月明かりの晩。人魚が天鵞絨の波間に消えてゆくのも月が煌々と冴える晩。震えるほどよかったのは安部公房『人魚伝』。翡翠色の人魚と、緑色過敏症のぼく。愛と錯覚し閉じ込めたものは愛ではなく、愛欲の雫と口づけた涙は涙ではなかった。海の底より深い精神世界。表紙は水島爾保布による『人魚の嘆き』の挿画。
goro@the_booby

あとシリーズで装丁が良いって話もあり背表紙並べても綺麗だって(^^)

04/29 19:05
natsuko

いまシリーズ見てきたけど確かにどれも綺麗ね!装丁ってすごく大事(^^)

04/29 20:29
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sundance1973
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人魚の話ばかりを集めたアンソロジー。同じ人魚譚でもいろいろあるもんだ。大好きな谷崎の「人魚の嘆き」と、ワイルドの「漁師とかれの魂」が入っているので個人的にお得感あり。谷崎のやつは、せっかくならオリジナルの挿絵を全部入れてほしかったな。「漁師と~」は、キンドルで単品で出ている新訳と読み比べてみるのも一興。「カッパのクー」って何となく聞いたことがあったけれど、人魚の民話なんだね。巻末には一作ごとの解説もついていて、ボリューム満点の一冊。
sundance1973

古文で訳されたアンデルセンの「人魚物語」は、ぜひ全文読んでみたかった。

04/13 09:16
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人魚:mermaid & merman (シリーズ紙礫)評価100感想・レビュー19