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報われない人間は永遠に報われない

感想・レビュー
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杉山くん【公式】
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ネタバレ映子にはそこまで自分を卑下して、人生の枠を狭めてしまう必要があるのかと感じてしまうが、いままでの人生でそれが傷付かない一番の方法と自覚したんだろうな、と。近藤は若い、若いからこそ自分より下と思える人間を見つけ、別の人生を夢想する。でも、映子と同じ人種だから結局は天涯孤独で惨めな人生に陥る、と。死にたくなったら、と違い可能性の多い人間の話ではないので、美しさはなくただただやるせないなという話。
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SS
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後日談で一気に楽しくなる
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🍭
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F、図書館本。河出書房2016年6月20日発行。この人の作品で一番好き! リアリティ◎ こじらせ恋愛要素◎ オチ◎ 導入から幕引きまでキレイに纏まっているし、スピード感もインパクトもある。胸糞悪いという感想も多いけれど、李龍徳さんの作品ほとんどこんな感じだから気にならない。自分はこういう作品が好みだという記録をつけられればそれでいいかも(眠い)結構こういう変なヒロインって魅力あるんだよね。物語中も何をするか読めなくて、読者としてはそれがいい。
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toshi
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救いようのないタイトルに惹かれて読んでみた。 考えていることが理解できない二人の物語。 読んでいて少しも面白くないけれど、そんなに長くないので何とか最後まで行きつけた。
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オレンジ
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ネタバレ悪い雰囲気や空気を文章で表現するのがうまい。わかりやすい文章だけど映子の言うことはところどころ理解できない。報われないとか報われてるの辺りがわからず...。読み解けなくて色々考えてしまう。「死にたくなったら〜」でも思ったけどこの作者さんの世界に対する憎しみとか汚さを滾々と訴え続けているような書き方が好き
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まりん
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なんとも言えない感情を言語化しているのがすごいと感じた。 だんだん関係が壊れていく様も、読んでいて謎の気持ちよさがある。 背徳的な物語には謎の魅力がある。
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SAKANA
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ネタバレ愛なんてどこにもなかった。
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いのふみ
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前作『死にたくなったら~』(と比較する必要もないのだけれど)の方がヒロインが魅力的だった(若い女だから?)が、登場人物やシチュエーションに卑俗性を押し出しながら、破滅の向こう側にある聖性を立ち上がらせる手腕に可能性を感じた。
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Aya
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諸味映子を一週間以内に落としたらみんなから3000円もらえる。 そんな賭けから始まった恋は共依存としか言いようのない惨めなものだった。 前作の「死にたくなったら電話して」のように圧倒的に魅力的なキャラがいないので、ちょっと物足りない。
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にしの
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タイトルから薄々覚悟はしてたんだけどちょっと胸糞が悪すぎて…胸糞の悪さを赤裸々に描いた話だと思うんで、それは成功しすぎるほどしているんだけど、毒というか、鉛?のような作品だと思う。ある種の不能感が世界を覆う。愛し合う事も救い合うことも、お互いを慈しむこともできない。それはこの『僕』の責任だ、 と思う。映子は痛々しいほど確かに僕に救われたがっていたのだから。サイコパスという言葉も脳裏をよぎった。「贖うとか償うと言うのが意味として強すぎれば、ただ対価を支払いたい。悔悛を約束したり心にもない謝罪をしたりする→
にしの

ほうが不正確で不実であり、かと言って一切の沙汰なしでいいとも思われず、なんらかの手応えを求めて却って、いわゆる「神をも恐れぬ態度」となる。」僕の本性はここに露出されていて、報われない、救われない絶対的存在、敗者、というのがいるのだと物語全体で主張してくる。どうかそのことだけを覚えていてくれとでも言うように。人物描写力や会話のディティールの胸に突き刺さってくる、嫌な感じ、醜さ汚さ、弱さ、嘲り、見下し、みたいな地獄の描き方が凄い。これが『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』の人物造形力の下地になっているんだろう。

09/16 11:30
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ヨルン
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なんともいえぬ読後感。死にたくなったら〜の方が自分にはしっくりきたけどこちらもなかなか面白かった!読む人を選ぶと思うけど。
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ぽんず
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2人の人間は透明な膜に覆われていて、お互いの思考も姿も見えないのだと思う。ずっと交わらない中で、お互いの見える部分に驕り、相手の心も己も正確に知覚する事が出来ないのだろう。相手を求めても、観察していても、お互いの本質を見抜けぬままま、孤独に帰り、しかしぽっかり空いた空白を埋めたくて相手を求める。自分の本質的な欲求が理解できぬまま、大切なピースを捨てたのだろう。『正確に知覚する』ことの意味を主人公は本当に理解したのだろうか。果たしてこれは、悲しいだけの結末だったのだろうか。
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nuresepa
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「…私は凡庸の女王。私は諦めの女王。巣の奥で動けない、怠け者の女王で泣き言の女王で、その他大勢の幼虫たちの栄養分になるためだけの女王。で、誰からも愛される資格のないその頂点にいる。それで、私がその玉座から退かないのは、下々の者を安心させるため。そもそも王族は、自分の都合で退位できないんだけど、──とにかく私が生まれたのは、そのため、下々を照らしてやるため、なんだから」
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ルナ
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再読。もうべらぼうに面白い。美しい物語なんか読みたくない。汚くて惨めで滑稽などうしようもない人間の物語のみが、我々底辺の心を愛撫するのだ。会話文が超上手い。
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ryu1kup
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恋愛はいつも、光の入り口から始まり暗闇の出口に向かって終わる
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mew
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映子がまさにこのタイトル通りの女だと思った。生々しくて、醜いけど、こういう頽廃的な小説は好き。
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k0s3me
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再読。 ただただ人生の虚しさだけが残る。 なんの成果も生まれない、ただの徒労。 本当にこんな小説があっていいのか。大好きです。
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とろろ
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個人的にかなり面白かった。 心が弱く「報われない」人間の陰鬱で暗い恋愛。そもそも恋愛なのかも疑わしい。 世界の片隅で勝手に終わっていくような感覚。 映子も近藤もどこか自分に似たところがあり、共感してしまった。 『死にたくなったら電話して』は退廃的な美しさがあるが、今作は弱く惨めに退廃していく。
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でら
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人間、恋愛が全てではないけれど、恋愛をしなかった人生ほど楽しくないものはないのだろうと思います。彼らが高校、大学と充実した生活を過ごしていれば、また異なる結果になったのでしょうか。前作と対比すると、「高等な生物」の選択肢がいかに多いかというのが分かってしまう気がします。残酷ですが。
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あき
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負のスパイラルから抜け出せなくて辛いなと思った。他人を格付けしてしまうことが当たり前としてしまう人間はいつまで経っても自己を認められず堕ち続けていくのかもしれない。生きていく上で容姿ってそんなに大事なのかな。死にたくなったら電話して、は美しかったけど、期待して読んだらそれほど興奮するものではなかった。
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UNO
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報われる人間と、報われない人間がいる。うーん、そうじゃなくて……。気が付いた時点で明るい方を見ればいいのに、暗いところを眺め続ける人たちってだけなんじゃ? デビュー作の『死にたくなったら電話して』のインパクトがありすぎて、同じテーマで、ライトに煎じなおしたのかな……そんな感想になる。李先生の本二冊目だけど、暗さがキツイから、明るいテーマでも書いて対比させて欲しい。
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Naoko
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人を下に見る男と、自己肯定感の低い女。自業自得なのかな。報われない人間は永遠に報われない。・・・でも寄り添っていたら・・・
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ゑ
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映子に重なる部分があってしんどかった。最後のオチが良かった。
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鮓
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ネタバレ嫌な男だなぁと思いながら読んでいたらちゃんとオチがあって安心した。
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なかなおり
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尻が汚いって私だ……(泣) まあ、制服を着ているうちに友情や恋愛をまともに経験できなかった、経験値1の人間同士が交わったらそうなるでしょうなという話。非常に身に覚えがあるので読んでいて窒息しそうになった。
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epiphany
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ネタバレ初めはどんな絶望があるかな、どこまで突き落としてくれるのかとワクワクしてたけど読後は虚無。突き落とす否応なく、もとから望みのない世界線上に自己卑下する女と自尊心が肥大する男の話があった。それだけ。にしても賭けから始まる恋ってなんやねん、アリなのかよ。為るべくして為った最後だった。
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わたり
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他者を見下し、世界に絶望する男女の物語。どんどん堕落していく彼、彼女は一見すると自業自得のように思えるが、何故か他人事には感じられなかった。故に、生々しさが重くのしかかる。同著による『死にたくなったら電話して』では退廃的な美しさを感じられるが、本書では感じられない。ただ堕落していく彼らを見るのが心地よい。
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N
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ネタバレ☆4.0 死にたくなったら、よりも好きだった。現実味があったからかな?「あんな奴らの言うことなんて気にしないで下さい。他人の目だけを気にして自分のしたいようにできないことのほうが恥じゃないです?」
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里子
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え〜っ!これ面白い🙌🙌完全にいかれてる。そもそもなんで映子がいいんだろう?って思いながら読んでたし、漫画みたい、Sっ気、Mっ気か?、井上荒野の世界観に似てる気がしたが、違う。クレイジー。けどタイトル通り。先に読んだこの著者の「愛すること、理解すること、愛されること」が、イマイチだったから、あれ?いいじゃん!みたいな。説明足らずのトコもあるけど、よいスピード感。ハートウォーミング的なモノが好きな人には向かないかな
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ソーラー8桁電卓
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終わってて好き!報われない人間は永遠に報われない、という一言を振り翳して憐憫を向けてもらおうとする人にだけはならないでおこうという自戒が生まれましたね…てか根底にはきっとこういう感情があるんだろうな…
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yukisa
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うーん‥イマイチだった。「死にたくなったら電話して」が結構ハマったので期待しすぎたかな。拗れてる男女の歪な恋愛の話。二人の会話もよく分からずだった。
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CD
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特に大きなドラマがあるわけではないが、不幸になる道をひたすらすすんでいく氷河期世代の二人。頑なに幸せを遠ざけることで自分の傷を広げて自分を正当化するのは、後戻りができない人間にとっては一つの納得できる選択肢だが・・・。それでもこの人たちは自業自得だ。仕事くらいちゃんとしようよ・・・
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クドア
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ネタバレ近藤が諸見の生まれ持ったギフトで生きるようになった時に自身のヒエラルキーやカーストといった下だったこと。自意識の主観から俯瞰に最後変わった時に救い用のなさが前向きになる。 著:死にたくなったら電話して よりリアルに感じた作品
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のな
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ネタバレなんて悲惨な話なんだ。『死にたくなったら電話して』にはかろうじてあった退廃的な美しさというものが、全くと言っていいほど存在しない。本当に最悪な状況の最悪な恋愛で、どうしようもない。凶暴な世界で屠られる弱い人間たちの行く様を、ただただ描写しているだけだ。こんな小説が書きたい。
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いゆは
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ネタバレ濃い。ただひたすらに濃い。劇画タッチの生き方しかしらない一般人の成れの果て。プライベートまで演技して、自分以外の人間を馬鹿にして。自業自得よ。さようなら。
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れもん
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自尊心の高い男と自己肯定感の低い女の人が書かれているが、現実にも存在するような人物像だった。自己肯定感が低く悲観的なことは他人に嫌悪を抱かせることを自身で認識できている人はどれくらいいるのだろう。登場人物が嫌に人間味のあるところがよい。 ただ、人に気軽に進められるような本ではない。
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psy cho
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死に向かわなければそれはもう報われていると思う
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ちゃすくん
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【再読】何日かかけて再読。夢とか希望とかいった言葉を退け、世界の埒外に置かれたと考える人間は「報われない人間は永遠に報われない」と溢す。でもそれは報われないと感じた人間の“緩慢な自殺”でありタバコを吸うようなもの。「事実を物語るという行為には必ず誤謬と脚色と省略がつきまとうものであるし、虚栄心からも免れ得ない」
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