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天災と日本人: 地震・洪水・噴火の民俗学 (ちくま新書 1237)

感想・レビュー
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ボナンザ
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災害が起こることによって、その災害を抑えようと祀ったりしていて災害と信仰はセットなんだなあと思った。
0255文字
やいゆえよ
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奇しくもこんな本を読んでいると大噴火が起こってしまった。災害はこわい。人間が生きる意味なんてないんだと思わされてしまう。/ 古事記も日本書紀も知らない、地理はてんでだめな私にはちょっと難しい内容だった。
0255文字
月猫夕霧/いのうえそう
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災害に係る全国の言い伝えだなどを広く集めています。結構な数の言い伝えが掲載されていますが、もちろんこれで全部でなく、他にも沢山あるのでしょう。こういった言い伝えを都市化で住民が入れ替わる中で、どうやって伝えていくのか、そんな課題の一助にもこの本がなるのかもしれません。
0255文字
Daimon
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田老の話ーインフラに注目が当たる。過去の災害への過度な反省と、過度な評価。防災の過学習とも呼べると思う。「昭和九年(一九三四)に建設工事が開始され、昭和四一年に最終的な完成をみたこの大防潮堤は、総延長二四三三メートルのX字型の堤防が、市街が城壁のように取り囲む壮大なものだった。昭和三五年に襲来したチリ地震津波では、三陸沿岸の他の地域では犠牲者が出たにも出たのにもかかわらず、田老に押し寄せた津波は三.五メートルの高さにとどまり、堤防に達することもなかった。しかし田老で被害がほとんどなかったのは、大堤防の効果
Daimon

だったと報道されたことにより、大防潮堤は海外の津波研究者にも注目されるようになる。/昭和三陸津波七〇周年にあたる平成一五年(二〇〇三)三月三日に、田老は「津波防災の町」を宣言した。」(No.2547)「平成二三年(二〇一一年)の東日本大震災の影響に伴い発生した津波は、午後三時二五分に田老地区に到達した。海側の防潮堤は約五〇〇メートルにわたって一瞬で倒壊し、市外中心部に侵入した津波のため、死骸は全滅状態となった。死者中、行方不明者は、地区の人口四四三四人のうち二〇〇人近くに及んだ。」(No.2560)

05/28 22:31
0255文字
mayumi
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こんなにも過酷な災害が続けば、自然崇拝につながるのもわかる。火山に官位を与えたり、とにかくなんとしても災害を回避しようと必死。持てる技術、思いつくあらん限りで…。畳で防水ってどんな感じだろうか? 地震、津波、火山、がけ崩れ、水害、豪雪、竜巻、落雷、強風……昔の人が頑張った上で、今がある。
0255文字
t80935
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災害が起こると、その土地の旧地名や言い伝えがクローズアップされることが多い。本来でかれば、地名や言い伝えは日常的な警告として機能するのが望ましいのだろうが、ほとんどが忘れ去られている。多くの地名はシステム上の都合で、当たり障りのない地名に変更されていて不可視となっている。今後の災害多発時代を生き延びるために、改めて日本の土地に染み付いた災害にまつわるあれこれを大事にする時期になってきているのだと思う。
t80935

"ハーンは、絶えず自然災害に見舞われるという日本の風土が、特徴的な文化を生み出したのではないかという仮説をもとに、独自の日本人論を展開した。 " "ハーンによると、日本の「物質的な存在」の特殊性はその「不安定性」にあり、この特徴は、ほとんどすべての日本の建造物の「かりそめ」の性質で実証されている"

12/07 08:53
0255文字
takao
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ふむ
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わ!
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日本の天災民俗学と言うような内容である。なんだか久しぶりに、じっくりした民俗学の本を読んだという感じがした。水害、地震、津波、風害、雪害、火山の噴火など、一通りの自然災害を持つ日本だが、そのそれぞれに残されている「民俗装置」を、この本のように抜き出して並べられると面白い。ちなみに、この本で「大穴牟遅命(大己貴命とも書き、大国主命のことだとされている神様)」が「穴」という漢字を含んでいる理由は、火山と関係するという説は、この本で初めて読んだ。
0255文字
saru
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☆☆
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しょー
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日本列島は地震をはじめとする災害が多い国と言われているが、地震、津波、大雪、暴風、水害、噴火などの自然災害に対して、先祖の人たちがどうやって「治めよう」としてきたか、がよくわかる。わかりやすいのは神社。自然災害にあまり関係のなさそうな、京都や奈良の身近な神社にもそれぞれ、自然災害に対する元の役割があったのかと。
0255文字
Hiroyuki Fujiwara
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日本人の信仰と天災との関係、いい伝え(神話や昔話、民話)、祠、神社などすべてつながっていることを学んだ。水害、地震、津波、噴火、山体崩壊、雪害、風害、雷など。どれだけの人が日本の歴史の中で自然災害にて亡くなり、関連死されたのだろう。自然に対する信仰は、災害を通して築かれてきた一面も。そして日本各地に所在する社寺はこうした自然災害があってその神様を鎮めるために祀られているものも多いという。地名として災害の記憶を残すところも。居住する土地での言い伝えにしっかりと学び、防災への意識をもつ必要性・重要性を感じる。
0255文字
ろば
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誤字訂正。17年刊、全6章で構成、大半は水害、地震・津波、火山・噴火にページが割かれる。著者は作家とのこと、特に民俗学に造詣が深くここでも豊富な民俗事例が次々に紹介される。被災地の近くには古くから神社が建てられ、信仰と記憶が守られてきたことが印象深い。ただ民俗学中心だからか、古代から近世までの雑多な記録が無造作に並べられ論点が収束していかない。日本文化と災害の関係もやや手薄。「記事」として読むのであれば多彩な事例で楽しめるが、学術書として読むと少し底が浅い感じも。
0255文字
の
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日本列島を繰り返し襲ってきた天災(水害・震災・噴火・雪害など)が民俗史にどう描かれてきたかを探る本。記紀にも自然の猛威が人と融合して神となる姿が記述されているように、災害大国日本の八百万の神は天災に由来するものが多い。近代以前の民衆は自然に逆らうことができず、信仰による祭儀で精神を安定させる他なかったのだが、経験則から安全な土地の絞り込みや災害時に被害を少なくする対処法といった災害対応はしており、問題意識は持っていたことが窺える。その教訓は、開発工事で環境が変化した土地にも有用なのだろうか。伝えなければ。
0255文字
24book
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文中の地名にはふりがなをつけて欲しかった。読みづらいです。
0255文字
odiel_
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様々な災害と共に歴史を刻み、復興し、それを忘れてまた災害に見舞われるというサイクルを、これからどのように脱却できるのか、それともやはり、同じように被災を繰り返していくしか道はないのか。というようなことを民俗学的な視点から考える本。
0255文字
Yasuyuki  Ohmiya
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日本は災害大国と言えるのかもしれない。それ故に、自助そして共助の意識が高いのだと感じる。 この本を読み、我々の先祖がどのように災害に立ち向かい、克服してきたのかが分かる。 同時に、その記録•記憶を次世代に伝えていく事が今を生きる我々に求められている。東日本大震災の被災地に住む者として。
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壱萬参仟縁
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福沢諭吉が表明する民衆観はすこぶる近代的なものであり、民俗に属する人々の信仰や畏怖心から距離を置き、それを前近代的な「人情」と捉えて克服しようとする態度(015頁)。笹本正治(現 県立歴史館長)は、大蛇や竜は水を司り、場合によると洪水などを引き起こすと考えられていたとして、天竜川流域の土石流災害を数多く収集。辰野町の沢底の堂平に、「蛇の池」という小さな底なし沼があり、大蛇が住んでいた。大蛇は大雷雨で山崩れを起こしたとき、一緒に流れて行方がわからなくなった。
壱萬参仟縁

別所温泉の北向観音常楽寺には善光寺地震絵馬が掲げられている。尾張国市之助は15人の一行と旅行。ひとりだけここ北向観音に参詣し、善光寺詣で。地震1847年3月24日21時頃のM7・4を回避できたという(110頁~)。阿南町新野地区の1月14日におこなわれる新野の雪祭りも紹介されている(196頁)。これは、伊豆神社境内で、19種類の面形(おもてがた、仮面)に、作り物の駒、獅子頭、馬形、牛形などが加わり、朝まで繰り広げられる夜田楽。折口信夫が雪祭りを発案。雪が降ると豊作になると言われている。

07/11 06:06
壱萬参仟縁

中川村大草にも「風三郎神社」があり級長津彦、級長戸辺を祀る。洞窟があり、明治初め、このなかに入り聖所を粗末にしたことから大暴風が起こったことがあると言い伝えがあるようだ(215頁~)。聖なるものは大切に致しましょう。

07/11 06:06
3件のコメントを全て見る
0255文字
多読多量連投が日課だった
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ネタバレ阿蘇山隋書に活火山ぶり。
0255文字
yone
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猛威を振るう自然に対し、怖れ、信仰し、なんとか対応しようとしてきた。その営為を忘れてはならない。コミュニティの喪失が、防災、減災からも大きい問題なのだと改めて思う。
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鴇々
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天災といっても地震だけじゃないってことを、この本で改めて思い知らされた。三年前の珍しい大雪もそうだし、記憶に新しい昨年末の糸魚川の火災も風害の一種と言える。こうしてみると、災害直後は口伝や石碑で生々しく伝えられた被害も、時間経過とともに薄れていく。折々で思い出して災害の前に生きているということを忘れないようにしたい。
0255文字
onepei
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科学と経験、うまく共生できれば。
0255文字
かわくん
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日本人が災害にどう向き合ってきたかを民俗学の手法でアプローチした。人間の手では防ぎ得ない多くの災害。昔は恐れや忌避の対象となり、それから逃れるすべは経験の伝承と祈りだった。近代に入ってからは水害などは土木工事などで防ぐことが可能となったが、大地震や噴火などは防ぎようがないのが実情だ。近年相次ぐ大災害で、私たちは人間の無力さを痛感した。ただ、助け合うことで減災に結びつけることができるとの示唆は、私たちの暮らし方への指標となろう。
0255文字
どら猫さとっち
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東日本大震災の日が近づいている今日に読了。古来日本は、地震や津波、洪水に積雪、台風などの自然災害に遭って、そこから多くのことを学び、次の時代の教訓として生かしてきた。本書はそんな自然災害を、我々人間がどのように向かい合い、生きてきたかがわかる。たとえいかなる災害でも知恵を出して、乗りきってきた先人たちの苦悩と生きる力が、文章から伺える。政界の人たちに何としてでも読ませたい。
0255文字
aochama
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様々な天災に日本人がどう向き合ってきたかを多様な資料と文献、フィールド調査を用いて解き明かしており、神仏との関係など興味深く読ませていただきました。ちょっと広く浅くになっていたのは残念でした。昨今の市町村合併や地名変更などの影響でコミュニティーのつながりが希薄になり、災害伝承や対応のノウハウが失われつつあるなかで、民俗学の視点から興味を持たせるアプローチが例えば義務教育の中でもあってよいように思いました。
0255文字
よし
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水害や地震・津波、噴火や雪害など様々な災害について説明し、様々な時代の文献での記述を紹介した本。多くの災害に触れている分“薄く広く”という感じは否めないし、著者の考えや主張がもう少しあっても良かったかな。特定の災害に関心を持った時に、参考となる書籍を捜す際に役に立つかもしれないと思いました。
0255文字
釈聴音
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ネタバレ個々の考察というより事例の記述に終始しているという印象。やや物足りない。
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