形式:単行本
出版社:小学館
続き)がもう、破綻に向かうしかないだろと思ってイッキ読み。これは辛いなぁ。しかも男児に執着するのは作者の気持ちの投影なのかと考えちゃう(この1冊の他の作品もだし)。「雪」年より小さく幼い女性と母親との秘密。サスペンス風味で非常に良い。山岸凉子先生で漫画化したら似合いそう。「蟹」出ました男児に執着する女!海辺での蟹取り描写なんだけど内面描写がほんと上手いな。「夜を往く」仲の良い2組の夫婦のちょっと危うい関係をある夜の描写で表現する。上手いなー。作者、物語に自分の性癖ダダ洩れな感じするんだけど大丈夫だった?
擁護するような偏りを感じる。それでいて都合が悪くなると突然主語を変えたり(幼児狩りのラストなど)する。「不意の声」の解説もこれを機に読み返したが、たしかに「女性のセクシュアリティ」が描かれているのではないな。じゃあ何を…というのもまだ私には分からないのであるが。引き続き別の作品も読みたい。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます