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吉本 ばなな(3)谷川 俊太郎(2)川上 弘美(2)ヨン・フォッセ(1)九段 理江(1)クラリッセ・リスペクトル(1)水沢 なお(1)奥間 埜乃(1)大崎 清夏(1)デレック・ウォルコット(1)21%吉本 ばなな14%谷川 俊太郎14%川上 弘美7%ヨン・フォッセ7%九段 理江7%クラリッセ・リスペク…7%水沢 なお7%奥間 埜乃7%大崎 清夏7%デレック・ウォルコッ…著者グラフ上位10名
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織沢
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フィリップ・ロスの初期短篇集。本書所収の短篇と中篇『グッバイ、コロンバス』が抱き合わせで1959年に刊行され、翌年の全米図書賞を受賞。この本は作家のデビュー作だった。短篇はどれも《ユダヤ人》というテーマで一貫している。以前読んだシンガーにも共通するけれど、不運な男をユーモラスに親しみを込めて描いている。巻頭の「エプスタイン」はその典型で、かなり滑稽で面白い。「歌っている歌を聞いて、その人をあてることはできない」もその類型である、とは解説の言だが、こちらは少し哀しい読後感を与える。
織沢

「信仰の守護者」は先述の二篇とは好対照で、ずる賢いやつが最後には痛い目にあってスカッとする。しかし、ただスカッとするだけではなくて、そこにはユダヤ人だけに許された悲しみがあるのではなくて、戦争という状態にあっては平等に悲しみが降りかかるという含意がある。兵営で太平洋戦線への準備をする新兵たちを描く最後の場面は印象的だ。

04/14 04:59
織沢

各篇に一貫した「不運な男をユーモラスに描く」という特徴は裏を返せば女性が排除されているということに他ならない。表題作の「狂信者イーライ」では妻のミリアムが妊娠していて出産も間近というのに、主人公のイーライは妻をケアする気が全然ない。こういう所でミソジニーという批判を受けるのだろう。でもこの時代なら仕方ないのかも。古さは感じるけれど、楽しめる短篇集ではあった。

04/14 05:00
0255文字
織沢
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ワッハ ワッハハイに再会した。元気そうで何より。
0255文字
織沢
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どの短篇も楽しめた。これだけ当たりの多い短篇集も珍しいかも知れない。一貫して状況に翻弄される人間を描いているのだけれど、その場としてのユダヤコミュニティが面白い。特に興味深かったのは、屠殺人を扱った表題作とそのものズバリ「屠殺人」という短篇。屠殺をする者はユダヤ教の教義に精通していなければならない、というのがそもそも興味深いのだけれど、その役務につく人間が陥る状況へのアイロニカル視座は、動物の権利擁護活動家でもある著者だからなのか。「ギンプルのてんねん」「不浄の血」「屠殺人」が特に好きだった。
0255文字
織沢
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良い装幀の本だ。中身も良い。手数の多い作家という印象。特に幻想的な手法が得意とみえる。「白熊」「ロック鳥」は不安感と奇っ怪さが上手くマッチしている。「長い影」は幼子たちのひと夏の一瞬を切り取ったような作品で、一番好みかも。「いいですよ、わたしの天使」が一番よく書けているように思えるけれど、私は好きになれない。「長距離電話」の電話口に吹き込む声だけで書く手法も面白い。表題作は、まぁ寓話ですね。
0255文字
織沢
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良い短篇集。「蝶々」「押入れ男は語る」のような(同情を買いそうな悲哀を帯びた)孤独な成人男の話より、「夏が終わるとき」や「自家調達」、表題作の少年の物悲しい話の方が好み。
0255文字
織沢
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所収の「日本以外全部沈没」は星雲賞短篇部門受賞作。シナトラが東海林太郎を歌い出した、という衝撃的な始まりから勢いをそのままに終わる、傑作。日本人の抱く欧米へのコンプレックスを描くと同時にアフリカや東南アジア、南米の人々が殆ど描かれないことで、日本人が差別を自己の問題として全く捉えられていないことを暴いているようにも思える。表題作も面白かった。いしかわじゅんの『約束の地』にも「農夫病」というのが出てきたけれど、SF界には百姓ネタがポピュラーなものとしてあったのだろう? 犯された規子のその後も知りたかった…
織沢

アラヴ系の人は出てたからアフリカ人に触れてない訳ではないか。

05/21 16:57
0255文字
織沢
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ネタバレ最後に収録されてる吉行淳之介との対談で「マゾヒズムの究極は殺されること、快楽死」と河野多惠子は言っていて、作品にもその思想は流れているのだけど、そんなことないだろうと思ってしまう。 作中では、比奈子がマゾヒストである夫の正隆によってサディストに導かれ、やがて夫を快楽死させるのだが、どうも納得がいかなかった。 時代設定が戦中という死を身近に感じる時代ではあっても、快楽の果ての死に憧れるなんてことがあるかしら、と。
0255文字
織沢
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『厭がらせの年齢』を読んだ。傘寿を過ぎて、もはや人間的で無くなりつつある老婆を巡る話は、悲惨さの面でも滑稽さの面でもゴーゴリやドストエフスキーのロシア文学を思い起こさせる凄みがあった。それは終戦直後(作中の時代が戦後かどうかは判断がつかなかった)という究極の貧しさが直ぐそこにある時代だったから生じたもののようでもある。
0255文字

読んだ本
576

読んでる本
12

積読本
401

読みたい本
214

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読書データ

プロフィール

登録日
2016/03/20(3329日経過)
記録初日
2016/01/24(3385日経過)
読んだ本
576冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
144489ページ(1日平均42ページ)
感想・レビュー
261件(投稿率45.3%)
本棚
40棚
性別
血液型
O型
職業
大学生
外部サイト
自己紹介

読む本と読みたい本が
増える一方な日々。

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