形式:コミック
出版社:KADOKAWA
私は最終話の村八分の男の話が響いた。そこがどんな場所であっても、居場所があるという事は本人にとっての幸であること。美しく清潔に保たれた場所がすべての人のよき居場所という訳ではない。自分という存在を拒絶しない場所、刹那的な安寧を得られるなら、それで充分な時も
農村の嫁のエピソードは柏木ハルコの「花園メリーゴーランド」を彷彿とさせる。あれは村をあげての暗黙の了解事であった。あと他人様の書評で知った宮本常一の「忘れられた日本人」にも農村の奔放な性事情が綴られていたとか。機械の無かったむかしの農業は共同作業なしにはなし得なかった。供出できる労働力無くば、田畑は荒れ放題となる。多くを共有する村単位の生活は当たり前だったろう。
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