形式:文庫
出版社:岩波書店
折口の仕事を世に出したのは、最終的には国文学者の芳賀矢一の力によるとか。折口の恩師・三矢重松が知己の芳賀にたのみ、芳賀を推す文会堂の口訳シリーズに折口の仕事を入れてもらった……。
口訳はただ楽しめばいい。朗唱すれは尚いい。文芸評論家・持田叙子の解説がこれまたいい。
「1381 広瀬川袖つくばかり浅きをや心深めて我(あ)が思(おも)へるらむ ※「広瀬川」奈良県北葛城郡河合町の、曾我川が大和川に合流する付近に広瀬神社がある。この曾我川のことだろうといわれている。明日香川に近い。」 ……広瀬川というと、若い頃6年過ごした仙台を思ってしまう。ちと胸が疼いた。
「言霊」という語は好きですが、「言葉」自体も葉に例え、彩添えるもの、変わるもの、そして散りゆくものというニュアンスが含まれ深い語だと思います。今の、今までもですが、万葉集は遠くにありて思うもの、読むきっかけがつかずにいるので、都わすれさんの写真に添えられた和歌で垣間見ています。
かごめさん、ありがとうございます♪仰る通りだと思います。言霊という言葉はとても魅力的で深い言葉だと思います。古代人は呪術的にも言葉に神が宿るものとして、言葉を通して人が神と交感していたのかもしれませんね。万葉集にはそのような古代の世界観が覗えて面白いと思います。同時に万葉人も現代人も同じ人間なんだと実感します。ぜひ機会があれば万葉集や他の和歌集も手に取ってみてくださいね。
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折口の仕事を世に出したのは、最終的には国文学者の芳賀矢一の力によるとか。折口の恩師・三矢重松が知己の芳賀にたのみ、芳賀を推す文会堂の口訳シリーズに折口の仕事を入れてもらった……。
口訳はただ楽しめばいい。朗唱すれは尚いい。文芸評論家・持田叙子の解説がこれまたいい。