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リーマンの数学と思想 (リーマンの生きる数学 4)

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やす
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数学者リーマンについて数学者が書いた哲学書。難しくて名に書いてあるかわからない。リーマンの数学の革新性についての記載はまあなんとなく追えるがその思想についてはほぼ意味不明。数学に物自体とかって存在論とか実在って関係ないでしょ。というのは現代数学の形式主義全盛の立場なのかも。リーマンの時代、19世紀は数学と哲学が共存していた最後の世紀とのこと。リーマン以前は二兎が実際に認識している3次元空間上の現象を対象としていたが、リーマンは教授資格講演でぶち上げた多様体は内的に存在し計量は経験的に付加可能な様式である。
やす

これ以降、数学者は経験に縛られることなく自由に数学することができるようになったとか。非ユーグリット幾何学などが好例。難解な叙述を残り30ページまで読み進めたときに事件は起こった。物理学の経験は理論に誘導された欺瞞だと大変な侮辱を行ったのだ。リーマンではなく著者である数学者が。他人様の領域を侮辱する権利が数学者にはあると考えているのだろうか?後から訂正しようとしている風もあったがもう目に入らない。我慢して読んできたのに何たる仕打ちだろうか。アウトリーチにも積極的な素晴らしい学者っだと思っていたが台無しである

12/28 20:37
やす

非ユーグリット幾何学が起きたのがリーマンのおかげって書いてあるがガウスですらその30年前に考えていたこと、何をこじつけているのやら。まあ、この本を読んでいる間にリーマン面とファイバー束って関係あるのでは?と思いつき、ChatGPTに聞いてみた。本来全く別の概念だが類似するつことがある。被覆空間やリーマン面のモジュライ空間、リーマン面間の写像を考えるときファイバー束が現れるとのこと。θが怪しいと思っていたがそういうことでもないようだがやっぱり類似性があったか。収穫はそれだけ。

12/28 20:44
0255文字
hryk
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リーマンの数学者としての業績をたどりながら数学思想上の意義を明らかにする書。関数の把握の仕方の革新として、面による関数把握という着想を生み出したリーマンは、面の存在論的問題に直面し、感覚表象から独立であるより一般的な数学的対象である多様体を考案するに至る。こうした仕事は、それまでの数学の特徴であった計算や量を中心とした数学から、概念的思考しての数学へとシフトしているという点で革命的なのである。
hryk

現代数学への影響や具体と抽象のレベルを相互補完的に往復することで算出される「具体的普遍者」というリーマンが新たに生み出した数学的対象の特徴づけも語られる。全体として、数学史・哲学史におけるリーマンの位置付けがはっきりと提示されていて、たいへん面白く読んだ。

12/17 05:14
0255文字
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