読書メーター KADOKAWA Group

すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く (中公新書 2433)

感想・レビュー
89

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
ARS
新着
適応の進化
0255文字
へべれけ軍曹
新着
著者がやっていたポッドキャスト「すごい進化ラジオ」を聞いていたので、繁殖干渉やハンディキャップ理論の話は「ああ、あの話か」と思えた。ポッドキャストが終了してしまったのが残念。
0255文字
黒ちゃ
新着
めっっっちゃおもしろかった。読んでいくと"ならこれはどうなの!?"みたいなことを思いながら読み進めるのだが、その答えが続きに書いてあり気持ちが良すぎる。さらに、自分の中に固定観念としてある進化論も様々な考え方があるのだと学んだ。生物学は面白い。個人的には孔雀がなぜ派手なのかという話、無性生殖の話が面白かった。気になったのならぜひ読むべき1冊。
0255文字
マサ
新着
0255文字
●●
新着
ネタバレ進化は、面白い!
0255文字
シマ
新着
子孫を残すのに無性生殖では単独で可能だが、有性生殖は対になって残してゆくというコストがあるが、親から半分づつの遺伝子を受け継ぐのだから、多様性はある。しかし多様性には正と負があるので、良い子孫を残すためには、適応した相手を選択しなければならない。美しいクジャクの羽は捕食者にも目立つので不利であるが、それでも生き残るのだから強い個体として選択される。クリサキテントウの幼虫は成長を犠牲にして捕食に有利な形質を獲得した。など環境に適さない個体は排除され、害でない多様性を内在させて環境に適応してゆく。それが進化。
0255文字
綾
新着
毒をもつスジグロカバマダラに擬態するツマグロヒョウモン。チョウは自分の姿を認識できないはずなのに、どうして他の種類とそっくりにデザインされているのか。しかし、瓜二つとは言えない。しょせん虫だから完璧ではないのか。一見すると不合理に見える形質ほど、実は「すごい進化」の秘密が隠されている。求愛のエラーから解放されるために敢えてまずいマツオオアブラムシをエサとし、繁殖のために「オス殺し細菌」に敢えて感染するように「いやいや進化」したクリサキテントウ……進化、すごい。
0255文字
とんかつラバー
新着
進化というのは「こうなろう」と理想の形態に近づいていくのではなく、一度方針を決めたら逆戻りする事はできない暴走列車みたいなものである。熾烈な生物界では何が吉と出るかは分からない。学者の仕事は進化の結果に「合理性」を発見する事であるが、わざわざ栄養の少ない餌の場所を選んで卵を産むてんとう虫に理由を求めなければならない。もしかしたら適当な気まぐれで意味なんてないのかもしれないと思うが、進化という暴走列車は時には海底に、空にも突き進んでいて人間を驚かせるのだ。かなり専門的であるが、分かりやすくて面白かった
0255文字
aquilane
新着
A
0255文字
beru
新着
テントウムシの求愛エラーの話が面白かった。まさか、異種間で交尾すると不妊なのに求愛してしまうとは。哀しい。でもそれにはちゃんと理由があった。 著者のpodcast「すごい進化ラジオ」ではこの求愛エラーを繁殖干渉として紹介している。色々な事例を紹介しているのでこちらも面白い。
0255文字
ドレン
新着
生物がなぜこのような姿、行動をしているのか? 不合理なように見えるがよく観察し、いろいろな視点で考えると実は合理的な理由があるのではないか? 進化の過程のなかで適応したものか、制約なのか? あれこれ想像して検証していく進化生物学は興味深い。 有性生殖、無性生殖の比較も面白かった。
0255文字
とある下関
新着
大学の評論文の過去問として一部が出題されており、その内容が面白く、読んでみた。 昆虫を中心に「なぜ?」という疑問が尽きない進化に関わる問題を多角的に分析し、様々な仮定を示す。その分析が「はは〜そんな考え方があるのか〜」と、楽しめる。 人間も「なぜ必ずしも必要ではない婚約指輪を渡すのか?」など、言われてみればなぜ??という疑問が生まれる生物。その理由を進化の話と絡めて分析する内容もおもしろかった。 批判的思考力、物事を多角的に見ることが苦手な私にハマる1冊だった!
0255文字
たかぴ
新着
文章の論理立てが強固。繁殖干渉の話しからオスの存在の意味を問う流れが腑に落ちる。擬態のどちらにも似ていない事で天敵から逃れる説や、その種の中での過剰適応は生存率によって適正値よりだいぶ上がってしまう話しの面白さだわ。
0255文字
クロスリバーゴリラ
新着
この本の著書が配信している「すごい進化ラジオ」というものがpodcastにあり、そこでも本書で出てきたトピックを解説してくれているので先に聞くでも読後に聞くでもいいのでおすすめします。
0255文字
ホークス
新着
2017年刊。生物の突然変異はランダムで、偶然と自然淘汰のフルイを通った形質が遺っていく。これを適応=進化と呼ぶ(と思う)。本書は適応に関わる制約条件、一見不合理な適応への様々な仮説を紹介する。ちょっと難しいけど面白かった。例えばテントウムシのある種が、特定種のアブラムシを食べる理由。このペアは強固に見えて、状況次第で複雑に変わる。背景には、テントウムシ近縁種間で起こる間違った交尾、バクテリアによる生殖妨害があった。著者は幾つもの仮説を使い、名探偵のように因果関係を解き明かしていく。進化はやっぱりすごい。
0255文字
lovekorea
新着
多様性という一語ではとても表すことができないほどの、本当に様々な生態に興味がつきません。 『不完全な擬態』なんかはもうゾクゾクするほど楽しい章でした。 こういう純粋な学問にこそ、人は惹かれるのかも知れませんね。
0255文字
鋏
新着
ネタバレ面白い本だった。ダーウィンが来た!を楽しく見れる層にはオススメの本だ。「進化って何なんでしょう」という源流を辿るために、生植物の行動や姿形から、仮説を立てては検証を繰り返している進化生物学や進化生態学。「無駄、非効率、意味がないなど言われることは、一側面でしかない」ということを、まざまざと見せつけられる。ダイナミックに変わる環境に翻弄されながら、己が生きることと子孫を残すことのバランスを絶えず取っていくことは、奇跡なんだと感動すらした。
0255文字
うし
新着
進化: 適応と制約のせめぎい 簡単に制約に押し付けるのは単純過ぎる 無駄こそ信頼(生命力)の証 着飾るにもコストが要る
0255文字
ゆ
新着
生物は環境に適応するために進化し、だから現在の形質は洗練されているはずだと思っていたが間違いだと知った。生物も妥協するし、コスパ度外視する事もある。自分の思考が一方的だった事に気づけて良かった。1つのなぜ?に対してどうアプローチしていくのか、参考になる。生態学、行動学、進化にとても興味が持てるようになる本。読みやすい。
0255文字
ららら
新着
自然淘汰による進化の合理性を諦めない立場で生物の生態を考える本。現段階では不完全でも、なにかしらの理由で最適化されているはずだと、制約に逃げない姿勢がカッコいい。繁殖干渉について調べていたらたどり着いた。著者はYouTubeでラジオもやっているのでチェックしたい。
0255文字
Soul Cages
新着
ダーウィン進化論は広く受け入れられているが,自然淘汰の理屈は,現実にはあまり上手く適合されているように見えない例が数多くある。そうした,一見,不合理に見えても実は合理性があるとの仮説を,昆虫を中心に追求・検証する進化生物学。少し考えれば分かるが,何でこんな形・模様・食餌になってるのか,簡単に納得でき説明できる例の方が少ない。こんなマニアックな領域を地道に研究している人がいる。私は色や形態がどうしてそうなるかに興味があるのだけれど,「適合」の種類はそれだけではないことに改めて感心。やや学術的すぎる傾向あり。
0255文字
ゆずこまめ
新着
一見不合理な進化が調べ始めると様々な発見があり面白くなっていく。 こうして深みにはまっていく学者さんがたくさんいるのかもしれない。 生き物ってすごい。
0255文字
keroro
新着
ネタバレ生物の形態・生態が、一見すると不合理に見える場合、何らかの制約があるのがその理由であると片付けることもできる。しかし、その「不合理」を突き詰めてみると意外とそれが「合理的」に説明できることがある、そんな話。不完全なベイツ型擬態は遺伝的な制約という可能性もあろうが、そもそも完全な擬態でなくても十分に敵からの攻撃を免れること可能で、それ以上の進化が要求されないという例はわかりやすい。
keroro

性の進化は、有性生殖と無性生殖の間で生殖可能である状態を仮定すれば、有性生殖が「仕方なく」個体中に広まってしまう可能性がある、つまり無性生殖のメリットを超えることが有性生殖にできなくてもいい、という学説は斬新で面白い。しかしそんなに有性生殖という形質は進化しやすいのだろうか。上のメカニズムで有性生殖が浸透して仕舞えば、そこから進化する生物は有性生殖を獲得しがちなのだろうか。

04/20 10:23
0255文字
Suzu
新着
私自身も素人ながら、適応主義的な視点で進化を捉えがちなので、かなり納得したし面白かった。 内容も難易度も◎。8.5
0255文字
ドリアン・グレイ
新着
生物の進化の話は生存戦略の多様性を感じて面白い.必ずしも形質が最適化されてるわけではなく偶然の要素もあったりして筋が通った学説を作るのは難しそうとは思ったが.〇〇という学説があってそれに対して観測誤差みたいに運の要素が付与されて全体的にバラバラになっている印象がある.
0255文字
たくみ
新着
生物の不合理な状態は、進化の過程や限界であろうと何となく思っていたが、それが(少なくとも現状の)最適解だという考え方が面白かった。
0255文字
剛田剛
新着
適者生存の原理では説明できないような自然界の現象の存在。例えば個体の生存のために、あるいは種の繁栄のために不利になるような形質でも保存されることがあるのはなぜか。特に有性生殖という無性生殖に比べてはるかにハイコスト(少なくとも2倍以上)な戦略が維持されるのはなぜか。ラチェット仮説、赤の女王仮説でも十分に説明できないその矛盾について、「ひとたびオスであるという戦略が発明されると、それは仕方なく維持されるものになってしまう」「遺伝的組み替えは目的でなく結果」という川津仮説の紹介。
0255文字
あずさ
新着
ネタバレ帯に惹かれて購入し、序章のツマグロヒョウモンという蝶の擬態の話を「ふ~ん…」と思いながら読んでいたのですが。第一章でスティーヴン・ジェイ・グールドが「最適化アプローチ」を批判した辺りの話から、俄然やる気になりました。一気読みですv 「最適化」しているとはとても思えない進化、絶対的ではない共生系、「いやいや」なったスペシャリスト、オスが見境のない理由、「ハンディキャップ理論」の問題、「赤の女王仮説」の限界、等々……豊富な実例を挙げて、解りやすくかつ刺激的に説明して下さっています。実に生物は面白い!
0255文字
のっぽ
新着
作者であり生物学者の鈴木さんの真摯かつ客観性を忘れない、生物学のミステリー探検みたいなわくわくの一冊。すごく面白い!進化生物学は「暫定的な真実」「無駄が信頼を担保する」素敵な言葉にも出会えたので、嬉しい。これから野外で小さなテントウムシを見つけるたびにワクワクが広がりそう!ハンディキャップ理論の婚約指輪には、ついつい笑い、これから動物園では孔雀を微笑ましく眺めることができるかも。
0255文字
りょうみや
新着
著者の研究対象であるテントウムシから、生物の性の発生という大きな謎まで。生物の「一見すると不合理」だが、実は隠れた合理的な理由を探していく。と言っても決して本当の正解は断定はできないので、最もそれらしいストーリーを紡いでいくことになる。まるで推理小説で謎を解いていくような感じで読み進めることができる。教科書的、定石でない説も多く取り入れているということなので、変化球的な進化生物学の入門書。
0255文字
おおにし
新着
テントウムシの「ナミ」テントウには「クリサキ」テントウという別種がいます。「ナミ」はいろいろな植物につくアブラムシを餌にしますが、「クリサキ」の方は松のアブラムシしか食べません。調べてみると「クリサキ」は松以外のアブラムシも食べることができることがわかりました。では、どうして「クリサキ」は松のところにしかいないのでしょうか。実は「ナミ」も「クリサキ」も互いに交尾することはできますが、「クリサキ」のメスは「ナミ」のオスと一度交尾すると不妊になってしまうのです…この話に興味のある方はぜひお読みください。
0255文字
numainu
新着
評価B
0255文字
ウツボ
新着
以前から生物とか進化とか、そういった話題が好きで何冊か関連する本を読んだかことがある。その中でも、この本は面白く理解しやすかった。特に最新の論文からまだ一般的ではない考えや仮説まで紹介があるのは、ただ事実を突きつけられるよりも読者側でも考えて良いと言われてるみたいで楽しい。仕事とは別にこういった分野で関わってる人と話してみたい、できるならば自分も微力ながら何か発見の手伝いをしてみたい!
0255文字
marukuso
新着
進化ってなんでこんなに面白いのだろうか。適応と制約の視点から進化の謎にせまる。それは一見すると不合理なのだけれどもよくよく考えると合理的なものだ。テントウムシ、クモ、チョウなど昆虫の事例を中心にさまざまな説を紹介する。わかりやすくて勉強になる。後半の血縁淘汰から性がなぜ存在するのか、有性生殖と無性生殖の比較などこれまでの知見の常識から問い直した新たな説も紹介される。進化は自然の織りなす神秘だ。
0255文字
satochan
新着
『ざんねんな生き物辞典』と同時進行で読んでいたのだが、この辞典に書ききれなかったであろうことも、本書によってさらに詳しく知ることができた。難しそうな話を身近な例に置き換えてくれていたりで、かなりわかりやすかった。進化の過程で退化してもなお残っているものとか、メスがオスよりでかい理由とか、たまごの形とか、気にしなければどうでもいいことなのだろうけれど、一度考え始めると、世の中なんでも楽しくなる気がした。体操をしている間も、研究に生かせるとか考えていたのだろうか。スペシャリストという単語を見るとは思わなかった
0255文字
松村 英治
新着
ストーリーのもっていき方がうまくて、いろいろな学説のよさと限界がすっと入ってきた。
0255文字
槙
新着
主に昆虫の生態と、その進化について解説している本。ナミテントウとクリサキテントウを例には「なるほど」と納得した部分もあるが「成虫になった時点で生息域をマツに移動すれば良いのでは?」とも思った。そのほかにも有性生殖と無性生殖では、繁殖力は圧倒的に無性生殖の方が良いのにも関わらず、実際には有性生殖が優位な状態に、はっきりとした理由づけが未だにできていないというのには驚いた。近い将来、ゲノム編集が身近になる可能性もあるので、進化を正しく理解することは重要になってくるんだろう。
0255文字
文章で飯を食う
新着
再読。適当に忘れていて面白かった。有性生殖が無性生殖より不利なのに、なぜ、有性生殖の方が多数派なのか?有性生殖が始まったら、無性生殖には戻れないのね。雄の性欲が強過ぎるんだな。
0255文字
Mistral_K
新着
不合理に見える一見中途半端な進化にも合理的な理由があるかもしれない。 一つの視点に固執せずにしっかりアンテナを張り巡らすことで新たな視点からの仮説が見えてくる。これは研究のみならず事務仕事でも通用する考え方だと思う。 いわゆる通説以外の仮説もふんだんに取り込んでいるので、進化論を勉強する入門書としては気をつけて読む必要はある。
0255文字
ちゃんぐ
新着
「よくもまぁテントウムシだけでこんなに書くことがあるもんだ」と感心すると同時に、この発想と着眼点、アプローチの仕方が子供のころから備わっている人が学者になるんだなー、と思った。そういえばウン十年前にも同じこと考えた気がする。「そもそもなぜ性は存在するのか?」という進化生物学の未解決問題のところで「求愛のエラー」と「不完全な擬態」が関連してきて「おもしろいなー」と思って読んでいたら「(ここが)面白いところです」って書いてあって笑った。ちょっとはセンスが育ってきたのかな?
0255文字
全89件中 1-40 件を表示
すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く (中公新書 2433)評価100感想・レビュー89