ホラー小説ではあるのだが、読んでいて怖いという感情より、嫌悪感が募る話だった。ネタバレになるので割愛するが、物語が進むにつれ、生徒たちが呪われたであろう理由が明るみになるが、正直言って自業自得。直接の原因となった人物たちが、それを省みず助かろうとする姿は滑稽で鼻で笑ってしまった。恐怖描写より登場人物たちの身勝手さ、人間としての残虐さ、嗜虐的な行動に本当に嫌悪し、怒りを覚える。こんなの呪われて当然。特に諸悪の根源である人物はもっと酷い目にあってもよかったのでは?
よく一人の人間によってたかって酷い事が出来るものだとある意味感心。復讐ものの傾向がある本だったので、最後まで走りきってくれて大変満足。謝って赦される次元はもう、とっくに過ぎているんだもんね。
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