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ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書)(Kindle版)

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Mマジパン
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ネタバレ苦悩する人に対する主治医の処方として、「日薬」と「目薬」という表現に感銘を受けた。何事もすぐには解決しない、何年も続くこともある。しかし、何とかしているうちに何とかなるもの。これが「日薬」。人は誰も見ていないところでは苦しみに耐えられない。ちゃんと見守っている「目」があると、耐えられるものだ。人として大切にすべきことだと思う。
0255文字
Itoyanagi
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ネタバレ本書の筋に反するとも思うけれど、あえてギュッと意訳してみる。 ―答えの出ないテーマを抱えることは、人生でよくある。今すぐ打開しようと焦って愚かな行動をとるよりかは、理性と人道主義をもってして耐える・持ちこたえるほうが良い時というのがある。 ネガティブ・ケイパビリティを発揮するのに大切な要素として「未来を信じる」「見ていてくれる人がいる(それを実感する)」がある。―  年長者が人生論を語るのを聞いた気分になった。人生、わりかし厳しいけれども、いまが100点でなくとも問題ない。安心させてもらった気がする。
0255文字
miu_miu
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ネタバレ精神治療には、理論への当てはめによる性急な結論を求めず、患者の持つ神秘さや未分化の真実、疑念をそのま持ち続けるネガティブケイパビリティが必要。謎を謎のまま抱えていると発展的な深い理解か待ち受けている、そこに行きつくまで耐える力がネガティブケイパビリティ。シェイクスピアもこれを表現したそうです。医学教育では早期に問題を発見し解決するポジティブケイパビリティが追及されているが、これが役に立たない場合にはネガティブケイパビリティが重要になる。なるほどです。
0255文字
ユズル
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ネタバレネガティブ・ケイパビリティに関しては、その言葉をマンガから教えてもらったので、もうちょい深く掘り下げたいと読み始めましたが。いかんせん小説家とはいえ、精神科医の先生が書かれた学術書なので、かなり読みにくく難解でした。あと中に源氏物語の話が取り上げられてましたが、光源氏がいかに「たらし」かがまざまざと分かった次第であります⬅️読んだことなかった。要約して『急がず、焦らず、耐えていく力』のみに集中して、今後も生きていこうと思います。
0255文字
fuwa
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ネタバレ帚木さんの小説以外の著作は初めて。「ネガティブ・ケイパビリティ―答えの出ない事態に耐える力」、自分が対人援助の仕事をしていた頃、この概念を知っていたら…今からでも遅くない!「日薬」「目薬」の効能は身を持って知ってる。「共感」「親切」、むしろそれしか取り柄がありません。自分が歩んできた道で、目の前の出逢えた人に、その時の精一杯を―昔より気楽にそれができるような。
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teafool
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ネタバレとある本の中で参考図書であげられていたので。少しばかりこじつけになるが、コロナにまつわる日本(世界?)の現状の中でも、本書に書かれている「力」は必要なのではないかと感じた。若干、八章で読み止めてしまった時期があった。ただ、ユルスナールの源氏物語の続篇は自分好みな感じでした。
0255文字
zumi
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ネタバレコロナ禍のなかどうしたら楽に生きていけるのか、そのヒントでも見つかったらと思って読んだ。ネガティブ・ケイパビリティの概念を最初に記述したのは、英国の詩人キーツが弟たちにあてた手紙の中だったのだそう。その後、精神科医のビオンが再発見したという。この本の筆者は文学者でもあり精神科医でもある。キーツは詩作行為とシェークスピアに心酔していた。創造行為には魂に触れるような崇高なものがあり性急な結論をいそがず、宙づり状態に耐えていく。人が生きていく上で解決できない問題の方が多く診療の場でもしかり。そこを持ち堪えていく
かおる

難しげな本だね!

10/23 20:50
zumi

そうね!たしかに。そういえばワタクシ難題に向き合うときに呪文のように唱えてるかも(笑)

10/24 15:32
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ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書)評価92感想・レビュー7