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亡命者の古書店: 続・私のイギリス物語 (新潮文庫)

感想・レビュー
44

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E
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ネタバレなんか最近面白そうと思って手に取ったらチェコ関係の本のことが多いのよね。米原万里を読んでから興味を持っているし、米原さんの本に佐藤氏の名前も出てきたのでこの本ちょうどいいと思い。なかなか面白かった。自伝エッセイとのこと、読むと、どおりで米原さんが名前を出すわけだ、元外交官なので当たり前なのかもしれんけどこの人も知識量がすごいのがわかる。英語を直訳したようなビジネス的な文章、情緒や美しい表現なんてものはないが、これはこれでよい。小説からは得られないものを学べた。そもそも神学とは…?という感じやったので。
E

職場の人と、この本の話から亡命の話になったり。数年前から流行ってる地政学って元々はナチスの公認イデオロギーやったんや!知らんかった。今ではこんなに本屋に並んでるなんてねえ。最初はこの単語は大丈夫か?という感じやったやろうね。校閲入ったりしたんかな。日本は大国、大国から見た世界史、それを忘れないでおきたい。佐藤さんの他の本も読みたくなったし、東欧あたりの本も読みたいし、この本で言及されていたドストエフスキーも少し読みたくなったし(カラマーゾフは中までしか読んでいないがもう少し楽しめるだろうかと)、

11/19 17:33
E

あとチェコの作家も読みたい、カレル・チャペックとかミラン・クンデラとか(『存在の耐えられない軽さ』の良さがよくわからんかったが今なら面白さがわかるだろうか…?)

11/19 17:33
0255文字
YUJIRO
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教養小説として読める筆者の自伝。
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コウトク
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「続・私のイギリス物語」というだけあり、「私のイギリス物語」の副題がついた「紳士協定」の続編的著作。「紳士協定」がホームステイ先の少年との交流を中心に描かれておりとても読みやすかったが、この本は、チェコからイギリスへの亡命者の古書店との交流を中心に、思想・哲学的な話が多かったので、前著に比べると少し難解で少し時間がかかった。しかしロンドンでの生活はよく描かれており、興味深い内容であることは間違いない。やはり佐藤優の自叙伝はおもしろい。次に読みたいと思う本が本屋にほとんど置いておらず、何を読もうか思案中だ。
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こうきち
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ソバージュ
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著者が外務省入省後ロシア語研修でロンドン郊外で学んだ1年弱の間、出会った亡命チェコ人との深い交流を中心に書されている。語られる神学や思想、哲学は私には難解であったが、人との出会いや師弟関係、歴史、相変わらずの料理描写は興味深かった。
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YUJIRO
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想定外の事態にも、悲観せず、好奇心を働かせることで、自分にとって良い経験にすることができる。
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ehirano1
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こういう経験ができた著者が羨ましいです(英語のテスト以外はwww)。フロマートカの神学は著者が終生研究するとのことですから、それは著者に大いに頑張ってもらうとして、チェコという国の分化人類学について興味が湧いてきました。先ずはチェコを舞台とした小説(プラハの春を題材にしたモノがほとんどでしょうけど)から入ろうかなと思ってます。
0255文字
nks
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ストーリと別に関係ないけど、チェコ料理の描写が印象に残った。この人の他の作品でも感じることだけれど、特にこの本では食事のシーンが多い気がする。美味しそうだし、ウォッカを飲んでみたくなる。
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shiupongle
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ネタバレ本書を読み進めていた先月、チェコのプラハ市と台湾の台北市が姉妹都市協定を結んだというニュースを知り、ホットな時期にこの本と出会えたと思った。というのも、本書の中で著者と、チェコ人亡命者ズデニェク氏の知り合いであるイエズス会神父が日本と台湾の関係について込み入った対話を繰り広げているからだ。国際関係だけ見れば、チェコが反共、反中国といった立場を表明した事実しか見えてこない。内実はもっと複雑で、今回のニュースと本書中の対話から、大きな民族に対する小さな民族のアイデンティティという深い問題について考えさせられた
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ドラコ
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★★☆
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yasu7777
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★★★☆☆
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aika
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新人外交官の佐藤さんが、チェコからイギリスに亡命し、東側で絶滅寸前の禁書を救い出すことを使命とする古書店主・マストーニクと出会い、真の友人となった本編。佐藤さんの尊敬する神学者・フロマートカの思想やチェコが直面している問題などの対話を軸に、様々な背景を抱えながらイギリスという地に流れ着いて生きる人々の歴史が、血の通った客観性で描かれています。映画「ミッション」の感想から見える友人との信仰観の違いなど、数々の挿話にはっとさせられました。同志社大学で神学を学び抜いた日々の回想も、とても興味深かったです。
aika

紹介されていた、フロマートカのドストエフスキー論に思わず膝を打ちました。シベリア流刑中、死を目の前にしたどん底の中で神を信じたドストエフスキーを、信仰に不安を抱きながらも、虚無主義へと沈み行く社会の変革者であり、信仰の人であったとするフロマートカの評価。私がドストエフスキーの作品に感じた光と救済を神学の観点から支えてくれている…!フロマートカさん、そして佐藤さんありがとう~!と感激しました(笑)

08/04 23:31
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東山ききん☆
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内容は筆者の過去の回想なのだが、取捨選択と語り、そして描写の細かさが秀逸過ぎる。現在から過去を振り返って感覚があまりにもない。すごいとしか言いようがない。
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Miyako Hongo
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筆者の若き日のイギリス留学時の話なんだが、回顧録だか小説だか判らない語り口。半世紀以上前の事をここまで克明に書かれると色々勘ぐってしまう。よっぽど几帳面にメモを取っていたのか、半分以上捏造なのかと疑わせる描写の細かさ。この人の読者層のボリュームゾーンを考えると、こういう小説風の書き方がとっつき易いのかもしれんけど。□冷戦最中、亡命してきたチェコの知識人の古本屋店主と、イギリスの訓練学校でロシア語を学ぶ外交官の卵である作者のハートフルストーリー。知性を楔に友好が成立する生々しくも浮世離れた縁の物語。
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Nobuko  Hashimoto
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輪読ゼミの持ち寄り企画で学生が紹介してくれた。チェコ好きでなくても面白く読めるのではないかと思うが、ちょっとでもチェコ好きなら、とても面白く読める。それにしても記述が細かい。詳細な日記をつけているのかなあ。紹介してくれた学生君が、これを読んで「スリボビツェ」というチェコのお酒を飲みたくなって飲もうと試みた話もしてくれた。ロシアや東欧のお酒を出すお店が京都にあるそう。みんなで行きたいねえと言っている。内容についてはブログに。https://chekosan.exblog.jp/29191199/
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こうきち
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再読。
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こうきち
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国家の力に翻弄される人々の様子や、理想と現実の差をなかなか受け入れられない人間の弱さ、ただ生きていくだけでも、時間はあっという間に過ぎていくということ、を感じました。ズデニェク氏は、人生の総括を考えている時期にマサルに会えて、とても幸せだったでしょう。前半は神学の要素が強いのですが、中後半は、若者の語らいの要素が強く、大きな物語としては、序章のような感じです。前作が、最後に大人になったグレンに会うことで完結した書籍であったのに対して、本書では、各人のその後がまだ描かれていないので、そう感じるのでしょう。
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吉田よしこ
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★★★★☆
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ぽー
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一回読んだよな…と思いつつ途中から「あれ?初めてだっけ?」となり外務省の同僚の武藤氏が車で送るシーンでやっぱり読んだなと。3年前「プラハの憂鬱」のタイトルで出された単行本の文庫化な訳だけど良心的な佐藤優がそのまま出す訳なく内容が元々濃厚なのもあって二度目でも深く感動出来る。特に歴史的な偉人でもない人の海外研修の話がどうしてこんなに面白いのだろう。この物語と同じ1987年にアウシュビッツに行った時に「インタープレス」の本を現地で買っていた事が最近分かったのだけどこのインタープレスなのかな?きちんと調べねば。
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Yosiyuki Kudou
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語学習得の為、イギリスで過ごした時期の人との出会いの話。思いもよらない人との出会いから学びを受けることになる。ネットの前だけでは得られない大事なものは「人」からしか得られない。 読みやすく、それでいて学ぶところが多いライフストーリーでした。
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こけこ
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「紳士協定」を読んでいなかったのですが、知識量にびっくり。ソ連や東欧をほとんど知らない私には、新鮮でした。次は「紳士協定」を読もうと思います。
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村上春巻
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ネタバレ【S】シムノンの小説を読むと少しだけ自分がましな人間になったように感じるといったのは司馬さんだが、その伝でいえば佐藤氏の小説を読むと少しだけ自分が賢くなったような感じになる。とはいってもそれは仰ぎ見る様な存在で、彼の視野を借りて神や民族、歴史の悲喜劇をトレースすることができた。時は1986年、氏は英国の陸軍の学校で露語を集中的に学ぶ。偶然(必然?)から亡命チェコ人の古書店主と出会い、彼が生涯のテーマとした神学者フロマートカとの距離を詰めることになるとは。デラシネ(根なし草)の悲しみとそれ以上の勁さ。
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いると
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前作と同じイギリス留学時の話。前作のホームステイ時の少年との交流に重点がおかれていたがこちらは東欧やロシアの書籍を取り扱う書店主との交流がメイン。それだけに交わされる話は神学や哲学的なものが多く、会話に出てくる著作を読んでもいず、神学者の歴史における位置づけを理解していない私にはいささか難しい。それでも面白く読めてしまうのは著者の理解したい、知りたいという旺盛な知識欲が読み手の好奇心を刺激するからだろうか。門外漢ではあるが手に入る出てきた書籍を読んでみようと思う。
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tsune105
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前作「紳士協定」と同時期の著者の回顧録。 亡命チェコ人の古書店夫婦達との対話・交流を描き、ソ連崩壊前のチェコスロバキア・東欧の空気感を教えてくれる。 前作のイギリス人の少年との付き合い、厳しい語学研修を受けながら、著者のキリスト教の研究資料探していた、著者のバイタリティには驚く。睡眠時間あったのかと?本論ではないが、チェコ料理、所謂ご当地メシの美味そうな描写が、個人的には好きな個所だが、著者は相当食通だと確信した。
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ニャンリッチ
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書いてあることの1/3くらいしか理解できていないのだろうが、なぜか惹き込まれ、気がつけば一気読みしていた。そして寂しくなるような余韻。チェコからの亡命者、イギリス人、日本から来た同士など、留学環境の中で出会う多国籍な人々との対話と、佐藤さんのその後の軌跡を照らす。そうすると、各人が人生の中で経験する不思議な巡り合わせが浮き彫りになる。亡命者の特有の微妙なアイデンティティは、日本で暮らしている限り、この本を読まなければ、恐らく知ることはなかったんだろう。それにしても佐藤さんは、凄まじい記憶力をお持ちだな。
ニャンリッチ

メモ:P133「歴史だけでない。われわれ一人一人の人生も、チェスの手のように、過去に誰かによって演じられたことを、少しだけ形を変えて繰り返していくのかもしれない。しかし、当事者はそのことを自覚せずにゲームに熱中している。」、P427「人生には、さまざまな巡り合わせがある。そして、個人の努力ではどうしても突き破ることができない壁があるということをこの作品で私は書きたかった。」

05/03 22:33
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gtn
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無神論者だと自称するチェコ人の古書店主。チェコ人は宗教のみならず民族感情に対しても懐疑的で「何も信じていない」と説明する。大国の仕打ち等、チェコが小国として甘んじて生きてきた歴史的背景がその大きな理由だという。しかし、そんな古書店主も、人格神ではなく、超越的な力に対する畏敬の念は持っていると告白する。言い換えればそれも宗教であるが。
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黒猫のダンゴ
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神学を学ぶ人の自伝って読了できるのか!?と思いつつ読み始めたら存外に面白かった。イギリスや東欧の情勢•生活の一端、神学という学問の意義を教えられた気がする。著者に持っていた印象と異なる人柄が本書から伝わりそこも面白かった。日本のみならず、他国の文化や政治経済について、しかも外国語で議論ができるインテリジェンスに敬服した。
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TomohikoYoshida
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紳士協定 - 私のイギリス物語 - の続編にあたる。 チェコ語とチェコ神学を学ぶつもりが、ロシア課に配属され、イギリスでロシア語を学ぶことになるが、亡命チェコ人のマストニークと出会うことで、いろいろなことを学ぶ。
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しんこい
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30年以上も前の会話をここまで覚えているのがすごいというべきか、思想や哲学の話をここまでできる人も普通はいない。この調子で何歳の出来事まで書くのかわからないが、イギリスの懐深いというか大人ぶりというのは、歴史のなせる業か
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 Iwasaki
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この方に対する見方が少し変わったかもしれない。他の本も読んでみようか、という気になってる。
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Takayuki
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外務省職員としてロンドン郊外の英国陸軍語学学校でロシア語の研修を受けていた作者と、チェコから英国に亡命してきた古書店主との交流を描いた作品です。 作品の本旨から外れますが、冒頭で紹介されている米国のプロテスタント神学者、ラインホルド・ニーバーの「個々人がどれだけよい人であっても、その人が海賊船の乗組員だった場合、構造的な悪に組み込まれてしまう」という主張は、最近のいろいろな出来事を思うにつれて、考えさせられてしまいます。
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masabi
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【概要】佐藤優氏の自伝。古書店店主との交流を通じてその後の雛型が作られていく。【感想】久しく読んでいなかった氏の著作だが自伝ということで読んだ。日本文化から政治宗教の高度な内容をよく議論できるなと思う。本書で描かれた密度の濃い経験がその後の人生にも色濃く反映されている。
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元よしだ
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読了~。ものすごくおもしろかったです。 著者が外国で外国人と日本人としての意見を堂々と述べて 議論するのがすごいと思いました。 この能力はどうやって身についたのか。こんどでる 15の夏の上、下巻そして私のイギリス物語を読んで研究します。そしてフロマートカ ”プロレスタント神学の転換点” は、作中文、ノートに書き写します。
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KAZOO
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英国でのロシア語研修の続きを詳細に書かれている自伝です。さまざまな現地の人びととの邂逅が綴られています。その中でのご自分の考え方や思想の変遷なども垣間見られて並みの自伝とはやはり異なっています。
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まーくん
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あの佐藤優氏が自分の思考の原点を語る自伝的エッセイ。同志社で神学研究を志し、その便法として外務省入省。そして英国の陸軍語学学校でのロシア語研修。その期間に出会った亡命チェコ人古書店主との濃密な師弟関係を通し、神学に限らず社会主義や民族主義などへも思索を深めていく。それにしても高校一年生で東欧を一人旅したり、日本語で考えても頭が痛くなるような神学論や国家や民族に関する対話を外国語で・・。凡庸な自分からは想像できない。アスリートが筋トレするように頭脳を鍛え上げてるような感じ。やはり異能の人。
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SAKU
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ネタバレ 『紳士協定』の続編。筆者が、イギリスで語学研修を受けている期間に出会ったチェコから亡命してきた古書店の店主との話。前作と比べ、アカデミックな面が強く、宗教論、民俗論など、難解な箇所もある。強く祖国を思う一方で、祖国に帰ることのできない店主の悲哀は胸を打った。さらに、続編もあるらしいので、また読んでみたい。
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hilde_
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マサルのこじらせ遊学日記。チェコのプロテスタント神学という、ほぼ自分と関係のないトピックが自分ごととして、興味深い学問に思えてくるストーリー展開で夢中になって読んでしまった。そして前作では感じられなかったシリーズ化の空気がひしひしと押し寄せる「続」であった。マサルの運命やいかに…
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