→ネット上にフェイクニュースがあふれているのと同じように日本史の世界にも様々な珍説・奇説を述べる人がたくさんいるがそれらの論者は先行研究を全部無視し、自説だけを語りまくる特徴を持つ。日本史関係の本を読むときにも世間一般にある程度認められ、かつ在野でなくアカデミックな世界に身を置いた研究者であるかどうかよく調べてから選書した方が良いかもしれないと思った。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou34401.html
【メモ】☆ 著者の定義する陰謀論とは「特定の個人ないし組織があらかじめ仕組んだ筋書き通りに歴史が進行したという考え方(同著308頁)」。特徴として「最終的な勝者が全てを予測して状況をコントロールしていたと考え(同32,77頁)」,「加害者と被害者の立場が実際には逆である可能性」を探り「事件によって最大の利益を得た者が真犯人」という推理トリックを使うところにある(同55,163頁)。著者がまとめた秦郁彦氏の示す陰謀論の特徴。①因果関係の単純明快過ぎる説明.②論理の飛躍.③結果から逆行して原因を引き出す。
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