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グリフォンズ・ガーデン (ハヤカワ文庫 JA ハ 10-3)

感想・レビュー
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ぶぶぅ
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早瀬さんの本を再読中。原点でもある「グリフォンズ・ガーデン」は、専門的な用語が多く、とっつきにくいイメージもあったが、今回の再読で全体を貫くメッセージのようなものがわかった気がした。話の構成や登場人物の台詞を一つ一つ味わうことで、この物語の楽しみ方は広がる気がした。続編の「プラネタリウムの外側」(これも本作とつながりのあるタイトルだなと今更思う)と併せて、考えつつ、楽しみながら読み進めたい。
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内海紗和子
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言わんとしてることはわかるんだけど、最後までモヤモヤして読み終わってしまった... 。 今いる世界に創造主がいないという保証は確かにないし、自分が創造主になると尚の事気にしたくなるのもわかるんだけど、なんだろう。もよもよ。
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ガバキン
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確かに春樹っぽいがびっくりなのはこれが卒論ということ。どこかデジャブを感じたのはプラネタリウムの外側によるものだった。作りは分かったが結局最後はどう捉えたらいいのか。あとは一層目の自分が作った二層目の自分が三層目も…というのは最近のAI開発と絡む考え方のような気がする。
0255文字
ナチュラ
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「未必のマクベス」がすごく良かったので、今度は早瀬耕さんのデビュー作を読んでみた。AIの走り的なのか、ちょっと内容のレベルが私には高くて難解なところもあったが、中毒性あり再読必至。
0255文字
MJ
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すごく好きな小説家なのに、このデビュー作には悪口を言いたくなってしまう。統一感のない構成、未熟なレトリック、感情的で理屈っぽい登場人物、チープな小道具。この作品に限って言えば、頭でっかちな学生が書いた出来の悪いポエムだ。
0255文字
南雲吾朗
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「十二月の辞書」を読むために6年ぶりに再読。改めて読むと、書いてある内容、ほんの構成、言葉の使い方、どれをとっても素晴らしい。とてもデヴュー作とは思えない完成品。この作家さんはすごい人だと改めて思わせるような作品であった。
0255文字
テン
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ネタバレ一層目の僕と、二層目の僕。二層目の僕は三層目の僕を作り上げたのだろうか。また好みな本を見つけてしまった。
0255文字
カササギ
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ネタバレ存在が巡り巡るような、メビウスの輪を思わせる表裏もなければ終わりもない物語だと感じました。 会話劇から物語の中枢について掘り下げを行うような文章で、特に中盤にはそれが顕著でした。内容も複雑な上に分かっている人間同士の話なので、少し読みにくいと思う人も多いと思います。 一度ではなく、何度か読み返してみるとよりこの物語に取り込まれていくのではないでしょうか。
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くるくる。
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『未必のマクベス』が好みだった。村上春樹に似ているからだと薄々気づいていた。印象的なカクテルとジョークと世界系。そこで、同作者のデビュー作を読んでみる。『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』に驚くほど似ている。そして、村上春樹が〈直子〉を『ノルウェイの森』以前の『1973年のピンボール』で既に登場させていたように、早瀬耕も〈鍋島〉を『マクベス』以前の『グリフォンズ・ガーデン』で登場させている。村上春樹が純文学にファンタジーの装置を持ち込んだそれを、早瀬耕はSFで再構築している。絶対好きに違いない。
0255文字
けんた
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死というのは、心臓が止まるとか、脳波がなくなるとかの臨界点があるわけではなくて、情報の希薄さの度合いのことかもしれない。p153
0255文字
かんろ
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円環。浮遊。読み終わってハッとして冴えたはずなのにまだ夢を追いかけてるような読後感。 未必のマクベス(積読中)の著書のデビュー作てことで手に取ってみたけど面白かった!ちゃんとは物語の構成を理解できてないと思うけど作中の会話が好みで、1992年の作品とは思えずに新鮮に読めた。知能工学とか言語学の話題がぽんぽんでてくるから門外漢の身としては?がよく浮かぶけど、とりあえずゆる言語学ラジオとゆるコンピュータ学ラジオでなんとなーく人名や用語を知識として入れておいた後でこの本読めてよかったな。用語で脱落せずにすんだ
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よう
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プラネタリウムの外側の前日譚(と、言いつつこちらの方が発刊年数が古い為、プラネタリウムが本書の後日譚とも言えるかな)。短いスパンでPrimaryWorldとDualWorldという2つの世界を交互に描いていて、方や現実の世界、方やシミュレーションの世界となっており、コンピューターや認知科学系?哲学?言語学?な専門用語バシバシで1つの世界を作ってしまった事を中心に会話が進むが...人間は本当の意味で客観は出来ない訳で、となると世界を誰が作ったかなんて関係無い訳で、となると世界が現実か仮想かなんて...
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印刷屋鉄吉
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一橋大学商学部経営学科、金子郁容教授のコンピューターのゼミでの卒論作品(実話)。しかもYahooもWindows95も誕生前の92年に発行された作品。当時の書物と金子先生からの教えから「パラレルワールド」をテーマに「高等恋愛作品」に昇華させたのは見事かつ素晴らしいものの、書きすぎ説明しすぎで読みにくかった。但し、ラストシーンへの構成力などダイヤモンドの原石のような閃光(まさに閃きの輝き)が見れて最後まで読了。荻野アンナ氏後書きの「早瀬式三段論法」日常の設定、論理でとぶ、情緒で落とす、はなるほどなと思った。
0255文字
kuma-kichi
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どうだろう。確かに、ハルキ風の文体だけど。ちょっとのめり込めなかったかな。
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さぎむすめ
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ネタバレかなり閉ざされた世界観だけど、メビウスの輪みたいで面白かった。続編楽しみ。
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架珪
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【再読】
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Jacard
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ネタバレ会話が難しい。使ってる言葉も理屈も。でも解らないなりに嫌いじゃない。「文字・音・意味」の認識についての会話(P.200)が印象的。こんな会話を日常でできるなんて!/プライマリーとデュアルの2つの世界の雰囲気が似ていて、序盤では、読み分けしにくいなーと、もどかしく感じてたけれど、その理由を考えてみればそりゃあ仕方ない、と納得は出来る。/わからない言葉をたくさん読み飛ばしてしまったけれど、When I'm sixty-fourは調べた。/『プラネタリウムの外側』も読んでみたい。
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でんこ
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再読。
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なおぱんだ
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著者のデビュー作であり、連作短編集の「プラネタリウムの外側」へと流れてていく長編作品です。結論としては恋愛小説なんだと思いますが、内容が理学系で難解な用語や複雑な説明が随所に出てくるので、頭の中が文学系である私は、本気になって作品を理解しようと思って読み進めていたら途中で挫折していたと思います。
なおぱんだ

追記です。バイオ・コンピュータによって構築された別次元の中の人生について語ること自体がSF的であり、近未来小説と言っても過言ではないと思いますが、そう難解に捉えなくても、一人の青年を軸にして二人の女性との恋愛関係を描きながら、現実社会と非現実社会の中でその存在が次第にあいまいになっていくという空想小説になると思います。

11/10 21:27
なおぱんだ

追記です。物語の舞台が私の出身である札幌なので、北海道大学や大通公園、藻岩山など馴染み深い地名が出てきて親近感がわきますが、青年と対等に会話を進めていく知的な女性たちの存在が、私が好むような恋愛小説とは一線を画す異色さを感じさせます。

11/10 21:27
0255文字
ひなた*ぼっこ
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相変わらず会話が小難しい。でもそれが面白い。全然理解は出来てないと思うけど。『プラネタリウムの外側』を先に読んでいたからか、結末はなんとなく予測できた。螺旋階段を延々と登り続けているような感覚。
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5〇5
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「主人公の青年がバイオ・コンピューターを使ってひとつの世界を創造する話だね」 「馴染みのない専門用語の多用と小難しい理論理屈のやり取りには、正直うんざりよ」 「あまり用語にこだわらないでいいよ。青年とその恋人の関係性を含む要素が別の世界でも構築されていく様を、それぞれ楽しめばいいんだから」 「うーん、入れ子構造をイメージすればいいのかな。それから、男女の会話は文字で読む感じで、ちょっと村上春樹風だよね」
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DK-2084
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★★★★☆図書館本
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ごま麦茶
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『十二月の辞書』に『forグリフォンズ・ガーデン』とあり、こちらを読みました。登場人物もリンクしてたり、不思議なお話。ですが、言葉が難しいところが多くて、読み込みきれてない感。また少ししたら再チャレンジしたい。静かな雰囲気はとても好き。自分が今いる、見ている世界について考えてしまいました。
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藤枝梅安
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ネタバレ早瀬作品は「未必のマクベス」以来。登場人物の会話が高度である点が共通。恋人・由美子と共に札幌にやってきた「ぼく」はAI研究所での勤務を始める。バイオコンピュータの中にDUAL WORLD を構築し、その中で「佳奈」という女性の生活を描こうとする。「ぼく」の基本であるPRIMARY WORLDとコンピュータの中のDUAL WORLDが交互に語られる展開。PRIMARY WORLDで語られる内容が非常に難解で、架空のDUAL WORLDの方が判りやすい。現実世界の複雑さはAIを超えている、という頼りない感想。
藤枝梅安

各章末のサブタイトルが洒脱。 "Longer","When I'm sixty-four"など、懐かしい曲が出てきた。

03/26 16:26
0255文字
りいどみ
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足元が揺らぐ
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ツバサ
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読み込みが足りなかったので、あまり頭に浮かぶものがなかった。雰囲気は非常に好みでした。
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さーくる・けー
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ネタバレ最新刊「十二月の辞書」を読む前に再読しました。村上春樹を彷彿させる軽やかな語り口と、地に足の着いた未来性を見つめる論理的な思考の見事なカップリングに、瑞々しい透明感を再体験しました。
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カッパ
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プラネタリウムの〜の前日譚ということで読みました。こちらを先に読んでおくべきでした。この物語を印象的に受け入れられる人間の思考は、ダブルバインドを難なく克服しているのでしょう。
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本の蟲
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本作に連なる新作が出たので再読。札幌の人工知能研究施設に就職が決まり、婚約者を連れて北国へ引越したぼく。施設にあるバイオ素子を使った計算機に自身の思い出をアレンジして書き込んでいき、「デュアル・ワールド・システム」と名付けた世界のシミュレーションを始める。記述によって構成される世界で「ぼく」は違う名前の女性と、しかし同じような経験を重ねていく。読者が読んでいる世界は計算機の中なのか、現実なのか。そもそも「現実」も、誰かが書いている物語ではないのか。入れ子構造になった世界に、軽く目まいがする作品
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ほたる
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研究生活の中での恋人との暮らし。セカイが崩壊したり、二人の絆を引き裂いたり、など大きなことが起きるわけではなく、ただ日常を切り取って心地よく読むことができる。各章の締めのタイトルも洒落ていて、PRIMARYに対してDUALなところもまた色々と考えさせられる。
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シャンピニオン
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存在しない時間の中で」を読んで、再読。う〜ん。
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にっそん
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文章が綺麗だし、最後の終わり方もまとまってて良かった 匂いだけは情報として残せない、くだりすごい好き
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ぞるば
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ネタバレ工学関係の言葉がちょっと難しかったですが、爽やか。世界が存在するってどういうことか。認識できないものは存在しないと同じなのか。難しい問いに飲み込まれてしまう結末のように思ったけれど、「生きる」ことは無駄ではなかった(ない)と…思いたい。透明感があって、でも、無機質ではなくて、豊かな色や香りがある。会話がちょっと不自然とも思えるぐらい硬質で、そこが好き。女性が踏み台でないのもいい。あと、グリフォンが妙にかわいい。そしてフロッピー。
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りりこ
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「照れ臭い」の英訳は「I love you」だよ ロマンチックで2組の恋人の話だけど、哲学と人工知能の話が組み合わさってどことなく寂しい。メビウスの輪のような話。
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とくけんちょ
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この空気感が好み。現実世界と想像世界が並行して流れていく。両者で異なる恋人との生活。単なる妄想にとどまることなく、すごく透明感がある。なんだか小難しい会話が続くところはあるが、何故か耳障りがいい。登場人物がドロドロしてないのが魅力なのかな。全体が透き通ったガラスみたい。各章の最後のタイトルみたいなものに驚きがあって、結末もしっかりしている。
0255文字
あっくん
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『未必のマクベス』から流れて読んだ著者のデビュー作。約30年前に書かれたようだが、あまり違和感なく読めたのは、改稿のおかげなのか、本作が時代を先取りしすぎたからか。 最後の最後で「こう来たか!」と驚きはあったが、全体的に淡々と物語は進み、なかなか頁が進まなかった。 恋人である男女間でやり取りされる会話は、研究者の専門領域に偏りすぎて理解が追いつかないかな…。こんな衒学的な話題で盛り上がれるものなのだろうか? 例えて言えば理系研究者が村上春樹風に書いたSF小説。青臭いが無機質。金属臭を感じてしまう。
0255文字
蒼生
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ネタバレ久しぶりに読みたくなって探したら、2018年に文庫化されて、続きも出ていることを知って続きごと手配。記憶では黒い表紙の真ん中に紋章のようなグリフォンがいたハードカバーなんだけど、単行本とのこと。卒論をもとに書かれたものという記載もなし。合わせ鏡は無限か有限かという話が印象に残っていた。どちらの世界もフラットで等価で、淡々と綴られるのが妙に心地いい。名前を入れ替えれば永遠にループして読み進められる。フロッピーとか懐かしかった。23進法など、当時よりわかって読める部分もある。
0255文字
でんこ
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未来においてインプットされた記憶。どちらが未来で、創造主で、夢か現実なのか分からないけれど、その浮遊感がむずがゆくて心地よかった。今私がいる世界も誰かの夢で、私の想像の中でも誰かが生きていているのかなと考えてみたり…
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nemuro
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私が本(基本、文庫本)を読む場合、すかさずブックカバーをして、ほぼ作品等への予備知識のないまま読み始めることが多い。ただ本書(というかハヤカワ文庫JA)の場合、本が少し長くて市販のブックカバーに収まらず、やむなくカバーなしにて。かといって裏面の「紹介文」を読まないことは結局変わらなかった。『未必のマクベス』、『プラネタリウムの外側』に続き早瀬耕は3冊目。随分2冊目と似ていると感じていたら、こちらが「デビュー作にして前日譚」とのことで、なるほど。北大植物園とか札幌の街並みとか、勝手に瞑想しながら。悪くない。
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tomo
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☆☆☆ 3.3 難解な言葉で翻弄されるけど、所々でフロッピー・CD -ROMやNENAの99 Luftballonsとか懐かしい曲が出てきて、ほのぼのした気分に。SF小説を成立させるのは難しいんだなぁ。本作は、軽いタッチの恋愛小説として読んだ方がいいのかも。
tomoko

卒論として書いたものだからか、専門用語も多いですよね😅確かに恋愛小説として読んだ方がいいかもですね😆

05/05 20:12
tomo

卒論ですか!知らなかった… 同年代(違いますか?)と思われる作者の学生時代と違って…やめとこっ。

05/06 08:01
0255文字
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