形式:ライトノベル
出版社:KADOKAWA
■次に86たちの無くしたものに目を向けた部分も印象的だった。長く被差別階級におかれ激しい戦闘を余儀なくされた少年少女たちが、人をそもそも悪なるものとすることでその世界に整合性をつけようとしたり、戦闘で心を削り過ぎてしまっている心情が細かく出ていたように思う。そうやって戦闘のために研ぎ澄まされ、感情や記憶をなくすこと、それがレギオンと同じようなことなのだという対比が面白かったし、そういう意味でシンが人との繋がりを持とうとする心情の変化が印象的だった。
■戦場に生きる少年少女たちが、これからどのように人間に対しての心情を変化させ、ある種人間的になっていくのか、その弊害はあるのかなど、今後が気になる展開だった。「悲劇が終われば、苦難から解放されさえすれば、人は幸せになれるのでしょうか?負わされた傷はまだ、そのままなのに?」(p338)
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます