形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:イースト・プレス
形式:Kindle版
創作仮面館の館主に伊豆極楽苑の館長、西本貴美子にマキエマキなどのサブカル?有名人の姿も。
これだけたくさんいると、正直アートなのかどうかさえあやふや。櫛野さんは、どこまでがアートかの線引きをしてその他を切り捨てるような事はせず、ただ「こういう人がいる」と聞けば訪ねて行って、記録し紹介する事に意義があると思われているのではないか。芸術家として活動していない埋もれた人達を、玉石混交のまま、櫛野さんは“発掘”しているのだ。その中の何に価値を見出すかどうかは、見る人に委ねられる。それは一般的なアートと同じといえば同じ。この本の中の何がアートかは、見る方が決めればいいのだろう。 →
途中に挟まれるコラム「遠藤文裕 観察日記」も面白かった。本書にも登場する紙物スクラップブックの作者にして櫛野さんの追っかけ、遠藤さんの観察日記。福岡でサラリーマンをしつつ、櫛野さんが企画した展覧会やイベントがあれば全国どこにでも顔を出す。そのバイタリティが凄いし、これだけ暑苦しい(笑)ファンと最早友達のように接する櫛野さんも凄い。著書全体に言えることだけど、櫛野さんの文章は上手い。簡潔であっさりしているのに、人への敬意があって全く嫌味がなく、これだけのボリュームがある本でも読みやすかった。
各々のアーティストの人生を読んでいる感覚でした。良い本。
願わくば判型がより大きいと良かったかな(^_^;)
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