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ヒト夜の永い夢 (ハヤカワ文庫 JA シ 10-3)

感想・レビュー
216

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kmar
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剛腕ファンタジー
0255文字
平楽
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どえらいもん作ってもうたぁ、からのでドタバタ劇が壮絶。南方熊楠を主役に昭和初期に活躍したそうそうたるメンバーが集い、畏れ多くもヤベェ自動人形を作り上げる。粘菌コンピュータなる発想も凄いが、昭和考幽学会なる怪しさ爆発の秘密団体が繰り出す悪ノリし過ぎなイベント企画がもう本当におバカ。宗教、哲学、心理学、博物学にロボット工学まで全部ごった煮した悪夢の闇鍋パーティーといった感のある奇想SF長編。思いついてもまず書けん、というか途中で空中分解しそうな大ネタながら、見事にギリギリの綱渡りで書ききった著者の豪腕に脱帽。
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榊原 香織
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昭和前期オールスター登場 主人公は南方熊楠 他に、宮沢賢治、江戸川乱歩、植芝守平、石原莞爾、北一輝 作者、興味のある人全部盛り? SFというかファンタジー。大作。所々面白いんだけど。特に後半3分の1は。 まあ、面白かった本に入れておこう
0255文字
ナカユ〜、
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南方熊楠の誕生日だそうで、決してねらったものではないぞよ、南方先生を中心に福来友吉や(調べて)西村真琴、更には江戸川乱歩、宮沢賢治、もっと言えば孫文ややんごとなき昭和の・・・明治大正昭和の偉人マニアにはたまらない物語となっております、粘菌マニアもw、僕の脳内では何故か今敏監督で再生されました、
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チタカアオイ
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【図書館】
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ぐりぽーそ
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らんまん
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緋莢
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「この機械は、人々を導く機関だ」南方熊楠は、思考する自動人形「天皇機関」を作り出す。少女の姿をしたそれは、粘菌コンピューターを搭載していて…南方熊楠をはじめ、福来友吉(千里眼の御船千鶴子の実験でお馴染み)、江戸川乱歩、石原莞爾、孫文など、登場人物にズラっと並んだ実在の人物からクラクラしますが、内容も濃くて読んでいて、クラクラしました。何といっても、粘菌コンピューターというワードのインパクトが凄いのですが(続く
緋莢

それを搭載した自動人形。それが誕生するまでも 紆余曲折あり、「福来先生が!余計なことをしなければ!」、「君らこそ、崇高な研究を邪魔するから」 なんて福来友吉と西村真琴が最初の方では言い合う場面があったり。大森望が『本の雑誌』のブックガイドで <荒俣宏/京極夏彦(または乾緑郎『機巧のイヴ 新世界覚醒篇』)の系統か>と書いていたのも納得。 自分はしっかり堪能したというより、その濃度に圧倒されっぱなしで読み終わってしまった という感じでしょうか。

03/12 17:28
0255文字
Mark.jr
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別名「南方熊楠は粘菌カラクリ人形の夢を見るか」(違う)。民俗学の巨人南方熊楠が粘菌を使い人口知能を備えたロボットを作る。そもそも実在の本人が多岐に渡る交流人脈を持っていたので、自然と昭和の偉人大集合。SFとしても定番ネタてんこ盛りで実存的テーマに踏み込みつつも、決して堅苦しくならない娯楽活劇に昇華された力作です。
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はるく
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ネタバレバタバタと理屈っぽさとが混じりあう、SF明治活劇。最後はゴジラまで暴れて、楽しみました。
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あるべると
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初読み作家さんです。有名人がたくさん出てきます(笑)南方熊楠が色々な人と粘菌を使って天皇機関という自動人形を作る物語です。人の動きなどをパンチカードにして、それを粘菌に覚えさせて人形を動かす、とんでも発明(笑)宮沢賢治や江戸川乱歩なども出てきます。この時代のロボットで有名な學天則も出てきました。天皇機関を使って革命を起こそうとする北一輝と、阻止しようとする熊楠の争いが長々と続きます。史実通り二・二六事件も起きます。science fictionと言うよりscience fantasyと言った感じでした。
0255文字
かりかり
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☆☆
0255文字
feele
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★★★★★
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mn
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南方熊楠、粘菌と踊り狂う。
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メカ尾崎ジャンボ
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猥雑にして稚気溢れるおやじSF活劇。豪放磊落なアクションおやじ学者が断片的な挿話を意味深長に演じる。その様は知性の美しさで彩られているが、やってることは、顔を覆って忍笑いをしたくなるような卑猥な冒険譚ばかり。知的な文体で重層的に挿話が積み重なる度、全体は猥雑になってゆく。ラストは何度も何度もエンディングを迎えるような構成で、まるで多層的に入り込んだ夢から一段一段、段階的に目覚めてゆく感覚。エピローグが繰り返されるような読後感で低俗なはずなのに不思議な感覚に包まれ、感動していることに気付かされる。大好き。
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Y
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最初はあまりだったけど、慣れれば面白いと思うようになってきた。ただ、これをSFと言っていいのかがわからない ちょっとわからない部分もあったりしたのでイラストが欲しくなってしまったな…
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まなな
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最初のノリで続いたらどうしようと思ったけどそうはならなくてよかった なんかすごいな熊楠と同時代の人たち大量でやりたい放題 作家が本名で出てきてそれで誰かわかった自分にちょっとびっくりした 足穂なんかも出てきてほしかったなーとか
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CCC
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感触的には冒険小説だった。物理的にどこかを冒険する感じではないけれど。粘菌で作られた思考する自動人形「天皇機関」の存在を核に、SF、宗教、近代史の要素を使いながら広げられる大風呂敷。最後は様々な歴史上の人物を使った夢と夢がぶつかる人間ドラマに収束した感もあるが、全体通して華やかでサービス精神に溢れており楽しく読めた。キャラが皆良かったなあ。
0255文字
抹茶カステラ
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ネタバレ前日譚「一八九七年:龍動幕の内」がとても好みだったのでこれも。これもとても面白かった。あらすじにある一大昭和伝奇ロマンというのがぴったりの物語。学者達による粘菌を使った(!?)思考する自動人形の作成がやがてはある大きな事件へと繋がっていく。読んでいてわくわくした。南方熊楠という名前は知っていたけどこんなに凄い人物だったとは。彼以外にも実在の人物達が物語世界をいきいきと動き回る。知っている人物も知らない人物もいたけれど、共通するのが凄い熱量を感じた事。ある登場人物が平井太郎と名乗った時にはちょっと興奮した!
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鳩輪とわ
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ネタバレ粘菌ホムンクルスを巡る激動の昭和初期史(夢)。 南方マンダラと粘菌の習性を重ね合わせてネットワークという概念を抽出し、肉体の枷を越えた夢(想像?精神?)の共有まで話を飛躍させる濃ゆい作品。 キャラの濃い偉人達と昭和の狂騒とホムンクルスをミキサーにかけたドロドロのスムージーみたいな印象なのだが、非常にユーモラスでもあるので意外と飲める。 元ネタの南方の守備範囲があまりにも広範囲なので本作もいろいろなエッセンスが詰め込まれているのだが、仏教の下地があるとより楽しめるかも。
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ぱ
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南方熊楠を主人公に、実在の人々が次々と現れ、虚実の入り混じった物語を織り成していく。熊楠の思想に沿って様々なエピソードを一貫した主題で貫くその構想力、加えて、熊楠らしいユーモラスな味わいを失わない筆力がすごいと思う。「世界は可能性の総体である」というオルテガの言葉を思い出しながら読んでいた。色々な思想家が似たようなことを言っているなと気づかせてくれる本。仏教思想の面白さも伝えてくれる。それにしても大正から昭和初期にかけては面白い人物がたくさんいたんだなあ。
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はおう
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ネタバレ不思議な出来事が描写されるが一応、科学的説明がされる。南方が北に撃たれるところは平行世界を連続移動してたのかな。でもそこまで厳密ではなくまさに空想科学小説というあんばいだ。ラスボスの北は、序盤は謎の眼帯男、中盤で名前が明らかに、そして終盤で交流が描かれる。南方と北は、研究と革命という対比だが、南方と福来も対比的存在だ。時代的にホモソ感は強く女性は副次的にしか出てこない
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瀬古悠太
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柴田先生の硬派だけどコミカルな文体は唯一無二ですね!😆 天皇機関と呼ばれる自動人形を作り上げる伝奇ロマン小説でした!! 二十四夜の少女の語りは圧巻です!読んでいてめちゃくちゃ興奮しちゃいました!!😆 こういうの好きだなぁ
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shiggy
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南方熊楠が主人公という点に惹かれて読んでみた。 登場人物の設定や着想は素晴らしいし、面白いと思ったが、ちょっと賑やかすぎて食傷気味な感じがした。 熊楠が主人公の話をまた書いて欲しい。
b3_faf

アメリカン・ブッダに熊楠先生の短編が収録されています。

07/31 20:59
shiggy

読みました!それがとても魅力的だったので、この本を読みました。 あの短編は珠玉だと思います。

07/31 21:24
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えふのらん
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孫文が設計した回路基盤に南方熊楠が育て宮沢賢治が磨け挙げた粘菌演算処理装置を積んだ西村真琴設計の少女人形と学則天二号が北一輝と対決する冒険活劇。捻りに捻りを重ねて要約してしまうと何が何だかわからないが、兎に角面白かった。当時の文理越境的な研究者や胡散臭い軍人たち、そういった時代の空気がサイバーパンクで結びついているのが特徴で、歴史改変でありながらきちんとSFとしても充実している。天皇との謁見も一ひねりした解釈がされているのもすごい。これが北一輝に結びつくというだけでも一つの浪漫だものな。
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roll
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ネタバレものすごく好き。昭和考幽学会が集まり天皇機関ができるまでも好きだし、天皇機関と因縁機関のめちゃくちゃな対決も、寂しいような読後感もすべて好き。自分の立っている場所が急に不安定なものに変わってしまうような胡蝶の夢的不気味さも良い。この本が好きな人は京極夏彦の『虚実妖怪百物語』も好きなんじゃないかと思う。
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トトリベ
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ネタバレ「粘菌コンピュータによる自動人形」に惹かれて手に取ったが、その部分は結構ぶっ飛んでいた。それよりも昭和初期の歴史上の人物たちの活躍に萌える話だったのように思う。この時代の知識に疎く、十分に堪能できていない気がする。まさかロボット博士の三井安太郎まで実在していたとは。お召し列車に突撃して研究成果を披露する、というノリがアニメや特撮のようで痛快で、実在の人物に虚構的な活劇をさせるのが、本書の「夢と現実」の物語に呼応しているように思う。
0255文字
ほにょこ
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★★★☆☆ 主人公の南方熊楠以外にも有名な人物が何人か登場していました。粘菌とパンチカードで天皇機関を作るという夢のような話。仕組みに無理が感じられて現実味はありませんでしたが、なかなか勢いがあって面白かったです。
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KUMA
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ネタバレ実在の学者である南方熊楠を主人公とした、まさに空想科学小説。科学全盛の時代に異端と言われた学者たちが人工知能を作ろうとする話で登場人物は全て(恐らく)実在の人物たち。フランケンシュタインの怪物のように死体から人造人間を作り、粘菌を用いて人間の脳とした。要約するのはとても困難であり、最終的には人の夢とは何か、人間の意思とは何かを考える。内容は理解が難しいものの、文体はユーモラスで中盤のハイライトであるお召し列車とのレースはとてもハラハラ物。終盤は筒井康隆のパプリカかエヴァ見てたような感覚。
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あるでんて
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今自分が認識している現実は本当に現実なのか。
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湖都
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ネタバレ昭和初期を舞台に、「天皇機関」という名の思考する人形を作るSF。『機巧のイヴ』を思い出す部分も多々あるが、森見登美彦の文体を思い出すような混沌さもあり、それでいて京極堂のような人を丸め込む類の理論をも語る。主人公がなかなか魅力的。地位も身分もないおじさんなんだけど、人脈がすごくて、なんだか知らないけどクチコミの評判も良い。下品なことも時々ぶっこんできて、憎めない。物語の流れは時々意味わかんなくなるけど、最初から最後まで趣旨は変わらない。世界は夢であるかもしれない。今見ている現実も誰かの夢かもしれない。
hon

色々魅力的なワードが散りばめられたレビューではありますが(笑)。

09/26 19:21
湖都

喩えがどうしても、ね…。笑 お好きかわからないですが、二・二六事件も江戸川乱歩も出てきますよ!

09/27 16:20
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maqiso
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粘菌の研究とマッドサイエンティストとクーデターがぐちゃぐちゃに絡み合っているの面白い。機関の仕組みがあやふやな感じはするが。
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dngr.sach
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昭和レトロなエンターテインメント、つまり粘菌は食べ物です(キリッ
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tomatotubusi
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粘菌でつくった美少女天皇機関vs夢を見ない學天則 お父さん!それはキャラメルですか!?つってせっかく育てた粘菌を息子にバクバク食べられるの笑った
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Kasu
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図書館本、この前迄の街の図書館では貸し出し不可だったが、別の所で見つける。結構長いがサッと読めた並列世界的SF。
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TONTON
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紀州の碩学・南方熊楠と仲間たちが、老体に鞭打ちながら, 幅広い知識と人脈を駆使して、昭和最大の陰謀に立ち向かう雄姿を、仏教から量子力学、認識論から下ネタまで突っ込んで、歌舞伎の舞台のごとく豪華絢爛に描きだします。少女Mの可憐さとグロテスクさも、スチームパンクの力業で押し切った、ライトノベルとは真逆の「ヘビーノベル」と呼びたい大怪作です!
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そー
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ネタバレとにかくリズムとテンポが良い。表紙がいい意味でズルい、手に取りたくなる奇妙さ、美しさ。夢と現実が錯綜し、整合性の取れないまま夢見るように昭和初期から世界大戦へと雪崩れ込んでゆく日本。 でも面白い所とそうでない所の落差もすごい。冒頭の美しさと終盤の演説パートのリズムは最高。
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sachizo
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歴史知識ゼロで読み始めたけど、あの人もこの人も登場してうへえ、と声が出る。夢と現実、粘菌無双、異端学者と革命家の狂騒、その他諸々のごった煮でお腹いっぱいの読み心地。後半疲れてきたけど楽しかった。卑俗でライトな京極夏彦という印象。生きられなかった可能性のひとつ、影としての夢の寂しさが私は好きなんだな。著者インタビューを見かけたがキャラの濃さが反則級だった。
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耳クソ
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SF的想像力が偽史を擬史につなぎ、歴史ものによくある、英雄をとにかく作品内に登場させまくるやり方を踏襲しながら批判的に描き、歴史的事実における物語っぽさのインフレを、小説の内側から抉り出す快感が書かれている。それは夢の快感でもあり、夢を見る私たちの、現実の夜の快感でもある。
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びっぐすとん
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【私的春季課題図書 延長戦】うーん、なんとも賑やかな作品だった。疲れた。マンガで読んだら面白いかもしれない。南方熊楠という博覧強記な人物を主人公にし、昭和初期の各分野の有名人をこれでもかと盛り込んでのストーリーは、昭和の古き良きドタバタ劇のよう。当時の文物、事件や仏教思想、日本神話、夢やら平行世界、粘菌由来の人工知能やロボットを大胆にも1つの鍋で煮込んだSFはかなり胃にもたれる。1つ1つは使い古されたネタだけど合わせ技にしたところがこの作品の特徴かな。スカトロ傾向があるので苦手な人はご注意を。
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鹿男(しかお)
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ネタバレ南方熊楠が人工生命体を創るという粗筋に惹かれた。作中には実際の著名人が何人も登場し、伝奇物語のようにラストの二・二六事件に繋がっていく。人工知能を粘菌から創るという大胆な発想や創り上げた「天皇機関」が本当の人工生命体なのかという論争がSFチックで面白かった。
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ヒト夜の永い夢 (ハヤカワ文庫 JA シ 10-3)評価59感想・レビュー216