読書メーター KADOKAWA Group

奇術探偵 曾我佳城全集 上 (創元推理文庫)

感想・レビュー
49

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
花嵐
新着
★★★☆☆ 短編集。十一編収録。若くして引退した美貌の奇術師・曾我佳城を探偵役としたミステリ短編集の上巻。奇術の専門知識が無くともわかるネタが多めなので、そこまで構えることなくさくさくと読み進めることができた。どの話も短いのでミステリとしての深さがある話は多くはなかったが、最後の話の「剣の舞」は論理のアクロバットさが凄まじく、曾我佳城という探偵役の底知れなさに一役買っているように見えた。謎として一番気に入ったのは不可解さが顕著な「天井のとらんぷ」かな。
0255文字
碓氷
新着
初めて読む泡坂妻夫作品。ところどころ時代を感じる描写に鼻白んだりはしたものの、奇術とミステリが調和していて謎が解き明かされるのは見ていて面白かった。空中朝顔が一番好き。
hiruhan

まだ最初の一話を読んだだけなのですが、思春期に入った子がちゃんと敬語を使って父親と話しているあたりに時代を感じました。

12/17 10:45
碓氷

ミステリとしても素晴らしいですが、何気ない描写の中に描かれた時代が見えてくるのも面白いですよね。

12/23 15:56
0255文字
高木
新着
探偵役の言動が印象に残らないので人物として面白みがなく、あまり主人公として好感はもてなかった。語り手が主役で、事件を解決するために現れる神様とでも考えた方が良い。途中から少年助手みたいなのと行動するようになったけど2人のやりとりがもう少し面白かったら良いコンビだなと思う。佳城の意図を汲む利発さが良い。白いハンカチの小出雲とか、もっと見てみたい気もする。天井とらんぷの語り手の息子が親に敬語で話すの、親の教育を感じる。生意気なのも可愛い。剣の舞は動機の飛躍が気になる。
0255文字
tonnura007
新着
奇術師として舞台にたったのはわずかな期間、そして突然引退した曾我佳城。彼女のもう一つの姿は、不思議な事件を鮮やかに解明してしまう名探偵である。 全ての作品に佳城が登場するが、前面に出て事件を解決するものと、ほんの脇役として少し姿を現すものがある。奇術絡みのトリックが多く、著者の十八番と言える。個人的には「石になった人形」が大胆で驚いた。 収録作品は約40年前に執筆されたものばかりだが、古い感じはなく、寧ろ斬新さを感じた。著者自身のマジックショーを楽しんだように思える。
0255文字
風の音
新着
短編。もうちょっと続き読みたいな。という物足りなさがまたよい感じで。曾我佳城さんが優雅で少し寂しげというか控えめだけどしっかり謎を解き明かす。串目くんの成長も楽しみ。
0255文字
パンざわ
新着
切れ味抜群の短編集、安定の面白さ。本屋で困ったら泡坂妻夫の短編買えば問題ない。浮いて咲く朝顔にまつわる「空中朝顔」と、テレビ収録中の会話形式で綴られる「白いハンカチーフ」が特に好きだった。「空中朝顔」は短い話の中に詰めこまれた温かみのあるラストに心洗われる、傑作人情ミステリ。「白いハンカチーフ」は何気ないセリフに散りばめられた伏線が鮮やかで、人間のちょっとした心理をミステリに仕上げる構成力に痺れる。まさに奇術。
0255文字
montetsutsu
新着
若くして引退した美貌の奇術師、曽我佳城を探偵役に添えた作品を集めた短編集。このミス2001年版第1位となった本の分冊文庫版。どれも奇術がらみの事件を扱ってる。記述にそんな興味のない自分でもそれなりに楽しめたけど、このミス1位?というのが正直なところ。佳作ではあっても傑作ではないなと。下巻読んで感想は変わるか。
0255文字
ひょろ
新着
主人公はちょっとしか出てこないけど、「空中朝顔」が一番好き。
0255文字
時短
新着
ネタバレ奇術を題材にした2001年このミス一位のミステリ短編集。文字だと奇術何やってるか想像しにくい。ミステリ部分は良作かな。あの短時間でどうやって毒を準備したのか。暗号解読したり助手したり子供がとても優秀。奇術にリアルさは不要。
0255文字
mari
新着
7/10点
0255文字
がんもどき
新着
二年しかプロとして表舞台に立たなかった奇術師が主人公の短編集上巻。頭のキレが良いという設定は良いが、使われている言葉の端々に古臭さを感じる。今から四十年前の作品だと考えても微妙。読んでて眠気を誘われた。
0255文字
羽
新着
「ビルチューブ」「石になった人形」「剣の舞」が好き。短編集で読みやすい。1話あたりの長さもちょうど良い。40年前の作品だけど、今読んでも廃れない面白さ。ただし、時代背景は認識しておかないと価値観に少しぎょっとするかも。
0255文字
りふりヴ
新着
奇術の華々しいイメージから思わぬダークさも覗かせる短編集 曾我佳城の人物設定はモデルでもいるのかな
0255文字
あさ
新着
ネタバレタイトル通り、奇術をネタにした連作短編集。謎はどれも魅力的だが、解決はそこそこといった感じ。キャラクターも平板で、下巻は読まなくていいかな。
0255文字
./24:-,,
新着
若くして引退した美貌の奇術師 曾我佳城が探偵役のシリーズをまとめた全集の上巻。 「ビルチューブ」のような洒落た物語の締め方も好きだが「石になった人形」の不穏さが個人的ベスト。 下巻も早めに読む。
0255文字
ほたる
新着
若くして引退した奇術師、曾我佳城が華麗に謎を解き明かす。彼女が登場した瞬間からキュッと物語が締まるように感じた。奇術を軸にした謎解き、そして真相までの持って行き方が今までに読んだことがないような感じで新鮮だった。「白いハンカチーフ」が結構好き。
0255文字
たいき
新着
奇術(マジック)を題材にした探偵ものの短編集。2001年のこのミス大賞ということだったけど、初出を見ると1980年とかで、もはや俺が生まれる前の作品だった。その割には古臭いと思う場面もなく(現代だったら一瞬で炎上するセクハラTV司会者や、事件のこと初対面の一般人に話しすぎだろと思わず突っ込みたくなる警官はいたが)、淡々と軽快に進んでいくストーリーは面白かったし、このまま下巻も読みたいなと思った。何か奇術をやってみたくなった。
0255文字
くろ
新着
「天井のとらんぷ」はこの版で、「空中朝顔」は講談社文庫で読んだことがあり。通しで読んで印象的だったのは「白いハンカチーフ」の亜愛一郎に通ずる論理、「ビルチューブ」のトリックとストーリーテリング、「消える銃弾」のロジック。奇術はそれぞれ作品のテーマであり、トリックであり、ロジックであり、はたまた背景に過ぎなかったりと、手を替え品を替えで楽しい短編集でした。
0255文字
Abercrombie
新着
奇術関係者命がけだな。美貌の元奇術師がマジックにまつわる謎を解く11編。トリックは凝っているがストーリーはわりとあっさりめだし、登場人物たちの存在感は薄め。「剣の舞」と「石になった人形」あたりが好きかな。80年代以降とは思えない古めかしい喋りと世界はすごく気になった。
0255文字
nemuro
新着
『どくとるマンボウ航海記』に続く“しりとり読書”の61冊目。3週間余りゆっくりと堪能。『小説現代』(1980年5月号~1984年12月号)に掲載の11編を収録。帯に「『このミステリーがすごい!2001年版』(宝島社)国内篇 第1位」とあるが、本書は「2020年1月24日 初版」。どうやら2000年、講談社からの単行本のことであるらしい。美貌の奇術師・曾我佳城は種明かしをするかのごとく鮮やかに謎を解く。まるで奇術界でも著名だった著者を思わせる。「あとがき」も「解説」も下巻に記載。では下巻読了後に読もうかと。
るい

あらためておはようございます。14冊もですか!nemuroさんは、泡坂さんばかりでなく、他の作者の本もたくさん持っていらっしゃるのですよね。図書館通いの私です・・。

11/29 08:09
nemuro

本は場所も取りますし、どんどん買ってもそんなに読めません。身内や知人からも、そんなに買って、いつ読むのか、と呆れられています。それでも、「読書メーター」に登録してから、「買いっぱなし読みっぱなし」状態が解消されたことがせめてもの救いといったところです。ハイ

11/29 08:50
5件のコメントを全て見る
0255文字
ALATA
新着
ずっと探していてやっと手に入れた2001このミス第1位。美貌の奇術師、華麗な推理で事件を紐解く名探偵、曾我佳城の連作短編集。小林少年を彷彿させるキャラクター匡一が初登場する「消える銃弾」、カードにまつわる蘊蓄がさく裂する「天井のトランプ」、某音楽学校を舞台に設定したような「白いハンカチーフ」が好み。「穴が動く」「天使の左手」など小さい頃のドキドキする感じが思い出された。★4※「佳城様は技芸天だ。天女に年齢があると思うか」串目少年が憧れて弟子入りする姿が初々しい。・・次巻へ。
0255文字
読書遍歴備忘録
新着
トリックとしては面白いものもありつつ「これだけ???」というのもあり評価は微妙。
0255文字
sword.t61
新着
泡坂さんのミステリ愛と奇術愛が感じられる一冊。なるほど、人を上手く欺くという点で、ミステリと奇術は通ずるところがあるのかもしれませんね! そんなミステリと奇術をダイレクトに結びつけた作品に、曾我佳城という、他に例を見ない独特な雰囲気と経歴を持つ魅力的な探偵役がハマっています。私のお気に入りは「石になった人形」。下巻も入手したいですねー!
0255文字
コチ吉
新着
昔読んだ時は奇術が絡んだ犯罪故に、分かりにくい印象があったけれど、犯人を特定する鍵が奇術師らしい視点である事に改めて気付いて、成る程と感心させられた。「石になった人形」はタイトルと仕掛けが意味深。
0255文字
ロックとSF、たまに文学
新着
探偵にあるまじきおしとやかさ。
0255文字
はかせ
新着
なんとなく古めかしい文章ながらつやっぽいのよね。
0255文字
冬樹
新着
若くして引退した名奇術師・曾我佳城を探偵役に、マジックが絡む難事件を描く11篇。自身も奇術愛好家だった泡坂妻夫らしい連作。佳城を取り巻く一部の人々は、話を跨いで登場し、まるで舞台に上がる演者仲間が増えていくように、回を重ねる度華やかになっていく。個人的には「シンブルの味」が一番面白かった。アマチュア奇術者は、なぜシンブルを飲んだのか?下巻も楽しみ。
0255文字
いっしー
新着
この本ほど長編を欲した短編集はないな。ヒロインの明晰な頭脳、特殊な環境、それにからむ奇術、意外な結末、等、長編に出来る要素が濃いためだ。少し本編と外れるが、トランプの蘊蓄や「奇術は芸であるゆえ本物を演じるべきではない」とか最終話の注意事項等、は、奇術を知る上で面白い。 実現の可否は置いておいて、やはりこのヒロインが現役時代活躍した長編、というのを読んでみたいものだ。
0255文字
えーきち
新着
曾我佳城という引退した美女奇術師を探偵に据えた短編シリーズの全集その1。 かなり注目ポイント多い主人公のはずだけれど、控えめな名探偵なイメージ。あと全集は創元版と講談社版とあるけれど、創元版は古い作品順に編んでいるとのこと。ちょこちょこ前の話の登場人物出てきたりでニヤリと出来るので創元版おすすめです。
0255文字
タカギ
新着
伝説の奇術師・曾我佳城が探偵役の上巻。短編が11編収録されている。5話目あたりまでは、様々な奇術が出てくるのは勿論、話の形式の多彩さにも驚く。7話目の「消えた銃弾」で繰り返し出てくる登場人物は出揃った感じ。8話目の「カップと玉」は暗号ものだけど、その暗号、難しすぎ~。11話目の「剣の華」は犯人に同情した。この物語の一番の魅力は曾我佳城その人で、美人だし、有名人なのに気さくだし上品だし、パーフェクト。彼女の顔貌を指して何度か使われる〈中高〉というのは、鼻筋の通った顔立ちのことですって。
0255文字
ぶんぶん
新着
【図書館】ふと、目に付いたので借りて来た。 なかなか面白い。 泡坂氏は「ヨギガンジー」くらいしか記憶にないが、奇術とミステリーを組み合わせるのが上手い。 若き美貌の曾我桂城の活躍を描く全集、じっくりと楽しませて戴いた。 昭和初期という舞台設定も「探偵小説」らしくゾクゾクする。 途中から「小林少年」らしき人物も現れる、もう少年探偵団だ。 トリックも、奇術のタネと同じく、そんなに明かされず、何とか人情に持って行くのも良い。 益々、桂城の魅力にほだされて「下巻」へ。
0255文字
しゅてふぁん
新着
若くして引退した美貌の奇術師、曾我佳城が事件に遭遇し、事件を解決する11の短編集。そのほとんどが奇術絡みの事件で色んなパターンがあって、まるでマジックの舞台を見ているようで楽しかった。佳城さんは周りの人たち(奇術師や愛好家)にもてはやされるので存在感はあるのにキャラが薄くてあまり印象に残らない。主人公で探偵役ならもっと目立ってもいいのに…賢くて淑やかな人だ。
0255文字
きら
新着
前に買った本は、『花火と銃声』だったので、全部読もうと、とりあえず上巻を買う。 泡坂さんの筆の力で、全然知らない奇術の世界が分かりやすく、目の前に展開されて、ミステリー以上に奇術のタネにも、なるほど、といちいち感心。
0255文字
ホームズ
新着
ネタバレ『空中朝顔』が昔単行本で読んだときから印象に残っていて好きな作品。どの作品も奇術を絡めてあったりして面白い。脇役たちも他の作品でみたことがあるような気がする人がいたりして読んでいて飽きない。
0255文字
ずん
新着
曾我佳城。絶世の美女にして奇術師。デビューをしたものの、結婚を機に引退したため活動期間は2年ほど。だが、その2年で引退した彼女はふとしたきっかけから奇術をキーとした殺人事件にまきこまれ、幾たびも事件を解決していく。上巻では、「白いハンカチーフ」が一番印象深い。
0255文字
Small World
新着
泡坂妻夫さんを初読みです。いくつかシリーズがあるらしいのですが、美貌の元マジシャンが探偵役となる本書をチョイスです。22編の短編が上下巻に納められていて、現在、上巻を読み上げたところなんですが、いろんなタイプの話があって面白いです。多少、2時間ミステリーみたいな匂いはするものの、主人公の魅力に惑わされてしまうのです。
0255文字
むらむら
新着
「シンプルの味」「ビルチューブ」「石になった人形」「剣の舞」あたりが好きです。でも手品って、頭の中で想像するのに骨が折れますね。
0255文字
はっか
新着
本職だっただけにマジックが沢山で面白かった。
0255文字
SEI
新着
ネタバレ日本のチェスタトンと呼ばれた泡坂の手になる美貌のシリーズ探偵、曾我佳城が活躍する短編集。元奇術師であった彼女が奇術が何らかの形で絡む謎を解いていくという設定。同じ作者の亜やガンジーと比べると影が薄いが、中々面白い。持ち味の逆説は見えないが。 事件そのものも天井に張り付くトランプや入れ替わった銃弾のように分かりやすく奇術が絡むものやそこで奇術が重要になるのかといったものまで様々。 巻頭は奇術の種がそのまま犯人特定にたどり着く論理が、消える銃弾はトリックそのものも面白いが犯人特定ロジックが。 次巻も期待。
0255文字
風柳
新着
優れた美貌と天才的な奇術を持つ曾我佳城が数々の事件を解決していくシリーズ。やはり探偵役はこれくらいインパクトがなくては。時代背景が昭和末期なのを考えながら読むのも面白かった。一話一話は短いながらも上手くまとまっているのでおススメ。
0255文字
全49件中 1-40 件を表示
奇術探偵 曾我佳城全集 上 (創元推理文庫)評価88感想・レビュー49