形式:単行本
出版社:ホーム社
形式:文庫
出版社:集英社
形式:Kindle版
あとがき平野啓一郎さんなんですね。さらに読みたくなりました。
ぜひ読んでみてください!平野啓一郎さんのあとがきは、正直私には難解でした。賢い人の難しい文章という感じで、読解力ないから何度も読まないと意味が分からない箇所があって…。普通の人は問題なく読めると思います笑
『臨界点を超えた関係の根拠は、どんなに丁寧に言葉にしても全てこじつけにしか聞こえないのだ。』 『強く印象に残ることと、こうして習慣としていたことはよく覚えているが、そらはインパクトと日常の中間にあることをほぼ忘れているということで、長く付き合った彼氏の仔細な情報や、一夜限りの男との情事の詳細は覚えていても、数ヶ月単位で別れた男の名前はぎりぎり覚えていても漢字は思い出せないという現象が起きるのはそれと同じ理由だろう。』
ゆいまあるさんが金原ひとみ読んでる(嬉泣)そうなんです、過去作は彼女の物語だと私も思ってて。最近読んだ「腹をすかせた…」では、健全な母子関係が描かれて、勝手に安堵してます。私も同じように、なぜ彼女みたいな破壊的な生活を送らなかったのか分岐点は謎。息子くんエピソードかわいいです♡
salahさん。金原ひとみさん凄く好きです。コンプする予定で出版順に勝手に深堀りしてます。小説やエッセイに「書かれてないこと」がとっても気になっていて、これだけ配偶者をdisれるのは彼女にとって本当に安心出来るパートナーなんだなと思っています。親子関係に恵まれなかった人(憶測)だけに、良かったなあと。うち、息子と娘が全然尖ってないんですよ。何の罰かと思うぐらい昔と違う人生を送っています。
「自分が成り上がることしか考えてない馬鹿ばっかり」って思っていたのに、自分もいつしかそうすることでしか自己をたもてなくなっていたことの罪の意識とか。
男性社会では著者の旦那さんみたいに「習慣と意識が全てを解決する!」と思ってるやつしかいなくて、それを見ると自分も死んでくれとも思うけどどちらかというと死にてえ〜って強く思うの不思議だよね。1年のうちに7日しか楽しい日がないとかそんな女性を見ると男は寄り添ってあげたくなるんだけど、またそんな自分がキモくて自己嫌悪の無限ループ完成!て感じにもなる。何かを傷つけることでしか得られない生への実感、タバコ吸いたくなるね…MONDO GROSSOの偽りのシンパシー的な。最近ノンデリな人と話すと目眩がする瞬間増えたわね
『思えばずっと泣きそうだった。でもずっと幸せでもあった。この十年で自分から死ぬことを考えなくなった。でも夫に殺されたいと願うことが増えた。もうすぐ長女は十二歳になる。毛足の長いカーペットに染み込んだペンキのように、幾重にもわたってぶちまけられ続けた愚かさの染みは消えない。あの時あんなに幸せだったのにと思い起こされる幸せは全て幻想だと知っている。ずっと泣きそうだった。辛かった。寂しかった。幸せだった。この乖離の中にしか自分は存在できなかった。』
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