形式:単行本
出版社:小学館
形式:Kindle版
形式:文庫
1日が終わり、頭の中のカレンダーに、日ごと「済」をつける。そうやって生きていき、そしていつか死んでいくのだろう p124
些末なことだけど(本人にとっては重大だったりすることもあるけど)そういうことを1つ1つクリアして1日が終わる。何もしてないな、と思っても実は些末な(本人にとっては大切なこと)をちゃんと終わらせてたりするんだよね。「今日はパートいっておわったなー。疲れた」って思ってても(笑)
→に俯瞰することができたから。ほんの一部だとしてもベトナムの悲哀な過去を知ることができたから。ターコイズブルーに瞬くニャチャンの街が、海と空を掌握する朝日色や恋人たちの吐息色といった、色鮮やかな花々に彩られた夏のベトナムが、行ったこともないのにとても愛おしく思える。今このレビューを書いている電車で、乗降りする全ての人たちがみんなそれぞれの器をもって生活に溶け込んでいる。たったそれだけかもしれない事実と向き合えたことが、よかったと心から思う。
①とはいえ、今まで自分の出自や周囲の面倒事から目を背けてきた母が、遂にそれらと向き合い、最後には苦労してきた両親に多大な感謝を感じるまでになったのは、良い変化だったと思う。しかしこれだけ家庭内にベトナム色が溢れていて、全く関心を抱かないのは不思議な感じを抱きました。 そしてこの小説の1番の見所は、ベトナム戦争に関連する内容だと思う。ベトナムが統一されたにも関わらず、祖国を捨てて逃亡しなければならなかった南部のボートピープル達の存在。同胞同士が傷つけ合った悲しい歴史。そして敵となった同胞に抱く感情など、、続
②それらは教科書では知り得ない内容も多く、とても勉強になりました。(しかも文章が平易で、非常に分かりやすかったです)ベトナムや朝鮮半島について考える時に、いつも背筋が凍りつきそうになるのは、これは日本でも起こり得たということ。日本の戦後占領がもしも、ソ連とアメリカによって二分されていたら、日本でも同じ悲劇が起こっていたでしょう。それを思うと、殊更それらの国の歴史や現状に胸が痛むし、過去の日本統治にも関わる事なので複雑な思いが湧いてきます。
私もあれこれ詰め込みすぎだと感じました。
祖国、母国、故国、出身国、それぞれ微妙に違うし、受け止め方も違う。作者はそれが言いたかったのかなぁ?
著者名、誤字でしたm(_ _)m
とんちゃん、全然気が付かなかったよ~。大丈夫大丈夫(^^)v
ミスサイゴンが気になる~(^O^)
ミス・サイゴンは現代版蝶々夫人にすぎないから、これとはほとんど関係ない。
「インドシナ」と一括りにすることが妥当なのか、あの半島で生きる人々の辿ってきた歴史を考えさせられた。
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