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ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

感想・レビュー
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桔梗屋
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人間が「神」へとアップデートする未来って、一見、厨二病が脳に回っちゃったか、みたいに見えるが…宗教を筆頭にした旧来の「人間至上主義」は、人を「サピエンス」たらしめたアルゴリズムのバグであり、人類の「知的活動」と称されるものは、畢竟、化学変化に過ぎない。全てをデータに還元して制御することで、人間存在を粉微塵にする「データ至上主義」という新たな「宗教」は、着々と「科学技術」の形を採って浸透している。傑作「SF」は近未来の予言書。データ偏愛者としては、是非現実になって欲しいものです。
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Paro
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非常に興味深かった。自然科学を踏まえて人文科学を思索する、著者の深い洞察力に感銘を受けた。 「テクノロジーは宗教に頼っている。宗教的な信念がなければテクノロジーはどちらに進めばいいのかわからない。」に大きく頷く。 著者は「意識」と「知能」を分け、知能はコンピュータ(アルゴリズム)に持っていかれると説く。「意識」はまだ解明されていないから持っていかれないだけで(だからそれが生き物の価値だと今のところ思えているだけで)今後、意識も解明されてコンピュータに持っていかれる可能性もあるんではないかと(つづく)
Paro

そして実はホモデウス側のことはあまりこの書には書かれていないのだが、そここそが今後の社会の肝だと思う。 ホモデウス側が、自分たちだけが恩恵に預かるのを是とし(ここで言うところの)無用者階級を切り捨てるようであれば、人類の未来は辛いだろう。      けれども本当にそうなるだろうか?ホモデウス側は宗教を捨てるだろうか?ヒューマニズムを捨てるだろうか? ホモデウス側は何を拠り所にして、あるいは何を目指して社会を動かしていくだろうか?

05/06 14:17
Paro

私は、コンピュータ(アルゴリズム)に意思(意識)がない以上、よくある映画のようにコンピュータ自体が人間を支配することはありえないと思っている。だから、コンピュータを管理するホモデウス側の意思(意識)に期待したい。 ・・・ただそれも「意識」が解明されるまでかもしれない。最後の頼みである意識が解明された暁に残るのは絶望だけかも。。

05/06 14:17
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たー
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何というか釈然としないというのが正直なところ。感情はアルゴリズムに過ぎない(本当か?)、自分自身よりコンピュータアルゴリズムの方が自分をよく理解できる(AIの可能性の過大評価?)といった前提がしっくりこないからだろう。まぁただこういうことに想いを馳せることが重要と言いたいのだろう。
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Mary
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とくに若い人に読んでほしい。文系か理系で物事を考えるくせのある人にも読んでほしい。これからはDXの時代だと言い切る文壇に読んでほしい。
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Miu
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前半と変わり、テクノロジーとそれらによってもたらされる人間間の格差について深掘りと問いかけが書かれている。本書で書かれてる格差はコロナウイルスの流行により更に明確化された印象。努力した人が評価される社会は大賛成だが、それに取り残された人達による貧困や治安悪化をどう解消すれば良いかは難しい問題。ベーシックインカムも最初は疑問であったが、こうした格差への是正策として良いのかもしれないと考える
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猫田
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つまらなくて最後まで読み切れなかった。サピエンス全史の方が興味深い。
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紅茶.
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人間至上主義が宗教を淘汰しなかったように、データ主義が完全に人間至上主義を淘汰することはないだろう。おそらくこの3つは今後も併存していく。データイズムに対し人間が反応し、大きな運動になるかもしれないが、データイズムがすんなりと社会に溶け込む可能性は主観的経験として十分に感じられる。政治が古いシステムであり、データ主義に対して遅れているのなら、むしろ自由主義や人間至上主義の旗頭とし、政治vsデータ教の対立させておくのが好ましい。行き過ぎたデータイズムを行政が規制できればよいのではないか。
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ide
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21世紀の最も重要な疑問は、厖大数の余剰人員をいったいどうするか、だろう。ほとんどなんでも人間よりも上手にこなす、知能が高くて意識を持たないアルゴリズムが登場したら、意識のある人間たちはどうすればいいのか? 1.科学は一つの包括的は教義に収斂しつつある。それは、生き物はアルゴリズムであり、生命はデータ処理であるという教義だ。 2.知能は意識から分離しつつある。 3.意識を持たないものの高度な知能を備えたアルゴリズムが間もなく、私達が自分自身を知るよりもよく私達のことをしるようになるかもしれない。
かずぼう

的確な指摘ですね、無駄がない。パーフェクト。

09/23 19:18
ide

全て本文からの抜粋です。 備忘録的に書いているもので^^;

09/25 17:39
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おおぐま
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通勤中オーディブルで聴く。読解力がないため意味が取れないとすぐ迷子なる。 下巻の方が筆が乗っている感じ。データ教は納得するところがあったが、アルゴリズムが生物や生命を説明しているかは不明。爪というひとかけらの生命ですらプラスチックで作れていない気がするが。 しかし、ハラリさんがヒトラーを引き合いに出すとき簡単な悪の代名詞として登場させない所は、頭が下がる。
0255文字
Goka
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選択肢が多すぎてあれこれ悩むより、ロボットのように一つの事を集中して生きていた方が幸せじゃないかと考えていました。 しかし新型コロナウィルス以降、医療崩壊、情報規制など、社会は一人ひとりを尊重する時代から変わり、奴隷のような共産的社会にシフトしていること、この本を読んで実感しました。
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柿崎大地
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人類の行く末を案じて本書を読むに至ったが、僕は気が付いてしまった。僕にとって必要な物事は本書のような世界ではなかった。本書の中に記述されていたように、拡がってしまった地平に困惑し、どのように生きていけばいいのかわからなくなってしまった。だから立ち戻ろうと思う。もちろん、見地は深まり自身が既に手に負えないデータ処理は機械に任せようと思い至ることが出来たのは良い事と感じているが果たして幸福になったのか?人類の未来を形作るのは本当に我々なのか?否、そうではないと僕は気が付いた。
0255文字
ぐらん
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ネタバレ上下巻の大作だが、人類、社会の未来への深い考察と問題提起がなされており、「共同主観的意味のウェブ」、「心は主観的経験の流れ」、「生き物はアルゴリズム」、「知能は意識から分離され、意識を持たないアルゴリズムに凌駕される」、「生命はデータ処理」などの概念に衝撃を受け、いろいろ考えさせられた。(⭐️⭐️⭐️)
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yuuuming
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ホモサピエンスよりもだいぶ難しい。でも視点がおもしろい、というのは一緒
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かずぼう
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評判どおり深い。一行を2回読みした。 ドラえもんで確か「導きエンジェル」だったかな、そんな名前の機械があって、のび太は、それに最初なんでも聞く、機械に従っていれば間違いなく災難から逃れられる、しかしグウタラなのび太は機械の世話焼きが次第に煩わしくなっていく。本書ではその機械がもっと高性能で、のび太の事も全て知り尽く しており、のび太が拒否しないような動きもできる世界。自分以上に自分を知りつくし意識は持たないものの高度な知識を備えたアルゴリズムが人間に変わって世の中を支配するのか?
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キムチ
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最近では「とてつもない知的財産」とまで称されている4冊を読んだ・・と言っても中身を敷衍して他者へ語れる結果とはならない。皆さんのレヴューを幾つか読んでも文才の良否抜きにして簡潔明瞭の中身が最も好ましく映った。折しも某首相がやたらメディアで「政治生命をかけてコロナ終結を成し遂げる」と安直に連呼している因もあるのか「言うは易く行うは難し」が脳内に湧く。古今東西問わず、時のトップは経済成長を賭し半ば宗教と化しているとも言える。でも1970年台の潮目は「時代は社会主義に」だった。自由主義陣営にソ連が手を貸し流した
キムチ

血の代償に驚愕。史実データの重みは大きい。4冊とも舌を巻いたハラリの小ネタ分析が一番の価値になった(と言っても3歩 歩いたら忘れそう)人間が力を受け取り反対の手で意味を放棄している・・これ即ち、「契約」なのだろうけれど。とは言えサピエンスからデウスに変貌して行っても常に人間は何かしらの「役割」を担ってきたし今後もそうだろう・・善悪は別として。人間の経験はデザイン可能な製品とは言えない・・遺伝子工学とAIが潜在能力を発揮して行く未来は どんな最終列車となっているのだろう

05/25 08:05
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McLean
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 サピエンスから神人になるというストーリーが将来の夢物語ではなく、近未来、それも今世紀、いや20~30年先のあり得べき現実だという話にゾッとした。が、それをアルゴリズムであり、データ至上主義であり、データ処理であるならば、サピエンスは無用の存在となる、自ら墓穴を掘るという著者の言葉はニヒリズムではない。訳者あとがきにもあるように、確実ではないまでも希望の道筋が示されてもいる。
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snowbird
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Audible版読了
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としお
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サピエンスは「飢饉」「戦争」「感染症」を克服し、「不死」「至福」「神性」を求める存在に変わりつつある。デウス=神へとアップデートし得る。サピエンスはデウス(超人)にアップデートする可能性とチップへと落ちぶれる可能性を提示する。自動車が馬車に取って代わられた時、馬はアップデートせずに引退させられた。サピエンスは引退させられるのか?生き物はアルゴリズム、生命はデータ処理、知能と意識を分けて理解する、と言う現代の科学が正しければ引退の道は避けられない。歴史と科学を学び既成概念に囚われない新たな選択が必要だ。
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riri4125
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ネタバレ上巻に続き、返却期限に追われながら読んだがなかなかページが進まない。生活の利便性と引き換えに自分自身がただで提供するデータをもとにしたアルゴリズムに人間が支配され、行動や感情さえも知らぬ間に操られ、あらゆる職業もロボットに取って代わられ、一握りのホモデウス以外の人間の将来は暗い… 最後読み飛ばしてしまったせいか、ではどうする? という提言がなされていないと感じ、読後もすっきりしなかった。
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下良
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ネタバレ哲学書のように難しい話。 人間が動物より優れているのは経験をデータに変換できることと「虚構」と言っている(創造による理想を持つと言う意味と思われる)。今や言葉や火を手に入れたことではない。 人類は人間至上主義に変わった。「知識」は宗教では=聖書X論理、科学では=観察データX数学。人間至上主義では=経験(データ)X感性であり、今や特殊宗教といえるテクノ人間至上主義(知識や知恵に懐疑的なデータ至上主義)になりつつある。 映画のように人類自らを滅ぼさないために「汝自身を知る」ことがやはり重要な鍵だ。
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tonpie
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「ホモ・デウス」再考。 米国のユタ州政府で年少者の人身売買の捜査組織を立ち上げた男のドキュメンタリーを見た。彼は膨大な小児性愛者の取り調べの結果を次のように要約した。 「小学生の時、プレイボーイのヌードを見て変な気持ちになった。それから長年ポルノ映像を見続けてきたが、ネットの時代になって、その数は桁違いに増えた。やがて、普通の男女の行為を見ても何も感じなくなった。16歳の少女のを見た。しばらくするとそれでも感じなくなった。15・14・13、もう10歳以下しかダメだ」↓
帽子を編みます

tonpie さん、マルキ・ド・サドの小説、官能的、性欲の昂りというより、コレクター趣味がぴったりきますね。読んでいるとガルガンチュワとパンタグリュエルの途方もないなものを表現しようとして、数で圧倒(冗長で退屈)になっているのを想起します。データベースが極端を求める、思い当たります。

02/14 14:48
tonpie

帽子編みさん、コメントありがとうございます。私は決して「変態」を糾弾するものではありませんが、小児性愛だけは「同意」があり得ないので100%犯罪です。ラブレーは殆ど読んでいませんが、稲垣足穂が「少年愛の美学」冒頭でラブレーを俗悪と切り捨てていましたね。それにしても「ホモデウス」の発する射程は広大で、色々なことを考えさせられます。

02/14 15:39
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Sin'iti  Yamaguti
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人間至上主義からデータ至上主義へ。これが徹底すれば人間の存在意義はなくなる。最終的にそこまで行き着く可能性があることを示唆したうえで、著者がいいたいのは、それを望まないとすれば私たちはどうすべきかを考えて行動に移すことだ、ということである。なにも神話時代に戻る必要はないが、倫理を見いだすには古典から学び直すべきだ、と私は思う。
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ヤッシー
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ネタバレ■著者が扱っているメインテーマ 生体工学と情報工学の発展によって、人類はどこへ向かうのか? ■筆者が最も伝えたかったメッセージ アルゴリズムに権威が移ったら、人間の健康や幸福の重要性はかすんで、人生の意味を失ってしまう可能性がある。 ■学んだことは何か 人生の判断は自分で行うから事故が形成され成長できるが、その判断をアルゴリズムに委ねてしまったら、人としての成長は止まってしまうのか?
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tkokon
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【アルゴリズム】本書の主張は、キリスト教・ユダヤ教等、一神教のバックボーンの人にとても響くのだろうと感じた。宗教を科学がとってかわり、それをアルゴリズムが取って代わった。しかし、「道徳」「良心」はアルゴリズムからは導きだされるのか?人は「意識」を持たない「知能」に自らを委ねることができるのか?(好むと好まざるとにかかわらず、すでにそうしてるのでは?というのが著者の主張だが)最後の著者の3つの問が重い。
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makio37
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18世紀に人間至上主義者が「神は人間の想像力の産物」と主張し神を主役から外したように、21世紀のデータ至上主義は「人間の想像力は生化学的なアルゴリズムの産物」として人間を主役から外すかもしれない―という内容。今はまだ、自分には自由意志があると思っている。しかし、本書で例示されるようにヘルメットで「やる気」を操作できるようになったり、自分よりも自分のことをよく知るアルゴリズムの存在を目の当りにしたら、この自信も崩れるかもしれない。下巻は"反論したいけどできない"が続く読書となった。
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小島
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読んだ
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みのくま
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未来の人間は神になるだろうというキャッチーな予測から始まった本書だが章が進む毎に急旋回する。もし本当にナノマシンだかAIだかが人間の営みを完全サポートしてしまったら多くの人間は廃人になってしまい、ほんの一部の(工学系)エリートが「ホモ・デウス」になるだけではないか。著者は最終章で、今後の人間は「データ処理システム」の一部としてしか存在しないのではないかと言う。ネットは既にSNSを生み出し、各人の経験は日々データに変換されているのが、その証左であると言う。つまりデータ(情報)と人間の主従が逆転するという事だ
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モディ
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人間至上主義の話、難解であった。もっと読解力を磨かねば。
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asky0084
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★★★✪☆
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