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ペルシア帝国 (講談社現代新書 2582)

感想・レビュー
68

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みすみ
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ネタバレ古代の西洋史を読むとき東には巨大なペルシア帝国の威圧感がちらついていた。読了後ザクロース山脈の東側に巨大な国家があるという最初の感覚は否定された。実情はメソポタミアを基盤としたアーリア人支配者の国家だった。 ペルシア帝国の歴史は魅力的な王によって作られてきた。ホスロー2世の生き様は古代オリエントらしさを感じられて好きだ。
0255文字
Go Extreme
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基本概念: ペルシア人 イラン高原 ゾロアスター教 多民族帝国 シルクロード ペルセポリス ハカーマニシュ朝: キュロス大王 ダレイオス1世 サトラップ 王の道 バビロン占領 ペルシア戦争 行政・文化: 中央集権的統治 宗教寛容政策 アラム語 ペルシア美術 郵便制度整備 サーサーン朝: アルダフシール1世 官僚制 軍事貴族階級 貨幣経済の発展 東西交易 文化と宗教: マズダー教 ギリシア・インド文化 ペルシア文学 サーサーン美術 科学と医学 ペルシアの法制度 衰退と影響: アレクサンドロス大王 歴史的遺産
0255文字
黒胡麻
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アケメネス朝の名称がペルシア語表記でハカーマニシュ朝、クールシュ(キュロス)大王とかになっていて若干面食らった。その後のサーサーン朝もだが王位をめぐって処刑と暗殺と粛清が延々と繰り返されてる印象ばかり残り、なぜ大帝国を建設できたのかはいまいち分からなかった。残された史料が外国や後世に書かれた物以外は当事者としては貨幣や王を称える碑文等に限られているから仕方がないのかも知れないが。ホスロー二世の世界大戦の箇所は面白かった。
0255文字
みなみ
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ササン朝ペルシアだというイメージがあったので、ペルシアは他称で、自ら名乗っていたのはエーラーン帝国であると言われるとなんていうかもう、どこの話をしているのかわからない。でも実際にはササン朝ペルシアの実体もよくわかっていなかった。淡々と年代別に読んでいって、読み物として加速度的に面白くなるのは、皮肉にも帝国を解体に導くホスロー2世の遠征からだった。そして、エーラーン=イランかと最後にやっと気付く。ペルシアと聞くと幻惑的な異国情緒を感じるが、それは本当に西洋社会から見たイメージなのかもしれない。アンリミ。
0255文字
ごん
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ギリシャの敵役、アレクサンダーのやられ役として歴史で語られることが多いペルシャですが、この本を読むと気付かないうちに西洋の視点でペルシャを見ていることがわかります。ただ人物などの表記が自分の慣れ親しんだものではないので、記憶と照らし合わないといけないので戸惑います。(ハカーマニシュ朝て何?ダーラヤワウシュ一世は誰?)あと皇帝の皆様がヤバい人が多いです。皇族皆殺しとか、近親婚とか。著者も書きながら突っ込みを入れているのが面白いですね。エーラン帝国?何だろうと考えたら「イラン」ということですか。
0255文字
belier
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この著者の宗教史の本はいくつか読んでたが、通史は初めて。しかし、いつもの文体で、年齢にふさわしくない難しい漢字熟語を多用するため、ネットで調べさせられたりしながらも、特に後半は叙事詩か講談かと思うほどの名調子で楽しませてもらった。この本をベースにホスロー2世の大河ドラマでもつくれそうだ。先に読んだアラビアの歴史でササン朝が頻出して知識の不足を痛感して読んだが、両者の史実をつなげることができたのはよかった。が、名称の問題には苦労した。イラン思想研究者としてのこだわりはいいが、対応表とそれに索引がほしかった。
0255文字
ふぃすか
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以前読んだ『古代オリエントの宗教』の著者だったことにあとがき読むまで全く気付かず。内容的にまだなじみがあるのでその時ほど途方に暮れることもなく。ちょいちょい身も蓋もなくないですか?な修飾語をかぶせてくるので笑ってしまう。著者の感覚に引っ張られすぎるのはあまりよろしくないと思いつつ、気楽に読む分にはその方がおもしろいというのは確か。表記が一般的になじみ深いギリシア音ではないので、ある程度すっと変換できるようになってないと混乱すると思われる。徹頭徹尾血みどろな印象なのが何ともはや。
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chisarunn
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先日、アケメネス朝ペルシアの興亡を読んだので今度はササン朝だ!(アレキサンダー大王のせいで分断されている)と張り切ったのもつかのま、最初から???の連続。なぜかというとこちらの本は"ハカーマニシュ朝"となっている。実は"アケー"のほうはギリシャ語読みで、"ハカー"はペルシア語読み、ということらしい。王様の名前もキュロス王→クールシュ王、でこれなぞわかりやすい方。せっかくほんわかと理解したアケメネス朝のあれこれが、こちらの本と紐付けされない(泣)統一…はできないんだろうなあ。
chisarunn

とはいえ、こちらの著者は歴史は専門ではないそうで、そのせいか所々に入るツッコミがなんとも面白く、(「あくまで建前だが」とか「何か一言説明しておけ」とか。古代碑文にそんなこといっても…)楽しく読めた。

12/31 20:01
0255文字
孝くん
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ネタバレ古代ペルシャ(名馬の産地)を本拠としたアケメネス朝ペルシャ(ハカーマニシュ朝の220年間)とササン朝ペルシャ(サーサーン朝427年)に特化した概説書。定住民、牧畜民、遊牧民を、かなりの程度の調和と持続力をもって統治した帝国。が、その実は、数々の宮廷クーデターと殺戮が繰り返された帝国でもあった。現実のペルシャ州とイマジネーションのペルシャ概念の違い。多分に馴染まされている西欧史観から離れるにはとても良い本であった■アレクサンドロス大王は居抜き占領■パルティアの大貴族達■イスラーム教徒は管財人候補の一人だった
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BIN
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アケメネス朝とササン朝のペルシア帝国の歴史を解説した作品。ササン朝は自称エーラーン帝国と名乗っているなら、その名称を使ってあげれば良いのに思った。あくまでも発祥がペルシャ州であり、そこから変遷してきたということから勉強になりました。
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アメヲトコ
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2020年刊。昔アケメネス朝・ササン朝と習ったハカーニシュ朝・サーサーン朝の歴史をまとめた一冊。歴代君主の事蹟が中心になるのは史料の少なさゆえか。それにしても一族での殺し合いがえげつなく、ハカーマニシュ朝アルタクシャサ2世がせっせと儲けた115人の男子(!)のうち100人以上が息子の王に虐殺されるとかもう無茶苦茶である。
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ひろこ
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長かったです。人名がややこしいです。ササン朝についてはなんとなくわかりました。アケメネス朝については、王朝名がややこしく(ハカーニシュ朝と書かれています。)、ほとんど頭に入りませんでした。読み解くのに時間がかかった本でした。疲れました。
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うたまる
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「アウラマズダーよ。この国土を敵軍から、飢饉から、虚偽から守り給え」(ダーラヤワウシュ一世)……アケメネス朝とササン朝、二つのペルシア帝国通史。かの国を西洋視点でしか捉えていなかったので、今回ペルシア側から眺めることができたのは収穫だった。しかし入門書とはいえ、流石にこれで及第点は付けられない。○○が即位した、暗殺された、裏切った、の繰り返しで、都合600年に及ぶペルシア帝国がまるで文明的に空転していたかのように映る。権力、経済、宗教、外交の記述はあれど、進化と深化に触れなければダイナミズムは伝わらない。
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こひた
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そもそもアケメネスもダレイもクセルも全然現地読みと違う学び,感想かぶるけど表記に距離を感じて一周目挫折。アレク遠征の前フリとして,西方諸方が反乱連発,宦官跋扈,そもそもダーラヤワウ3世(善を保持する,みたいなわざとらしい意味でそもそも1世の継承時も泉下の先帝たちが嘆く簒奪)の継承正当性が怪しかったりと「わー天才アレクが武略だけで数倍の兵力に無双してすげーや」という感じではないとのこと。パルティアは飯田橋乗り換えみたいなのが周辺国から呼ばれただけで,パルサワ族というよりダハエ族が実態。
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かわかみ
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ギリシャのポリスやローマ帝国が対峙したペルシャ帝国について、ほぼ政治史だけを専門家が自分の好みで書いた本。よく言えばレベルが高いが、悪く言えば専門家の独りよがり。新書なのにこう来たか。帝国の経済や統治機構、宗教や文化については本書を読んでもわからない。専門家にとって当たり前のことは書いていないのと学術的に明らかではないことが多いため。王朝や帝王の名称も学校で教わったものと異なるものを当然のように使っている。帝国がなぜイスラムに敗北し滅びたかもわからない。宮廷音楽の西洋への影響が推測できたのが唯一の収穫。
0255文字
健
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『アケメネス朝ペルシア』が面白かったので、ササン朝についても知りたくなって手に取った。前半はアケメネス朝ではあるが著者の拘りでペルシア語発音で皇帝名が記されているので先の本と内容を一致させるのが大変だった。ササン朝については興味深く読み進めることが出来た。中期について記された記録が極めて少ないとのことで、そのころの実態は良く分からないとのこと。それでも、ビザンツ帝国と覇を争っていたそうだから、もっと光が当たっても良いような気がする。それもこれも記録が少なく、後継国の不在、地域の停滞のせいなのだろう。
健

時々挿入される著者による「つっこみ」というか「つぶやき」がなかなか味があって面白かった。

01/17 22:35
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竜王五代の人
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ろくな記録を残さなかったというアケメネス朝・ササン朝(やっぱりこうじゃないと頭に入らない)の両ペルシャ帝国の歴史書。結局、現イランの南西荒野のペルシャ州がなぜ帝国を生み出し得たのかはよく分からなかったが、波乱万丈の歴史は面白かった。司馬遷みたいに会話まででっちあげる人がいればもっと面白かったかもしれない。ホメイニ革命前のパフレヴィという王朝名がパルティアゆかりだったりとは知らなかった。サダム・フセインもバビロニアを気取ったりしているし、領土以外つながりないような気がするけどそういうものかもしれない。
0255文字
Tmont
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良書だが、作者がペルシアに、詩的なイメージがあると言っているがそんなイメージはないし、一般的でない単語をやたら使うので読みにくいところがある。ちょっとズレた人なのかなと思うが、アケメネス朝とササン朝の通史としては非常に優れている。
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孤独な読書人
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アケメネス朝、ササン朝の歴史を辿ったものだが、一般的に知られているアケメネス朝ではなく、ハカーマニシュ朝という王朝名や王の名前も一般的に知らている名前ではない。これは現地の呼び名で呼ぶという歴史学の作法のようだが、読んでいる人間からすれば誰が誰だかわからず読み進めるのが辛い部分があった。 もう一度読み直したい。
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montetsutsu
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イラン高原ペルシア州を発祥とする二つの帝国、アケメネス朝ペルシアとサーサーン朝ペルシアの建国から滅亡まで。前者はアレクサンドロス大王から滅ぼされた、後者はビザンツ帝国と争ったという西洋史の視点からしか知らなかったので色々と面白く読めた。ボリューム感あったけど、著者のところどころにあるツッコミもあってか結構サクサクと読める。
0255文字
ぽちまるこ
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他の方も書いてますが、固有名詞がペルシャ語なのでかなりとっつきにくいです(苦笑)そもそも「ハカーマニシュ朝」って?日頃馴染んでる「アケメネス朝」はギリシャ語読みだったんですね。この王朝で一番有名であろう最後の王「ダレイオス3世」は「ダーラヤワウシュ3世」だし。まだ「サーサーン朝」の方がいろいろ馴染めたのでこちらメインで何とか読み進めました(笑)しかしシャーブフル(シャープール)2世の胎内で即位って応神天皇みたいですね。寿命より在位期間の方が長いって斬新…。
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ぱじゃぱじゃ
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古代イラン史を勉強したくて読みましたが、著者のペルシャ帝国の定義でハカーマニシュ朝(アケメネス朝)とサーサーン朝だけ。間のパルティア(アルサケス朝)、セレウコス朝シリアには全く触れず、通史としては微妙です。アケメネス朝、ササン朝、ダレイオスで学んだ身には、読みから脳内変換してるのでますます混乱。王権の継承と対外戦争中心の記述で経済や宗教政策には触れていないのは、同時代資料の少ない古代史ならではなのかもしれませんが、門外漢の初心者にはわかりません。また探して読んでみます。
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ソルト佐藤
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だいたいこのくらいに読んだはず。アルスラーン戦記が好きだったので。名前の元ネタがいろいろ出てきて楽しい。ペルシアの本貫地は、馬の名所や交通の要所ではないことにちょっと驚き。そこから世界帝国になってく、それも2度もというのは、作者にいうとおり奇跡ところ。イスラム化する前の西アジアは、騎士などもでてきて、むしろ、ナーロッパ的な感じで面白い。宗教的なことや貨幣社会の浸透を考えると、むしろ、西欧中世より、こっちのほうがなろうじゃん!(笑
ソルト佐藤

ゾロアスター教の話もでてきて、ちょっと前に読んだ本も参考にしているのかな?お、引用があるぞ。と、思ったら、作者同じだった(笑 そいうえば、やたらと、人物や世相へのツッコミが多いのは同じだ。いや、以前より、ずっと多くなっている1ページ2回はツッコミがある。ちょっとうざい(笑 あと、ホスローⅠ世、Ⅱ世の時代は面白く流れのはずなのだけれど、作者の筆致はそれをうまく伝え切れていないと思う。たしかに、短いページの制約はあるかもしれない。でも、市定先生なら、短いページでもワクワクさせてくれたのだろうにと思ってしまう。

11/06 21:56
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SFTT
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ハカーマニシュ朝(アケメネス朝)、サーサーン朝(ササン朝)とペルシアを拠点として興った2つの帝国について概説した内容。というより、久方ぶりに青木節を味わうべく購入。もともとマケドニアやビザンツ帝国、イスラームと関わる出来事以外は全く知識がなかったため、物語調で非常に楽しく読めた。また時間をおいて再読したい。
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寝落ち6段
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イランの一地方に過ぎないペルシア州が、欧州では恐怖の影になり、イランでは栄光の継承になっているのか。ハカーマニシュ(アケメネス)朝とサーサーン(ササン)朝というペルシア州の一族が如何にして覇権を握ったのか。歴代皇帝の出自や貨幣鋳造による箔付け、貨幣の流通や交易などから見る経済面、領土拡大をするための軍事面、権力闘争の内政面、ゾロアスター教からキリスト教そしてイスラム教と時代を経て変化する宗教面、ビザンツやエジプトなどの外交面など、今一度見直すことで、1400年前に滅んだ帝国の影響が今尚あることがわかる。
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Francis
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中学・高校の世界史で古代ペルシアの歴史に興味があったので購入。人名などが慣れ親しんだアケイメネス、ダレイオスではなくてハカーマニシュ、ダーラヤワウシュとイラン語発音で書かれているので面食らったりもするが、何とか読み終えた。人の名前が次から次へと出てくるし専門的な事も書かれていて新書形式のペルシア帝国史入門としては無理があったように思う。ホスロー1世の改革がサーサーン朝の滅亡につながったとする著者の見解は妥当だと思うがであれば無理に通史とせずもっと論点を絞って書いても良かったのではなかろうか。
0255文字
yogurt
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趣味の本。図書館の電子書籍サービスで追加されてたのを見かけて衝動的に。アケメネス朝とササン朝の歴代君主や周辺の流れの概説で、一気に読んでしまった。ペルシア以外の時代考証は突っ込みどころが多いらしいけど、そんな指摘のブログなんかもコミコミで読んで、ペルシアに対する理解の輪郭ができてくる気がする。古代は兄弟同士で当然のように殺し合ってて、親としての振る舞いの大事さに終始意識が向いた(ゾロアスター教の影響で近親婚の記述が多かったのも影響してるかも)。
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Tetsuji Yamaguchi
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★★
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in medio tutissimus ibis.
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ダーラヤワウシュ三世可哀想すぎる。アレクサンダー大王に負けたことで歴史に名を残してしまったが、もとはと言えば西部が独立運動連発してるし、王族は内紛で半壊し、それに付け込んで宦官が王族を皆殺しにし、その宦官の傀儡で恐らく王族でもないのに玉座につけられて、名のある将軍だったにせよこれで勝てというのは無茶すぎる。以前から行軍速度代償に家族連れだったり、敗戦後の逃亡ルートから根拠地外したりしてたのは疑問だったが、味方が一番信用ならねえんだ。でもこの状況で帝国分割提案は不良債権投げつけてるに等しいので却下されて当然
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田中峰和
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イラン・イスラム思想の研究者なので、ペルシャ語に拘りアケメネス朝をハカーマニシュ朝、ササン朝をサーサーン朝と表記する。高校の世界史教育ではギリシャなどヨーロッパ側からの歴史しか学べないので、全てが新鮮だ。我々が学んだ知識もヨーロッパからの受け売りで主に敵役となるペルシャもここでは主役である。ペルシャ帝国の歴史を王列伝として世代ごとに解説される。その内容は専門書レベルで理解するには何度か読み直す必要がある。同じイスラム教を信じる民族でも、アラブ系とはその歴史の長さも大きく違い、敵対する理由も理解できる。
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Mits
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この辺の歴史にちょっと興味がわいて、いくつか読んでみることにする。この本はアラビア湾北岸の、特にイスラム教勃興以前の時代のペルシア帝国に特化して述べている。人名などの固有名詞を、日本でよく知られたギリシャ・ローマ経由の言葉でなく、現地読みにしてる。アケメネス朝ではなく「ハカーマニシュ朝」だし、ダレイオスではなく「ダーラヤワウシュ」、クセルクセスではなく「クシャヤールシャン」と表記される。それだけで、もう楽しい。
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Teo
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私はこの分野では素人ですが(マジ)、そう言う視点ではペルシャ帝国の通史としてよく纏まっていて楽しく読めた。学生時代に世界史でアケメネス朝ペルシャとササン朝ペルシャがチラッチラッと出て来るだけでギリシャがペルシャ戦争したとか、ローマ帝国がペルシャと戦争したとか、そんな程度でしか触れてないとこれはとても良い通史なのではないだろうか。
Teo

一方でこちらの感想や他の専門感想でも触れられている色々問題点のある部分は素人にはあまり影響が無さそうで、特に人名の読みとかになると「もうどっちでもいい」と言うのが正直な感想となる。そりゃ正確に越したことは無い。その点は本当にそうだと思う。今回始めて知ったのはペルシャ帝国を通してパルティア系貴族がずっと力を持っていたらしいと言う事。そうなのか、パルティア、一瞬登場して消えた訳じゃなかったんだ。

04/30 13:42
Teo

それにしても文体に癖がある。「一天万乗の現人神として金甌無欠揺るぎなきエーラーン帝国」って、あなたどこの愛国行進曲ですか。

04/30 13:42
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rokubrain
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古代に時代を隔ててオリエントを統一した2つの「ペルシア帝国」の 初代から最期まで全ての国王を順に網羅していく まじめな内容だった。 イラン学者らしく言葉に忠実に古代ペルシア語が出て来て、なかなか頭に入っいかないのに難儀したが、 こちらはシロートなので、そのなかでも何かきっちりイメージできるものが見えてくれば、と頑張って読み通した。 プロローグとエピローグに知りたいことが集中していた。
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Moish
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現代イランの1州でしかないペルシア州から、一度ならず二度も大帝国が生まれたか。そして、いまや跡形もなく消え去ったか。純粋に「知りたい」と思って手に取り、一気に読んだ。アケメネスやアルサケスに慣れ親しんだ身には、ハカーマニシュ、アルシャクといったペルシア語読み、パルティア語読みは馴染みがなく、最初こそ戸惑ったが、読み終える頃にはハカーマニシュ、アルシャクしかありえない!となってしまった。本書でもほんの少しだけ触れられているが、現代イラン人が古えの2つの帝国をどう思っているか、知りたくなった。
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猫魔道士の浸透者
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ネタバレ帝国はロマン。アケメネス朝とササン朝の2つが主題。ペルシア州の役割の大きさで言えば後者の方がより「ペルシア帝国」に近いか。ササン期中期以降の当たり前のように大貴族に暗殺される皇帝やたまにカウンターとして貴族を粛清しまくる皇帝、最終盤の簒奪してはあっさりと暗殺の連鎖などが印象的。ササン朝の最後があまりにもあんまりなので、やはり何事も身の丈に合った行動と計画を。この時代・この場所の知識が少ないので、どれほど正確なものなのかは不明だが、読み物として単純におもしろい。
0255文字
月猫夕霧/いのうえそう
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(本書ではペルシャ語表記にこだわって違う表記をしているけど、ここでは判りやすくギリシャ語表記で)アケメネス朝とササン朝ペルシャの通史。最初は慣れないペルシャ語表記に戸惑うものの、ササン朝になると筆者の筆が滑らかすぎて一気に読めてしまいます。宗教的にはゾロアスターのみということは無く、結構込み入っていたのだなと。
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mitu
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小林登志子氏著、学際的な『古代メソポタミア全史』で世界最古のメソポタミア文明は「500年単位で起承転結のある判りやすい歴史だ」との適切な解説や地図と年表、出土品や遺跡も多用した著作で、そのメソポタミア文明とは、5500年前にほぼ今のイラクの地に興った文明だと教えられました。その文明を前539年に滅亡させたのがペルシア帝国のキュロス2世なので次は2020/9月刊『ペルシア帝国』にとなりました。「研究者間で史実であると確定していない事を定説化したかのように書いている」と長文で手厳しく批判されてはいますが、⇒
mitu

⇔「右手でコンスタンティノープルを狙い、左手でエジプトを抑えようと目論んだのである。いまだ嘗て、ビザンティン帝国を地上から抹殺しようと考えたサーサーン朝皇帝はいなかったが、彼は本気でそれを企図した」「無謀とも思える総力戦を展開したエーラーン帝国軍だったが、ホスロー二世は存外な調整能力を発揮し、三方面軍は各戦域で連戦連勝を重ねた。…」 【其々の末路】興味深いその後の去就ですが ★元々がアーリア人でさえないメソポタミアの民たちは、いち早くアラブ部族の庇護民となって、イスラーム教に改宗した。⇒

01/20 23:15
mitu

⇔★サーサーン朝の政治的基盤をなしていた大貴族の対応は、⑴イスラーム教徒支配に順応していったパターン⑵徹底抗戦して滅んでいったパターン⑶唐王朝に亡命していったパターン。 【周辺民族や消滅した国家、国家的宗教のマズダー教とゾロアスター教との関係?「神々の末裔」現人神の皇帝観念が消失して新たな帝国イデオロギーの創出へ等、初読者には疑問を残すジャンルでした。】この先のイスラームとは?

01/20 23:31
11件のコメントを全て見る
0255文字
ぺんぎん
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登場人物、全員古代ペルシア語表記。ギリシア語表記は基本無しの武骨スタイル。ゾロアスター教も後半になってやっと登場。ハカーマニシュ朝って何?教科書で習った国教のゾロアスターはいずこへ?だがそれがいい。ササーン朝後期にはビザンツ帝国に金や軍事支援を無心する皇帝が出たり、断られて逆ギレして、攻め込んだら、逆に首都包囲されたりと微笑ましいエピソードも。ギリシア・ローマ視点の歴史を学ぶ我々側からすると不倶戴天の仲に見える、ローマ/ペルシア関係も意外に関係深いのだなと感じさせる。
0255文字
t_hirosaki(t_hirosaki)
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めちゃくちゃ面白かった。世界史って面白いですね! ペルシアとアラブとイランとまあその辺の区別ができてなかったのが大体わかるようになりました。アケメネス朝ペルシア(本文中ではハカーマニシュ)やササン朝ペルシアの非常に血生臭い政権交代の諸々に眉をしかめたり逆に酷過ぎて笑ってしまったり、ちょくちょく入る著者のツッコミの鋭さに噴き出したりと忙しい読書体験でした。あと知らない漢字めっちゃ出てきた。禁闕とか重祚とか膺懲とか暢達とか。とても勉強になった
t_hirosaki(t_hirosaki)

人名がさっぱり覚えられないのは諦めました。日本で言う佐藤とか伊藤みたいなもんなのでしょうが…

12/31 12:48
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ペルシア帝国 (講談社現代新書 2582)評価71感想・レビュー68