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雪月花: 謎解き私小説

感想・レビュー
114

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xx1
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やっぱり中野のお父さんシリーズと似た雰囲気で、最後までよめましたが、残念ながら、文学に詳しくない僕には少し難しい謎解きが多かったです。
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makoto018
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著者によるミステリ「円紫さんと私」シリーズ。近作では、文学作品の謎を解く内容が多い。本書を読むとそれも納得。読書や本まわりで引っかかったことを、抜群の記憶力と博覧強記な頭脳で読み解いていく。本のジャンルも時代も関係なく縦横無尽に調べまわり、快刀乱麻の活躍をする文学探偵だからできること。読み解けた時、その裏付けが得られた時は気持ちがいいだろうなあと思います。凡人な自分は小林少年になるのはおろか、少年探偵団にすらついていくこともできずに、「やっぱり、すごいねー」なんて呟きながらら、すすずと番茶を啜るのでした。
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ちびねこ
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中野のお父さん読んでる?と思うくらいだった。先生の博識ぶりがすごい。自分もちょっと疑問に思ったことをそのままにせず、調べるタイプだけど、ここまでデキないな。でも自分の知識が増えていく楽しみはよくわかる。
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barcarola
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本・文学に関する謎(私なら謎と認識できずに通過してしまいそう)を追跡するのがこんなに楽しいとは!
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まこ
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本を読んでいて疑問に感じた事が、もしかしたら別の本に答えがあるかもしれない。花から花へ渡り歩く蜜蜂の様に本から本へと渡り歩き謎を探る。わからないはわからないでいいけど、何となく心残り。それがある日いきなり解決することもあって、これが謎解きの楽しさ
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fujimi243
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ネタバレ俳句が大名作ではなかった、という話がいちばん面白かった。作者が変わってしまうのにも歴史を感じる。相変わらず本に関する知識が豊富で、脱帽。
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はかせ
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三代目金馬情報ありがとうございます。探してみよう。
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助作
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本のちょっとしたところから新たな発見を導き出していく。とにかくよく知っている。世代がずれているせいか不勉強なせいだろうが登場人物に知らない人が多いのが残念だがそれでも知的興奮が伝わってくるのが楽しい。本の世界はすごく深遠であるなと改めて思った。
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みかん
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読んでいて「中野のお父さんがここにいる」と思いました。文学の話として読んでも、謎解きとして読んでも楽しめました。著者の優しい語り口に、心がほぐされたような気持になりました。きかんしゃトーマスのキャラたちから感じる不気味さを文字化してもらい(かつ、そう感じるのは私だけではないことを知り)思わず膝を打ちました。トーマスはグレゴール・ザムザの流れをくむものなのか!
みかん

女性担当者の、父親と本を買いに行き、帰りにパフェを食べたというエピソードに嘆息した。こういうお父さんがいるんだなぁ。

03/03 11:34
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OECD
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既に読んでいる本だと読み終わってから気付いた。それでもまあ楽しく読めたからそれはそれで良し。それにしても博覧強記の作者であり、自宅にはどのくらい本が積まれてあるのか恐ろしくなる。疑問を解消するために、図書館に通い、古本屋に日参し、出版元に顔を出す。こういう膨大な知識の裏付けの元に楽しい物語が紡ぎ出されるのだろう。
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玄趣亭
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「謎解き私小説」と副題が付けられた本作は、『六の宮の姫君』『太宰治の辞書』の系譜に連なるような文芸探索もの。主人公は北村薫本人だが、エッセイや評論ではない。筋の運びや展開に、「円紫さんと私」シリーズでみせた語り口を連想する。最初は些細な出来事から謎を見出し、さらに連想を広げる。調べを進めることで派生する問題。それをまとめていく手つき。謎による縁が生み出す余韻……。ミステリと文芸に精通している著者ならではの、これはもはや独壇場か。
玄趣亭

萩原朔太郎の詩の「読み」、芥川龍之介の『カルメン』のモデル、文学全集の翻訳言葉「何ひと」、中村真一郎と福永武彦の関係……。各短編で話題は掘り下げられていくが、本書の白眉は『ゆき』だろう。とっかかりこそ三島由紀夫の話だが、すぐに「樽拾い」の句の作者をめぐる話題になり、三島はどうなったのだろうと思いきや、ラストの締めにたどり着く。思わず溜息をついてしまった。話題の一つ、岡山の万歩書店は私も訪れたことがある。古書店というより図書館の書庫にいるような空間だった。機会があったらまた行きたいな。(文庫版で読了)

02/12 14:25
玄趣亭

朔太郎の詩『天景』の「しずかにきしれ四輪馬車」の読みについてのくだりが読ませる。作者が振り仮名を付けていないので正答が無い問題。「しりんばしゃ」と読む人が多いとの前提があって、著者は「よりんばしゃ」と読む。「し」という子音の音が耳障りでそうは読めないというのだ。高原英理『詩歌探偵フラヌール』にも『天景』の読みが書いてあったなと思い、現物に当たってみた。「「よんりん」と読まない。「しりんばしゃ」というのもそういう言い方あるのか知らないが、いい響き」(14p)……読み方一つのこだわりで読書が広がる体験に。

02/12 14:28
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橘曙似
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筆者が本や対談で抱いた疑問を、所有や出版社、図書館の本や音源、映像を通して検証していく話。筆者や編集者、研究者の博覧強記ぶりが凄まじい。「中野のお父さん」や最近の「円紫師匠と私」シリーズにこの形式は多いけれど、小説の形を取らずにもっとどんどんやってほしい。
Fe

橘曙似様 昨日、糸島市図書館から、北村薫『水 本の小説』新潮社 2022.11 https://www.amazon.co.jp/dp/4104066168 「本の達人ならではの探索と発見が胸を打つ〈本の私小説〉」 を借りました!

01/14 14:38
橘曙似

Fe様 ご連絡ありがとうございます!私も図書館で借りてみます。

01/14 15:37
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のぶ
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書名(副題)には「私小説」の文字がありますが、例えば谷崎が女給をナンパしてどこぞにしけこんだ、みたいな(私の個人的イメージですが)小説とはだいぶかけ離れていて、内容的には随筆か研究報告か交友録に近いものです。たしかに北村氏がたぶん実在の人物(編集者とか)と共に行動しての話なので間違いではないのですが。ここでの「謎」というのはもちろん殺人とかではなく文学上のちょっとした疑問とかトリビアだったりするので、読み進めるにはエネルギーを必要とするのですが、奥が深い世界なのでだんだん楽しくなってくる、そんな本でした。
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てんまる
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タイトルで思いついた事。茶事の札。宝塚の組分け。そしてやっぱり四季の風雅の代表格。冬の雪、秋の月、春の花。「人形の家」の現代では誤訳かと思う和訳「何ひと」の謎。昭和初期ってもう100年近く前になるのかあ。言葉は生きている。
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正坊
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図書館の本。著者自身が本を読んだりしたときに感じたちょっとした疑問を、蔵書にあたったり編集者や文学館の人の助けを借りたりして、その謎を解いていくというもの。その謎というのが、著者個人には問題ではあっても、アタシのような文学門外漢にとってはどうでもいいようなことなので、副題の「謎解き私小説」どおりだろう。「中野のお父さん」シリーズと似た雰囲気なので、そのシリーズを読んだ方ならすんなり入っていけそう。
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マッピー
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かなわんなーと思う。もちろん作家相手に本のことでかなうわけはないのだが、中学生の頃、学校帰りに芥川の文庫本を読み、その巧さに感心したってところを読んで、かなわんなーと思う。巧さに感心するのは、既に創作者の視点を持っているから。それに引き換え、私はいつまでたっても読者の視点からしか本を読めない。でも、それもまた楽しいから、いいか。”それぞれの位置から向かい、それぞれの収穫をする。 それこそが、読むことの面白さだ。”
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カワセミ440
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『謎解き私小説』ってあったけどこれってエッセイだよね、まあ、大した違いじゃないんだろうけど。それにしても北村薫さんの知識っていうか探求心っていうか、知らないことや違和感を持ったことへの突き進み方ってマニアックだな。私にはとてもついて行けません。北村流日常の謎じゃなくブンガク上の謎探求なんだろうけど・・私にはハードル高かったかな??
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BJ
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1500
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ami
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★★★  さながら、北村先生による、ひとり“深読み読書会”の様である。
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春木
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文学という蜜を集めるミツバチだとかプーさんが集まるとこういう本になる。国文学科の講義だったかな…?
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kyuuin
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最近の北村薫らしい本。身近な疑問、しかも本にまつわる疑問をどんどんと調べどんどんと繋げていく。その感じは小気味よい。自分の知識では分からないこともあるが、分かるところや共通点を見つけると自分も謎解きに参加した気分になれる。
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あきら
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浅学ゆえに語られていることの8割くらいはわからずお恥ずかしい限りではあるが、北村先生の思考の流れをたどる疑似体験をさせていただけるだけでもありがたい1冊。円紫さんシリーズや中野のお父さんシリーズに出てくる主人公たちのような行動を、北村先生ご自身も日常的に当たり前のようにとられているわけだ。こういうのが文学部生にとっては普通なんですか?すごいなあ。ただただ感服です。
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ponde☆
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ネタバレ作家の北村薫さんが、つれづれなるままに、文学に関して気になったことを調べて「謎解き」していく。この漢字は何通りか読み方があるけれどどの読み方をすべきか、擬声語をどんなふうに読み上げるか、どんなふうに日本語に訳すか、本当の作者はこの人ではないのでは…。北村さんの知識や予想もすごいし、北村さんが相談する編集さんたちの活躍っぷりも素晴らしいです。歴史的な話は難しいなと感じるところもありましたが、さまざまな作品にまつわる「謎解き」をするわくわく感が伝わってくる1冊。本の表紙も素敵。
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桐葉
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著者の探求心が,次から次へと自分の知らない話を引き出していく。膨大な本の記憶がないとこうはいかないと思う。特に「ゆき」が面白かった。
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kochi
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賞に縁の薄かった三島由紀夫のある文学賞受賞を記念した会(福田恒存や吉田健一も出席)で連歌が巻かれる場面から始まり、何故か江戸中期の大名安藤信正作といわれる俳句「雪の日やあれも人の子樽拾い」の真贋を探る経過が語られる話の行き先はいったい?! あちらへこちらへと移る話題が、著者の知識と技で見事にはまる様に唸ってばかり。北村ファンにはたまらないでしょう。博覧強記と言われた中村真一郎についての流れで「かくのごとく、本は一冊読めば、次から次へと鎖のように繋がる。」とあるが、本書をよく表す言葉だと思う。
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rosetta
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例によって本の中のふとした違和感から膨大な書物の海を渉猟し謎を解く北村センセのお得意のパターン。例によって脳みそが汗かくほどの知的興奮をたっぷり味わえる。大学の文学部での研究を一般向けに面白く書かれてるようなそんな内容である。しかし、サブタイトルに「謎解き私小説」とあるし、折り込みの広告には初の私小説とあるけど私小説とエッセイの境界はどこにあるのだろう?いつものエッセイとどこが違うのか?以前ほかの作家が創作を載せているのに北村センセだけエッセイを寄稿しているアンソロジーを読んだけど御大なら何をしてもOK?
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冬峰
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文学関係で著者が出くわした謎を解く…ということなのだが、ちょっと読みにくかったのは、回想や他の本からの引用部分が地の文と区別されずに続いていたからかな。全体的に近現代の話が多く、自分には不明なことも多かった。でも『ゆき』『ことば』は、記憶より記録をさぐる感じで面白く読めた。しかし後者に出てきたイプセンの翻訳の「何ひと」、著者は「そうか、舌打ちの『ちょッ』と同じニュアンスなのか」と納得してるが、それも現代では下手すると「ちょっと」のどもった形に読めるわけで、ああこれも時代の言葉だなあ、と思った。
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紅はこべ
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マンガみたいという形容は一種の慣用句であって、実際にそういう漫画を読んだことがあるかどうかは関係ないと思う。四輪馬車は私もよりんと読んでいた。しりんという読み方は思いつかなかった。『深夜の散歩』は私も大好き。私のミステリの好みは多分この本が基本にある。読んだ本の内容はすぐ忘れてしまう私だが、丸谷さんの福永さんについてのエッセイは明確に覚えていた。作家同士の交友は面白い。
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kokada_jnet
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文藝トリビアづくしの面白い本だが。終わりのほうの2エピソード。折口信夫が中村真一郎を非常に気にいっていたという話と(これは同性愛的なものだったのかな)。中村真一郎の本の装丁・絵を福永武彦が担当したという件。この2つは普通に退屈です。「中村真一郎は、自分が知らない作家だから、途中で挫折」とレビューを書かれている方がいましたが。面白くない話ですから、挫折して当然です。
kokada_jnet

終わりのほうは、北村氏のネタギレなのかもね。

11/23 16:39
がらくたどん

ははは、前半の楽しさで私は十分に元を獲れたので購入しましたが、ちょっと「そうかも」と思います( *´艸`)折口信夫は見目好い青年がお気に入りっていうのはそこまで目新しくはなくても、どこかで披露しておきたい個人的なツボ噺ってありますよね。何年か経ってこちらの読歴が変化して再読したら案外自分もツボにはまるかも?どうかな~。

11/12 11:21
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coco
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ネタバレ「いとま申して」を読んだあとだったので、あのお父さんにしてこの子。次から次へと文学の洪水に溺れるような感じだったが、楽しかった。北村先生の知識、探求心、興味はすごい。北村先生も文学という蜂蜜を探すプーさんみたい。どうかお怪我されずに長生きしてほしい。
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雪月花
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北村薫氏の著書は初読み。タイトル(私のHNと同じ雪月花)に惹かれて手に取った。北村氏が出会ってきた様々なジャンルの本にふと感じた疑問や謎などを解き明かしていくようなエッセイで、知識と言葉の沼にはまってしまったような半ば溺れ気味のような感覚を覚えた。ユーモアに溢れていて、くすっと笑ってしまう場面も多く、難しいけれど楽しい読書だった。
雪月花

【月を愛でる読書会】参加4冊目

11/05 16:29
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cinos
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私小説なのでフィクションでしょうが、虚実入り乱れた感じが不思議です。様々な事実が結びつくのが楽しいし、結びつけるのがすごいです。
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みみこ
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良い謎を見つけられる人は、良い謎を考えることができる。何かを考えるには一定以上の知識が必要。
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狛
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謎は自分に寄って(寄せて)こないと解けないのだと思った。
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ぱじゃぱじゃ
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本にまつわる記憶と知識と探求と謎解き。北村薫はひたすら記憶をたどり、知人、出版社の担当者、図書館、神保町の古書店、ありとあらゆる本を辿って自分が見つけた謎を探って解を導く。それにしても博識。テーマからどんどん脱線し、次から次へと文学の話題が繰り出されて、もともと何の話だったかわからなくなる。誰か注を付けて下さい。詩歌の読みに関する話題、黙読しがちな現代では歌や詩の韻を踏むリズムは音楽やラップに取って代わられ、映像を伴わない文学は弱い。頭の中で映像を作る楽しみ、読者による読みの幅広さが文学にはあるけれど。
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ちょき
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北村薫氏による読書にまつわる面白エピソード集。勘違いあり、過去の記憶の邂逅あり、事実確認あり、読書とは自身の知識や教養、捉え方によって平凡な本が宝物になったり、大事なオマージュを読み逃したり。読書は愉しいものだと気付かせてもらえた。因みにこの本で北村氏が男だと言うことを初めて知る。甚だ私の無知の為せた誤解だがこれも読書を巡るあるあるとして私のエピソードに追加された。他にも男女間違ってる作者は多数あるのだろう。擬声語にまつわるエピソードが面白かった。鶏が「とをてくう、とをるもう、とをるもう。」だって。笑笑。
玄趣亭

ちょき様。北村薫はデビュー時(『空とぶ馬』)は覆面作家として正体不明でした。主人公が読書好きの女子大生だったので、余計に男性なのか女性なのか話題になりました。一見、ソフトな作風なので女性と感じるのも無理はないのでは。

03/08 23:41
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藤宮はな
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やはり北村さんは謎を見つけてそれを追いかけていく過程が面白い。よくそんな事を気に留めたなっていう発見が多い。オノマトペとか詩の振り仮名をどうするか、四輪馬車の読み方を喧々諤々と女性編集さんとやるのもいい。昔の中村真一郎さんのラテン語のエピソードなども、中学での先生の訂正が入るのも凄い。
0255文字
Gaooo
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著者の読書量と記憶力に圧倒されるのはもちろんのこと、言葉ひとつで世界がガラリと様相を変えることに驚く。謎を見つけることも、その答えにたどり着くこともひとつの才能のようだ
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ぽーちか
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半ばまで面白く読んだが、中村真一郎のところで挫折。やっぱり知っている作家じゃないと興味が持てない。知識の足りない自分に反省。江戸川乱歩が大阪に住んでいた地域に寓居の史跡の看板があります。家はもうないけれど。そこが屋根裏の散歩者の舞台だったなんて、身近に感じてちょっと嬉しい。
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さわこ
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北村さんのレベルに私が追い付かずでした。知識や理解力があればもっとこの本を楽しめたのに。残念。勉強のおもしろさってこういう部分なんだな、と実感しました。★★☆☆☆
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