形式:単行本
出版社:小学館
形式:Kindle版
形式:文庫
いいこといっぱい書いてるのよ。しかもそれを現役医師が書いているという驚き。そして引用文献の数。本当に准主人公の人間性さえもう少しまともならばもっと続きが読みたくなる作品になったと思う。
仁藤仁の人物説明が繰り返しあるのだけ鼻に付く。
p205「神様がいるって感じることは、世の中には目に見えないものもあると感じることと同じです…もし、目に映ることだけが全てだと考えるようになれば、世界はとてもシンプルで即物的です。そういう世界だと、自分より力の弱い者を倒すことは、倫理に反するどころか、とても理にかなった生き方になるかもしれません。つまり勝てばいいんですから」千佳も格好良い!
医学生 来栖鳴海の発言がいちいち生々しいのには笑った。p248「じゃ、内科学全書から外科の解剖学まで、全部暗記してみる?夢の中にまでウイルスとか寄生虫の名前が出てくるようになるわよ」p281「さぼってないわよ。今週から実習先が精神科だから、結構自由時間が多いの。夕方のカンファに間に合えばいいから」ただ、医学部キャンパスが隔離されてないのと、浪人のときに医学部志望と文学志望が仲良くなれたのは、珍しい気がする。
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