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文学は実学である

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よよよよぴ
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タイトルをみて、「本当にそうだ」と思ったので読んだ。文学は読むに足らぬとか役に立たぬとか言う人が周りにたくさんいるが、さまざまな情報が氾濫して事実や真実が力を持たない世の中で、文学の中から発見するものは信じるに足るものと思えるのではないか。 表題のエッセイはとても短く、他にもたくさんのエッセイや書評が載っている。音読について書いてあるところが普段読むものとは全く違ってびっくりしたことと、スペインの話をまた読みたい。
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imai
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古本屋で見つけてパラパラめくってみて買った一冊。多くの知識と自分と比べ物にならない読書量、思考力がありながら、目線の高さが自分と同じくらいなので読みやすく分かりやすい。 他も読んでみたいので著作を集めることにした。
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トゲトゲの木
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読む人のために、作者個人の知覚をおさえこむのだ。個人の認識をまげて、散文はできあがる。つまり散文とは、つくられたものであり、異常なものなのである。〈p.286〉
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なかすぎこう
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荒川氏のエッセイは、ほんとうにやさしい。やはり詩人の目で、散文を普通に読んだだけでは掬い取れないような、人の心理や機微を掬い取る。日常を描いた、20代の若者の来訪を待ち、ビールやつまみや(氏は飲まない)をいそいそと用意し家を掃除し、そして若者は泊りがけで本のいろんなこと、ルビに至るまで語り合う。何の利益(?)と関係がない、好きだからそうする、という感じでいい。百円ショップの文庫本の紹介も目からうろこだった。生きる仕方を教わった感じがする。そういう意味で「実学」というのは本当だ。
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lyrical_otoca
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人文書が強いみすず書房から出ているのでてっきり文学論の本かと思ったらエッセイ集だった。文章は読みやすいけど著者の思想はなかなか強くて面白かった。詩人って自分の詩を変に解釈せずにそのまま受け取って欲しい人のが多いんかな、と思った。
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とも
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詩人 荒川洋治さんの、80以上のエッセイ集。社会問題が人間の精神に起因するならば、文学は実学である。文学は、ときに読む人の現実を一変させる。その点において、文学は“虚”学ではなく、“実”学となる。読書を肯定された気持ちになりました。どんどん本を読んできましょ☺️
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pirokichi
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ネタバレ1992年から2020年までに発表したエッセイ86編。今年3月に初めて著者の本を読んで以来本書で4冊目なので既読のものもあったが、それはそれで新たな気づきもありつつ楽しく読んだ。著者の文学や言葉への愛情ある文章は、私を胸の奥から喜ばせる。本っていいなあ、もっと読みたいなあ、言葉って面白いなあと心から思わせる。私の感じたことはこういう風に表現できるんだなあと驚きをもって教えてくれる。2023年は、著者の本に出会い、著者の本で締めくくることが出来て「仕合わせ」だった。「春とカバン」、すごく好き。
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sukimasalon06
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詩にとどまらず、文学、さらには文学のそばで生きることが書かれたエッセイ。小説もよいが、詩に関する記述にやはり引き寄せられた。
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ジョンノレン
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物々しい題名とは裏腹に、肩の力の抜け切った読書、但しやや古めの作品に関わる小文の数々。一青窈の歌や映画の話題も。こちらも力一杯肩の力を抜いて、茨木のり子、フラナリー・オコナー、スタインベック、モーパッサン、正宗白鳥etc.の作品をチラッとメモしつつ流し読み。漱石も読みたくなってくる。「会わないこと」「行間はない」が印象に残った。
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katsubek
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一つ一つの言葉に対する視線の鋭いことや、丹念であることは驚くばかりである。時折り、読み疲れてしまうほどに綿密な文脈である。また、本の紹介(引用?)の手法が素晴らしく、思わず何冊か買い求めてしまった。まさしく「文学は実学である」。
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夜間飛行
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評論かと思って開いたらエッセイ集だった。「…こうした作品を知ることと、知らないことでは人生がまるきりちがったものになる。それくらいの激しい力が文学にはある。読む人の現実を、生活を一変させるのだ。」表題エッセイより。名文だ。
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sho9200
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表題作のみ読了。
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Jessica
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現代詩作家、随筆家の荒川洋治。この世を深く豊かに生きるためには、「才覚に恵まれた人が鮮やかな文や鋭いことばを駆使してほんとうの現実を開示してみせる」文学が必要とのこと。
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かぜふけば
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著者の文学への思いが詰まったエッセイ集。読んだことのない大正、昭和の作家の作品がたくさん取り上げられていて、横光利一の「夜の靴」を読んでみたくなりました。著者自身に向けられた批評にもちゃんと率直に応えておられる。偉ぶるところもなく、ユーモアがあって温かい。茨木のり子の詩「倚りかからず」についての批評を読んで、こんな視点があったのかと気付かされます。どのエッセイも2,3ページだが、じっくりと読みたくなる、考えたくなる。簡潔だが深みがあります。
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mick
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二十代の青年がうらやましい、力尽きるまで文学の話ができるなんて、という思いから読み始める。 文学作品をいかに読めばいいのか、どうすればより深く理解できるのか少しはわかることができたか。あーいろんな作品を読みたい。
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今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
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28年間のエッセイから86編のセレクト。ジャンクフードばっか食べてるとこに丁寧にとったお出汁を飲んで生き返る感じ。Kindleばっか読んでたら、ちゃんと装丁レイアウトされた書籍の情報量の多さも再認識(そりゃあみすず書房の本は高いよ、手間暇かかってるんだもん)。余白を無駄というのなら、その無駄でこそ経済は回されていた、というのは真理ですね。忘れずにいようと思ったのは「三人は他人のはじまり」「慈愛の顔」。齟齬が生じるのは乗り越えるハードルやブロックするフィルターの多さゆえと理解。
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yamahiko
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尊敬する孤高の詩人による淡麗旨口の随筆。ものを書くとき考え方、ことば(表記を含め)の選び方など注意深く読むほどに、こころにしみてくる。
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チェアー
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文章を書くコツは、知識も情報も入れず、何も書かないこと。 何も書かない文章はとてつもなく難しい。 文章をかけるんだぞ、と自慢したくなるし、何かを伝えたくなるし、できればほめられたいと思う。 そんなことをすべて抜きにして、何も書かない。 そういう文章を学ぶことが実学なのだろう。
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やまざき
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著者の本は初めて読んだが、主張がしっかりした人なんだなと思った。事実を淡々と述べるような感じのスタイル。 個人的には、人の考え方に触れるのが読書の醍醐味かなぁと思っているので、ちょっと物足りなかった。
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おくだたみお
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ネタバレ文学は、読者の生活を一変させる。読んだ直後にそう思っているかはわからないが、確かに、振り返ると、そんな気がする。特に、人間失格や、ディストピアの名作とかは、そこから生きるための杖や、自分の色眼鏡の色を変えたように思う。一変する場合もあれば、「会っていた」で語っているように、思い入れのない読書も、後に何かにつながる種になる。著者は、その種が大輪の花を咲かせるとは言わない。ただ、種だという。一変せず、大輪でもない、でも、名前を知っている花が道端に咲いていて、お!と思うようなことの積み重ね、それを増やしたい。
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