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民主主義とは何か (講談社現代新書 2590)

感想・レビュー
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horada
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0255文字
nono
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今の情勢で民主主義というものを勉強してみたくて読了。 歴史から学ぶことができたことは良かった。 公共の利益についてはコロナ禍では取りざたされたこと。民主主義だからこの概念が用いられていたのか。 なんだろう、取りこぼされた人達が熱狂的に特定の人を支持しているということは行われているし、政治学者たちが懸念している事態が起こっていると思う。 まだ民主主義は改変の途中だろうし、それが民主主義ならではだと思う。
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堂上郁
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★audible
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たろーたん
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覚書。ポピュリズムは決して新しい現象ではなく、代議制民主主義への不信とグローバルな格差拡大の結果。独裁に関しては短期的に効果は発揮するかもしれないが長期的には民主主義の方が有効。なぜなら民主主義の方が政治参加の機会拡大により人々の当事者意識が高まり、そのエネルギーを引き出すから。独裁では人々は受動的になり、全ては権力者に依存することになる。これが長期的に持続するとは思えない。また民主主義が多様性を許容する政治システムであり、多用なアイディアが出るから。(続)
たろーたん

民主主義を基軸に人類の歴史を振り返れば、平等化のメカニズムは停滞したり、一時逆行することはあるが、最終的には平等化を隔てる様々な障壁は破壊され前進していく。厳しい時代にこそ信念が重要になる。その信念のために「公開による透明性」「参加を通じての当事者意識」「判断に伴う責任」が重要になる。

04/09 20:26
0255文字
jam
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民主主義とは?”多数決””選挙””制度””理念”? 民主主義の起源は?どこから起こって核は何? 民主主義がベストなの?良い点、悪い点は? 民主主義の課題は? 民主主義のOSで生きているが、漠然としか理解できていない。これらの質問に自分の意見が持てるようになる一冊。 民主主義の歴史と基本が過不足学べる、一冊目に手に取りたい本。 (★★★★☆)
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カロライナタカハシ
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民主主義とは多数決なのか疑問に思っていたが、現代の選挙制度からはそれが当たり前のように思っていた。少数の意見はと違和感を感じ、みんなが議論に参加すればと思っていたが、それはギリシャの古代に戻るやり方だった。ぜひ、みんなに読んでほしい一冊。
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Tomoichi
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この著者の本を集中的に読もうと購入。結局民主主義って百人百様の理解があり、民主主義の危機とかマスゴミが煽っても彼らが考える民主主義の危機でしかない。それでも他の選択肢がないのであれば、各国家はその国の実情や歴史に沿って自分たちの民主主義を作るしかない。高校生が選挙権を持つ前に読んでほしいな。
千本通り

なるほど。確かにくじ引き民主主義というのもあって、実際導入している自治体もある。世襲議員が多いのも、日本独特の民主主義か?

02/24 12:44
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nob
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帯に書かれた「民主主義って何がいいの?」に答える前に、そもそも「民主主義とは何か」がわかっていなかったなと思い知らされた。それは古代ギリシャの理想を追求することなのか、それとも現実的な範囲で公共の利益を実現することなのか?その公共の利益とは何か?昨今世界で生じつつある民主主義への疑念も、実は新しいものではない。民主主義と自由主義は必ずしもセットではなく、むしろ直交する2軸。民意を実現するために代表者を選挙するのではなく、代表者を選ぶプロセス自体が民主主義なのだ!という考えも極論とは思えない。
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kaizenai
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民主主義とはなにか、という基本的なことが、まったくわかっていなかったことがこの本を読んで分かった。それどころか、大半の日本人が分かっていないので、なるべく多くの人がこれを読むことを望む。著者の宇野先生は「保守リベラル」とも言うべき、日本の知識人には全くいないタイプで、そのあたりも貴重である。日々の政治や、選挙結果に一喜一憂することを、一歩引いた位置から眺められるようになったのは収穫であった。
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sputnik|jiu
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最近、思うところがありすぎて、政治本を集中して読んでいる。 本書では、古代ギリシアの時代からの「民主主義」を巡る多様な議論が紹介されており、従来の「民主主義=善」という一面的な見方に対して疑問を投げかける。 直接民主主義から始まったこの政治理念(制度)は、往々にして理想主義的であり、現実との妥協の中で(時に歪に)姿を変えてきたわけだけれど、それでも人々がより良い生活を送り、その集合としてのより良い社会を築くために発展してきたことは間違いないわけで、きっと今はその過渡期にいるんだ、と自分に言い聞かせる。
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chang-3
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民主主義とは多数決だが、少数派を尊重しない多数決は民主主義ではない。民主主義とは選挙だが、根本的には自分たちの社会課題を自分たち自身で解決していくこと。民主主義とは主権者である国民の意思を適切に政治に反映させる制度であると同時に、終わることのない理念でもある。民主主義とは参加と責任の政治システム。それは単なる利益調整ではなく、自由で自立した人々によるオープンな議論が必須。いつの時代も現実社会の課題や危険にさらされてきた民主主義のあるべき姿を考え続けていくための原点にしたい一冊。
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スラ
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昨年後半は民主主義とは何かを問い直す出来事が多い中、年末に時間をかけて読ませてもらった。共産主義との対比の中で民主主義が最善の制度と信じていながら、民主主義とは何かについて考えてこなかった人が多いのではないか。政治の変革が求められる中で、有権者として一度読んでおくべき一冊。
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ドラマチックガス
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参加させていただいた読書会でゆっくり読み進む。とてもわかりやすい語り口。現在のポピュリズムや右傾化、冷笑系、「政治を語る人って怖い」と避ける人、全部過去の偉人達が明確に予言しているのが面白い。学者たちはそのへんをきちんともっと発信してくれればよいのに。
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satoshi
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民主主義を参加と責任のシステムとした上で、その歴史から検証していく。学術的な視点をかなり分かりやすく書いてくれているので、読みやすい。ハンナ・アーレントの分析は流石だなと思った次第。
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松本
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民主主義とは「参加と責任のシステム」。トクヴィルの見たアメリカの民主主義が印象的だった。自分は身近な「公共」に責任を持って参加できているか、また身近な公共圏などというものはもはや存在しているのか?
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MK
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民主主義の歴史や思想を多数決・少数意見の尊重、間接・直接、制度・理念の三つの二項対立を軸に分析した本。ただし、筆者がしきりに主張する「参加と責任のシステム」の特に責任がこれら三つの二項対立とどのように関わるかについて深く理解することはできなかった。
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つる
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古代ギリシア以来、2500年以上にわたる民主主義の歴史を振り返る1冊。歴史の中で変質し、多くの誤りがなされたのも事実だが、それでもなんとか生き延びてきた民主主義。 著者は、民主主義とは「参加と責任のシステム」であるとする。本書発行から4年後の現在、AIはさらに進歩を遂げ、ネット・SNSと民主主義についての議論は加熱し、その在り方が問われている。 「いくつもの苦境を乗り越えて、民主主義は少しずつ前に進んでいく、そう信じて本書を終える」という一文に、著者の深い願いを感じた。改めて現在地を問い直せる良書。
0255文字
いちと
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ネタバレ読みにくい訳ではないが時間がかかった1冊。 古代ギリシアから現代まで、『民主主義』を繙く。 文中[人々の経済的。社会的開放なくして民主主義はありえない][民主主義とは「参加と責任のシステム」だった][ごく普通の人々が、自らの可能な範囲で公共の任務に携わり、責任を分かちもつことが民主主義にとって重要]等々、現代社会に投げかけられているような言葉が出てくる。 衆議院議員選挙の結果を見て、民主主義とはなにかと改めて頭を抱える気分である。
0255文字
2兵
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選挙期間ということで…人類史における民主主義の成り立ちと受容、その発展について、主に古代ギリシャから西欧、そして日本の民主主義を中心に書かれています。民主主義を「参加と責任のシステム」と呼ぶ著者により、そこにおいて多数派の意見と少数派の意見は如何様に扱われるべきか、またそもそも選挙は必要なのかといったテーマも扱われています。かつてアメリカを作った建国の父たちが民主政よりも共和政を推進したように、民主主義という言葉は、歴史上においてはむしろネガティブな意味で使われることが多かったというのが意外でした。
2兵

本書によれば、古代ギリシャのポリスにおける政治の定義は、そもそも公共の場所において、人々が言葉を交わし、多様な議論を批判的に検討した上で決定を行うという含意があり、あくまで「公共的な議論」が不可欠であったということです。はたして現代における民主主義は、そもそも本来の意味での正しい民主主義になっているのか…なかなか考えさせられました。同じ著者が書いた「保守主義とは何か」と合わせて、良著だと思います。

10/27 20:05
0255文字
なーちゃま
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democracy=「民主力」であり民衆に力を与えるの意味/ポリスは元来共同防衛のために集住した戦士の共同体/社会への貢献が参政権獲得を促す/「参加と責任の両方の契機から民主主義は成り立つ」/アテナイはマケドニアにカイロネイアの戦いで敗北し民主制は終焉/ローマも最初は王制、後に「共和制」/元々民主主義は衆愚のニュアンスを含む否定的なイメージだったがWWⅡの米国の全体主義に対する民主主義陣営のイデオロギーにより完全逆転し今日に至る
0255文字
takao
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平等の理念
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O. M.
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民主主義の歴史を解説。一般人向けに、予備知識がなくても読みやすく、理解しやすい。民主主義のポイントは、市民の政治参加の機会拡大により、市民の当事者意識を高めることにあるようだ。一昔前は民主主義が所与だったが、最近は民主主義以外の政治体系との優劣が議論されることがしばしばある。それらに対して民主主義の長期的なメリットを信じたい気持ちにさせられる内容でした。
0255文字
訪問者
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民主主義について、古代ギリシアからの歴史をたどり、近年の様々な学説にも目を向け、現在におけるその危機と意義を明らかにしようとする良書。これは繰り返し読みたい一冊。
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特盛
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評価4/5。民主主義についての歴史のまとめ。コテンラジオの民主主義の回でも絶賛されていた本。ギリシャから始まり、近代の議会制民主主義の各国の歴史、自由主義との結びつきや相容れない点の考察、20C以降揺らぐ民主主義の信頼と今後の課題などが整理される。著者が全体貫き強調したいコンセプトは責任と参加としての民主主義だ。現代の我々には生まれた時から当たり前、と思っていることが長い歴史の中で全く当たり前でなかった、今ここの社会の状況は非常に稀有で不安定であることが分かる。人は忘れる。世代交代で。歴史は重要だな。
特盛

20Cの章では、独裁、ファシズムへの接続としてウェーバーのワイマール憲法における大統領の扱いの意図、(ビスマルクの負の遺産として、無力な議会と愚かな大衆)が挙げられたり、カールシュミットの友敵理論などが紹介。民主主義の負の側面の警戒が更に大きな災厄を招いた過程。一体どうせいっちゅーねん、って思う。その後アーレントやシューペンター、ロールズの正義論などが紹介され、今ここにつながる形で後半はやや駆け足で本書は終わる感じ。未来の課題に向けての信念として、透明性、当事者意識、判断の責任を著者は挙げる。

08/26 23:37
特盛

グローバル化が加速し、格差はますます広がるだろう。特に先進国中間層は軒並み没落していく。中間層を欠いた民主主義の社会は不安定になっていく。では人々は怒りの声を上げるのだろうか?過去と違うなと思うのは、日本で若者が静かなことだ。今はスマホの中、というもう一つの世界で安らぎがあるのだろう。戦争が起きるまでなかなか政治に本気になれない。それは核の均衡の上の不気味な安寧だ。河野太郎のBBCでのインタビューを先日見ていて、開いた口がふさがらなった。適当にごまかす根性ここまでとは。政治家を腐らせたのは自分達でもあるな

08/26 23:48
4件のコメントを全て見る
0255文字
みなみ
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民主主義の歴史を古代ギリシャから読み解いていく。まず、「デモクラシー」など民主主義にまつわる言葉の語源がここにあったのかと驚く。民主主義の危機と、それを人々はどう超えてきたのか、民主主義の弱点を社会思想家はどう捉え分析してきたか。それらが丁寧に語られていき、最後の章は日本の民主主義の歴史を辿る。タイトルどおり民主主義の基礎教養と理解の一冊。とても良い内容。KindleUnlimitedにあったから読んだけど手元に置きたい。
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akiakki
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コテンラジオの民主主義回の参考図書。政治学っぽいタイトルながら、時代に応じて変化する民主主義の思想を追った世界史的な内容でした。民主主義自体はまぁまぁ不変の思想ながら、システム化しようとすると、現代では当たり前の代表制は古代ギリシアではむしろ忌避されてたり、一方で利害で対立する党派争いは信念による対立よりは現代ではマシなシステムであったりと、その時代で民主主義を実践することの難しさが分かりました。
0255文字
i-CHIHIRO
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お気に入りレベル★★★★★
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メイジトップ
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論ではなく史。強調されてきたのはやはり市民一人一人の積極的な当事者意識。そして公権力に抵抗する力が存在し、かつ抵抗が強すぎないこと。 自由と民主的は緊張関係にある。少数派は間違っているとは限らないし、多数派の意見を相対化する機会にもなる。
0255文字
水鏡
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民主主義とは何か、歴史を古代ギリシャから現代まで紐解きながら、バランスよく解説している。 代表制民主主義が当たり前の現在、参加と責任のシステムが問われる。
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tmh/ケンミ
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構成が非常にわかりやすく、導入として提示した民主主義への疑問に対しても結びにおいて本文での議論を踏まえた筆者なりの答えを提示している。特に第三章以降のトクヴィル、ミル、ウェーバー、シュミット、シュンペーターあたりが面白かった。 わかりやすさと骨太な内容を両立させた新書らしい新書。常に謙抑的な筆致でありながら、第五章の末尾、結びからはそれでも民主主義に希望を見出す筆者の信念も伺える。
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らりるれろ
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民主主義理解の基礎
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代理
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民主主義を巡る思想史の概説といった感じ。戦争と民主主義には縁がある。民衆の自発性、当事者意識これをどう涵養するか。民主主義に否定的な人ほど面白く読めると思う。誠実な本。
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McLean
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民主主義は今でこそ建前としては常識であるが、肯定的に語られるようになってたかだか200年に過ぎない。フランス人トクヴィルが米国民主主義を発見した。デモクラシーに向けての進展は人類にとって不可逆のものであり、むしろ神の摂理であると言う。とは言え理論上も現実に於ても困難の連続で、今や危機に瀕している状態だ。本書はこれまでの歩みと問題点を実にわかりやすく過不足なくバランス良く解説し、今後に対する著者の考え方も示している。高校生が読んでもいいが、むしろ教師の方が必読だ。自分がいかに無知であったかを思い知らされた。
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霜月悠人
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政治思想史ガイドブックとして読んだ。実際のところ政治思想の解説が中心。古代ギリシアから現代思想に至るまで簡潔で親切な説明がなされている。大学1、2年の〇〇思想という講義で解説される程度の内容(高校の世界史や倫理のおさらいも含む)。そのため一般読者が脱落することのない政治思想入門書になっている。本書が注目されているのは民主主義の将来を心配してみたい人(心配するふりをして他者への優位を感じたい人を含む)の心にタイトルと宣伝が刺さったからだろう。
霜月悠人

とはいえ、宇野重規さんの講義は聴講できる機会がもしあるなら聴講してみたい。

03/30 15:04
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神奈川健一
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政治学者の宇野先生による、「民主主義」を再確認する本。日本人にとって当たり前と思われている民主主義という概念が、実は不完全で複雑怪奇で不安定なものだと思い知らされます。民主主義の常識と思われがちな議会制や選挙、自由主義が、民主主義とは直接結びつかないと言われると、自分の常識がぐらつく怖さすらありますね。アテナイ民主制、アメリカ独立宣言、ルソー、ワイマール共和国など、重要な事柄がギュッと詰まっているので、歯応えのある一冊に仕上がっています。
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みのくま
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著者の民主主義に対する愛が溢れている本書は、古代ギリシアから現代に至るまでの民主主義の変遷を描く。アテネでは直接民主政がかなりの程度定着していたにも関わらず古代ローマから既に民主主義は否定的なニュアンスを含んでいたというのは興味深い。トクヴィルとミルの民主主義論をベースに近代以降の民主主義を再発掘していく所はエキサイティングで面白かった。民主主義は看板は変わらずどんどん内容が変わっていってしまうという不思議な政体であり、きっと今後もどんどん変容していくのだろう。良い方向に変容してくれる事を願うばかりである
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rytryt
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COTEN Radio で紹介されて手に取りました。とてもわかりやすく民主主義の歴史をまとめた本です。タイトルのとおり、民主主義とは何か、これからの社会はどうあるべきか、自分で考えるきっかけというか土台になると思います。
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Oki
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民主主義への造詣が深まるとともに、民主主義という言葉の不確定性も実感した。 「民主のためには独裁が必要だ。」と言っている習近平は、 カール・シュミットから取ってきているのか?
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岩男
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民主主義の基本を解説。古代ギリシャから現代日本にいたるまで思想家や政治学者の先行研究を噛み砕き、民主主義の実体を掴めるよう丁寧に解説してくれている。民主主義の危機を感じるこの頃において多くの人に読んでもらいたいと思った。
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