形式:ペーパーバック
出版社:郁文堂
この「みずうみ」の睡蓮のエピソードは、追憶や憧れと言う美しい言葉の後ろにある人間の生の残酷さも同時に描いていて、初めて文学に心奪われた頃から常に私の心の中から離れない情景となっている。この対訳本は、「湖畔」と訳されているが、原題はImmenseeで、インメン湖と言う意味。立原道造の詩「はじめてのものに」で「エリーザベトの物語」として詩に織り込まれ、トーマス・マンの「トニオ・クレーゲル」では物語の中盤に故郷の図書館で手に取る本はこの小説。一流の文学者達にとっても感慨深い作品となっているよう。
なお、この郁文堂の対訳本は、Immensee の全文であり、訳文は極力直訳に近く、原文と参照しやすいように作られている。2025年最初の読書がモネによって思い出されたシュトルムのImmenseeになるとは、感慨深い。
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この「みずうみ」の睡蓮のエピソードは、追憶や憧れと言う美しい言葉の後ろにある人間の生の残酷さも同時に描いていて、初めて文学に心奪われた頃から常に私の心の中から離れない情景となっている。この対訳本は、「湖畔」と訳されているが、原題はImmenseeで、インメン湖と言う意味。立原道造の詩「はじめてのものに」で「エリーザベトの物語」として詩に織り込まれ、トーマス・マンの「トニオ・クレーゲル」では物語の中盤に故郷の図書館で手に取る本はこの小説。一流の文学者達にとっても感慨深い作品となっているよう。
なお、この郁文堂の対訳本は、Immensee の全文であり、訳文は極力直訳に近く、原文と参照しやすいように作られている。2025年最初の読書がモネによって思い出されたシュトルムのImmenseeになるとは、感慨深い。