形式:Kindle版
出版社:祥伝社
形式:単行本
形式:文庫
出版社:KADOKAWA
承前 青春というにはその終わりの、梅雨の時期のような小説。綴喜くんは自分の無力感を引き受けて、その上で所与の能力を別のアウトプットへ転換して一応腰を落ち着ける。これは冒頭で歌われたレミントンプロジェクトの、才能の再生という目的と合致している。しかし、小説として読むならこの小説のテーマは、終盤で出てきた「才能が無くなった程度」で好きなことを諦めないだと思うので、明示できなかった点は少しぼやけてしまうように感じた。
承前2 それでも、この小説はとても優しい。主人公の綴喜くんがレミントンのプロットにあえて書き加えることによってメンタルケアが暗示的に試みれている。たかが才能、というメッセージなのではないかと感じた。才能に振り回されて傷ついて、才能のなさに絶望して、そして人間として再生していく。そんな様子が綺麗に描かれた作品でした。
読まずにはいられないレビューです!もらって行きます(*^^)v
ぜひ、読んでください!本当に、一気読みでした!
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