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ゴールデンタイムの消費期限 (文芸単行本)(Kindle版)

感想・レビュー
28

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チタカアオイ
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【図書館】
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時計家
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ネタバレやっと読んだ! 終盤の「そんな単純な話じゃないのだ。という思いと、そういう単純な話なのだ、という思いが交互に出てくる」というのが浸みました。 本筋とは関係ないですが、青春小説として読んでいたのにプロジェクトが始まった途端に脳が「陸の孤島!それぞれの事情がある元天才!それで第一の殺人はいつですか?」というミステリモードになってしまったので自分で驚きました。作り手に対する事前情報(AIかどうか等)含め、受け取り手側の状態で創作物の受け取り方が変わることを実感しました。
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朝霧ハオ
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評価や期待により「規格化された才能」となってしまった。規格化された才能には限りがある(消費期限)。また,才能には「好き&才能」タイプ(真取・秒島),「好き>才能」タイプ(凪寺・御堂),「好き<才能」タイプ(綴喜・秋笠)がある。 つまり,皆が才能のタイプが分からず,何かと自分を誤魔化してきたが,ずっと「規格化された才能」に苦しめられてきた。しかし,レミントンとのセッションにより,自然と本来あるべき才能の姿に修正されていくのがよかった。ちなみに,「見返り」がタイプごとで特徴が出ているのも面白かった。
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りんご
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天才と呼ばれた子供達が天才であり続けようともがき苦しみ続ける姿が辛かったです。好きだから続けたい、才能があるから続けなければならない、それぞれに思い悩み前を向かうとするラストは良かったです。
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ひかり
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ネタバレ私は天才じゃないけど、イラストレーターになりたくて、もがいてた時があって『自分の才能』と言うものをまだ信じたくなる気持ちがわかる。もう画風だって古いし、でも評価してくれる少しの人がいたり…。だから秋笠ちゃん(だけじゃなくみんなにだけど)の気持ちが伝わってきて、後半の「私いつまで頑張ればいいの?」と、追い詰めれるのが共感できた。自分の可能性とかそういうのに区切りをつけるのはしんどいしめんどくさいしはずかしい。でも、いつかは向き合わないとなんだよね。
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みかん
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ネタバレかつて天才小説家と呼ばれた少年、綴喜。彼は小説が書けない自分に苦しみながら日々を過ごしていた。ある日レミントンプロジェクトという年若い天才達を集めて行われるプロジェクトに参加する事に。 才がある故に苦しむという重たいテーマ。けれど文体が軽やかなのでそこまで沈んだ気持ちにはならなかった。 棋士の御堂が個人的には好き。将棋の可能性を語り、プロだった方が強い人と戦えるからと目を輝かせるシーン。本当に将棋が好きなんだなと。 最後に秋笠がヴァイオリンが好きですと言ったシーンはぐっときた。凪寺に映像化して欲しい。
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夏子
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ネタバレかつて天才だった子供達がAIのサポートによって再び天才に戻そうというプロジェクト。それぞれ悩みを抱える6人の若者が自分の答えを出すラストが良かった。
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秋月
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AI×青春小説と銘打たれているが青春というには重く湿っぽかった。皆その分野の天才なのでAIへの好悪とアウトプットの評価を分けて考えている物と思う。AIのビックデータを使い、それを再現できる技術を持つ天才が作品を作れば大衆に受け入れられるというのはたぶん正しい(AIへの現時点での一般的な認識はこれなので)。ただ、その正しさに人の心が付いてこられるかは別問題。そのあたりもやんわりとではあるけど触れられていた。雲雀博士の言動、あるいは当月堂の常連さんによって。
秋月

承前 青春というにはその終わりの、梅雨の時期のような小説。綴喜くんは自分の無力感を引き受けて、その上で所与の能力を別のアウトプットへ転換して一応腰を落ち着ける。これは冒頭で歌われたレミントンプロジェクトの、才能の再生という目的と合致している。しかし、小説として読むならこの小説のテーマは、終盤で出てきた「才能が無くなった程度」で好きなことを諦めないだと思うので、明示できなかった点は少しぼやけてしまうように感じた。

08/16 09:57
秋月

承前2 それでも、この小説はとても優しい。主人公の綴喜くんがレミントンのプロットにあえて書き加えることによってメンタルケアが暗示的に試みれている。たかが才能、というメッセージなのではないかと感じた。才能に振り回されて傷ついて、才能のなさに絶望して、そして人間として再生していく。そんな様子が綺麗に描かれた作品でした。

08/16 10:03
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numaniiru1
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ネタバレ才能の話だけど愛の話でもある。とても優しい物語だった。大衆に評価されるものばかりが良いものではないし、世間から見つけられなくても美しいものはある。そういうことを書いてくれたところに勇気をもらえた。評価されずとも泥臭く好きなものと共に生きる御堂と凪島の生き様がとても好き。
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はとよし
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「それでも綴喜は一日一冊本を読み、二日に一本映画を観ること自分に課している。これは日々を生きるための免罪符だった。自分は毎日を無為に過ごしているわけじゃない、と思うための。(略)これだけが、綴喜文彰の消費期限を少しだけ延ばしてくれる。」6-7頁
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グレッチ23
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天才だった者たちの復活への物語。 文体が軽やかであまり深刻にならずに読めるのが逆にいい。 最後の一言が突き刺さる。
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ゆこり
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様々な分野で天才と呼ばれ活躍した6人の若者が「レミントン」というAIとセッションし、かつての輝きを取り戻そうというプロジェクトに参加する。AIによるアドバイスを受けた後の作品、それは果たして自分自身の才能と言えるのか?それを受け入れさらに進化して行こうと考える者、反発する者、それぞれが苦悩し葛藤し自分を見つめ直す様子がとてもよく描かれていた。 「レミントン」とのセッション、仲間たちと過ごす11日間を終え小説家綴喜くんが選んだ道、他の5人もそれぞれの分野で未来に向かい再スタートを切るラストがとても良かった。
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Dolci
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ネタバレ“元”天才少年・少女たちがAIの力を借りて復活を図る国家プロジェクト。特異点の先を描いた野崎まどの『タイタン』を思い出したが、こちらはもしかしたら、もうどこかで実現していそうな話。偶々『ブルシット・ジョブ』を読み出したところでもあり、人間にとって仕事とは何かを考える。本作の感想としては、設定は面白く、読後感は良好だが、もう少し物語に深みがほしいところ。
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chuji
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久喜市立中央図書館の本。2021年1月初版。書き下ろし。「十で神童、十五で天才、二十過ぎれば唯の人」
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6人の 天才児と 言われた人達が 行き詰まり 国の プロジェクトで 集まり それぞれの分野で そのプロジェクト?の 指図?どおり していくと すばらしい作品が 出来たり 演奏したり 調理したり 反発あり. . .  最後は ちょっぴり 良かったかな。
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緑
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レミントンが身近なサンプルの影響を受けて、変化(微調整)していった点に、作者の人間愛を感じた。 天才などではない僕のゴールデンタイムは…って考えると切ないかな。
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ebi kan
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書けなくなった元天才小説家綴喜。なんとかこの状況を打開しようと苦しんでいた。そんな綴喜のもとに届いたとあるプロジェクトの参加。天才を集めて交流するという。そのプロジェクトにわずかな希望を見出し挑む。そこで出会う様々な天才。そして本当のプロジェクトの目的とは?それぞれの苦悩。下に落ちることの出来ないプレッシャー。すがれるものがあるなら、なんにでも頼りたくなる。好きな事を諦めなくてもよくなる世界が出来るのなら、こんなに素晴らしい事はないでしょう。
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Riku
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夢を本気で追う全ての人に共感できる部分がある。
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ひめここ
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読了。世界から見放された若き元・天才の六人がある計画のために集められた。その計画とは… AIによる正解をコピーし、才能を返り咲かせる。果たしてそれは自分の才能というのか。それぞれの想いや葛藤が胸に刺さる。ラストに綴喜が最終的に選んだ道がすごくよかったです😌
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Toratora
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⭐️⭐️⭐️⭐️
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kimukimukimumun
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ディープラーニングやビックデータなどを使って 最大公約数的な芸術作品をAIの指示で作成した場合の 評価は誰にたいするものか? そのうちリアルでも出てきそうな問題。
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なべさん
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若き天才たちを集め交流会「レミントンプロジェクト」に参加することになった小説家の綴喜。しかしこの集まりにはもっと別の目的があり、参加者は動揺しつつも静かに受け入れていく。天才児たちがずっと天才ではないという苦悩を描きつつ、それぞれの将来への展望を導く。
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おとぼけ男爵
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ネタバレ様々な分野で天才少年、天才少女と騒がれた後、活躍できなくなった6人の若者。国家プロジェクトに参加し、AIのアドバイスを受けて天才として復活を遂げることができるのか?才能とは?芸術とは? 幸福とは、世の中に認められることなのか?親に認められることなのか?様々な感情が入り乱れる若者たちの群集劇。 大衆に受ける、商品として売れる情報を正確に分析するAIに操られるのは、芸術を生み出すものか?芸術を消費する者か? 才能とは縁のない一般人としては、本当に才能なくても楽しく生きているよと言ってあげたい。
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三毛猫
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ネタバレ’’逃げるわけではありません。世の中の大半の人間は才能がなくても生きています。’’という備藤が言った言葉がぐさっときた。才能がない人が多い中、才能がある人たち・天才でも必死なんだというかとを思った。
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ヤスキ
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最後のエピローグで希望があったね。ユニークな設定で楽しめた。
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ヨッコ
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「レミントン・プロジェクト」に招待された6人の若者たちの群像劇。彼らは各分野で天才と呼ばれていたが、今は低迷している。天才と呼ばれてしまった者の、天才であり続けなければならないという不安や苦しみ、手放したくないという執着。心の葛藤が見事に描かれていた。好きで始めたことが苦痛になっていくのは辛い。AI「レミントン」の指示を受け入れる者、反発する者それぞれだが、自分と向き合い道を見つけていくラストは爽やかだった。
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波多野七月
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「才能を失っても、生きていいのか」という思いとともに、早くに人生の道を選ばされてしまった若者達の苦悩が描かれていく。「才能がある」ということで生まれる苦しみ、「本当に、才能があるのか」という戸惑い。それらが次々に流れていき、ページをめくるのももどかしかった。帯に「今もっとも注目される俊英が贈るAI×青春小説」とあるが、それに一点だけ追加させてほしい。この作品は青春小説でもあり、同時にミステリーでもあるのだ。抜群に面白かった。ただ、見事でしかない。
桜子

読まずにはいられないレビューです!もらって行きます(*^^)v

02/07 20:00
波多野七月

ぜひ、読んでください!本当に、一気読みでした!

02/07 20:02
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ND
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ネタバレミステリとはいえセリフがいちいち説明的だし、端々でズレている。事件らしい事件が無いなかで、微妙なボヤ騒ぎが起きるが動機と犯行のバランスがオカシイし他の方法はいくらでも思いつく。彼らは天才のはずなのに。そもそも、かつて天才的な才能を持っていた高校生が、才能に捕らわれた人生を生きようとするけど、それ以外の人選択肢を持たないのは、あまりに不自然。ラストになってようやく気づくのは、とってつけたよう。また、ひとつひとつの才能に関する蘊蓄がおしなべて薄い。主人公が9日間かけて書いていた小説が短篇だというのも驚き。
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