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日本語とにらめっこ:見えないぼくの学習奮闘記

感想・レビュー
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DonDon
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言語学の超初心者向けの本を探していたら木紹介されていたので読んでみた。求めていたものとは少し違う内容だったけど、漢字についてはとても興味深く読んだ。さらりと面白く書かれているのでスーダンから来た人だということを忘れてしまいそうでした。
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とも
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言葉のおもしろさ、異文化としての日本語のおもしろさが伝わってきました。 日本語学習の奮闘記というだけでなく、読書感想や、ふだんは気づかない日本語のリズムやコミュニケーションについても目から鱗でした。 アブディンさんが書いた他の本も読んでみたいです。
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銀河帝国
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スーダン出身、少年期に視力を失っているモハメドさんに、青年期に来日して研究者になるまでの紆余曲折についてインタビュー。とても面白く、すらすら読んだ。モハメドさんのユーモラスかつ謙虚な語りが魅力的。紆余曲折、楽あり苦ありの人生をしなやかに生きていく中に、さまざまな人との交流が輝きをそえている。
銀河帝国

コロナ禍の時期にスーダン情勢についてのウェビナーで拝聴したお話も面白かった。スーダンのことでも日本でのことでも、これからも機会があればもっと読んだり聞いたりできたらな

11/20 08:39
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hoven
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めちゃくちゃ読みやすい。インタビュー形式の本。そういえば盲目の人もスーダンの人の本を読むのも著者の本が初めてである。目の見えない人がどうやって漢字を覚えるのだろうかと、驚嘆な事実。盲人は点字を習ったら漢字を知らなくても本を読める、ただ点字化されてる活字は全体の2・3%。盲人は世界を知るのに著しく不利。夏目漱石や三浦綾子の純文学を読破していく著者。素晴らしい。今は日本に帰化してブラインドサッカーの東京五輪日本代表候補までになってた。スーダンではトイレ関連は直接的には言わないそうだ。
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結城
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全盲であるスーダン人の著者が、ひょんなことから日本に留学し、鍼灸師の資格を得た後も努力・学問・人の縁を積み重ねて東京外国語大学大学院を卒業、研究者となった、その道のりをインタビュー形式で綴ったもの。目が見えないのになんで留学?とか、どうやって日本語を収録したの?とか、そもそもスーダンってどこなのよ?とか。本の帯や巻末の著者の経歴を見ただけで「?」がたくさん浮かぶそこのあなた。読めば全部わかります。ちなみに著者は辺境ライター高野秀行氏のお友達です。
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マカロニ マカロン
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個人の感想です:A-。モハメドさんはスーダン人で全盲で1998年日本の鍼灸等の技術取得のため盲学校に入学。東京外語大に進学大学院卒業し現在研究員として日本で活動している。先日モハメドさんと本書構成の河路さんの対談を聞いた。全盲で日本語能力試験1級合格というのはすごいと思うが、漢字をコミュニケーション手段として覚え、オーディオで漱石、太宰、三浦綾子などの小説を読むのが趣味。モハメドさんが晴眼者だったら青年期に徴兵され、内戦で死んでいたかもしれない(友人に戦死者多数)、盲目故に命があることへの思いも強いようだ
マカロニ マカロン

モハメドさんは中学の頃に全盲になったが、父兄のすすめでハルツーム大学法学部に進学。日本語や鍼灸等の学習を受け入れた福井県の学校や関係者の助力も大きい(食事にブタ肉は避ける等宗教的な制限も多い)が、記憶力には自信があるという。モハメドさんが好きな漢字は「大」の字(で寝ること)。漢字を覚えずに音声で小説を読むことが逆に漢字(熟語)の意味を知る上で役に立つ。モハメドさんの日本語は対談中もオヤジギャグ連発するぐらい達者だった。モハメドさんの好きな小説は『銃口』(三浦綾子)スーダン内戦経験したので実感があるとのこと

09/05 22:40
マカロニ マカロン

モハメドさんの「なんで(目が)見えるのに本を読まない」人がいるんだろう?という言葉は、私のような晴眼者には刺さる。この本は引換券を送れば出版社からテキストデータが送られてくるという。テキストデータをパソコンで音声化すれば読める、点字よりかさばらないし、読む速度も上がる。このような障壁を取り除く仕組みがもっと必要だと思った

09/05 22:55
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やん
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図書館の新着コーナーで。スーダン生まれのモハメドさんは12歳で視力を失い、19歳で来日して盲学校で鍼灸を学んだ後東京外大へ進学。日本語教育学が専門の河路先生がモハメドさんの日本語学習のプロセスに興味を持って本書ができた。発行元が白水社だけあって語学学習に興味を持つ人には非常に面白い本だと思う。文章も読みやすく気軽に読める。本書と出会えてよかった。図書館万歳!
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ebi_m
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読書バリアフリーの関係で知って。インタビューから構成された本。面白かったのでご本人の『わが盲想』も読んだ。/村上春樹作品について語るくだりが面白かった。「ぼくから見たら、チーズときゅうりでは何か物足りなくて、もうちょっと卵も入れてくださいという気がして」「カタカナが嫌いなので、カタカナで実在のミュージシャンの名前が入ってきたりすると、なんか飲んでいる牛乳にハエが入ってきたみたいな、安っぽくなる感じがするんです」(p105-106)/高野秀行と関係ある人なんだ! 最近高野さんも初めて読んだので驚き
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mbp51039
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あの流れるような親父ギャグの秘密はどこにあるのか 本当に盲人?本当にスーダン人? 彼の人柄あって、素敵な人たちが彼の日本語力を支えていたことがよくわかった。 世界的にファンの多いM氏やお笑いの好みが似ていて、親近感アップ。 今回の分析は日本語学習者にとても有益だと思う。 わが盲想を読んでから、こちらを読むことをお勧めする
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三月うさぎ(兄)
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最後のプロフィールを見たら、スーダンの戦争について作品を書いて欲しいとはおねだりできないくらいの忙しさであろうな。彼の日本語学習方法でなるほどと思ったのは、漢字の音と訓で「言葉のネットワークができる」ということや、同音異義語を利用した親父ギャグを楽しむところなど。一般的に言葉は音や意味を節約して重複させることで母語話者により簡単に分かる方向に変わっていくけど(「やばい」だけで会話ができるとか)、そこが第二言語として学ぶ人には最も高い障壁と思っていたが、彼はそれを利用して学んでいる。色んな意味で明るいひと。
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よだみな
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質問形式で、日本語学習に焦点をあてた本。『わが盲想』との併読をおすすめ。『わが盲想』の続編を希望します
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ckagami
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ものすごく優秀な視覚障害者のスーダン人が19歳のとき一から日本語学習を始める、そのいままでにないアプローチを聞き書きした本。クルアーン読頌の習慣、点字という表音文字、漢字は触って覚える……など、目あきの日本語ネイティブである自分の予想外なことがぽんぽん出てくる。そして彼を支援する温かいひとたち、彼自身のユーモアに、教育や文学、広い意味での福祉の力を感じる。
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もるる
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障害のある人がどう母語ではない言語を獲得していくのか。とても面白かったです。いつか、スーダンの挫折と希望の30年を纏めた本を読みたいです。
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Myrmidon
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『我が盲想』のアブディン氏。自分の鍼灸医療に対する無意識の偏見からか、「うっかり日本に来てしまったスーダンの普通の青年」と思っていたが、ハルツーム大学のエリート学生だったのか。氏は遠慮がちに語るが、明らかに頭のいい少年~青年だったエピソードが多い。「出来合いの言葉を文脈と関係なく使うのはダメ、文脈の中で自然に用いられるべき」という本書の「おやじギャグ」論なんて、掛詞に関する歌論かと思う内容だ。それはそれとして、やや雑駁な印象はあるものの、視覚障害のある研究者としてのハンデなど、読みどころは多い。
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こまくさ
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目が見えないモハメドくんが、どのように日本語の勉強をしていったかがよくわかりました。 とても参考になりました。
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Hiroh
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盲人ならでは、あるいはコーランを覚えるムスリムならではの耳で聞いてそれをすぐ覚える力。一般の学習者の参考にはあまりならないかも。それよりも外から見た日本語の感覚が面白い。カタカナは聞いていてわかる。少し話し方も違うのだそうだ。夏目漱石の凄さ、村上春樹に対する違和感。この文章力は大量に本を読んだ(聞いた)ことによるのだろう。有無を言わさず総動員される戦争の怖さも印象に残る。「珍しいタイプの生き物だなあ」とアブディンに思わせる高野秀行はやっぱりすごい。
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てつこ
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視覚から日本語を学ぶのではなく、音と触覚で学んだという著者の話は興味深い。見えないからこそ、漢字にひるむことなく学習できたというのは盲点だ。ラジオの野球中継が面白いこと、漱石は文のリズムがよいということなど考えたことなかった。コーランを耳で覚えるためハルワという寺子屋があるというのも初めて知った。書くことは、母語のアラビア語でなく日本語ではじめたという。いつか著者の書く小説、できればスーダンの戦争をモチーフにしたものを読んでみたい。スーダンの歴史や政治、文化も知りたいし、見えない人の世界も知りたい。
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あこぶ~
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そして読了。インタビュー形式(という単語が前回は出てこなかった(^^;)で読みやすいのと、移動(&待機もよ(^^;)が十分(すぎる)あったので、読書時間を確保できて読めちゃったのは、ありがたいけれどチト複雑。数ある印象的フレーズの1つに『カタカナが嫌い』と。文字として見ていないけれど、音訳者の読み方でわかるらしい。スラスラ読んでいても、カタカナは「苦しさと言いますか、何か不自然さが出るんです」と。まさに今、外国の地名や名前などカタカナだらけの担当本に苦戦しまくっています。聴いている人に伝わっちゃうのね。
あこぶ~

追記3。高野秀行氏のことが終盤に出てきて、ホッと(?)しました。別件で『点字毎日』は、他の発刊物やWebマガジンみたいなのと違って、点字ユーザーのみに提供なので、読ませてもらえないのが哀しいところ。

09/10 09:38
あこぶ~

ナイスいただいて浮上したので、「点字毎日」について加筆。少し前に点字毎日の記念講演に同行させていただく機会に恵まれました。音声機器の発達で、点字ユーザーが激減していると言われているけれど、会場は点字熱に溢れていていました。触読はもちろん書くことさえ初心者レベルの私に語る資格はないけれど、点字バンザイ!と思った次第です。

09/10 20:03
4件のコメントを全て見る
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あこぶ~
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『読んでいる本』に登録すると、感想が書けないみたいなので、読了していないけれどこちらに。週末にアブディン氏の講演を聴けることになり、急いで図書館予約……したものの、所蔵2冊で貸し出し中。きっと間に合わない! で購入しちゃいました(ブックオフにてで、すみません)。アブちゃん(と呼んでしまう)の本はチェックしているつもりだったのに、昨年4月に出ていたのかー! 対談(というか質疑応答?)形式なので、軽く読めそうですが、『わが盲想』の裏話(?)的に感じて期待大。各章の最後にある『モハメド君の思い出』に(つづく)
あこぶ~

(つづき)『移民の宴』の高野秀行氏がなくて残念ならさがらも、タンデム自転車で旅した高野氏よりも、もっと濃い関係の人たちなのかな、と期待大♪ とにかくアブちゃんが好きすぎる私(笑)。講演日までに、どこまで読めるか、文庫じゃないけれど持ち歩いてガンバりまっす!

09/09 01:51
あこぶ~

↑のコメントに、誤字(無駄字)発見! だけれど編集できないので、放置しといまふ(^^;

09/09 01:52
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kidd
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ネタバレまぁまぁ面白い。目が見えない著者が、視覚障害+外国人という二つのハードルを乗り越えながら、日本語をどう捉えていったかを書く。好奇心旺盛、明るい調子で書いてるので楽しく読めた。
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luce
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『わが盲想』以来8年ぶりのアブディンさん。福井時代の恩人らの名前が何人も挙げられてたけど、最後の方で高野秀行にも触れられてて謎の安堵を覚えた。高野秀行「珍しいタイプの生き物」だってw
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おちょま
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以前読んだ「わが盲想」がとても印象的だったので、図書館て見つけて即借りてきた。やっぱり面白い。
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ピンガペンギン
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書店でなんとなく手にとって、この語り口は面白いと購入。全盲のアブディンさん。スーダンから19歳で来日して、持ち前の頭の良さと努力で日本語はペラペラ(日本語能力検定1級合格)で今ではエッセイもパソコンで書く。学習院大学で客員教授もやっていた。オヤジギャグの使い手で、話の流れを崩さないのがよい、などうんちくが面白い。夏目漱石、三浦綾子などの小説をカセットテープで若い時に聴いてそのリズムの良い文体ができるのには漱石の影響が一番だそう。スーダンで戦争があり友人が亡くなったのもあり、いつかそれについて書きたいそう。
ピンガペンギン

テキストデータがあると文章をパソコンが読み上げてくれるそうだ。そのへんはやはりアメリカがはるかにすすんでいるという。

07/11 18:00
ピンガペンギン

漢字は粘土を使って憶えていったという。「「大」の字は大好きです。くつろいでいます。当時は第一第三土曜日は昼まで授業があって、その後が高瀬先生の授業だった(略)たいてい疲れてました。大を触って覚えたとき、くつろいでるなあ、と思いましたね。ぼくも寮に帰るとあの形で寝ていましたから「ああぼくだ、しっくりくるなあ」と思いました。」P54

07/11 18:51
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ふうふう
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★★★★☆本屋さんの日本語教育のコーナーで平積みされているので、パラパラめくると、目が見えなくて、アフリカの人で、日本語が上手・・・・。高野秀行のエッセイに出てきた野球ファンの男の子じゃない?目が見えなくても、美人はわかるって断言していた・・・。図書館で借りてよんだら、やっぱりその彼だった。苦労も多かっただろうに明るく楽しく語る口調に親しみを覚え、お世話になったという日本語の先生と写る写真と先生の言葉を読むと自然と涙が溢れてきた。見えない人の漢字学習についてなど驚いたことがいろいろ。
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ちあきほ
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面白かった。弱視から盲目になり、さらに日本へ来て学び、今は帰化して書いているという経歴。日本語を習得していく過程が面白そうだと手に取ったが、なかなかに興味深い。盲目ながら漢字を覚え、それにより言葉の面白さも深まっていくのなど面白いなぁと思う。日本語で遊ぶ楽しさを知っている人なんだろうな。
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もりし
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ネタバレ彼は全盲で自分で教科書を好きに読むことができませんでした。そのため、友達にお願いして、教科書を読んでもらうのですが、そこでアブディンさんは聞いた内容を一度で覚えるようにしていました。どんなに親しい友達でも、頻繁には頼めませんし、二度とその内容を聞けないかもしれないからです。 私は授業を受けている時、ノートに書いてるし、今完全に覚えたり、理解しなくてもいいと言った具合です。彼を見習って聞いて覚える訓練をしていきたいです。 「なんで見えるのに本を読まないやつがいるんだろう」というセリフが刺さりました。
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とろりんとう
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彼自身がとても頭が良く聡明で 且つ努力したと思うが、気持ち良いくらい自信家でもある。日本語の言い回しはうまく、おやじギャグへの蘊蓄も納得感がある。言葉をリズムで捉える点も良く、日本語の面白さを上手に表現している。障害者視点の気付きだけでなく、日本人としてもはっとさせられる点が多くあった。
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ひさしぶり
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はじめの数ページで「アレ?この人本当に見えないの?」と思っちゃいました。大森さんと同じ感覚です。12才で視力を失い、19才スーダンから来日。漢字の障壁は見えている方が大きい、とかは意外でした。彼の語る点字の事、コーランの事、スーダンの国情など。物珍しさで読んでくれている、と語っていますがとんでもない!アブディンさんの人柄が感じられる前向きな本です。もし彼がスーダンの挫折と希望を本にしてくれたら必ず読みたい。
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takao
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ふむ
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☆よいこ
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ノンフィクション。12歳で視力をなくしたアブディンさんは、19歳で日本に留学し鍼灸と日本語点字を学んだ。目の見えないアブディンさんがどのようにして日本語を学び、エッセイを書くまでになったのか。本人と支援者にインタビューする▽日本語能力試験を目指しての勉強や鍼灸の国家資格の勉強など、抜群の記憶力を活かして挑む。地頭の良い人だと言うことは間違いない。一方で、友達に教科書を音読してもらったり、分からないことは周りに質問したりして協力を求める力も半端ない、凄い人。読んだ本の感想も独特で面白かった。高野秀行とは友人
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こたろう
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盲人の著者による19歳からの日本語習得の道について書かれた本。さらりと書かれている部分でも、相当な努力をされたんだろうと思った。目が見えないからこその視点や手法があるんだと思った。しかし、いくら日本語が堪能になったとしても、手書き、点字やデータ以外の文書を読むのには、とても苦労がかかるものだし、一人で生きていくのは不可能だと思った。社会の全てを盲人対応にするのは難しいだろうが、もう少し歩み寄りができる部分があると気付かされた。
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yama
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日本文学を読んだ感想を、文豪/人気作家でも関係なしに、自分の感性で書評しているのが印象的だった。 歯に衣きせぬ、じゃないけど、率直な物言いができていいなって羨ましく読んでいたら、終盤、読者の反応にとても気を遣っているという一面を知った。 才能があるのは間違いないから、今後の作品にも期待したい。
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vonnel_g
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全盲の外国人はどのようにして日本語を学ぶのか?そんなこと考えたことがなかった!日本語や文学作品に対する解像度の高さがすごい。優秀な人なので母国でも国情の問題が解決していてサポートがあれば上級官僚ぐらいにはなっていたのでは。目が見えるのに本を読まないなんてもったいない、確かにその通りなので読める限りは読もう。
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サアベドラ
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全盲の外国人(スーダン出身で現在は日本国籍取得)でありながら、19歳で来日し日本語をほぼ完璧に読み書きできるようになった人物が日本語学習の来歴を語った本。2021年刊。そもそも著者はハルツーム大学法学部(東大法学部に相当)に入学できるほどの秀才で、来日後も多くの人の支えや支援を得ることができた幸運もある。著者も断っている通り境遇がかなり特殊なので外国語学習の事例として参考にすることは難しいが、そんなことがどうでもよくなるぐらい本人が極めて魅力的なキャラクターの持ち主で、それだけで十分読む価値があると思う。
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ぴっちゃん
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ネタバレ知り合いの日本語教師におもしろいよ、と薦められて。スーダンで弱視に生まれ12歳で全盲となったアブディンさん。猛勉強でトップクラスの大学に入るも、政情不安定のため大学で学ぶことができなくなるが、途上国の視覚障害者を日本に留学させて鍼灸等を学ばせることで自立支援する「国際視覚障害者援護協会」のプログラムに合格し来日。点字や日本語を身に着け日本で学び生活してきた過程を編集者が聞き書きして構成したのがこの本。アフリカから来た視覚障碍者が日本語をどう習得したのか…とても興味深く読めた
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蒼
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目が見えず、鍼灸を学ぶ留学生として19歳でスーダンから来日したアブディンさん。スーダンでは戦争があり、目が見えていたら自分も戦場に行っていた、友人の多くが死んだと語る。でも辛い体験や苦労を感じさせない懐の深いほがらかさとユーモアを持つ方で、だから今があるのだなと思う。聴覚と触覚(点字)で日本語を学ぶことで自分達とは違う言語の世界を持っていると思われ新鮮だった。見えないので文脈から漢字を最大限に推測することで文章全体を深く味わうことになる、文章をリズムでとらえる、書く時は頭の中で考えて一気に書き上げるなど。
蒼

この本はアブディンさんへのインタビューで書かれたもの。エッセイ『わが盲想』でアブディンさんの魅力的な文章が味わえるとのことなのでそちらも読んでみたい。/スーダンでの言語の学習の話も面白かった。スーダンには「ハルワ」というコーランを教える伝統的な寺子屋(無料)のようなものがあり、そこでコーランや古い詩の読み書きを学習し暗唱することがアラビア語の訓練になっていた。アラビア語学習という意味では昔の方が質がよかった。コーランの読み方は読み手によって違い、朗誦で俳優顔負けのスターになる人もいるそう。

01/25 15:29
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みそあお
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「わが盲想」を読んで興味を持ったのでこちらも。ものすごい努力があってのこの日本語力。外国語学習を細々と続けている身として頭が下がる思い。そして、周りの人からの手助けがあるのも著者の一所懸命な姿があるからこそなのだと感じた。著者に関わった方々のインタビューもよかった。繰り返し「リズム」の大切さが強調されているが、たしかにこの本をを読みながらそのリズムの心地よさを実感できる。
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しょ
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良書。でも表紙の雰囲気はもっとアカデミック寄りでもいいかも。大変頭のいい方が、日本語学習・視覚障害者の大学や論文の環境に際しての実感のこもった提起や、出身地が戦争が身近にある国ということでインタビューの中で心の持ちようなど言及される。当初は失礼ながら盲でマッサージ師のために…という情報から学問に詳しくないと思い込んでいたが、知識や物語に貪欲でスーダン最難関?の大学法学部合格。大学の一時閉鎖により日本への留学。言葉の習得、音で読書するとなるほど漢字は壁にならない。/読書メーターの感想のおかげで手に取った本。
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IWE
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全盲の南スーダン人が来日し、日本語を身につけた過程がインタビュー形式で書かれている。目が見えない人がどんなふうに外国語を学ぶのか気になって借りた本だけど、前向きな主人公(アブディンさん)が魅力的でとても楽しい本だった。なんとアブディンさん、日本国籍も取得して日本語でエッセイを書かれている。ぜひ読みたい。
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Roko
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日本の文章を文字で読もうとしたら、漢字という大きな壁がありますけど、音声で読むことでそういうことを感じずに読書ができていたというのはアブディンさんにとって幸運だったのかもしれません。でも、アブディンさんは漢字をちゃんと勉強しているのです。同音異句や人名の説明には漢字が必要だと日本語の先生に教わってから、漢字に興味を持つようになりました。最初は形のイメージがわからないので粘土で形を作ってもらって、それを触って覚えたのだそうです。周りの人が協力してくれたのはアブディンさんのお人柄ありきなのでしょうね。
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