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ハーブ
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日本学術会議の会員任命拒否事件をきっかけに声を上げた人達の論考集。まず日本学術会議というのを自分は知らなかった。ようするにこの事件は、政府に対して都合の悪いこと言いそうな人物を任命させなかった疑い、という事らしい。興味深い本だった。178万円の壁や財務省ひき逃げ陰謀論等、最近益々政府不信が募ってきている。一国民として、日本の自由を論考したい。
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山口透析鉄
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これも市の図書館本です。スガーリンによる日本学術会議任命拒否の問題に関連し、広い意味での自由の意味についてまで書かれた本です。当然ながらアベスガ政権の批判がメインですが、日の丸君が代強制やあいちトリエンナーレの問題、新型コロナパンデミック等も出てきています。 論者が多いので色んな観点から書かれていて、この問題、主流マスメディアも無責任でした。学問の自由も保証されないようでは日本は更に凋落するでしょう。悪夢そのものだった安倍政権、と書きたくなります。何一つまともなことをしていませんでしたので。(以下コメ欄)
山口透析鉄

アベ周りの有象無象の名前も出てきます。……元より最初のアベ政権時にもバックラッシュの類は多々あったのは上野さんが指摘しているとおりでしょうし、反知性主義という未満の、いわば無知性主義みたいなものですとどまっていては何一つまともにならないのがこの間の政権でしたので……自由が幸せとは限らないが、自由のないところに幸せはない、とある通りでしょう。苫野一徳・高橋哲哉といった哲学者の論考等も参考になります。通常の新書の倍くらいのページ数ですので、気に入ったところの拾い読みでも良いかも知れません。

11/09 01:42
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くものすけ
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総理大臣による日本学術会議の会員任命拒否事件は数年前の事でありすでに多くの人の記憶からは消え去ろうとしています。しかしながら、任命拒否理由を明確にしなかった総理大臣の責任は重い。政府の気に入らない事を言う、やる学者は除外する様に仕向ける行動は、『学問の自由』を大きく制限するものとなる。総勢26名の各界の人士から広く意見を求め取り纏めた形になっています。各人共に政府の対応に批判を強めています。「この道はいつか来た道」感を察知しているに違いありません。おかしいと感じたらおかしいと発言することの重要性を感じた…
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tecchan
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日本学術会議の会員任命拒否やあいちトリエンナーレの表現の不自由展問題など、まだ数年しか経っていないのに、多くの国民は忘れてしまっているのではないか。我が国における「自由」の危機、いま何が起きているのかをもう一度考えてみる必要がある。総選挙の前、今。
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のせなーだ
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批判的思考を育てる教育環境がない。一方的ルール主張の自警団まで、「ルールを守る」学校化の影響が大きい。意見の多様性を保障する、少数派を尊重する多数決、何より権力からの圧力のないことが学問の自由のスタート地点。批判をしない思考停止状態が当たり前になる、自分の首を絞めてしまう状況にも無感覚に。「自発的隷従」1億2400万分の自民党議員数で、この国のリーダーを決められてしまうなんて。責任感と羞恥心のある政治家のいない国で言語道断がまかり通っている。
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たろーたん
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菅首相の日本学術会議の新規会員候補六名の任命拒否、その理由を具体的に示すことを怠ったことは、歴史上の権威主義国家が勧めた学問に対する政治的圧力と本質的には変わらない。なぜなら、理由を明言しないことによって、積極的に忖度するように仕向けているからだ。結果、メディアも含めて、首相の意図をあれこれと推測した挙句、任命拒否されたあの六名の思想・信条・行動が問題なのであろうという議論になってきたことがそれを証明している。つまり、彼の行動は学問の自由への侵害に他ならないのである。(続)
たろーたん

しかし、これは政治利用にはならないのだろうか。そして、出演者たちはそれに自覚的なのか。ギャラとチャンスがあれば何でもやるということなら、ポップカルチャーも権力のしもべになったということだ。なぜメディアは、これを問題にしないのか、不思議である。ちなみに、新時代のCMを見てみたが、明らかに浮きまくってる安倍晋三の違和感と「壁なんかいらない」が「安倍なんかいらない」に聞こえて、失笑してしまった。

09/02 21:39
たろーたん

著者は最後に、声を上げることの重要性を挙げていた。オンラインアクティビズムに参加するハードルは低くなっている。「保育園堕ちた日本死ね!」のブログで待機児童問題が政治問題化したこと、検察庁法改正案が一人の女性が始めたSNSの投稿が反響を呼んで押し戻されたこと、森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長が辞任に追い込まれたこと、これらが成功体験となって、若い世代の経験値が蓄積されている。

09/02 21:40
17件のコメントを全て見る
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tak
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★★★
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joyjoy
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「自由」についての論考集。もっと早く読めばよかった。でも、今読めてよかった。自分は何も考えてこなかった、自分ごととして考えてこなかった、と恥ずかしくなる。読み終えて、「自由」の危機を知ったことで萎縮してしまいそうにもなるが、それではいけないと奮い立つような思いを感じる自分もいる。ここに言葉をのせてくれた方々の覚悟に感謝。
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のな
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学術会議任命拒否問題を受けて書かれた本のよう。学者からジャーナリスト、画家など表現者、総勢26名による小論。学問の自由はじめ自由についてそれぞれに語るのだが、それぞれの関心によって話題は多岐にわたり、面白かった。桐野夏生氏がメディアに向ける視点が非常に興味深い。
のな

「どうもメディアは私のような個人に、本来自分たちが言うべきことを代弁させているようなところがあるように思います。つまり、メディアは自分たちが中立の立場を装って、私のようにものを言う人間をあたかも人身御供のように差し出しているのではないか。あるいは両論併記といって、対立する立場の人間を戦わせて、自分たちはそれを外から眺めている。」

09/23 10:35
春鹿

非常に共感します。※私が桐野夏生氏のファンであることは置いといても

09/23 22:42
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sansirou
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学術会議の会員任命拒否を通して、日本政府の暴走に警鐘を鳴らす各界の人たち。今日の日本の状況を危機感を持って捉えている。私たち国民は、それを感じなければいけないのでしょう。
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黒頭巾ちゃん
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▼学術会議任命拒否者は人文系。科学を抑止するのは人文科学(倫理)▼拒否した理由がないのが怖い▼学問は失敗して成り立っていき、即効性が出にくい▼民間にも転用できるとして 軍事開発は肯定されているが それは機密事項となることが多い▼学問の自由は 公共知▼自由が秩序のブレーキをかける。秩序が過ぎると全体主義となる▼現代の民主主義は多数決ではなく、論理であるべき。多数決が正しいなら天動説が正しいということになる▼
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Keiko Yamamoto
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ネタバレ国や政権を批判する研究者を拒絶することは、検閲を経て焚書に行き着く歴史が存在する。1933年5月10日、ナチスが政権を獲得してから三か月半後、各地の大学で学生たちは大学教員が「非ドイツ的」とされる本を次々に火の中に投じた。その数は25000冊を超えた。「焚書は序章に過ぎない。本を焼くものはやがて人間も焼くようになる」(ハイネ) オスプレイ一機は日本学術会議の予算の20年分に相当する。どうしてオスプレイ一機を削減するより日本学術会議の予算を削ることに貴重な労力を費やすのか?(藤原辰史)
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yumani
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一例として「もうみ〜んなマイナンバー持っていますよ あなただけですよ 困りますよ」 ワタシャ五十年前から『国民総背番号制』がキライだったのジャ〜と喚く 26名の論者さんはどうしてる? 納得できない自分の『愚かな脳みそ』がヤバイのか 何が危険なことなのか どうして危険なのか どうすれば良くなるのか 最近‘気のせい’では済まされない気配が増えていく もしかしてひたすら(言論)統制に向かっていった時代に似てはいないか その頃の様子を知りたくても身近に語れる世代が少なくなった だからこそ‘こだわる必要性’がある
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K
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(2021,316.1)この手の政治的な本で大切なことは、両翼から見て、少しでも共感できる部分があるかだろう。また、このリベラル系の本に名を連ねることは、恐らくある程度の覚悟も必要だろう。先日、明石市長辞任問題で、マスメディアを批判する#ツイートが上がっていたが、読んでも左なのか右なのかわからない。つまり、ベクトルが違うだけで中身は同じだった。「自分は正しく、違う思想には聞く耳を持たない」と。その危険を冒しやすいこの本の中で、私が共感できたのは村山、ヤマザキ両氏。「利他性」「別の世界を見る」視点があった。
K

memo;国際交流基金、アジアを舞台とした文化交流企画について「企画はとてもいいと思うんですが、いまのうちではできません。ここ数年、韓国や中国がらみの企画はほぼ全て却下されるようになってしまったんです」

10/15 11:49
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asmudm
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30名近くの執筆者が自由の意義、価値を語る。これほどまで語らなければならないほど、社会に着信していないことに危機感を感じる。短い時間の思考、条件反射の中では自由の価値を感じにくく、改めて人が主体的に考えることの大切さ、その為の環境整備や教育機会の必要性を感じる。「自由を抑制したい」人の自由というアンチテーゼはあるが、その思想の回路の限界、それが進展した社会が生み出した日本敗戦との結果を踏まえれば望ましくないことは理解できるはずだが、そのこの広範な理解には不断の取り組みと時間を要することも併せて理解が必要。
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ookuninushi6137
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この本が出版されたのはロシアのウクライナ侵攻より半年も前ですが、まるでそれ(特定の国ではなく戦争)を予言するかのような事が書かれてあって驚いた。 徐々に徐々に、自由は奪われていくもの。それも知らない所で。マイナンバーやワクチンの接種証明も同じ。 『少数派の意見』を棄てる事が、時間差でブーメランとなって自分たちの首を絞めにくることを教えてくれる。
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さとちゃん
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日本学術会議の会員任命拒否を機に26人が執筆した本書。冒頭から3人目、隠岐さや香氏のところで躓いてしまい半年ほど放置していたけれど、ふと読み返し始めたらなぜ躓いたのかわからないほど引き込まれました。皆さんの論はそれぞれ色々でしたが、どなたも現状に危機感を持っているのは一緒。自分がどうしてその論に賛同できるのかできないのか、じっくり考えることができました。読んでいる最中に何度も頭をよぎったのがこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=HRCRcnuQW60&t=18s
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2003_ashi
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必ずしも日本だけの問題ではないとのことだが、日本は「自由」を勝ち取ったものではなく、与えられたものであることが大きいと思う。自分とは関係ないと思う領域の「自由」が徐々に侵されていることに気が付かないと、気が付いた時にはすべての「自由」がなくなっている。本来は民衆の代表者であるはずの為政者に多数派だからといって権力を握られ、抑圧されてしまう。
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老齢症状進行中
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ヤマザキマリさんに平田さんに上野さんに内田さんと敬愛する方々がオンパレードですが、一読しての印象は、津田さん、会田さん、村山さんのご意見が印象に残りました。津田さんのメディアの弱さの露呈という指摘とアカデミズムの人たちが今回のおかしさと自分たちのやっていることの意味を丁寧に説明していくことという当然の指摘に納得です。村山さんの自由が幸せとは限らないが、自由のないところに幸せはない、権力は、絶対に見張らないといけないものとの感想にも納得。こんな社会だけどみんなが選挙で多数で希望したことなんでしょは禁句ですか
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花男
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最近のいろんな出来事を考えさせられる。 税金でやるからこそ、表現の自由は保障されなければならない。(あいちトリエンナーレ) 日本学術会議の任命拒否のような事がこれから増えていくのだろうな。。ますます暴走していくのだろうか。
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hm_mikarin
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ネタバレ読み応えがあった。今の危機に敏感にならないと、内堀も埋められてしまう。ヒリヒリとした感情を味わった。
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冬将軍
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憲法23条が保障する学問の自由は、個人ではなく、学問共同体の自治や独立性を守るため。研究者が時の権力に左右されずに真理を追究でき、一般市民にも開放された学問の場が奪われてはならない。日本の学校教育で「自由」よりも「秩序」が優先されていること自体は悪いことだとは思わないが、表現の自由は厳守されるべきだと思う。なぜなら多様な意見や立場を理解するためにそれぞれ個人の発言に耳を傾け、理解を深めてこその民主主義だからだ。感情に訴える反知性主義は衆愚政治だ。メディアよ、会社の利益よりも国民の知る権利に応える報道を!
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sunbather
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2部と3部が面白く、「自由」とは何なのか、分かっているようで分かっていないことを自覚させられた。日本学術会議の任命拒否が主軸となる1部も興味深く読めたものの、似たような主張を難しい言葉で繰り返しているように思え、「学問の問題が一般人に理解・共感されにくい」という主張を皮肉にも助長させてしまっているようにも思えた。自由と平等のトレードオフ、自由の限界といったことは、中学や高校で教えてもよいことなのでないかと感じた。
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みそさざえ
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日本学術会議任命問題、愛知トリエンナーレ、コロナなどを軸に各界の著名人が日本での政治的な発言がコントロールされていく事態に警鐘を鳴らす。日々閉塞感の強まる中、自分でも疑問を感じつつあった状況が明文化され、不気味さを感じる。日本人の市民社会が熟成しておらず「自由」の概念を理解できていないというのはその通りだろう。自分の置かれた状況で、何ができるのかを考えないといけない。 Eluard の”Liberté” を読み返した。
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belalugosi6997
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当初50頁までは「なんじゃこや?」只の怨み節じゃないか?と呆れたが、途中から新自由主義がテーマになってからは大変面白く読めた。賛同できることは殆どないが唯一「学問の自由」が憲法にわざわざ記載されているには意味があった事は収穫だった。著書の多くは学術会議と所謂「あいトレ」を引用しているが、自由には制限があるにも関わらず昭和天皇陛下の名誉毀損には触れず、逆に平気で価値観の違いや寛容の社会を否定しているが、私からすれば都合の良い時には「自由」を掲げ、悪くなると「危機、ヘイト」嘆くこと皆こそダブルスタンダードだ。
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dulce_zakka
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会田誠ファンですが、山田和樹さん良かった。
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oooともろー
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コロナ禍で一層進む自由の危機。歴史に学ばない愚かさ。現与党政権の恐ろしさ。
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紺色の風書
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日本学術会議の会員任命拒否、あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展▪その後」など最近の出来事を、題材にしているが、共感するのは多いが、不寛容に感じられるのもあり、一通り読後は今一つの感じであった。
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Kanhyoe
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なんとなく「恐ろしい」と感じていた私の感覚は正しいのだなと思いました。
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宮崎太郎(たろう屋)
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これから10年、大事なテーマと思う。難しいけれど。今度の選挙でも大勢は変わらないままだった。それでも上げている声の大きさは変わらない。自分も出していきたい
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yoneyama
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コロナでうやむやになった感はあるが、日本学術会議任命はずし問題と愛知トリエンナーレ問題を巡る、アベスガ政権の問題に各方面の専門家が声を上げる本。学者、有志マスコミからの至極まっとうな声に加え、芸術表現者の会田誠や平田オリザの話が良い。終章で内田樹がまとめる、自由と平等はかみ合わせが悪い話、アメリカが独立してから憲法制定まで10年かかっている苦悩についても良いおさえになっていると思う。何がモヤモヤするのかを明らかにしていく。名前を知らなかった人も新しく知る。コロナ、トランプ落選までの2021.6生きのいい本
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taka masa
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第一章では、日本学術会議の新会員任命拒否問題にかかる文章が同じようなトーンで並んでおり、読み進むスピードは遅くなった。二章、三章、終章は、自分にとって興味深いものであった。アメリカでも、統一国家なのか、連立国家なのか両義的性格を持ち続けていること、ただし新型コロナもあって、自由を剥奪する方向にも進みつつあることについでには、今後も良く考えていきたい。
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けんとまん1007
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まさに、この国の劣化への危機感の表出。意図も持った輩の狡猾かつ、非礼は動きへの真摯な意思表明。とにかく、耳障りな意思を無視し、丁寧に説明すると言いながら、真逆の対応することが蔓延っている。しかも、それに慣らされるように仕向ける風潮に慣れてはいけない。後世への負の遺産になってしまう。
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Tsuneyuki Hiroi
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ジャーナリスト、学者ら「現代の良心」といえる方々の、日本学術会議の任命拒否を題材として、自由を論じ、学問の自由の大切さ、必要性を説いている。憲法は国家権力を縛るもの、その一つに学問の自由があるが、当然政権は学者たちの批判は耳障りなので避けたい、潰したいのは山々なのだろう。しかしそのようなことは憲法から見ればあってはならないことは明らかなのである。しかし現実起こっている。学問は雑多であればあるほど発展するものと思う。学問の要不要を分けることは発展を阻害する、ひいては国力がつかないことにつながる。
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のぶ
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私、つい先日はアンソロジーの編集者を扱き下ろす文を書きましたが、本書は逆に、編集者が殊勲賞ものではないかと思います。いい企画。後書きの結びの言葉も素敵だし。例の菅氏の暴挙に対して騒いでいる(残念ながら)少数の人がいて、一方で何を騒いでるのかピンと来ない人も多数いて、後者の層に対して何が問題かをどう説明したら伝わるだろか、というような狙いの本だと推測しますが、読んでみたら、問題は「自由」という哲学的課題に絡む根深い話だし、「自由」の先輩国(仏や米)でも問題を抱えていることが見えてくるし、発見の多い本でした。
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みゆにゃん♪
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これは本当に読んでよかったです。 あくまで本書内での傾向ですが、学者の方々は論に隙がなく説得力がありましたが(それが私にとって耳障りでも)、作家や研究家の方々は「気持ち」に終始したり、教科書をただなぞるだけの話になっていて退屈でした。 そんな中、会田誠さんや平田オリザさんのパートは自省的、俯瞰的でありながらも主張すべき点は譲らない良文と感じました。SNS等断片的に見ていると両人ともちょっと敬遠してしまいそうになりますが、一部分だけで安易に判断することは宜しくないと思いました。
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えいこ
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日本学術会議任命拒否問題を入口に、自由の危機について、哲学や社会学の研究者、作家やジャーナリストなどの論客が、考察し主張する。村山由佳氏の「水はいきなり煮え湯にならない」という言葉にそら恐ろしくなった。私たちはもう火を止められる分岐点を越えてしまっているのか。さまざまな問題の裏側を知り、すでに流れの中に押し流されているような体感を得る。何かが報道されている時には、何が隠されようとしているのかに目を凝らし、大勢が熱くなっている時には、冷静にことの本質を探す。おかしいことに、おかしいと声を上げることから。
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まゆまゆ
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政府による学術会議会員の任命拒否に関して、学問の自由を犯している、という主張をまとめたコラム的な内容。学者が尊敬されていない、という現代社会がかえってあぶり出された結果になった、と思うのは早計。未来を考えれば知の衰退は避けなければならない、という考えがどこまで共感してもらえるか、が分かれ目。
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むらさき
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いい本だった。 菅首相の日本学術会議の会員任命拒否を入り口に、それが学問の自由を始めとした『自由』を制限していくことに繋がると問題視する。 オリンピック、パラリンピックもコロナ禍で強行され、誰も止められないしどこに声を上げればいいのかわからない状況を受けて漠然と感じていた不安が言語化された気分。 国の在り方や政治の在り方を真面目に考えたことがなかったが、この本を読んでから小さくても考えをどこかで発信していこうと思った。 まじで読んだ方がいいし、この本が出版されたことに少し救いを感じる。
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R.
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ネタバレ東京大学を国策大学と呼んだことや長年にわたる政府の対応などよく知らなかったことがたくさんありました。中でも一番興味をもったのは、アメリカ合衆国憲法の成り立ち、趣旨でした。自由が難しくて、大切だということを教えられたように思います。
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「自由」の危機 ――息苦しさの正体 (集英社新書)評価90感想・レビュー55