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消える魔術師の冒険 聴取者への挑戦IV (論創海外ミステリ 269 シナリオ・コレクション 聴取者への挑戦 4)

感想・レビュー
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やっす
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クイーンのラジオドラマシナリオ集第四弾。クイーン父子やニッキー、ヴェリー部長やプラウティ医師など、お馴染みのメンバーの掛け合いにほっこりしつつも、手掛かりの扱いの巧みさなどは安定のクイーン印。ベストは『四人の殺人者の冒険』で、題名そのままのちょっと特殊な状況設定と、犯人を特定するロジックの冴えは集中随一です。次点は、予想外の解決に唸らされた『タクシーの男の冒険』かな。編者の飯城勇三氏の力のこもった解説も○。さすがに全部が傑作とは言えないけれど、クイーンの真髄をしっかり味わう事ができる良質な作品集。
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ソルト佐藤
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3巻は見つからなかったので4巻を先によむ。これもやはり、おもしろい。ただ、今回は30分ものの話が多いためか、少し物足りなさはある。一時間ものの『十三番目の手がかりの冒険』がプロットがこっていて面白い。あと、『四人の殺人者の冒険』が凄い。今までもすごいトリックはなくても、面白く書いてきたのだけれど、これは本当に何もない(笑 トリックなんてなくてもミステリは書ける!という生きた証明。話の状況的には無理やり過ぎる。しかし、この無理やりな状態はついに不確定性な部分もある。
ソルト佐藤

それなのに、論理的に解けてしまう。しかも、必然を持って。その必然が、偶然でしか起きえない状態なのに現れている。これはすごい。

06/28 00:39
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みーちゃん
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ネタバレ😸良かったです。「聴取者への挑戦Ⅲ」の解説で飯城勇三が『すべてが翻訳する価値のある優れた脚本だった』と賞賛していた15作中8作を存分に楽しめたからです。たとえば「不幸な男の冒険」。飯城勇三「××から〇〇に転じる様は、まさに〈どんでん返し〉。驚いた読者はかなり多いのではないだろうか。」新参者「はい!驚きました!一見×××から〇〇〇への180度の逆転が鮮やかでした!」今回の解説の『本書の収録作は英語やアメリカ風俗の知識がなくとも解ける』理由解明も楽しめました。残り7作の翻訳を切望します。(1月1日~20日)
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あんすこむたん
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エラリー・クイーンのラジオドラマのシナリオ集。謎自体は他作品と比べるとそこまですごいとういうことはない。だが、それでもきちんと作られた謎、シンプルだからこそ、見返すと分かるミスリードのうまさがあった。
0255文字
エイダ(K.595)
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ネタバレ白状すると、どれも挑戦を受けて立たずにすぐ謎解きに進んでへ~っと言っていた。いや4人犯人のは分かったけど。面白かった。「タクシーの男」がちょっと凝ってるな。それと「赤と緑」も。「不運な男」は単純ながらなかなかよくできてるけど(落語のよう)、なぜこの人を殺そうとしたのかがよくわからん。応援のため、ちゃんと購入していますよ、その上で図書館にもリクエストしていますよ。
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ハスゴン
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大好きなエラリーのラジオドラマ集ですが、今回も実際にラジオから流れていたら楽しいだろうなぁと想像しながら読むのが楽しかったです。もう一冊組めるらしいので期待したいと思う。
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SEI
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ネタバレ1938年から49年にかけて放送されたE・クイーンのラジオドラマの活字化第4段。今回は前3作と異なり翻訳を担当した飯城勇三が直接脚本から形式を改めて活字に下ろしたもの。飯城の情熱が伺える。 肝心の作品は足跡のない殺人、事あるごとに事故死を起こす不運な相続者、衆人環視下の家からの失踪、殺人者であることは分かっているものからの犯人特定などマンネリズム回避に力をいれている。正直、論理がそれほど切れているわけではなく、眠れる名品というほどではないが、謎のNTR警官が登場する無駄に長い作以外は読んで損はない。
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ホームズ
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ネタバレエラリー・クイーンのラジオシナリオ集。ラジオのシナリオだけどちゃんと本格推理なので読んでいて楽しいし、実際にラジオで聞いていたら面白いだろうな~とか想像するのも良い。後半にニッキーやヴェリーがいない話があってそれぞれに代わりのキャラクターがでていたけど、ニッキーはまだ良いがヴェリーの代わりのはちょっとキャラクターが違いすぎるしなんとなく意図も分かってしまうのが残念だった。
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縛の場
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ネタバレベストは「赤い箱と緑の箱」かな。すり替えられた宝石と箱の色が変わってる、っていかにも胡散臭い偽の手がかりっぽいけれども、ポストの証言でやはり犯人は赤緑色盲なのか、と考え直す。けれども証言自体が嘘で……。しかも、色盲の人に罪着せてやろうと思ってたのに全員が実は色盲じゃなかったって、これほど可哀想な犯人はいないわな。自分自身専門家として嘘はつけないし、容疑者を自ら減らさなきゃならないというジレンマ。その上で警視の推理が当たってるのに過程が間違ってる。凝りすぎ捻りすぎな作品。次点はものすごく胡散臭いバイロン回。
縛の場

ミスディレクションのためならヴェリーも警視もエラリーすらも容赦しない、流石クイーン。ニッキィとエラリーの残念な仲がいいよね。「音の負の手がかり」はラジオドラマならでは。解けたのは「見えない足跡」「タクシーの男」(下宿の面々が夫人に本当に気づかなかったのか疑問だったけど、まぁ「消える魔術師」もだし)「四人の殺人者」「赤い箱と緑の箱」(証言の影はお約束みたいなあれじゃない?)、やっぱり部分でも解けると楽しいからラジオドラマ集はいいよねぇ。

07/25 16:51
0255文字
kanamori
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⭐⭐⭐
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tomo6980
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ネタバレ「読者(聴取者)への挑戦」を目くらましに使う、という話が面白い。「シャム双子」のアレみたいでもある。小説ではできなくなった遊びをここでしていると思うと少し悲しい。
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tokyo-zodiac
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「見えない足跡の冒険」汽船会社社長のギデオン・ホーンは、同居する甥のスタンリーとロジャー、姪のダイアナの三人に対し、この中に犯罪者が一人いると告発する。ギデオンはこれから遺言書の書換えと警察への手紙を書くため、母屋の外にある小屋<船長室>に籠ると宣言する。数時間後、ギデオンに呼ばれたクイーン警視と部下のヴェリーに、エラリーとニッキイも一緒にやってきた。だが雪の上にギデオンが向かった足跡はあるのに小屋は真っ暗で、電気スイッチはまったく効かず、小屋内には射殺されたギデオンの死体と、凶器と思しき拳銃が残され…
tokyo-zodiac

…思わせ、一ひねり効かせてくるのが心憎い(;^_^A「四人の殺人者の冒険」前巻収録の「犯罪コーポレーションの冒険」を思わせる、犯罪者だらけの中で行われる犯人当て♪殺人手段と四人の容疑者の特性から、犯人を絞り込むロジックがクイーンらしさ満点で、本書中随一の出来♪( ̄∇ ̄)「赤い箱と緑の箱の冒険」エラリーに先駆け、珍しく?クイーン警視自らが容疑者を名指しするなど、遊び心が楽しい。真打エラリーとの勝敗の行方やいかに♪( ̄∇ ̄)「十三番目の手がかりの冒険」これまで出た3巻の内の、某エピソードを思わせる巧妙な…

07/06 19:21
tokyo-zodiac

…ミスディレクションが効いている。誰がズズを殺したか?よりも、誰に金を盗む機会があったか?の方が重要で、シンプルな真相なのにまるで気づけなかった(;^_^A…エラリーが普段は見せない、ニッキイに対する気持ちが垣間見える場面も貴重♪「13番ボックス殺人事件」本作はクイーンの原作を、脚本・保坂磨理子、監修・飯城勇三、町田暁雄で舞台劇にしたもの♪クイーン作品としては水準レベルだが、ロジカルなフーダニットとして仕上がっている。また解説によれば、飯城さん『Ⅴ』も出す気マンマンのようです♪(´▽`)

07/06 19:22
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0255文字
あさ
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ネタバレエラリー・クイーンを愛しているので大変楽しく読みました。話としておもしろかったのは「不運な男の冒険」。冗談みたいな展開で笑える。これと「四人の殺人者の冒険」は犯人がわかったのでうれしかった。表題作のようにちょっといい話風の作品が出てくるのも、クイーンのラジオドラマ集のおもしろいところですね。エラリーとニッキーのロマンスは全然興味がないのだが、「十三番目の手がかりの冒険」のラストで毒づくエラリーはちょっとかわいくてよかった。第五集もぜひ刊行してほしい。
0255文字
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