さらに現代中国語は19世紀末期から20世紀初頭の清国人留学生が伝えた日本語が元になっていることも指摘している。「共産主義」も日本語からの転用である。著者は言語学者ではないので、本書には「新説」が提唱されているが細かな実証作業は経ていない。ところが巻末の解説を読むとかなり鋭い点を突いているところもあるらしい。一読に値する本である。特に現代日本語は明治時代に政府によって作られたと、そこばかり強調しているサヨクの人たちは、本書を読むことをおすすめする。わが国の事例を強調しても世界的に見てもほぼ意味がない。
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