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漢字とは何か 〔日本とモンゴルから見る〕

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zag2
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このところ読んだ本を備忘録的に記録 「世界史の誕生」以来、折に触れて読んでいる岡田さんの本だが、弟子でもあり、伴侶でもある宮脇淳子さんの手による論文集。機会あればもう一度読みたい優れた本と思う。
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Naohiro Mukaihira
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ネタバレ著作「倭国」を読んですっかり虜になった。この本はオムニバスだが、とりわけ20世紀のマレー語成立から7世紀の日本語成立を鋭く推定。言語学的な裏付けではないのだろうが、さもありなんと思わされる。
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軍縮地球市民shinshin
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ようやく読み終えることができた。「漢字」にまつわる論考を集めたもの。シナは多種多様な言葉で話されており、それは商売を行う上で障壁となっていた。そこで書き言葉として漢字が生まれ、漢文が誕生した。漢文は中国語ではないというもの。そもそも中国語とは中華人民共和国が成立した時に毛沢東が整備したものであり、北京語であると指摘している。中国の言語は日本語の方言などとは比較にならないくらい差異がはっきりしているものらしい。まぁもともと多種多様な人たちが住んでいるので、言葉もかなり違っていたのである。
軍縮地球市民shinshin

さらに現代中国語は19世紀末期から20世紀初頭の清国人留学生が伝えた日本語が元になっていることも指摘している。「共産主義」も日本語からの転用である。著者は言語学者ではないので、本書には「新説」が提唱されているが細かな実証作業は経ていない。ところが巻末の解説を読むとかなり鋭い点を突いているところもあるらしい。一読に値する本である。特に現代日本語は明治時代に政府によって作られたと、そこばかり強調しているサヨクの人たちは、本書を読むことをおすすめする。わが国の事例を強調しても世界的に見てもほぼ意味がない。

03/20 23:15
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しんさん
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漢字で綴った中国語の文語を下敷きにして、その一語一語に、意味が対応する倭語を探し出して、置き換える。 対応する倭語がなければ、倭語らしい言葉を考案して、それに漢語と同じ意味をむりやり持たせる…から始まり *最終的に完全音訳の方式の完成によって、日本語は、漢字を使いながらも「中国語から絶縁」して。独立の国語の姿をとるようになれた。逆に現代中国語の70%は日本語であるとは驚き。確かに「中華人民共和国」の人民も共和国も日本が作った語である。
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samandabadra
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宮脇先生から拝受。
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katono
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「中国における文字(漢字)は話し言葉と乖離しており、かつ文法体系を持たない。標準となるテキストを丸暗記して定型化する以外に解読の方法はなく、それが、精神性にまで影響している(現代の中国でも)日本語の文字とは全く違う。」が、筆者の主張でした。本当?と思いました。内容は切れ味鋭く面白い話だが、その分、賛否も多そう。
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