形式:単行本
出版社:勁草書房
⑪その心理が、時代背景や物理的な制約によって構成されて成り立っているという視点だ。【★その後、時代は移り、通用しないことが多いです。】ハワードはクラウゼヴィッツの議論の普遍的な質を自覚しつつも、本業の歴史家として、それが生まれたローカルな文脈を分析の中心に据えるのだ。他の著書でも、ハワードは「歴史の教訓」というものが生まれることに懐疑的な態度を隠さないが、これは彼の歴史家としての矜持なのかもしれない。あくまでも、あの時代のプロイセンの産物であることを忘れるな、ということだ。⇒
⑫★最終章後半の核抑止に関する議論、また現代のあらゆる国際紛争においても、「領土の支配」という目的はクラウゼヴィッツの時代だけに限定されない普遍的な現象であるとして、政治目的としてほぼ確実に選ばれるものと強調している。 ★歴史物語的部分が多いので、もっと上手な纏め方があると思うのですが、削除するのも難しいので、そのままにしておきます。
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