形式:単行本
出版社:紀伊國屋書店
形式:Kindle版
最初の方の男女の脳を比較する科学史、学者が結論ありきで女性の脳は劣ってることにする時代があったのか~おぞましいね。悲しくなるよ
将来的にはともかく、今すぐはないですよね。
子供の頃、青色が好きだと言ったら、「女のくせに」「青は男の色」と言われ、長年ピンクを選び続けてきた。その方が周りからの評判が良いからだ。評判良い自分が好きで誇らしかったけど、本当に好きな色はなんなのか分からなくなった。今40過ぎて、緑とか青色を選ぶことが多くなった。ジェンダー(社会的性別)の呪縛は呪いのようで、なかなか解放されない。
■オセロのように「ひっくり返る」脳の性別: 脳の一部の特徴の「性別」は、母親が妊娠中に受けたストレスや、お腹の子がストレス下に置かれると、反転することがある。ラットを使った実験では、母体や胎児に30分間のストレスを与えると、尖端樹上突起のスパイン(棘上の突起)が、メス→ストレスを受ける前のオスと同じ密度に。オス→ストレスを受ける前のメスと同じ密度になった。
■己の本性を偽ると地獄が待っている:つねに男らしさを証明しなくてはならないことも、男性の精神衛生に影響を与える。インディアナ大学ブルーミントン校で行われた研究によれば、男らしさの規範に従うことを強要された男性は、そうでなかった男性に比べて、うつ病や薬物乱用に陥りやすく、心理学的な治療を自ら求めることが少ない。理想的な男らしさの3要素(…と海の向こうで称されているもの)は、①自信にあふれていること、②プレイボーイらしく振舞うこと、③女性を自分に従わせること、らしい。
ぎてその押しつけは下手をすると暴力的ですらある。ジェンダーによる決めつけとコインの裏表だ。なぜ女らしさ、男らしさという概念が生まれたか、そしてそのメリットの考察なしに、デメリットばかりに着目しており、一方的だ。過去を顧みずに未来だけを志向するのがアメリカ的だと思った(著者はイスラエル人のようだが)。
ちなみに、ジェンダーの由来と最大のメリットを私はこう考える。ジェンダーはまさにセックス(性別、性交)から生まれる。女は女らしい、男は男らしい、その方がモテて繁殖機会により多く恵まれ、子孫も残してきた。そして何より、その方がセックスが気持ちいいんだよ(だからまた子孫も残る)。女に男っぽいところがあったり、男に女っぽいところがあるのも、セックスでときに役割交代することがあることでも裏付けられる。騎乗位で荒れ狂う女を見るのは楽しい。しかし、私にとってそれはけっして「正常位」にはならない。
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