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日本のフェミニズム: 150年の人と思想

感想・レビュー
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Guro326
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山川菊栄関連で通読
0255文字
●●
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ネタバレ表紙アルマジロ、可愛い。う~ん、ここまでですか...。もっと...。
0255文字
どり
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明治維新後の日本のフェミニズムの流れが、詳しく、わかりやすく分析的にまとめられた良本。著者の学問的バックグラウンドとそれへの誇りが伝わる。「イエ」制度、日本国憲法、堕胎論争、避妊論争、参政権、公娼廃止など今につながる女性の権利関連を、若い女性たちが、政治参画や出版物の発行などを行いながら、汗と涙をたらし勝ち取ってきたことがわかる。彼女たちのエネルギーと強さに触れ、感動。姿勢が伸びる思いだ。この本で初めて知った山川菊栄氏に脱帽。セクハラや痴漢を暴力とみなし、post-colonialな発言は先見の明がある
どり

与謝野晶子が経済的自立を、平塚らいてうが母体の保護という観点から女性の権利獲得を求めたという点は興味深い。一枚岩と思われがちな日本のフェミ的言説が実は多様であることを再認識。また、上野千鶴子と同じく、この著者も、全共闘など社会運動で女性が「女性の性的役割分担」を強いられていたと言及しており興味深い。また、キリスト教的バックグラウンドがあり、それの疑問点として社会主義活動に傾倒した女性たちが日本にも一定数いたことも面白い。

08/31 11:34
どり

加えて、男性が担った仕事が戦時中には女性が任されたこと、戦地に出向いた男性の奥さんの貞操を監視する役割をコミュニティの女性が担ってきたこと、GHQのために慰安所を日本政府が自ら設営したこと、売春婦たちが性病をうつしたことを責められ、彼女たちが時には監獄に入れられたことなど戦時中、戦後直後の話も興味深い(悲しい)。マスメディアのdiscourseの暴力性にも頷かされた。いずれにせよ、この本は素晴らしい知識と分析に溢れていて、日本のフェミニズムの流れを俯瞰的に、かつ詳しく学びたい人には絶対におすすめしたい。

08/31 11:38
0255文字
hnk
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「女性というくくりで一般化することに抵抗のある人は、ご自分なりのアイディンティを基に、包括的ではない個別の女性学をお創りになることをお奨めします」
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かっこー
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ネタバレ前半の動きに比べ後半が事情はあるとはいえちょっと物足りない。フェミニズムとあるけれどキリスト教的立場からと社会運動の立場で違いがあってそれこそがお互いに勉強するところだったのだなあ。
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感想は自分で見返す用です
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ネタバレ日本のフェミニズムの変遷に着眼し、詳しくまとめた本。フェミニズムには(他の思想・運動と同じく)ひとまとめにすることのできない多様な主義主張歴史があるが、"日本の"と論点を絞ることでわかりやすくまとめることができており読んでおいて損はない一冊だと思う。 母体保護といった同じ目標を持っていてもその目標を持つ理由が全く違ったり(国のため/女の人権のため)、同じフェミニストであっても相反する主張を持っていたりする。このような大きなうねりを得て今の私たちの時代があるのだな、と先人たちに感謝する気持ちが深まった。
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Ps.Ken
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第1章は本当に内容豊富で読み応え抜群でした。筆者の労作に感服。しかし惜しくも執筆途中で亡くなられましたのでそれ以降は過去の論文集という構成。
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ikomuro
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明治維新以後の日本におけるフェミニズムの動きがとてもよくわかるいい本でした。知らないことも多く、歴史を学ぶことの必要性を痛感。著者が2021年8月に逝去されたため書かれなかった章があることが残念ではあるが、運動の渦中にいた人の視点からの記述は貴重。男性と肩を並べて高等教育を受け企業に就職し結婚出産をへてもなお働いている自身の存在は、たくさんの人の闘いの上に築かれたもの。甘受するだけではいけないという思いを強くする。改善されてきたことも少なくはないが、やはり依然として残る問題もある。
まるみ

フェミニズムとは直接関係ないですが、学生時代に母に勧められて山川菊栄の「武家の女性」を読んだことを思い出しました。菊栄女史のお母様の娘時代の水戸藩の女性の生活ぶりを書いたもので、当時の女性の立場等、考えさせられました。(茨城県出身なので、それ以上に幕末〜明治水戸藩の内紛ぶりのインパクトもかなりでした…😅)

02/13 19:44
ikomuro

まるみさん、山川菊栄の母方の家はわりと藩の重要な家柄だったみたいですね。後年もっと歴史的な著作も書いているようです。「武家の女性」読んでみたいです。江戸時代からまだ地続きの感じが色濃く残っていた時代なんですよね。

02/13 20:55
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ネギっ子gen
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明治維新後150年の日本のフェミニズムの歴史を、主要な人物や思想に焦点を当てながら書き下ろしたテキスト。1970代以降を扱う後半は、フェミニストとしての著者自身の足跡をまとめる構成。絶筆となった「断章──2021年夏」も収録。女性学の日本における産みの親である著者の「最終講義」<大学や学会で地位を獲得し業績を上げる女性研究者が増えることも大事なことです。けれども、一方で、女性学の原点に帰って、女性として生きる経験を記録し、自分たちの視点を鍛えて、それぞれの場で発信していくことも、とても重要な活動だ>と。⇒
ネギっ子gen

【田中美津という存在】<彼女のリブって一面的でなくって、いろんなものを包み込む力を持ってたでしょ。例えば、口紅で媚びるのもマルクスで媚びるのも、男に対する媚びとしては同じだっていうような発言は、私にはすごくピンと響くものがあった。それぞれの人が自分のやりたいことをやりたいようにやっていけばいいんで、口紅つけたい人はやってみる。それで自分が媚びてるということに自分なりに拘ってみる。それが大事っていうのかな、自己肯定感っていうのかしら、そこのところがよくわかったっていうか、私はちょっとほっとした>。わかる!

02/04 09:23
ネギっ子gen

【リブとは何か】<性的役割分業というよりはもうちょっと深いところにある、女として期待されている行動様式っていうのを全部守ってきたっていうところがあったのね。それをそうじゃなくていいんだ、そういうことを全部一回崩していいんだっていう、それをリブは打ち出したっていう気がして。で、そこから見てみると、男社会の思想とか、政治の仕組みとか組織とかっていうのに、今まで違和感を持ってきた自分というのは、遅れてる訳でも間違っている訳でもなくて、それ自体肯定していいんじゃないかって思えたことが、私にとっては共感できた>。

02/04 09:25
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Go Extreme
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その1 1868~1970: 「イエ」制度に抗した第一波フェミニズム 明治政府による近代化政策と「イエ』制度 貞操論争と母性保護論争 堕胎論争から産児調節運動まで 婦人参政権獲得運動と市川房枝 戦時体制下での女性政策の進行 日本国憲法による男女平等保障の下で: 婦人参政権の獲得と行使 働く女性の保護と平等 「イエ」制度解体の出発点としての民法改正 優生保護法制定と家族計画の奨励 婦人運動と婦人問題学習 主婦論争と主婦の学習活動 恋愛結婚とマイホーム主義 その2 1970~: 山川菊栄と田中寿美子
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瀬希瑞 世季子
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ジェンダーと女性学の違いは学ぶ主体を意識してるかどうかだと思った
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こむぎ
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図書館で借りた。 259まで読了。
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だちょう
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PART1を特に興味深く読んだ。点だけの情報を現代の視点から振り返ると、どうしてこのような主張が生まれたのだろう、なぜそんな議論があったのだろうか?と疑問に思うことが多いのだけど、この本のように、歴史的に丁寧に議論の流れを追ってもらえると、その議論が生まれた経緯がわかって理解が深まる。筆者の急逝のため、日本のフェミニズム史のPART1が1970年までで終わってしまったのが非常に残念。どなたかに続きを書いてもらいたい。
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