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猫に教わる

感想・レビュー
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あきひと
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現役のお医者さんでもある南木さんのエッセイ。ご自身の人生を若干自虐的に書いた文章は哀し気であるが、飾り気がなくて責任感の強い人柄がにじみ出ている。 『熊出没注意』は読んでいて、趣味の登山に関する著作も多いのかもしれませんが、純粋に山を愉しむために登山ネタを書くのはやめたとのこと。精神的に無理がない範囲で、著作活動を続けていただければ、と思います。
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霜月(朱蓮)
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作家との兼業の果て、うつ病になってしまった話を聞くと、二足の草鞋を履き続けられるのもまた一種の才能なのだなと感じた。 新聞掲載の文章なのでさらっと読んでいけました。タイトルから思ったほど猫は出ない。
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ぶぶ ひこ
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「よく、回復者のことばとして、うつ病は神様からのメッセージであり、病気になってほんとうに大切なことがわかった、病気になってよかった、という類のものがあるが、気分の変動が少なく、むしろ軽い躁状態くらいで一生を終えられたらそれに越したことはない。そういうひとたちに特有のある種の鈍感さを笑うのは、うつ病からの回復者としての謙虚さに欠ける。」「やはり過去は毫も懐かしくない。」
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ぶぶ ひこ
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ごくふつうの生活を、大切に生きる。医師で芥川賞作家。パニック障害、うつ病を発症し、人間を見つめてきた著者の、慈悲ふかいエッセイ集。
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シャンピニオン
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洗練された文章が心地よい、短いエッセイ集。やるべきことをちゃんとやり、大切に丁寧に生きる。  本を閉じたあと日常に戻ると、忘れちゃうんだよな。
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hitokoto
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 芥川賞の作品は寝て書いても完成させられるが、直木賞の小説はトラック数台分の資料を集めて読み込まないと書けない。一家統合の要の存在として15年生きたトラの命日は4月26日。南木佳士「猫に教わる」、2022.3発行、36編のエッセイ集。①脳の血流を良くするべく歩くには、ある程度の速度が必要だが、無理をすると膝を痛める ②65歳で定年退職後は、月~木、各4時間の非常勤勤務。金曜日は蕎麦と酒 ③里でのヤマツツジの開花と山のタラの芽は時期がほぼ同じ。ヤマツツジの花が咲けば、タラの芽を採りに。
hitokoto

山メさん、山菜の季節ですね(^-^)

04/18 13:24
hitokoto

コメントとナイス、有難うございます!

04/19 02:40
3件のコメントを全て見る
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パカゲニー
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南木佳士さんの新聞連載エッセイ。医師で作家の日常に触れられ、彼の作品の裏側を一部垣間見た気がします。
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minazuki
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2020~21年、新聞に掲載されたエッセイをまとめたもの。来し方を振り返り、日々の生活をつづる。1989年、芥川賞受賞。「以降、狷介、臆病、狭量な『わたし』を表出する私小説や、信州の田舎町の勤務医として暮らす身辺雑事のエッセイばかりを書いてきた」そして、「小説は書くべきほどのことは書きつくした感があるので…」と、3年前に出した短篇集の背に「南木物語の終章」と記した。/71歳、非常勤医として通う途中であった、「生きのびるための知恵を身をもって子猫に教える母猫の姿」に「身の傲慢さ」を教えられ、ただ、歩く。
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ひいろ
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Satsumaimo Marron
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タイトルに惹かれて手に取ったのだが、猫要素は微塵ほどしかなかった。芥川賞をとった医師兼作家の方のエッセイ集になっている。 文体はとっつきやすく読みやすいとともに著者の生活感の空気がにじみ出ており、千曲川沿いの様子がふわっと想像できる。 読み進めるうちに、熱燗が飲みたくなりついつい飲みながら読んでしまった。
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necoko19
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★★ 勝手に猫エッセイを期待して借りたら、猫が出てくるのは2作だけだったよー。
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hiro
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猫のエッセイかと思って借りたのだけど猫のことは2つだけだった。芥川賞と直木賞の違いに触れていて芥川賞がいつも私には???な理由がわかった気がする。
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eipero25
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猫飼いのエッセイと間違えた。猫が出てくるのは2つだけ。あとほとんど過酷な勤務医時代にパニック障害とうつを患いその後医師と作家業の二刀流で生きてる話。 作家ったって私小説オンリーで発行も多くはない。 気難しい老医師の自分語りでした。 枯れ専におススメしたい。
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クロメバル
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旅先で訪れた図書館で手に取り、いっきに読んでしまいました。労働に費やされる毎日が辛く、このまま消耗品として日々過ごし、消えていくのだろうかという思いに囚われているのですが、見知らぬものに警戒を怠らない野良の母猫の描写に、私もはっとしました。もう少し頑張って生きてみようと思いました。
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hydrangea
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年配の男性の文章だ。親戚の叔父さんにいそうなタイプで、個人的に苦手だけど最後まで読んだ。
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お砂糖
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丁度知ったばかりの作家だったので読んでみたら文体がなんだか心地良かった。病を患っていたことは知っていたけど、それについての記述が度々出てきてこちらも苦しくなってしまったけど。 「離した鳥の行方なんて知らないよ。できればそんな文章を書きたいのです。」
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chipo
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図書館本
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しのぶ
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書名と装画に惹かれて読みました。ほんとにまったく予備知識0、どうやら御高名な方らしい、とはうっすら感じていたとはいえ、お名前も経歴も存じ上げなかったのですけれど、なんとはなーく、好きな語り口だな、と、猫が出てくる前から懐に入り込まれた感あり。読み進めるうち内容がかぶるのが気になったけど、新たな情報が小出しにされるので許容範囲?などと納得させつつ初出一覧を見たら、長年書き溜めたものをまとめたのではなく短期集中の新聞連載。私ももう少し大人になるまで生き延びられたら、そんなの気にならなくなるのかな、と思うなど。
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algon
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う~んやっぱりいいなぁ。老境に入った著者が時間のゆとりも得ての私的周辺のエッセイ集だが、変わらない様々な来し方のルーティーンを経た内容はそれでも隙の無い円熟さを見せて飽きさせない。かなりよじれまくった性格が厳しい自省を経て著わしてくる文章はそっぽを向いたユーモア一つでもやはり捻じれ性格の自分の琴線を刺激して吹き出させ泣かせてくる。推敲の厳しさも感じさせるが特に書き下ろし作品が要件から放たれていて良いと思う。北海道新聞版も楽しみなコラムだったが。孤高の文壇人だがプロ中のプロだと思う。秀逸なエッセイ集だった。
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kibita
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新聞連載の、「医師でもある私小説作家としてあくまでも『わたし』にこだわった」エッセイ、なので、他作品もそうだが、やはり人生に大きな影響を与えたパニック障害、うつについての記述がほぼ全編に。しかし南木先生の静かで心落ち着く文章、特に結句が好きだ。「未来は明日ですら完璧に隠されていると了解し、夢など抱かず、とりあえずいまを生きる」(出版記念)。
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スローリーダー
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猫本と勘違いして手に取った。老境に至った著者の身辺雑記と回顧録。人生の滋味が文章から伝わってくる。惜しむらくは長文で読みづらい。ベテランの文筆家が推敲を重ねた文章だと察するが、僕には合わなかった。
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nori
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頑張りすぎないことがわかった著者は、無理しない程度に生きている。人生、私も経験したことはないが、いつかは終わる。
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菜食主義@目覚めの刻!
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芥川賞作家で医師の南木先生のエッセイ集。パニック障害、うつ病を患った経験もお有りだそうですが、本書はもっぱらご自身の日常をあくまでもご自身の目線で語られておりました。(エッセイだから、あたりまえか・・・。)実のところ私、浅学のため他の作品は未読なことも有り、特に感想が思い浮かびませんでした。ただ、あえて言わせていただくと、この本は図書館本で装画の猫のイラストとタイトルを見て「ジャケ借り」?をしたのですが、猫にまつわるお話はたった2話しかありませんでした。思ってたのと違う・・・。
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Gaudi
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馴染みの音楽があるように、読めば心が落ち着く文章があります。 この作家の文章を読むだけで、あるべき自分にリセットされる、そんな気になるのです。 今年こそ、彼の住む街へ行きたい。信州佐久平、そして生地の上州へ。
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tetsubun1000mg
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南木氏の作品は2作目だが、現役の医師で直木賞作家とという肩書を持ちながら生きる苦しさを交えながら淡々と綴る文章に心を打たれる。 ご自分の子供時代や学生時代、医者となって小説を書くようになったいきさつから、医者と作家の兼業の負担なのか自身におこった体調不良を書いているのだが同様の経験のある人には参考になるのだろう。 誇張も自慢もせず書かれているのが伝わり、読んで心が落ち着く気持ちがしてくる本。
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coldsurgeon
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医師でもある私小説家のエッセイ。綴られる短編小説も好きだが、エッセイも、「わたくし」をそっと日向にさらすような書き方が好きだ。自らの体をできるだけの手入れをして、期間限定品の身体を使い切るように生活する作者は、老境を意識してゆっくりと下っていけば何とかなると、たかをくくっいるようだ。若い頃の思い出をセピア色の写真を眺めるように表現しながら、老いを意識している自分の眼を通して、辛口に仕上げる。一遍一遍が短いけれど、静謐な趣に一気に読み終えた。
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okatake
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日本経済新聞、北海道新聞に連載したエッセイを文字数制限を外し修正して再掲載。 等身大の医師南木佳士さんがエッセイから出現してきます。綴っている人となりが行間から滴り落ちるかのような文章は洗練された職人技です。
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Sakie
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表題に"猫"とあってつい手に取ったけれど、なにげない日々のいつものエッセイよね。とぼんやり読んでいると、新型コロナワクチン接種担当に名乗り出たとか山行の文章を書くのをやめたとかの近況に交じって、力強い文章に目が留まる。『未来は明日ですら完璧に隠されていると了解し、夢など抱かず、とりあえずいまを生きる』。若い頃とは見えない何かが変わってしまったと感じる。私自身の身辺の変化や戦争や社会の迷走、つまり近未来の不透明さに私は消耗している。"いま"に立ち返ろう。やはり南木さんの文章は私に無くてはならないと思い直す。
Sakie

『用意した調味料の種類が多いからといって微妙な味の調整ができるわけではないのとおなじで、手持ちの語彙が豊富だから的確な表現ができるわけでもない。(中略)いろんな種類の味醂を用いたからと言って、よい土で丹精込めて育てられた焼きネギの奥深い甘さは出せない』。からだが暮らしの中にあること、地に足がついていることの大事さを思い出させてくれる。親と同い年のはずなのに、ずいぶん自分の死後のことを想われておいでる。まだまだお元気でいてほしい。

04/19 10:48
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kei302
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とてもよかった。たぶん、ほとんど認識されていないと思いますが、私の中ではネコ作家さんは南木さんです。 南木作品読者からの忠告:タイトルの「猫」に惹かれても手を出してはいけません。猫はほとんで出てきませんが、 『ダイヤモンドダスト』『医学生』『トラや』の3作とパニック障害うつ病を患った生活を綴ったエッセイを読むと文体のよさも内容も響いてきます。 ― 未来は明日ですら完璧に隠されていると了解し 夢など抱かず とりあえずいまを生きる ―南木先生、新作、お待ちしています。
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こまり
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猫に纏わる小説かエッセイだと思って予約したら、そうではなかった。(いくつか猫の話もあったけれど。)南木佳士が医師であり、また芥川賞作家だということも知らなかったが、思いがけずとても良い本に出会った。日経新聞他の連載エッセイをまとめた本。表紙と裏表紙の猫の装画が又良い。文章に魅力があり深い思考が面白く、読み飽きない。映画化されている作品もあるらしく、原作を読んでみたくなった。「芥川賞は寝て書いても完成させられるが、直木賞はトラック数台分の資料を集めて読み込まないと書けない」その違いに成程と腑に落ちた。
コタツ猫

(ヽ´ω`)あっしこの作家さんの「阿弥陀堂だより」が好きです。

04/13 22:32
こまり

コタツさん、ありがとう!阿弥陀堂だよりも読んでみます。映画にもなったんですよね、観てないけど^^;

04/14 08:39
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kaoru
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南木先生の本は同じような内容を綴っていてもどこか心和む。浅間山のふもとで医師として勤務しながら執筆を続けるうちに鬱を患い家族や同僚、飼い猫の力などによって少しずつ回復。「からだは機械ではなく、思うようにコントロ―ルできない自然そのもの」65歳で定年退職した後も非常勤医として新型コロナワクチン接種=後方支援に携わられたりしている。その間を縫っての執筆やうどん作りなどの料理。「包丁を握ってネギなど刻んでいると、なんだかとてもまともな仕事をしている気になってくる」文明が進み過ぎて地球も人も疲弊している今→
kaoru

ある程度年齢を重ねた人間に求められているのはこうした緩い生き方かもしれない。本を整理するにあたって「どうしても捨てられなかった本は、ことばを正しく運用することの大切さを教えてくれた哲学者のものが多かった」との記述に納得した。

04/14 20:07
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mick
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作家として医師としての真摯な姿が迫ってくる。頼るべき医師がこんな先生ならと思わずにはいられない。作家としても大好きだ。赤頭巾より深い河が好きだ。
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りんご
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草すべり、山行記、山中静夫氏の尊厳死。元々は長野の山が好きでこの著者の本を読むようになったのだが。命に向きあう過酷さを静かに表現し、己のふがいなさ弱さを引き受けて、無理をしないという文章にほっとする。
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