形式:コミック
出版社:講談社
形式:Kindle版
ただ少年誌なせいか、性描写に対しては表現規制があるようで、学園ラブコメ定番のツイスターゲームについても突然ショートパンツを履いているし、胸や股間等の際どい描写も、青年誌の時のようなリアルを追及した生々しさを消さないようにしつつ、肝心な場所をゴーヤで隠して乳首を記載しないようにするなど工夫しながら描いているのが感じ取れる。ゴーヤの妖精も少年誌ならではのファンタジーキャラで、リアルの生々しさに同居していて、しかもゴーヤなのに可愛いのが素晴らしい
【ゴーヤ】二人の入れ替わりの媒介となったゴーヤは、蚕の糸の束のようなものを放出し身体のあらゆる場所から体内に侵入し二人を媒介。その後はお盆の精霊馬のような愛らしい姿になったり、二足歩行で歩いてお焼きを食べたりと、知能は低いが人間に見られる事も気にせず悠然としていてとても可愛らしい。なお、唐突なゴーヤは作者の平本氏が沖縄出身な事が関係しており、前作『RaW HERO』でも悪の幹部マリコは沖縄の過疎化した農村出身で実は漫画家志望。という平本氏の幼少期の体験が反映されている模様(おばあちゃん子かは不明だが)
平本アキラの漫画はいかにもモブっぽいキャラが急に出張ってきたり、いかにもな伏線を平気でひっくり返したりするので気が抜けないし、その掟破り感が大いなる魅力でもある。ラスト1ページだけ出てきた謎の女性も、件のゴーヤを捜しているように見えるが、果たして?
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