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レモン石鹼泡立てる (散文の時間)

感想・レビュー
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まさ
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東直子さんの書評&エッセイ集。書評は江國香織さんや川上弘美さんら、読んでみたくなる作品や再読したくなるものが連なった。これまでの東直子さんの作品からも感じているけど、感覚の好みが合うようだ。短歌のお話ももちろん豊富で、メモすることばかり。なにはともあれ、この1冊で紹介されているものを読んでいきたい。
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うさみん
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書評+エッセイ+短歌。星新一のショートショートをはじめ川上弘美、江國香織、田辺聖子など再読したい本がたくさんあった。エッセイでは父母の実家に帰省して夏の高校野球を観戦した項が一番記憶に残った。短歌については『短歌は一人舞台』といわれると書かれてあり、岡本かの子の花の歌では自分が主人公で額縁におさまり、与謝野晶子の花の歌では自分がレンズ役と評し、著者は人の短歌を何首も暗唱しているそうだが、私も同じく暗唱して時に声にしてみる。
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Erina
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半分くらい拾い読み。丁寧に綴られた書評がよかった。
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ケイティ
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書評でもありエッセイでもあり、短歌もありの東さんならではの一冊。穏やかで優しい文章のようで、芯の強さも感じます。登場する未読の作品を読みたくなるのはもちろん、思わず高野文子を再読。
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MOTO
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思いが生まれる瞬間とは、心が何かに触れた時だろうか。本を読んだり、人に会ったり、季節をふっと感じたり。記憶に留めておく程でもないそれらはあっという間に消えてしまうけれど、『散文』という形で活字化されてみると、何を信用していいかわからない世の中で、(ここはわかる)場所に辿り着いた様にほっとしている自分がいた。未読の面白そうな本がまだまだたくさんある楽しみも♡
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葉々
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「生卵のからまる肉」「光は消えてゆくために光っている」ほか、なまの食品がピクッと痙攣したかのような刺激を時折呼び起こす。タイトルは著者自作短歌、「永遠に忘れてしまう一日にレモン石鹸泡立てている」(歌集『青卵』)から取られたそうだが「人生を一時停止できる場所」に粒々と湧き付着するものを思った。すると「水滴の美しさ、かわいらしさに魅入られていて(略)水という、不定形のものがもつつかのま見せる「しずく」という姿は、命を一瞬宿したかのように見える」とあり腑に落ちる。著者紹介の高野文子著「黄色い本」是非手にしたい。
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ジュースの素
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幾つかの本の感想と、歌人である彼女の歌も。 とてもこのような感想は書けないなぁ、やっぱり感性が凄いな。
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Kei.ma
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しばらくの間、瞼が細くなるよな文章に包まれていた。なかには薄くて平板な文章と思う向きもあるかもしれないが、そのうち気づくことだろう。これが著者の魅力なのだ。そう、作風はおおらかで、例えば「とりつくしま」や「階段にパレット」などは読者限りの妄想を自由に許してくれるのだ。ところで、この本ではかなりの数の短歌を紹介している。耳に覚えのあるものもそうでないものも、圧倒されるほどの凄い迫力。運命とか都合の良い誤魔化しは許さないとばかりに。弱きものの自然な気持の発露は、それほど逞しい。
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かもめ通信
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「好きになった本は、ふと思い出しては読み返す。読み返すたびに、心に響く部分がまるで違うことがあり、驚いてしまう。」共感ボタンを連打したくなるこの一節に続けて、なぜ読むたびに感じ方が変わるのか、答えは簡単、「自分が変わったから」だと東さんはいう。「本の中身は変わらないのだから」と。私はきっとこの先何度もこの本に帰ってくるだろう。その時、どんな風に感じるのか、それもまた楽しみだ。
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Rui
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タイトルの通り、爽やかで良い香りが届くような、幸せな時間。登場する作品を全部読みたくなって、本棚の奥を探してしまう。温かくて凛とした言葉と、簡潔な言葉から溢れ出る豊かな感情が胸に沁みる。さすが31文字で想いを表す人。
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子
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本にまつわるエッセイの中に日常エッセイが混ざっていてちょうど良い。時間のない日々でもコツコツ読めるし、いつでも歓迎してくれるような本。紹介されていた本をまんまと読みたくなってしまって、すぐに借りに行きました。
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urigaya
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「レモン石鹸」と聞いて、あ、懐かしい!ち思うひとはどのくらいいるのだろうか・・・とても気になるところだが。 刹那的に生きる私たち世代は、この本を読むことで、救われる気がする。いつもいつも親の敷いた、または自分で決めた道をひたすらに前だけを見て走っていたあの頃。どんなときも、誰かに好かれたい気に入られたいと必死にもがいていたあの頃。どの頃も、ほかでもない「自分」なのである。
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Y
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筆者が引用する与謝野晶子や岡本かの子の短歌が筆者の短歌のイメージとは違っていたので意外だった。ロマン成分が減っている現代の考察は腑に落ちた。現代は明るすぎる。愛を語るには光のない深い闇の中が適している。だからロマン成分を摂取するために観劇に行ったり映画館に行くのか。「短歌を知る、覚えていくということは、自分の気持ちを保つための言葉を確保していくことでもある」とあったが、まさしく短歌の一番の効能はそこだと思う。大好きで覚えた短歌を口ずさむと現実と対峙するときにお守りとなって勇気をもらえる気がする。
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Moeko Matsuda
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書評を中心に散文がまとめられた一冊。優しい語り口で読みやすかったが、読んだことがない本ばかりなことに驚いた。もともと、女性の書き手を忌避する傾向にあったが(これは嫉妬か、同族嫌悪か🤔)、それはとんがってた時の自分が、優しい眼差しで柔らかな言葉で書かれた小説に反発していたからなのかもしれない。読みたい本もたくさん増えて、思わずすぐにポチッとしてしまったのは、佐藤通雅・東直子『また巡り来る花の季節は』(講談社)だ。早めに読んでおきたい。だって、まもなく、また3月が来る。
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よこたん
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“年月が過ぎれば自分をとりまく環境や状況がどんどん変わり、身体は年を取っていく。いやおうなく。でも、一度まとめられた本の中の世界は、ぴたりと閉じれば固い表紙に守られて、ずっと変わらない。” 読み返すたびに感じ方が変わるのは、自分が変わったからだと。どんな心持ちで読んでも、本は黙ってそこに居てくれるのだなあ。書評、エッセイ、短歌のこと。身体の中に沢山の短歌が収納されているようだと語る東さんと、好みの本のジャンルが近い気がして、とても嬉しい。食べ物アレルギー、高校野球(箕島高校)、思い出のいい匂いが漂う。
よこたん

うさみんさん、ナイスをたくさんありがとうございます(*´∀`) こちらこそ、よろしくお願いします♪

04/18 22:53
うさみん

仲良くしてくださいね~☆彡

04/18 22:55
6件のコメントを全て見る
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rin
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★★★★★
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チェアー
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筆者の書評は素晴らしい。 面白いけど眠くなる小説。 そんな素晴らしい体験を歌人はしている。 おいしい小説では味を感じながら面白さを咀嚼し、痛い小説では顔をしかめ、あるいは七転八倒しながら読んでいるのだろう。 本の世界に自分が溶け込んでしまって、こちらへの帰り方がわからなくなったかのようだ。 歌人でなくとも、書評家として生きていけると思った。
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Ikutan
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2000年から2021年までのエッセイや書評を纏めた一冊。もちろん、歌人である筆者だから、短歌の引用も多くて、選び抜かれた言葉が味わい深い。印象に残ったのは、生命に対する慈しみが伝わってくる岡本かの子の歌と震災短歌。31文字に込められた思いは、時を経ても色褪せることなく、真っ直ぐに伝わってくる。江國さんや川上さんなど好きな作家の書評は、親しみを感じ、また読み返したくなった。どんなに時代が移り変わっても、本の世界は永遠で、受け取るものは、読み手次第なんですね。ユーモアのあるエッセイは、クスリと笑えて楽しい。
よこたん

東さんの物語は、ちょっぴり不穏だったりゾワゾワしたものが底に流れてることが多めなんですが(と、感じてます)、エッセイ系は安心して読めますね(ノ´∀`*) いつも、言葉選びの秀逸さに惚れ惚れします♡ 次はどんなのかな?と楽しみです♪

02/14 23:29
Ikutan

そうですね。難しい言葉は使わず、それでいて的確な言葉を選んで伝えてくれますね(#^.^#)

02/15 07:13
4件のコメントを全て見る
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ひいろ
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★★★
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pirokichi
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東直子さんの2005年頃~2021年に書かれた書評を中心にまとめられた書評&エッセイ。先日出かけた神田古本まつりに出店していた版元さんのお店で購入。タイトルが何ともいいなあと思って。「特別な興奮 八月の青い空」というエッセイの「クリーム食べるか?」には、思いっきりなつかしさが込みあげた。商店を営んでいた亡き伯母が家に寄るたびに「〇ちゃん、クリーム食べん?」と声をかけてくれてよく一緒に食べたから。蓋も舐めてたわ。東さんは歌人だから短歌の引用が多く、大西民子さんの歌集をよみたくなった。
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