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中学校の授業でネット中傷を考えた 指先ひとつで加害者にならないために

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U-Tchallenge
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ネット中傷は止まることを知らない。社会的に大きな出来事があるとたちまちネットで何かしらの動きが生まれる。誰もが表現者になり得るのは悪いことではないだろう。しかし、いくつかの問題は抱えている。そんなネット中傷についてあれやこれやと著者や教師、中学生たちと共に考えることのできる内容となっている。ネット中傷を含めた人権侵害を目の前にした時に「直感的に居心地の悪さ」を感じられるようにしたい。それこそが人権感覚なのだろう、と思う。そして、そここら行動へと移すことができるといいのだろうな。
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晴冬
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ずーっと前に1回借りてて、結局読めてなかったから、もう1回借りてちゃんと読んでみた。 読んでて、平然と誹謗中傷の言葉を打ち込めるのって怖いな、って思った。ネット上の不確かな情報を多くの人が信じてしまうのも、「正義」のせいなのかな…って。 私も、根も葉もない噂を信じかけてしまったことがあるから、なおさら気を付けないとなって思うなぁ。
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ちとせ
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開成中の国語の時間に、スマイリーキクチさんの著書を課題図書としてネット中傷について行われた授業の本。一緒に授業を受けているような気持ちで、一時間ずつ考えながら読み進めました。「お腹のあたりから居心地悪くなる感じ」を持ってほしいという先生の言葉が印象に残りました。誹謗中傷に対して理屈じゃなくて、これは嫌だなという感覚を失わないのが大事なんだと思いました。巻末の木村響子さんの授業で、言葉の引き出しを増やし、安易に鋭い言葉に逃げずに自分の気持ちを表現する力を身につけることも大切だと思いました。
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くくクルン
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ネタバレ指先をほんの少し動かしただけで、瞬時にして人を傷つけ、ときにはその激しい言葉が人の命まで奪ってしまうネット上の誹謗中傷。テクノロジーが発達した現代の新たな問題にとりくんだのは、全国でもトップの東大進学率を誇る開成中学の神田邦彦教諭だった。 ネット上の誹謗中傷はなぜ起こるのか? どうしたらなくせるのか? 現代社会に忽然と姿を現し、いまだ解決の糸口さえつかめていないこの大きな課題に対して、開成中学の生徒たちは、神田先生とともに真剣に考え、議論を戦わせ、自分なりの考えを出した 言葉には言霊が宿る。美しい言葉を!
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タバサ
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 中学校と言っても開成中学なので、生徒のレベルは高校生だと思って良いです。その開成中でスマイリーキクチさんのネット中傷被害の本「突然、僕は殺人犯にされた」を課題図書にして、SNSにおける中傷行為についての授業を企画しました、その授業を取材しての報告が、この本です。公立学校の授業では、これほどの時間数をとって、この授業の濃度で行う事は難しいですが、一端を真似る事はできそうです。後半の授業後の生徒の考察が興味深いです。希望的観測を述べる人や、現実的な解決策を考える人。この後も思考停止に陥らないで欲しいです。
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ぴっちゃん
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ネタバレネット中傷してしまう心理、ネット中傷はなぜいけないのか、なぜ度を過ごしてしまうのかなど、スマイリーキクチさんの冤罪など実際の事件を題材に、中学生に長い時間をかけて行った授業を、新聞記者が取材したドキュメント。開成中学だからこれだけ丁寧に時間をかけることが許されるのだろうとは思うが、できれば日本中の10代にこの授業を受けてほしい。教員養成や教員研修の必読書にしてほしい。学校図書館に複数置いて推薦図書の上位に入れてほしい。木村花さんお母さんの話も良かった。
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kitten
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図書館本。SNSによる誹謗中傷をどうするのか、という話。おもに、開成中学で行われた、誹謗中傷の授業の詳報と、子どもたちの考え。中学生とは思えない文章がでてきてびっくり。こんな子たちでも、誹謗中傷する可能性あるのか?最後の、テラスハウス事件の花さんのお母さんの授業もよかった。子どもたちへの教育によって、誹謗中傷の少ない世界を作っていこう、と。
kitten

私は、エコーチェンバーが原因だと思う。強い批判であればあるほど賞賛されるような王国の中にいると、外の世界の法律がわからなくなるんじゃないかな。今、まさに反ワクチン派の医療従事者への誹謗中傷が裁判沙汰になってるけど、あの人たち、何が罪に当たるのかまったくわかってないよ。

03/19 18:29
kitten

私のお気に入りの歌。SEKAI NO OWARIのドラゲナイ。「人はそれぞれ正義があって、争い合うのも仕方ないのかもしれない。だけど僕の嫌いな彼も、彼なりの理由があると思うんだ」一線を超えないように。

03/19 18:31
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トダ―・オートマタ
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スマイリーキクチさん、木村花さんの事件などを題材にして 中学校の授業の様子を書いた内容。 本書に出てくる中学生はかなり優秀だと感じた。 加害者と被害者の非対称性や ストレス発散、安全などの下位の欲求から承認欲求など上位の欲求をネット中傷はまんべんなく満たせると感じた。 テラスハウスなど(演出だとしても)部分的に事実なことに対する中傷は歯止めをどうかければいいのか答えは出せない。 さらに現在では迷惑系ユーチューバーなど ネット攻撃をマネタイズできるシステムもできているので 厄介な問題になっている。
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さえぴ
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これは誰もが読むべき本だと思う。最近私が応援していたアイドルが何の落ち度もないのに「ブス」と誹謗中傷されていてネット中傷について考えることがあった。この本はスマイリーキクチさんの件、木村花さんの件、北海道女子中学生凍死事件などを取り上げて開成中学校で行われた授業を記録したもの。中学生にとって非常に意味のある授業だと思うし丸パクリした授業をやってみたいと思った。あと開成中学校の生徒の優秀さに舌を巻いた。
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奏
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ネットの誹謗中傷について中学2年生が考える授業。突然ネット上で殺人犯にされてしまったスマイリーキクチさんの著書を課題図書として、ネットの特性や人間の欲求など多角的に考察し、意見を交わしあう。後半は、木村花さんの母親が小学生に向けた授業。先生からの多角的な問いを一緒に考えながら、生徒たちの意見になるほどと思ったり、そこまで考えるのかと感心したり。正解がないからこそ、ネットを使う時には、人間力を試されていることを忘れずにいたい。
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りうかん
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開成中学校での授業内容を取材した本。ネットにおける誹謗中傷、加害者でありながら自らを被害者だと語る人の当事者意識の薄さなど。色んな問題点が分かる。突き詰めれば、この書き込みを読んだ相手がどう考えるかなど、そのあたりを考える想像力や気遣いのなさの問題点が浮かび上がる。
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ゆきんこ
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私立開成中学での国語の授業で取り上げられた「ネットの誹謗中傷」。課題図書がスマイリーキクチ氏の『突然、僕は殺人犯にされた』。 ネットで簡単に誹謗ちゅうょうしてしまうSNSの世界。匿名であるからこそ簡単に中傷し、それが集団化する。 さすが開成中学の学生。生徒の分析は冷静でするどく客観的である。 もう一つは自殺した女子プロレスラーの木村花さんの母の小学校での授業。子供たちはネット上の誹謗中傷は警察や大人が解決できると思っている。まだ知らないこどもたちが楽しい平和なSNSにしてほしいと私も願う。
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ちょこ
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開成中学2年生で6回に渡って行われたネットの誹謗中傷をテーマにした授業と木村花さんの母木村響子さんが小学校で行った特別授業を取材した本。開成中ではスマイリーキクチの本を生徒たちに読んでもらいそこから広げてく形で生徒たちに問いかけていました。デジタルネイティブ世代の子供たちだからこそ考えて欲しいのもあるけど、大人たちにもたくさんたくさん考えて欲しいテーマである。私たちは指1本で人を傷つけ追い詰めてしまうことがあるのをちゃんと考えなければいけない。他人事にしちゃいけない。
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gebinisik
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◾️開成中学で行われた授業及び木村響子さんの特別授業を通してネット上の誹謗中傷はなぜ起こるのか、どうしたらなくせるのかを考える。◾️解決が難しい問題だが、「難しい」で終わっていないのが本書の興味深いところ。新聞記者である著者の体験、授業を通して学んだ中学生の考え、木村響子さんの考えから様々なアプローチが投げかけられる。◾️『「この価値観が正しいからこれを広めていこう」ではなくて、「多様なものがあるんだよ、だから、その中で配慮していかなければならないんだよ」ということを教えてくれた方が良いんじゃいか』
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メチコ
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授業の内容や生徒の思考など、読んでいると「君たちは本当に中学生かね?」と言いたくなる。 いやさすが開成だよね。 ただ、この本を読んでほしい人ほどこういう本は読まないだろうし、読んだとしても「自分は大丈夫だな、ヨシッ!」とまったく響かない気はするんだけどね。 中傷と批判の線引きは難しいんだけれど、SNSに触れているといい大人が、「そいつはどうよ?」と眉をひそめたくなるような言葉を安易に発していることは珍しくなくて。 SNSという大海に放つ己の言葉には責任が伴うし、慎重でありたいと思ったよね。
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U-Tchallenge
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ネット中傷について簡単に「してはいけないこと」で終わらせる内容ではなかった。どうしてネット中傷が起こるのかということに、中学生ががっぷり四つになり考えている姿が印象的であった。それを支える教師の姿から考えさせられるものは多かった。ネット中傷を対岸の火事と思わず、自分もしてしまうかもしれないという意識は持っておきたい。木村響子さんの言葉は涙をこらえるのが難しかった。インターネットを使うことは避けられない状況だからこそ、どう使うかということは繰り返し繰り返し考える必要があるだろう。
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NATSUMI
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開成中の授業と、小学校で行われた木村花さんのお母さん木村響子さんによる授業のルポ。ネット中傷してるのは大人。子どもたちにちゃんと伝えていかないと!
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どーなつ
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小学生2人の親として我が子を社会に送り出す前に伝えなければいけないことがたくさんある。幼児相手に一方的に何が正しいか教える時期を過ぎ、これからは対話が必要だと感じる。最近、小学校教諭の友人から、教室での子供達とのやり取りを聞く機会があり、先生の指導のテクニックというのは学ぶに値すると改めて感心しているところだった。本書の先生も自分なりの正解を既にもっているのであろうが、決してそれを教えるのではなく、子供たち自身の頭と心をどう動かすか、その点を大切に授業を組み立てていらっしゃる。自身の子育てに活かそう
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遠宮にけ❤️nilce
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加害者心理について、それがどこから来るのか、どうすれば自分が加害者にならないでいられるのか、自分ごととして捉えてひとりひとりが真摯に向き合っていく。理想的で実現不可能なひとつの正しさを共有し決着をつけようとするのではなく、より実践的なもの……自分自身の弱さを見つめる強さを持ち、自分で考え行動に責任を取るとはどういうことか、そういう人間に成長するために、また成長を支えるために何が必要なのかを考えさせられる。大人であっても精神的に幼い私自身を振り返させられることにもなった。
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しゅんぺい(笑)
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全編通して、「どう思う?」っていう問いかけが多いなと感じた。やっぱり、自分に考えさせるのが大事なんかな。指導とか支援する立場にいると、忘れがちなことな気いする。
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CBF
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(★★★★☆) 開成中学の国語の授業で取り上げられたテーマ「ネットの誹謗中傷」。殺人事件に関与したというデマに苦しめられたスマイリーキクチ氏の本を課題図書に、思考をめぐらせ、考えをまとめていく生徒達。全六回にわたる授業を完全再現ー。 最後の木村花さんの母親のメッセージや、生徒に自分ごととして考えて欲しいという教師の熱意が強く胸に刺さった。 『家族、友人、同僚...他者と生きていく中で、とても基本的で大切なものだけれど、難解なものが、他者の痛みへの想像力なのではないか。それはもちろん、私自身も含めて。』
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崩紫サロメ
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開成中学校の国語科教諭で小説家の神田邦彦が2年生を対象に行った授業。突然ネット上で殺人犯に仕立て上げられたスマイリーキクチの著書を読み、ネット中傷について考える。教諭・生徒ともに非常にレベルが高い。生徒による考察が全文引用されているが、承認欲求をどのように昇華させるか、など非常に優れている。しかし、このような授業を受けることができない(書物も読まない)生徒たちにはどうすればよいのか、という気持ちにもなる。
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decomo
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衝撃。これ、先生方に読んでほしいなぁ。若い時からの教育って本当に大切なんだって思う。誹謗中傷のもとは満たされない心。不幸であると。確かにそうだ。幸せならわざわざ他人を貶めたりしない。授業を受けた生徒たちの言葉が刺さります。一人一人が変わってゆくことが大切。
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かたばみ
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ネタバレこういうことって知識として得るのはもちろん大事だけれど皮膚感覚で感じ取れるかどうか、というのも大事なんだな。それにはやっぱり普段何を考え感じ言葉にしているか意識することなんだろうな。
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ゆまたろ
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こう言う授業は私立だからできるのかな。教師の力量が問われる、教科書には無い授業。まさに、教授ではなく、思考力を培うことを目指す。答えはない。だが、一人一人の今後の在り方がその答えになるのだろう。
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HH
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開成学園 神田邦彦先生 「生徒たちに学んでほしいのは、ノウハウではなく、思考する力なんです。知識として知るだけではダメで、お腹の中で理解するというか。中傷されたときにどうするかとか、知識として『やってはいけない』ではなく、お腹のあたりから居心地悪くなる感じです。そこまで持っていると、そこまで理解していると、中傷はしないのではないかと思うんです」 「言葉の使い方に対して、直感的な違和感を鍛える」
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ネタバレ2023年の本。
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