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おみくじの歴史: 神仏のお告げはなぜ詩歌なのか (583) (歴史文化ライブラリー 583)

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linbose
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★★★★☆ おみくじを引いて絶対に読まないところが、吉凶の下にある和歌や漢詩だが、和歌は託宣歌に由来、漢詩は元三大師(良源)信仰に由来するもので、読み飛ばされるこちらがいわば本家。吉凶と異なり様々な解釈を許すところがある。その意味を理解することが難しいことから、それを解説する者が現れたりもした▼そもそもくじは既製品ではなく、託宣を得るために自ら個別に作成したもので、大きな政治判断をするときに、公平の観点から用いられることも多々見られた。その後、吉か凶かという気軽な運試しみたいなものへと変容していく
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とりもり
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おみくじで一冊の本が書けるというのもなかなかだが、中身もとても面白かった。占いに端を発しているので、八卦と結びついた64種類(4の3乗)の籤が多かったとか知らなかった。中国伝来の漢詩みくじや和歌みくじなど、吉凶にとどまらない人生指南的な内容のものが多い(中には吉凶自体が書かれていないものも)というのも意識したことがなかった。持って帰ることを推奨するおみくじの存在も見たことない。吉凶だけ見てすぐ結んでおしまい、というのは本当の意味でおみくじを堪能したことにはならないので、今度じっくり読んでみよう。★★★★☆
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Humbaba
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おみくじとは本来はもっと神との対話となるものであり、それをどう解釈するかも余地があった。しかし、そのようなものはわかりにくく、一般に受けないという問題もある。気軽にやるようなものではなかったためそれも問題とされなかったが、時代が変われば必要とされるものが変わる。そのため少しずつ大衆にわかりやすいものへと変わってきた。
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takao
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ふむ
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orihuzakawagon
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おみくじの歴史についての本。本来は吉凶よりも詩歌によるお告げが重要との事。なるほど。そういえば、今年の初もうでのおみくじは末吉だったけど、詩歌では無かったがお告げの文が良かったので新年早々喜ばしかったことを思い出しました。
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アメヲトコ
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令和6年元日刊。神社を参拝したときにたまに引くおみくじ、吉か凶かのところばかり読んでいて、そこに添えられている和歌のことはあまり気にも留めていませんでした。おみくじとは神様の言葉を聞くことであって、それは和歌や漢詩などのかたちで示されていたのですね。古代からの日本の占いの歴史、漢詩系と和歌系のおみくじの系譜など、大変勉強になりました。おみくじの作成には著者も含め研究者も関与することもあるようで、明治神宮のおみくじが神道史学者の宮地直一の作であったとは!
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minoru
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現代では、おみくじは“吉凶”を気にしがちだ。しかし、それよりも神仏の“お告げ”を重視してきたのがおみくじの歴史ということがわかった。膨大な資料からおみくじと人々との関係が古代から現代まで詳述されている。おみくじには漢詩や和歌が記載されることが多いが、おみくじ用に調整されたものもあるという。明治以降からは今の形に近づいた印象だ。引くときはじっくり集中することが大事なので参考にしたい。
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ネギっ子gen
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【おみくじはいつから存在し、誰が作り、なぜ和歌や漢詩が書いてあるのか】おみくじを研究する文学部教授が、関連文献を収集・分析した書。謎多きルーツを辿り社寺の風俗として定着した魅力に迫る。現代の漢詩や和歌みくじなども紹介。巻末に詳細な参考文献。<おみくじは「御御籤」「御神籤」などと表記される。尊敬語の「御」がつくことからわかるように、おみくじはただの「くじ」ではなく、神仏の神聖な“お告げ”である。社寺でおみくじを「買う」という人も多いが、本来は神仏から“いただく”ものであり、意志を“うかがう”ものである>。⇒
ネギっ子gen

レモングラスさん、コメントありがとうございます。おみくじにご関心あるなら面白い本ですよ。参考文献をたどれば、もっと――。わたしの場合は、若い頃に千社札や御神籤を作ってよく遊んだので。御神籤は誕生会用など。その籤は、長い大きな紙に吉凶・お告げなどを記して巻物のように巻いて薬玉仕立てに。「超大吉」で「お告げ」も良いことばっかり。「偈」は流行歌を出鱈目漢文に――。さて、「待ち人」ですが、私も本来の意味を知らず「運命の人に出会えます🩷」などやっていました😊

04/03 13:44
レモングラス

御神籤を作った思い出が、あまりに楽しくて、何度か読み返しました。ありがとうございます😊

04/04 09:32
5件のコメントを全て見る
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●●
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ネタバレ2024年の本。再読。
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ととむ
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思ったよりガチだった
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流花
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ネタバレおみくじのルーツが書かれています。参考文献もたくさん有り、インターネットでおみくじが引けるサイトもあるようです。おみくじを実際に引くことが出来る場所では、期間限定のおみくじがあることが分かりました。桜の時期限定だったり、酉の市限定のおみくじがあったり奥が深いです。おみくじが引ける場所の神社・お寺の名前やどういうおみくじが引けるのかもテーマごとに紹介されているのでわかりやすいです。おみくじにもたくさん種類があり、和歌・漢詩、水御籤、お守り系、置物系。おみくじの引き方も種類がある。和歌・漢詩は日本独自だと思う
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Ayumi  Yasuda
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おみくくじは、占い 日本人は、歴史的に見ても占いが好き 歴史的出来事も占いで決められている場合が多い 神様の言葉は、和歌で伝えられる だから、おみくじには和歌(観音御籤もあり)である おみくじの和歌は、託宣として授けられるもの
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jackbdc
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ネタバレ最後におみくじを引いたのはいつであったか。正確には覚えてないくらい自分用の行為としての興味はないけれど、社会でこれだけ普及している背景は知りたいと思った。驚いたのは、おみくじに詩歌が記載されてるという話。完全に記憶に無かったのだが、ググってみたら確かに和歌や漢文が載っているし、おみくじの見方を標榜するサイトがあって、吉凶より詩歌に着目せよ。神のお告げが詩歌によって伝えられるという本書の説を複数見つけて、無知の知を噛み締めた。また著者が監修するおみくじには吉凶が無いらしい。参拝、初穂料を納めに行かねば。
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Teo
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タイムリーすぎるので年内に読み終えようと一気に読んだ。いやあ、実にためになった。まさにお正月の御神籤は吉凶の結果と失せ物と健康位しか見て無くて歌の部分とか全く意識していなかった。なるほどねえ、今度はその辺とかもしっかり見てみたいと思う。
Teo

ところで著者はいくつか国立国会図書館デジタルコレクションから参照しているが、そうなると我々読者もそれを直接参照出来る。例えば「神国歌占鑑 乾」 https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/760429/1/1 これはログインせずに閲覧出来るのでだれでも見られる。非常に良い時代になったものだ。

12/28 20:04
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おみくじの歴史: 神仏のお告げはなぜ詩歌なのか (583) (歴史文化ライブラリー 583)評価90感想・レビュー14