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フォークナー全集〈18〉駒さばき (1978年)

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kero385
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前作、前前作で登場したギャヴィン・スティーブンスを、いわば、シャーロック•ホームズに見立て、ロンドンならぬヨクナパトゥーファ郡での殺人事件(最後の中編は異なる)に挑ませる、推理小説テイストの六篇からなる小説集。最後の中編を除いて、文章の歯切れがよく、「水をつかむ手」などハードボイル風。フォークナーの小説を読まれる方ならお馴染みの、ウィスキーの砂糖水割りとでもいうのかトディという南部独特の飲み物が鍵になる「調合の誤り」は、実際に作者自身が推理小説のコンテストに応募して、二等を取ったらしい。
kero385

確かに1930年代に書かれた重量級の作品群に比べると物足りないところはあるが、例え翻訳を通してとはいえ、こういうストレートな文体も駆使でき、わかりやすい小説も書け、鑑賞に耐える作品を生み出せることは、それはそれですごいと思う。なお、ギャヴィン・スティーブンスは、この後の長編でも登場する後期フォークナーの重要人物であり、この小説集は彼の来歴を語る意味でも興味深い作品。

12/31 19:17
kero385

なお本の感想ではありませんが、今年10月からの新参者でありながら、私の拙い感想にいいねを下さったり、お気に入りに入れていただいた方々、本当にありがとうございました。皆様のお読みになった本、読んだものは自分と違う視点でとても参考になり、読んでいない本では、こういう本もあるのかと改めて驚愕しておりました。皆様が良いお年を迎えられますこと祈願いたします。

12/31 19:26
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