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ハチはなぜ大量死したのか (文春文庫 S 7-1)

感想・レビュー
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mitsu
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少し前の文庫本で、福岡さんの著書を呼んでいる中で書かれていた本で読みたくなり、借りて読みました。北半球からハチが消えた要因を探り出していく中で、その原因から農薬やウィルス等への対処やその危険性を説明され、納得しました。地球上で人類が工業的に農業を進めていくことへの警告など色々と考えさせられ、読んで良かったと思います。
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うたまる
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「ミツバチがまだ生きていること自体が不思議なくらいだ」……2006年以降、欧米でミツバチが大量死した謎に迫る科学ノンフィクション。寄生虫や農薬など、個別に犯人捜しをしてみても杳として見つからない。朧に浮かび上がってきたのは、生態系システムが内包する復元力をも上回るほどの複合的環境汚染。ならば、これは経済性追求の名の下に犠牲を強いられてきた土壌・水・大気の静かな復讐なのか。幸い二ホンミツバチは安泰だというが、素直に喜んでもいられない。生産性や効率性をてんで気にしない日本型システムも、それはそれで問題だから。
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☆ツイテル☆
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フライヤー
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イチショウ
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人間が工業製品だけでなく、ミツバチのような生物まで、経済、流通の中に組み込んだこと、これがミツバチを消してしまった理由だと思う。自然が何億年と培ってきた営みを人間が効率を求めて短期間で改変していったことが今になって、人間に返ってきているのかもしれない。
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しょうお
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どうしても我々人間社会とダブって見えてしまう。短い睡眠時間に満足な食事も取らずに、通勤電車ですし詰めになり、職場でもストレスを溜めて、食事はインスタントラーメン、残業をたっぷりした後、帰宅後も意味もなくスマホの画面を見続ける毎日じゃ、そりゃ適応障害とか鬱とか出るわ。年間数万人と言われる自殺者や精神疾患が溢れる現状は、平和な世の中で生き残ってしまった遺伝的に弱い個体が、自然淘汰されているという自然の力学なんじゃないかと思った。
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トムトム
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大切なことを端折って「こうすれば効率よくて簡単じゃん!」と言うアメリカ人。結果、回復できない程の壊滅状態になる。全然反省しないで、そんなことばかり繰り返している。そして、大切な事をちゃんと守って地道にやっている人を、仙人・悟り・禅などの言葉で褒めちぎる。日本人からすると、当たり前なことなんだけどね。いまだに得意げに「欧米では!」と連呼している日本人いるけど、彼らの真似をしてもしょうがない。動物愛護とか自然保護とか、大切な事を端折って簡略化して分かったつもりになっている人たち、好かん。でもこの本は面白い♪
tsuneki526

できていないだろうよ。自分のまわり5m、10mの人たちだけで日本ができているわけではありません。

02/28 10:32
トムトム

類は友を呼ぶ!周りの人たちがみんな優しくて、私は幸せだなぁ♪

02/28 16:11
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宇佐見
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ハチの大量死についての記述はもちろん良かったが、その現象を通して見られる「ヒトが作り上げた経済の醜悪さ」を見事に描ききっている。虫媒花における花粉運搬役としてのミツバチの偉大さ、そしてその偉大さ故に生じた過度の負荷。問題が起きているということは、その道が正しいのかどうかを考え直すチャンスである。ハチが死滅するなら、生き残った個体を使ってより逆境に強い個体を作れば良い。この考え方ができるかどうかが、ヒトの未来を決めるのだろう。アーモンドを食べるときに、ハチに感謝をせねば。★★★★☆
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noznoz
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ハチ=蜂蜜ではなく、ハチによって果物や木の実が受粉して実をつけるということを改めて知った。つまり、ハチがいなくなるということはそれらの収穫もできなくなるということだ。人間は簡単に食べ物を収穫するために、様々な工夫をしてきたけれどそれは反自然的なことも多い。益虫(人間にとっての)だけを保護することなんてできない。バランスが崩れてきているのを痛感する昨今、目の前の便利さから離れることが大切だと思う。
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pikamura
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ミツバチの不可解な失踪と巣の崩壊という謎の解明をテーマに、経済システムに組み込まれてしまった農産業のあり方を根本から問い直す。ミツバチの生態から植物の数億年にわたる進化の歴史まで、恐ろしくカバー範囲が広い。サスペンス風味も効いており、ウィットに富んでて読ませる文章。参考文献を見るに「復元力」の原語はレジリエンスのようだけど、昨今企業でも持て囃されているこの概念に、10年以上前の本の中で出会うとは驚いた。『なぜ〜』の題はキャッチーだけど、原題の『実りなき秋』の方が内容の包括性を表していて好きかもしれない。
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Почта
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筆者の文才のおかげで、良質な小説のような素晴らしい文章を堪能しました。ミステリー小説のように謎を説くワクワク感が味わえます。純粋に物語として面白かったです。個人的には、今年最高のノンフィクションでした。
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ラウディ
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ミツバチの働きに現在の食生活が大きく支えられているという事実は知らなかったし、そのミツバチが壊滅的な状況になっているのも初めて知った。ハチにストレスをかけ続ける現在の社会状況。利益の為なら後先考えずに利用する人間のふるまい。ハチに起こっている異常って、人間にも起こっているんではなかろうか。少し前からおかしな事件が頻発するようになっている気がしているが、精神や脳の成長が阻害される何かが、静かに進行しているのでは…。と考えさせられました。早速、健康のためにはちみつを舐めようと思いました。
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モート
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ゴールは自分内外を「多様にする」。そのためにどんな問いをたてたらいいだろうか?その答えは? 実行にはS M A R T を使う。 ところで付録が楽しい。ミツバチがくる庭作りや「抗菌物質」や「抵GI食品」としての蜂蜜🍯。 その中で、「枯れ木」の大切さがある。あらゆる種類の昆虫や動物の棲家になっていて、生態系で大きな意味をもつ。「快眠や頭が良くなる」食品としての側面もあると紹介されている。
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白花豆
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2007年春、北半球から1/4のミツバチが姿を消した。植物はほとんどミツバチによる受粉によって実をつける。だからミツバチがいなくなるとすぐに食糧危機に陥る。原因探求の本書はミツバチの生態、養蜂業について詳細に述べるところから始まる。複合的な原因が考えられるが、印象深いのが養蜂されているミツバチの過酷な労働だ。休まずに働くように、養蜂家はミツバチに栄養を与える。そう、私たちが疲れたけど働かなければならない時に手にする栄養ドリンクのようなものだ。人間もミツバチも幸せになるには自然に沿った養蜂にたどりつく。
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あいちょ。
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『人生で影響を受けた本100冊』登録。
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ランフランコ
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ミツバチが自然界でこんなにも重要な役割を担っていたとは知らなんだ。そして蜂蜜の唯一無二、天下無双の効能ぶりにもたまげた。最近ミツバチあんまり見ないよ。ヤバイよ。みんな人間のせいだ。地球にとって自然界にとって最強最悪の害虫は人間だ。地震だ、温暖化だ、森林火災だと嘆いているが、地球が怒っているんだよ。人間を駆逐しようとしてるんだよ。人類滅亡の日は近いよ。
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kasim
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ミツバチの大量消滅については数年前から報道などで少し知っていたが、まとめて読むと、ミステリーのような巧みな語り口とは裏腹に問題の深刻さに背筋が寒くなる。世界の食料の9割を占める100種の植物のうち7割がミツバチの受粉を必要としている。農薬やダニの問題もあるが、死んだミツバチの免疫機能も崩壊しているという。儲かる作物だけを植え、花の季節に合わせてミツバチをレンタルで世界中移動させる現代の農業を、コーラとドーナツだけで年中出張を続ける苛酷な状況の会社員に著者が例えているのは納得。
kasim

ミステリーではないから、単独の邪悪な犯人はいない、と著者は言う。とは言ってもやはりネオニコチノイド系農薬はまずいのでは。EUが昨年これらを禁止したのに比べ、日本は規制緩和し、グリーンピースのHPによればキュウリの残留農薬はEU基準の100倍らしい。

09/23 13:24
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Bks
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蜜蜂に影響のある害虫や病気を滅ぼす薬品が、逆に蜜蜂を狂わせてしまっているのではないか、人間が用意した四角くて大きい巣材を使わずに、蜜蜂に自然のままに巣を作らせてみると、害となるダニを見つけやすく、蜂の子を育てやすいコンパクトな巣になったのが興味深かった。 アーモンドは品種にもよるが、自家結実性がないらしい。自宅にも観賞用のアーモンドの木が1本植わっているが、蜜蜂が来ないだろうか…
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dexter4620
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ウクライナで読了。 「ミツバチの世界」がここまで面白いとは思わなかった。ちょうどこの本を読んでいた時に、ウクライナ人スタッフの祖父が養蜂家でハチミツをもらえたのも運命的で良かった。ハチがここまで農業に貢献している事に無知だったし、いつかは趣味でも養蜂の世界に飛び込んでみたい。
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nekozuki
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『蜜蜂』をきっかけとして題材を深掘りするため読了。CCD(蜂群崩壊症候群)が深刻化した2008年前後に、未知の病気に立ち向かった養蜂家たちの困難を描いているだけでなく、その原因を探る上で、ミツバチが置かれている環境やその必要性などにも言及されている。2008年ごろは奇しくもリーマンショック前後であり、実体経済にも綻びが出てきていた時代。アーモンド生産における過剰労働などを見ると、ミツバチの問題も実は他の経済の無理な成長によって生じたのではないか、と思えてくる。
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dani
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この本を読むきっかけになった小説『蜜蜂』の近未来(人手での受粉)の姿が既に中国の梨畑で現実のものになっているのに驚いた。さらにこの本が出版されたのは2008年9月だから、現状は如何に?CCD(蜂群崩壊症候群)の直接原因は、電磁波、ダニ、農薬、ウィルス、と特定の一つではないのだろうが、根本原因は「人類」なのかな。。。蜜蜂や蝶・蛾などの昆虫たちがいない世界も、リンゴやアーモンドを手軽に食べられない世界も、どっちもイヤだが、解決策は自然界にしかない気がする。
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なかしー
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一部では現代版沈黙の春と呼ばれている一冊 蜂蜜を作るだけではなく、果実や野菜の受粉には欠かせないミツバチ 2007年、北半球から1/4のハチが消えた。それの原因調査を行うノンフィクション。 良い所は、特定の原因と決め付けずに、ウイルス、農薬、電磁波等様々な観点からの影響を考えている点(この手の本は特定の事象にばかり原因として見がちなので) ※第八章複合汚染は必見です、ミツバチだって現代のストレス社会に悩んでます!? オススメする方 理系の方、農学系を専攻されてる方、環境問題に感心がある方、昆虫好きの方。
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ぶぶ
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甘い蜂蜜を作るだけでなく、果物や野菜の収穫にも欠かせない役割を果たすミツバチ。2007年、北半球でそんなミツバチの四分の一が謎の失踪を遂げた。著者は特定の原因を示すのではなく、自然を捻じ曲げた人間の市場システムに取り込まれたハチが被る多大なストレス、免疫系の崩壊がその根幹にあるとする。そもそもミツバチの大量死ですら、根本的な問題ではないのかもしれない。我々が考えなければならないのは、まさに自然との向き合い方そのものなのだ。人類の未来にも想いを馳せる、示唆に富むドキュメンタリーだった。
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ヴィオラ
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ひとつ前に読んだ本が、蜂がいなくなる原因について、最初から「農薬ありき」なスタンスなのに若干引き気味だったので、広く原因について考察してある今作は嬉しかった。蜂に対するドーピングや不自然な長距離移動など、結局全ての原因は「人間」にあるんだろうなぁ…。 やっぱりCCDに関しては、原因解明も対策もまだまだなのが現状みたい。ミツバチのいない世界は、その壊滅的な予測の割に、いつ現実になってもおかしくないっていう危機感が半端ないね。 老後に養蜂って、なんかリアルにやってみたくなってきたw
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上樹那緒子
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今まで当たり前に享受できたことができなくなることが、すでに始まっている。まだそこまで逼迫してないだけ。その影響を最初に被るのはか弱い存在たち、なのね。目に見えて分かるようになてきた頃には後戻りできないのかもしれない。すでに少しずつそうなってきている。その中で自分に何かできることはないか?答えはすぐに出なくてゆっくりでもいいから考えていきたい。
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小木ハム
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2007年春、北半球にいる蜂の4分の1が失踪した。ミステリ仕立てで蜂の行方と環境問題に迫っていく科学ノンフィクション。ウィットに富んだ翻訳で繰り手が止まらない。不自然な暮らしかたを強要されるコロニー在住者、ザクザク遺伝子を傷つけられているのに自覚症状はゼロ。ミツバチに人類の末路がダブって見える。人の欲望をどんどん叶えていくことは果たして″自然″な事だろうか?蜂さんごめんよ。こんなに貢献してくれてたなんて思いもしなかった。読後にはミツバチや生きものたちが愛しくなることうけあいです。蜂蜜の様に濃い良書。
小木ハム

実はこのあとも夜遅くまでいくつもの会議が目白押しだ。そのあと、とんぼ返りで飛行機に乗り、目を充血させて家に戻ることになっている。ゆっくり座って食事をとる時間などないので、車を運転しながらドーナツにかぶりつく。あなたの調子は最低だ。不可能な詰め込みスケジュールのせいで常にいらいらしているだけではない。睡眠不足、糖分の多い食事、化学物質による汚染が免疫系に重い負担をかけている。おそらくこれからさまざまな病気にかかり、仕事の業績もどんどん落ちていくだろう。

01/20 21:19
小木ハム

ついに妻の待つ家にたどり着いてもロマンチックな気分などにはとてもなれない。心配事があまりにも多すぎるから。子供たちに何らかの学習障害があるらしいこともそのひとつだ。』こんなん、そら失踪もするわ

01/20 21:25
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ねり梅
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今の農業がこれほどまでにミツバチに依存しているとは、知らなかった。環境破壊は至るところでみられるが、知らなければ知らないまま。自然の摂理は、本当にすごい。この複雑系を理解することさえ、いまだ人間にはなし得ていない。
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澄
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蜂がいなくなったハッキリした原因を求めると消化不良になります。色々は原因と思われる事象を理解して、自然と人間の接し方を見直す機会になればいいのかな、と思う。読み始めるとのめり込みます。
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mitei
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ある時突然養蜂が出来なくなるほど、蜂がいなくなって、その原因を追及するところがワクワクしたが、いろんな影響が絡み合ってるのだなと知った。巻末の福岡先生の話にある狂牛病とも似てるなぁと思った。
Ryo

これが好きなら「捕食者なき世界」もオススメです(^^) 農業環境の劣化という部分に興味があれば「土の文明史」もいいですよ!

08/23 08:06
mitei

Ryo Utsunomiyaさん この本も気になる本ですね〜

08/23 08:15
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tsubomi
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2017.06.05-06.30:ミツバチの生態と人間との関わり、近年なぜ突然大量死したのか、養蜂家の取り組み、などについてまとめた一冊。ラングストロスの考案した養蜂箱の仕組みのような養蜂の実際も図入りで分かりやすかったです。また、大量死の原因として推測されているミツバチヘギイタダニの感染症、免疫システムの崩壊、ノゼマ病微胞子虫の感染症、イミダクロプリドをはじめとする強力な農薬の使用など、現代人として考えさせられることばかりでした。
tsubomi

//P309L2-4:植物にはそれぞれの花粉媒介者が必要だし、花粉媒介者もそれと同じだけ植物を必要としている。両者は共に繫栄し、共に滅びるのだ。//☆☆☆解説は福岡伸一さん。巻末に「ミツバチの飼い方」「自宅の庭で自然保護区を作る方法」「受粉昆虫にやさしい庭作り」など、ミツバチを実際に飼ってみたくなった人や、飼うのは難しそうだけど世界のために自分が個人でできることを指南するページもあって役立ちます。頑張っている養蜂家さんや研究者を応援するために資金を提供したい人のための情報や参考文献も豊富。

07/09 02:16
tsubomi

キーワード:①蜂群崩壊症候群:Colony Collapse Disorder(CCD)、②ストレスが促進する衰退症候群:Stress Accelerated Decline(SAD)、③ミツバチの消化システムに存在する善玉乳酸菌(LAB)、④復元力:システムに何か問題が生じたときにそれから立ち直る能力に重点を置く生態学の新たな分野。⑤原著のタイトル:Fruitless Fall(実りなき秋)、⑥今世界に求められているもの:生物の多様性!!

07/09 02:21
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SAT(M)
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ネタバレ2007年頃に欧米で多発し養蜂業界に大打撃を与えた、ミツバチのコロニーの崩壊現象を追ったノンフィクション。蜂のコロニー内のみならず、蜂が受粉をさせる植物都の関係においても、シンプルなようで複雑な、自然の均衡を保とうとするシステムがあるわけで。そこに対して、経済性や効率性の名の元で人間が″お節介″を働かせたことが原因なのではないかと著者は推測しています。自然の物は自然に任せて、敢えて人知を尽くさないことも肝要。ポップな比喩の効いた文章の中で、筆者のメッセージが語られています。
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プリン
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ネタバレ経済成長が成長と思えなくなった。人間の欲望のために生態系がおかしなことに。人間に翻弄され酷使されるミツバチ。でも最後は私たちも痛い目にあうような気がする。ミツバチの真の敵はダニではない。最後の方で養蜂家の一人が"本当はダニは友達なんだ"という言葉が印象に残った。人もミツバチの真の友になれたら良いのに。
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red falcon
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2006年ころから始まった蜂の大量死は、公的な研究機関、大学の研究者が調査していますが、原因は解明されず、養蜂業界は混迷し続けています。このため、長年続けてきた養蜂を廃業する業者も出てきました。蜂以外にも果実の受粉を手伝う昆虫はいますが、長年にわたる農薬の使用によって数が減ってきています。このままだと、受粉を昆虫にたよっている果実を口にすることができなくなる日がやってくるかもしれません。この本は、現代版「沈黙の春」といえるのではないでしょうか。
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naginuko
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アメリカ養蜂業界の危機。CCDのみならず中国からのニセハチミツで経済的にも危機においやられる。中国産は十中八九偽物だろう。本書にある通り蜂を育てるためには花を、花をつくるには土を育てねばばらない。そんな面倒をやるより偽物作ったほうが安上がりなのだ。CCDもPM2.5のように複合的な理由なら、簡単に解決できない。どうなるのか、暗澹たる気持ちにさせられる。
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虎モコ
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人間の欲というモノは本当に深い。良い悪いの判断ではなく、その背後に自然の摂理が壊される事を忘れてはならないのだろう。 あんな小さい蜜蜂一つでこれほど世界を変えてしまうのか思った。
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Ryo
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様々な農作物の受粉を担うミツバチ達の大量死の原因を探る。 ミツバチ達がどの様に生活しているか、花はどうしてあの様な姿をしているのかなど、知的好奇心をくすぐる挿話が満載。 現代の工業化された農業の歪みを改めて感じさせてくれる。 土の文明史と併せて読むと、これからの食糧生産に不安な気持ちになるが、今の所どちらも自然の姿に戻すことが解決法の一つの様だ。 受粉昆虫が絶えてしまった農場で、人が人工授粉を行っているという挿話は本当に驚いた。 自然にまだ力が残っている内に解決しなければならない課題は山積している。
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翔亀
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原題「実りなき秋」、レイチェル・カーソン「沈黙の春」へのオマージュだ。春に鳥の囀りがなくなると同じように、秋に花は実を結ばなくなる近未来への警告の書。まさしく農薬など人造の化学物質を告発したカーソンの現代版だ。2006年に大問題となったミツバチの大量死の犯人を探るスリリングな展開の果てに解明される真相は何か。農薬は犯人の一人ではあるが、裏で操る真犯人が抉り出される。それは自然を管理・操作する現代文明。技術により対症療法を重ねますます悪化させ負のスパイラルに陥ってしまう現代の産業主義のあり方が問われるのだ。
マリーゴールド

そうか、巣が出来るとなると住宅街では難しそうですね^^;)詳しく説明してくださってありがとうございました!

05/21 22:07
翔亀

マリーゴールドさん。ミツバチのうち普通に飼われているセイヨウミツバチは、性格温厚に進化したものでヒトを刺すことはまずないので住宅街でも大丈夫のようです。現に、東京銀座で飼われているとか。(本書でも紹介されている銀座ミツバチプロジェクト)

05/22 22:42
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よしおか のぼる
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取り敢えず、イチジクコバチの雄がロリコン凶悪犯過ぎた。(違)
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Koji
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原題はFruitless Fall(実りなき秋)。蜂に起きた悲劇を題材として、レイチェルカーソン「沈黙の春」を現在進行形で深堀りしている。読後感じる逃げ場の無い焦燥感が、我々の中に密かに棲む「邪魔者は根絶やしにする思想」であることに気づいた時、社会派ノンフィクションはホラーに変わる。一昨日の節分、ある保育園の園長が救急車で搬送された。鬼を演じた園長に園児らがエアガンで豆の集中砲火を浴びせたからだ。園児は皆「悪い鬼をやっつけるなら何をやってもいい」とコメントした。高野和明「ジェノサイド」に続く。
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於千代
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ノンフィクションながら、ミステリー小説のようで非常に読みやすい。蜜蜂の集団失踪を追うが、蜜蜂の生態、アメリカ農業など様々な事についても丁寧に描かれており、よくわかった。そして、自然がいかに絶妙なバランスでなりたっていて、人間がそれを自分たちの都合で変えていく事によって起こる事の恐ろしさもよくわかる。環境について考える良いきっかけになった。
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Kunio  Hanaoka
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『沈黙の春』とともに環境問題を生物の視点から採りあげた双璧の著。蜂蜜のことにも詳しいし、訳文がとても分かりやすい。
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ハチはなぜ大量死したのか (文春文庫 S 7-1)評価100感想・レビュー125