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吾輩は猫である (下) (少年少女日本文学館28)

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如月芳美
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構成らしい構成もなく、ストーリーらしいストーリーもない。ただただ変人たちの日常を猫目線で垂れ流しているだけの作品。 だが、この作品のすごいところは猫が人間の愚かさを彼の視点で見せていることだろう。 出てくる変人は皆知識人ばかり。なのになんだかおかしい。 人間の持つ矛盾を、猫を主人公に据えることで痛烈に批判している。なのにやっぱりおかしい。 とにかく笑えるのだ。 深夜に一人、夏目漱石を読んで爆笑している自分も、この登場人物たちと大して変わらんな。
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キリン
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上巻に続いて下巻も読了。この本が文庫になることを切に願う▼ 神経衰弱の苦沙弥先生に対する金田からの嫌がらせは、「庭に野球ボールを投げ込む」。何ともはやサザエさんのような世界。当時回(全11話)を追うごとに人気を博したとか▼ 最後、猫ちゃんが溺れ死ぬ描写を猫自らが表現するあたりの矛盾も滑稽である▼ 猫目線の人間社会をアイロニーに包んだ作品。難しい内容を身近にすることが文学的に非常に価値がある(と思う) 再版しろーー!!の★4.5
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まこ
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「人は己が恐ろしい悪党であるという事実を痛感した者でないと苦労人とは言えない」という説は、自分は思っていたほど善人ではないのだという現実を突きつけられた今なら、そういう考え方もあるかなと奇妙な安堵感を覚えるけども、学生の頃だったら理解できなかったと思う。そんな感じで、人という生き物を思わぬ切り口から、舌鋒鋭く描いている本書。吾輩猫でーすと最初に宣言した存在が語るから痛快と受け取れる部分も多いけども、重い内容だなと感じた。いやあ、しかし…本当に自殺者も結婚しない人も増えてますよ、夏目先生…
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ミッ
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”明治の文豪””旧千円札でおなじみ”の人物が書いた小説というこちらがガチガチで築いたイメージのハードルを猫がそんなもん知るかと如く別の道に行く感じで進んでいくし文体はやたら仰々しいし色んなものを引き合いに出してて、読みづらかったが面白かった。内容は今の時代に置き換えるとファミレスで聞けるような感じのオタク気質の人の与太話。 猫の目を借りてこういった小説を作るっていうのは当時斬新で衝撃が凄かったんだろうな。
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