そして初読みの作家さんである吉川トリコさんの「寄生妹」、これは他の5作と全くテイストが違う、おもしろい作品だった。この人エッセイとか書いたらおもしろいだろうな。自由奔放な妹に振り回される、きっちりとした性格のお姉さんが主人公。性格はうちは逆だけど、妹に振り回されるのはどこのうちも一緒なのね、と笑ってしまいました。敵わないよね、妹には。なんだかんだで仲の良い姉妹が自分と被って、ほんわかした気分になりました。
井上荒野さんと江國さんのはあまり共感できなかった。江國さんのは怖い。そんなに相手にのめり込んでしまって、一体「私」はどこへ行くの?それも「愛」の形なんだろうけど、私にはできないし、幸せだとも思えない。けど共感できないのも含め、どれもおもしろかった!まさにバレンタインにぴったりの甘いお話。これを選んだ図書館員さん、すごいな。おもしろかったです。ありがとうございました。
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