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弥勒世 下 (角川文庫)

感想・レビュー
33

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千鶴★
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Audibleにて。返還前の沖縄。アメリカ兵の残虐さは今はどうなのだろか?戦争という闇をぶつけるかのような悪行。人間は消化しきれないストレスや感情とどう向き合っていけば良いのか。終わりに従って物事がどんどん進んで行き、登場人物の心情が伝わってくる。4/5
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attu-045
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お買い物。上巻に引き続き。 伏線の回収忘れかいくつか気になる点もあるが、とても面白かった。
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ぽんた
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下巻に入ってからがぜん面白くなってきた。結末はまあそうだろうなーという感じだったけど、コザ暴動に至るまでの返還前の沖縄の実情について、時系列にもわかりやすく読み物としてすごく面白く書いてあったと思う。満足
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横溝ルパン
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世界に罅を入れる。それだけを目的に、尚友、政信、マルコウは玉砕に向かって動きます。それに伴い、物語の緊迫感も高まります。 ところがラスト50ページくらいから急に拍子抜けした展開になり、最終的にはとても消化不良な結末でした。 もう少し上手い落とし所はなかったのか、本当に残念な作品でした。
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アカサタナ
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☆2つ 尚友の怒りが彼をテロに向かわせていく。これでもかと米軍や日本政府の沖縄に対する仕打ちを描き、読者に現在にも連なる沖縄の実情を突きつける。 尚友の不用意な行動が目につく。彼は運が良いというか作者の都合で捕まらないだけ。余りに杜撰な犯行が続く。米軍と琉球警察の軋轢による隙を突いたとかならまだ分かるが、実際のCIAや琉球警察はそんなに馬鹿じゃない。玉砕覚悟なのは結構だが、アメリカに一矢でも報いるなら綿密な計画をお願いします。主要な登場人物の誰にも感情移入出来ず。ただ文字を追うだけに終止した。
0255文字
たかゆじ@石原プロは永遠だ!!!
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とにかく濃厚。たとえ小説とはいえ、こんな歴史があったことを忘れてはならないと思う。
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巨峰
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この小説のクライマックスは、下の中盤、仁美の襲撃場面だと思う。コザ暴動に取材した作品で、主要人物はフィクションだとは思うけど、その当時の沖縄、人の命や安全の保証されない、不公平で不平等な行政、植民地だったんだな…歴史を曲げられない以上、ラストは残念だけど、それでもまがいなき傑作だと思う
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Gonta55号
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凄まじい。参った。
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哲学の木
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もしかすると、行き着く先は、自己破綻しかなかったのかもしれない。先々の夢や希望はなくとも、刹那な快楽と悦楽に身を委ねることはできる。そして、這いずり回っても、末路は破滅しかない。反米活動を擁護しつつ米国側スパイとして暗躍する主人公尚友は、孤児院幼馴染の三味引きの政信、そして、アシバー(愚連隊?)棟梁のマルコウと3人で、米軍秘密暴露襲撃に猛進する。猛進は、理想への妄信に過ぎなかった……愛別離苦の果てに、彼らは何を見つけたのだろうか。こんな作品が、我が国この世に存在していること自体に、感謝する。
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ヴェネツィア
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ネタバレ下巻に入って、物語の進行はさらに加速してゆくが、尚友たちがテロリズムを実行するに及んでバイオレンス度も高まってゆく。もっとも、本書の主軸はバイオレンスそのものを描くことにあるのではなく、それは沖縄の人々の鬱屈した情念の隠喩にほかならない。戦後はアメリカの統治下にあり、米兵による暴行、強姦、ひき逃げが頻繁に繰り返されてきた。すなわち「やまとーんちゅにとっての非日常がうちなーの日常だった」のである。沖縄の憤りを、個の物語として体現するのがまさに尚友だったのである。
ヴェネツィア

分類するならばエンターテインメント小説の範疇に入るのだろうが、実質ははるかにそれを超えている。なお真藤順丈の『宝島』が同じ時代の沖縄を描き直木賞を受賞しているが、本作の方がはるかに怒りと憤りの情念は深い。

09/29 17:53
0255文字
みどり
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ある程度結果は見えていたけれど、本当に救いがなさすぎる。好物の話ではあるけれど。 ちょっと心がささくれる。この、時代の沖縄を生身で知っているのもあると思うけれど。
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noznoz
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かなり暴力的ではあるけれど、どうすることもできない不満の中でもがき、突破口を見つけるが。。。というやりきれなさが辛い。誰も幸せにならない。だけど、目が離せない面白さとスピード感。かなり好きな部類の本。
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koba
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★★☆☆☆
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terukravitz
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★★★★★
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タナー
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馳氏の作品の中では、その分厚さと題材の印象から、なかなか手が出せずにいた作品。ところが!!やはりこの作家はスゴ過ぎる。読み始めたらホント止まんなくなっちまうくらいにその物語に圧倒されてしまった。自分が日本人でありながら、この沖縄の歴史と存在、米軍の支配下にあったこの地に関して何と無知だったことか!馳氏ならではのスピード感とキレのある語り口とストーリー展開に、見事に惹き込まれていった。登場人物それぞれの存在感もスゴい。ラストはどうなっちゃうのかとハラハラしていたが、またまた見事に裏切られた。魂が震えた。
0255文字
Yoriko Tachi Kosaka
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女性登場人物の存在で途中進行が滞るかな?と思ったけど急展開からのクライマックスで一気読み。沖縄へ旅行に行った際の、日本だけど日本じゃない感はこうした時代背景があってこそなんだなと。全体的に切ない。アメリカや本土からすれば、暴徒となったうちなーんちゅこそが反乱分子だろうけど、逆からすれば無法者は逆なのかと。
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TakeROC
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馳星周先生の純愛なのかな。急に終わったな。という印象はないのだけど、最終盤にやることがたくさんありながらも着地は辻褄が会う。というか、最初からそうなんだけど、誰と戦っているのかが、平和ボケな僕には分からない話だった。核弾頭をうちなんちゅうに噛ませる事が主人公側のハッピーシナリオのように思うんだけどな。ホントかどうかは分からないけど、日本人として考えさせられる部分もあったけど、馳星周先生の場合、抑制と発破の混じり合うエンターテインメントが本流なんだが、この作品はやり口がパターン化されているのが不満かな。
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なかなこ
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相変わらず誰も幸せになれない。読後無常感に苛まれる毎度の馳星周ワールド。なぜ面白いのかわからないのに読んでしまう!
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かまどがま
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不夜城を昔に読んだきりだったので、圧倒された。沖縄の状況だけでなく沖縄人気質まで、尚友と同じ奄美生まれと錯覚するくらいリアルだった。
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くわぼー
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恥ずかしながら昔の沖縄がこんなに酷かったとは知らなかった。現在の日米関係がよりリアルに感じられる。 無念の尚友どうする。
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tuyoshi
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呪詛、呪詛、呪詛、尚友の呪詛、劉健一の呪詛、加倉の呪詛、マーリオの呪詛、馳星周ワールド炸裂
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泥水 叫狼
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史実をベースにしフィクションを乗せ、アンダードッグ達が権力に立ち向かう展開は垣根涼介の「ワイルドソウル」を思い起こさせました。どちらも圧倒的な取材量に驚かさせますが、あちらがエンターテインメントに徹しているのに対してこちらはノワール系です。後半はスピード感を重視したせいか若干粗さが目立つものの 、主人公たちの底辺にある怒りを1400頁維持させ、作品の緊張感を終いまで切らせなかったことに敬意を。
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とこまさ
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壮大で重厚な小説だった。北海道出身の作者が70年代の沖縄を舞台にしたんがが、圧倒的な取材量の多さを感じた。 後半は場面場面が映画のように頭に浮かんできた。
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しーふぉ
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沖縄返還とは何だったのか?自分はその時をリアルタイムで知らない。沖縄の状況は良くなっているのか?オスプレイのことを考えると明白だ。
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諸葛遼孔明
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4
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コウジ
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下巻は、上に比べればサクサク進みました。ある目標に向かって、突き進むのですが、それにはかなりの犠牲を伴い、主人公が意図せずずれて行く感じは覗えました。ただ、邪魔な物を排除したり、覚醒剤に手を出したり等、当初の意気込みからは乖離した行動であったり、墓穴を掘る様な行動も目に付き、そこで共感が薄れた感じは否めませんでした。 ラストもやや、ふんわり終わってしまい、大きな目標がどうなったのか明かされない点等も消化不良要因と言えるかと思います。 氏の作品の中でも下位にランクされのでは?と思いました。
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Rico
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とにかく読むのがしんどかった。重い。。最後までやりきれない。沖縄の知らなかった側面が分かる本(という意味では、ちょっとワイルド・ソウルに共通点有り?)
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ツヨシ
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なかなか面白かった。馳さんの作風が若干変化したような気がします。北野たけし監督で映画化して下さい。なぜか時代背景が戦後というような錯覚を幾度もしてしまった。
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yam
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下巻もおもしろかった。いろいろ荒いところはあるけど、長さをあまり感じることなく読めた。もっと読む人が多くてもいいと思うけど、この読者数の少なさはなぜ? 長いから? それともこの作家に対するイメージのせい?
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シネマクラブ
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ネタバレ沖縄の歴史、アメリカーの陰謀、やまとーんちゅへの劣等感にもにた感情、閉塞感、共和国等、上巻は沖縄の抱える重さが詰まりすぎて、中々進まなかったのですが、後半に入り罅が入り箍が外れた後はいつもの馳ワールド。一気読み。圧巻。
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ねじまき猫
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2017年夏の課題図書(と決めて読んだ)「みるくゆー」。初読み作家。慣れない言葉、知らぬ歴史。うちなーんちゅの怒りにたじろぐ。最後は鳥肌が立った。沖縄への見方が変わる作品。 ミスチルの「1999年、夏、沖縄」をこのタイミングで聴けた事は、きっと何かの縁。
0255文字
社会性モリモリマン
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ラストの終わり方が秀逸。読み終わった直後は何だこれ、と思ったが、結局世の中の大きな流れに抗えず飲み込まれてゆくという無常観を表しているんだろうな。それにしても最近の馳星周はテロとか反体制の話が多いですね。
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弥勒世 下 (角川文庫)評価53感想・レビュー33