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かぜのてのひら (河出文庫 た 1-4 BUNGEI Collection)

感想・レビュー
45

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koba
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ネタバレ俵万智さんの歌集第二弾。「四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら」タイトルの“かぜひのてのひら”は、七つの音を、一つずつかみしめて、味わってみたいという俵万智さんの思いがあります。歌を詠むのは、心が鳴るときとも語っています。神奈川県立橋本高校の教員だった俵万智さんの24〜28歳までの歌集。ふとした時に手に取りたくなる本でした。
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もなか
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学校とか生徒の詩が多くて、本当に教師楽しかったんだな〜と感じた あんまり深くまで読み込める歌がなくて行間を読む力?想像力?まだまだだな〜と思った
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ぁみちゃん
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再読。あまりにも有名な橋本高校勤務時代など。本当にただの1個人の感想になるが、『プーさんの鼻』のほうが好き。
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yama
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ネタバレ「四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら」「去ってゆく生徒の声のさくら貝さざめきやまぬ正門の前」/『サラダ記念日』が社会現象となり時の人となり騒がれながらの教員生活にピリオドを打ち『サラダ』から4年後に出された俵万智の第二歌集。著者の24-28歳は青年教師としての生徒との関わり、恋愛と失恋、短歌との関係を模索する日々であったようでどこか悲しげで寂寥感が漏れ出す歌の多いという印象も強い。「ゆく春や君は抱けり幼子を有島武郎の書物のように」「心散るならば満開の木の下でそっと言われたかったさよなら」→
yama

「結ばれぬ悲劇といえど読みおればとにかく終わる、小説なれば」「むらさきに濃いむらさきの血脈を清らに這わせ桔梗はひらく」「意志を持つ小さき虫のように飛ぶ粉雪ばかり津軽海峡」「背景に月光ありて君という器を通り過ぎし幾人」など暗唱して口ずさみたくなる歌の数々。/「十六でもう人生を投げているとにかくそんな目をして見せる」「よく笑う女生徒なりしが吾に見えぬ何を抱えて退学の朝」「可能性という語の嘘を知っている十七歳の面倒くささ」「古文漢文の解答欄の余白には尾崎豊の詞を書いてくる」等、→

08/13 15:03
yama

教師を辞めた後では二度と歌えない言葉。青春との別れを慈しむセンチメンタルな思い。私は『サラダ記念日』よりも本歌集のほうが好きかもしれない。/橋本治をチクリと刺す「少女らに追いつくころはもう古い『桃尻語訳枕草子』」には、歌人は数多くいれども俵万智にしか歌えないよね、これはキツいよね…とちょっと苦笑した。

08/13 15:05
0255文字
Azu
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「サラダ記念日」と違い、恋も、仕事も、両親も旅も、感じたもの全部が詰まっているような歌集でした。あとがきに「評が甘くなってしまう」と書いてあった、高校での歌は、先生視点の高校生が描かれていて、少しだけ懐かしく、少しだけ恥ずかしい気持ちになりました。とても穏やかで、素敵な歌集です。
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 りゅりゅ
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ネタバレ君の指から吾の指へ伝い来るてんとう虫のたしかな歩み/花ことば「さびしい」という青い花一輪胸に咲かせて眠る/我が頬の髪を払える余裕見てしまえば寂しいキスと思えり
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ペンネ アラビアータ
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恋愛だけでなく、父のこと、母のこと、教員時代、退職時などが歌われている。特に生徒を詠んだ歌は躍動感があり、教室の匂い、エネルギーまで伝わってくるよう。懐かしさ、切なさが蘇る。退職時の歌は、私自身の、娘達の卒業式、別れや門出の様々な場面が思い浮かぶ。年齢を重ねるほど、31文字から受け取るものが大きくなっている。
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ユ
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ネタバレ秘めごととせめて呼びたき旅に来て誰にも書かぬ絵葉書を買う:言い訳も嘘もあなたの声ならばしばらく聞いていようしばらく:おしまいにするはずだった恋なのにしりきれとんぼにしっぽがはえる
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ぽん
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第一歌集よりカタめの歌が増えたような印象がする。勤めていた高校を退任したこともあって、生徒とのことを詠んだ歌が多く収められている/留守番電話やワープロ、この辺り時代性が出てるなあ。『サラダ記念日』は電話を待つ歌はあったけど留守電の歌はなかった。ワープロに初めて触れる様子も、この時にしか詠めない初々しさがある/「おまえとは結婚できないよ」と言われやっぱり食べている朝ごはん。これ、カレが朝ごはん用意してくれてるってことかな。そんな奴とは結婚できないと言われ、でも朝食を作ってくれるカレと、それを食べる自分
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あや
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著者24〜28歳の歌集。うまくいかないいくつかの恋路や、高校退職の歌など。相変わらず、日常のスケッチであり、1人の女性の人生の追体験であり、三十一文字の言葉の力を思い知らされる。学生たちをとらえた歌が瑞々しく印象的だったので、これ以降はそのような歌がなくなると思うと残念。
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mngsht
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『チョコレート革命』より圧倒的に本作の方が好きだなと思った。作者当時の年齢とじぶんの年齢が近いからか。恋の短歌はほんの数ヶ月前のじぶんを見ているようだと感じると同時に、過ぎし日はもう一生来ないものと実感した。そして「一生来ない」ということに安心感を抱くわたしでも、それでもこうやって短歌やその他表現で、もう一生経験しない感情や日々の一瞬を残すことができればどんなに素敵なことだろうと思う。「チューリップの花咲くような明るさであなた私を拉致せよ二月」は今のわたしのパワ〜プッシュ❗️だ。
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シロクマぽよんぽ
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みずみずしくてとても良かった。橋本高校との別れ、宮沢賢治を訪ねる岩手旅行が素敵。
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あさひ
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はなび花火そこに光を見る人と闇を見る人いて並びおり 不倫の歌も多いのね。でも優しいのね。
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のりじゃん
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あら、再読だった。短歌とか俳句とか、自分のモチベーションで、感じ方が違ってくる。今回は、ジワジワきた。
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やたそ
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近ごろ「人の熱量に触れたい欲」がすごい。夢中になって仕事してるとか恋愛してるとか、そういう人の熱に触れたい。ここ最近だと会議中の熱い議論を盗み見れた時間が一番の悦だった(仕事しろ)。熱を求めて小説や漫画を読んだり音楽を聞いたりするのだけど、「まだまだ生ぬるいわ!」状態だった。結果、俵万智さんの31文字にこもった熱が、私の求める最高であり最上級であることがわかりました◇ チューリップの花咲くような明るさであなた私を拉致せよ二月◇「あなた私を拉致せよ二月」だよ。狂気じみた情熱的言葉選びがたまらん。さすがです。
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工藤ひかる
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ネタバレ蔵書から再読。第2歌集。俵さんが選ぶ言葉と文字使いが好き。「三歳のヘンリと遊び 「いや(ナーイ)」という言葉を一つ覚えて帰る」が可愛らしい。解説は荒川洋治さん。本編のフォントに反して、あとがきと解説のフォントが小さ過ぎた。
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芭茶
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96
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冬見
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「階段を昇るあなたの足音の前奏曲として雨の音」歌集は物語でもあり、個人史でもある。それを強く感じた一冊。恋愛短歌よりも教師時代の短歌が多い。
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CEJZ_
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1P4首。短歌集。俵万智さんといえば、通販生活の誌面に、たまに登場している。石垣島から宮崎へ引っ越されたとのこと。動向が気になるというわけでもないが、懐かしさに本書を読んだ。教員時代の、教員から生徒をみた短歌もあるなあ。サラダ記念日で一躍時代の寵児みたいになったけど、人生はどうなったのかな。いまどきもいろいろ人気歌人がいたり、短歌より小説やコラムの方が多い歌人もいるが、何となく俵万智さんの短歌を読んでみたくなるなあ。歌人は自作の短歌を全部覚えているのかな。いくつ詠めば単行本になるのだろう。
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moon
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現代語に古語を織り混ぜながら詠まれる短歌に、俵万智さんらしさを感じました。気に入った短歌はすべてノートに書き写したのですが、そのなかから特にお気に入りのものをふたつだけ。「恋という自己完結のものがたり君を小さな悪党にして」「明日五時に電話をかけてくださいと伝言をして縛ったつもり」
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☕️
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一人暮らしに慣れて、旅行もして、歌の情景が分かるようになってきた喜び
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kaizen@名古屋de朝活読書会
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#俵万智 #短歌 #現代女性歌人展 ここからは海となりゆく石狩の河口に立てば、立てば天啓 香水のびん落ちるとき黄金の獣のように液ゆらめきぬ ひかれあうことと結ばれあうことは違う二人に降る天気あめ 清流を飲みほしている我なりき未明四万十川の夢見る 海底に鯨の親子が鳴きかわすように心を結べればいい 雨のふる確率三〇パーセントだからでもなく傘を手渡す
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Shoji
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最近、俵万智さんがちょっとしたマイブームです。 この歌集は一世を風靡した『サラダ記念日』の次の歌集だとか。 とてもピュアで綺麗な歌が綴られています。 こんなにも言葉遊びが出来たならどんなに素敵なことか、、、ため息。
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emk
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過去本掘り起こし
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おかのきくと
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某所で紹介されていた歌がこの歌集に入っていると聞いて、気になったので中古で購入しました。最新の歌集「おれはマリオ」では沖縄での子育てスローライフが綴られていますが、この「かぜのてのひら」は、独身、教師時代の俵さんを垣間見ることができます。教師として暮らし、世界や日本の色々な場所を旅し、初めてのワープロに触れ、花を見て、そして恋をして――。twitterにて息子さんの様子を楽しげに語る今とは違う、一人の女性としての俵さんを見ることができて、大変面白かったです。
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ヴェネツィア
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俵万智さんの第2歌集。一世を風靡した第1歌集『サラダ記念日』から4年。万智さん24歳の早春から28歳の冬の終わりまで。『サラダ記念日』は、それ統体として鮮やかな恋の物語をなしていたが、こちらはいわばその後の彼女に起こった日常とささやかな非日常とを日記風に綴ったもの。ただし編年体ではない。恋、父の栄転、高校教師を辞めて創作に専念するまでを描く。ここでも感情の、一見ストレートに見える伝え方は巧みだ。「心散るならば満開の木の下でそっと言われたかったさよなら」―抒情も健在だ。気になったのは、後半がやや弱いことか。
ヴェネツィア

歌集のタイトルは「四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら」から。これも爽やかな抒情を喚起する、清々しい歌。ただ、彼女が国語教師として勤めていた橋本高校の歌は、トータルには心に訴えるものがあるが、単独では歌の世界を支えきれないものも散見される。

05/17 06:11
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あかいろ
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言葉とは、こんな風に使えるのか!と、俵万智さんの言葉たちに触れる度に感じます。ぐっと人を惹きつける言葉やそれらの適切な間隔を持っているような。図書館で借りた歌集ですが、きっといつかわたしの本棚にも加わっていると思います。
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若菜
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学校の先生時代のことなどを歌っており、歌人として確立していくまでの時代といえるか。 個人的には、『チョコレート革命』が好きだがこれも又よし。 啄木に代表されるような、口語性の高い短歌が耳にも心にも残る。
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なつ
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やっぱり俵万智さんの短歌が好き。日常のほんの一瞬を、丁寧に細やかに、描いてくれる。
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のりじゃん
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頂き物。これが、第二集とは、知らなかった。俵万智さんの愛しい人への想いも良いけど、生徒に対しての気持ちも大らかな感じで、温まる。
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ねこ
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歌集というものを初めて読んだ。日常の一コマ一コマが切り取られて大切に保存されている感じがした。
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おくちゃん🍓柳緑花紅
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無邪気という邪鬼ひそませて会いに行く好きだけだから好きだから好き/恋という遊びをせんとや生まれけんかくれんぼして鬼ごっこして/四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら/選択をするなら誰にも憎まれぬ国より一人に愛される国/目には見えない、心には見えるその歌の数々に酔いしれる。
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太田青磁
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悲しみがいつも私をつよくする今朝の心のペンキぬりたて・葉脈の鋭き緑の翼にて天まで飛んでみたい一輪・食卓にすずらんの花ある朝は白いコーヒーカップと決める・四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら・あおむけに髪洗われて泡のなか私の頭蓋の形を思う・誤って消してしまった画面にはただ海底の青ほの光る・両耳に手袋をあて温めおり風の歌聴くかたちにもにて・定期券を持たぬ暮らしを始めれば持たぬ人また多しと気づく・山々の夏の目覚めに立ちあえば我もしずかに朝焼けてゆく・頬の雪はらいてくれる指先をたとえば愛の温度と思う
おくちゃん🍓柳緑花紅

いつも素敵な歌を詠むSageさん、読みたい本に登録しました。

06/02 09:51
太田青磁

おくちゃん♡さん、ありがとうございます。『サラダ記念日』や『チョコレート革命』よりも『かぜのてのひら』の素直な風景描写が好きです。

06/02 12:05
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双海(ふたみ)
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「すずらんを君影草と呼びし人それはせつなき夜にしあらん」・「花ことば「さびしい」という青い花一輪胸に咲かせて眠る」・・・万智さんの第二歌集。花を詠みこんだ歌が好きです。
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Madoka Kikuchi
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これって第二歌集だったのですね。ずっとチョコレート革命のが先かと。かぜのてのひらは結構気に入っている歌が多くて、ただなぜか歌集としてはひと息に読めなかった。ゆっくり読むというより、不思議と途中で間延びしてしまって。理由はよく分からないけれど。チョコレート革命の方が内容は重いものの勢いがあったかも、とも。けれど前述の通りときどき表れるきらっとした歌はかなり印象的。タイトルの元の風の手のひらの歌は情景がきらきらと浮かんで大好きな一首だし、翳あるひかりの一節も俵万智の教師としての目線が良かった。再読したい一冊。
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Eriko  Kobayashi
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作り込み過ぎてる?感じがする。「風よりも風」の歌は好きです。
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ゐわむらなつき
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日常の中にある何気ないことを短歌に昇華させることは大層なことである。まずそこに目をつけられるかどうかが問題だし、短歌としての趣も損なわれてはならないからだ。そういった点ではやはり俵万智さんの歌は実に素晴らしい。収められた一首一首それぞれの情景がありありと目に浮かんでくる。非常に心あたたまる一冊であった。「唐突に恋は始まるものだからさあもう一度いえもう二度と」に舌を巻いた。
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